ADMIN TITLE LIST
Selected category
All entries of this category were displayed below.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2
今回はレミントンのパーカッション・リボルバー、M1863ニューアーミーを。
RNA/01


[概要]
Eliphalet RemingtonⅡ(エリファレット・レミントンⅡ世)が1816年にライフル製造を始めて興されたエリファレット・レミントン・アンド・サンズ社は、アメリカ最古のガン・メーカーだという。
拳銃は、コルトの下請けとしてノウハウを学び、1858(1857?)年、ビールズ氏の特許による、ビールズ・パテント・ネービーを生産しはじめる。
これは31口径?5連発とのこと。
1861年には、アーミーモデルを開発、アメリカ陸軍の依頼で、アーミーを5000丁、ネービーを5000丁生産、南北戦争中はレミントンはコルトに次いで2位の納入量だったらしい。
アーミーは.44(インチ)口径、ネービーは.36口径で、この時点で既に下部分が三角形の特徴的なローディング(弾込め)レバーを採用していたようだ。
これは力学的にも優れた形だ。
今回のM1863は、1863年から1875年までの間に132,000丁が作られたという。
バレル(銃身)は7.5インチ、装弾数は6発。

バレル上の刻印。ニューモデルアーミーパーカッションリボルバーとあるが、当時からメーカーがこう呼んでいたのだろうか。
RNA/12

ちなみに1863年はロンドンで世界初の地下鉄が生まれた年だとか。

[1/1]
今回のリアルサイズトイガンは、ハートフォード(HWS)製。
古くはCMC、これを受け継いだタナカが金属性モデルガンとして作っていたものを、金型を譲り受けたHWSが樹脂製のガスガン,モデルガンとしてリニューアルして発売したうち、ガスガンのほうである。
それにしては、エッジの状態も良く、使い回しの金型のようには感じられないのだが。
HWSのモデルからは、若干形状は変更されており、サイトも真鍮(ブラス)らしき別部品で、グリップが短くなっているようだ。
RNA/51


[シングルアクション]
ニューアーミーはシングルアクションのトリガー(引き金)機構を持つ。
この機構は、既にコック(起こす)されているハンマーをダウン(落とす)させる機能しかトリガーは受け持たない。
ニューアーミーのトリガープル(引き具合?)は、トリガーのストロークは長く、重めだが、切れはいい。
シングルアクションは最も簡単なトリガーのシステムであるが、今も多く使われ、また高精度を要求される場合などには、この方が後述のダブルアクションより向いているようだ。
これに対し、トリガーを引くと撃発装置がセット(コック)され、更に引き続けると今度はセットされた撃発装置がダウンするものをダブルアクションという。

シングルアクションのリボルバーで相前後するコルトのものと比較。

まずニューアーミーとコルトM1851。
M1851は、ニューアーミーより少し古いパーカッションリボルバー。
M1851はクラフトアップルワークス(CAW)のモデルガン。
RNA/14


続いてニューアーミーとコルトSAA(シングルアクションアーミー)。
SAAはハドソンのモデルガン。
RNA/15


[ソリッドワンピースフレーム]
レミントンはリボルバーメーカーとしては後発だったが、それだけによく構造を研究したのか、非常に堅牢な構造、グリップ部まで一体のフレームを実現した。
ソリッドフレームと呼ばれるこれは、当時のコルトが採用していたオープントップに比べ、上部もフレーム材が通り強度は高い。

当時はブロック状の素材からの削り出し工法だと思うので、まず、シリンダーの入る部分は横から刃物を当て、貫通させたものと思われる。このため角がアール形状になっている。
機構部は、上下から掘り込む以外に無いのだが、シリンダーを回転させるハンドの入る部分など、スロッター(直線運動する刃物で削る機械)加工で角度を変えながら複数回当て、掘り込みを行ったのではないだろうか。

ニューアーミーのフレーム。
トリガーガードを外して、内部を覗いたところ。
シリンダーハンド部の切り込みがトリガー後方に見える。
ついでに言うと、ガス式の為このモデルでは実物とは異なり、調整式リバウンド(ハンマーがダウン後少し戻る)機構が組み込まれている。グリップフレーム後部の、ハンマースプリングに当たるナットがそれ。
RNA/27


ニューアーミーとM1851でフレーム分解,組み立て用スクリュー(ボルト)の比較。
ニューアーミーはトリガーガードを外すスクリューが一本、M1851は5本(一本は見えない)。
RNA/25


[シリンダー交換]
パーカッション式と呼ばれる形式は、現代の、発火,推進薬と弾丸がひとつのケースに収まったカートリッジ式より旧式のシステムである。
シリンダー後方のニップルという穴あきの突起に、衝撃によって発火する火薬を仕込んだパーカッションキャップ(雷管)をかぶせ、前方から推進薬と弾丸などを押し込み、装填する。

パーカッションリボルバーは、弾の装填が大変だ。カートリッジ式のハンドロード(手詰め?)を、毎回現場で行うような作業が要る。
恐らくリロードは数分かかったのではないだろうか。

そこで、ニューアーミーのソリッドフレームという構成を利用、シリンダーシャフトを抜いて、シリンダーごと交換する、といった方法が映画などで出てくる。

但しこれが可能だったかは疑問がある。
シリンダーとバレルの間のギャップは、多すぎるとガスが大量に漏れ、少なすぎると汚れで回らなくなる、という微妙な関係にあり、特に無煙火薬が発明されていなかった黒色火薬のこれらパーカッションリボルバーでは、汚れ(カーボン等の付着)も多かったはずである。

もちろん、パワーが小さく、ロスが多くても良かったのかもしれないが、当時の製造技術で、全てのシリンダーの公差を±0.1mm以下に抑える、といったところまでは不可能だと思うし、仮にそれをやったらコストがかかりすぎたのではないかと思う。

現代の製造においても、シリンダーのギャップ調整は、組み立て後に一丁ずつ(スタームルガーなどの合理化が進んだ大手でも手作業で)行っている。
銃身交換が可能なダン・ウエッソンのリボルバーでは、付属のシムですきまを計って調整して組み立てるようになっている。
よって、この方法をとるなら、ファクトリーかガンスミスによってマッチングさせたシリンダーが必要で、また、ファクトリーから複数のシリンダーを付属させたモデルが出荷されたという話も聞かないから、現実的ではないかもしれない。
(*追加訂正;コルトはパーカッションリボルバーに、補修用部品等と一緒にスペアシリンダーを箱に入れたものを販売したものがありました。
これならマッチングに問題はないと思われますので、スペアシリンダーに交換することはあった、と訂正させて頂きます。)

コルトの銃は、万国博覧会で数丁を分解,それぞれの組み合わせを変えて組み立て、互換性の高さを証明したらしいが、このとき組み合わせを変えた銃が動くところまでは見せているが、撃って初速がどうなった、とういうのは(当時はクロノグラフなんて存在していないし)やっていないと思う。

もちろん実際に交換して射撃したという資料や、動画(これもトリックが可能なので疑い出したらキリがないが)などあればご教示願いたい。
トイガンのように、ダイキャスト(相互寸法差=各製品のばらつきが小さい)成形なら問題ないかもしれないが。

M1851のシリンダー分解。
バレルを外してから、シリンダーが抜ける。
RNA/26


ニューアーミーの場合は、ローディングレバーを下げてシリンダーのシャフトを抜けば、シリンダーだけが横に出てくる(エアガンではこれは再現されていないが)。
RNA/52


[各パーツ]
シリンダー後部には、シリンダーストップ用のリセス以外にもニップルの間にリセスがある。
これは一種の安全装置で、このリセスにハンマーを落とし(パーカッションキャップの間にハンマーを置いて)、ハンマーダウン状態で安全に携帯できるように考えたもの。
コルトではピンを立てていたが、レミントンの方がシンプルで高強度だと思う。
RNA/16


150年近く前の製品だからといって、その時代なりに真剣にモノづくりに取り組んでいた事が伺え、単純に古いからなっていない、とは思わないし、ニューアーミーのフレーム構成は、後にコルトも真似るほどしっかりしたものだったが、パテントなどの事情なのか、シリンダーのストップがかかるリセス(溝)の形状など、後の製品では一般化している加工が無いところもある。
M1851は逃がし(導入)部分があり、シリンダーストップが少し早く開放されても、ここに沿って上がるようになっている。後世のリボルバーは皆この形を踏襲している。
ニューアーミーのリセスはこれが無いので、(特にトイガンの柔らかい素材の場合の心配で、本物はずっと耐摩耗性も高いとは思うが)角が丸まり易く、またシリンダーの回転が速すぎるとシリンダーストップがちゃんとリセスに噛むか不安がある。

M1851とニューアーミーのシリンダー リセスの比較。
RNA/24

更に不思議なのがサイトだ。大きなU字型の溝がフレームに切られているのみで、通常ならリアサイト部分を残すと思う。
更に当時は小さなリアサイトのノッチ(溝)が多いので、余計にこのショットガンのようなサイト構成は違和感を覚える。
これはCMCのときからのようだが、フロントサイトなどは変更されているので、実物でもこのようなリアサイトなのだろうか。
RNA/18


ついでにHWSで新造されたフロントサイトと、外形が八角形のオクタゴンバレルも。
また、ローディングレバーの形状は独特だが、機構はコルトM1851とロック部分も含め全く同じだ。
左がM1851,右がニューアーミー。
RNA/13


今回のトイガンはタナカの技術供与によるペガサスシステムのガスガンなので、シリンダー後方からガスを注入する必要がある。
しかしパーカッションリボルバーなのでシリンダーにはニップルが立っている。
そこでニップル部分をよけてガス注入穴を設けており、専用ノズルも必要で少し注入しにくい。
だが、シリンダーが外しにくいこともあり、仕方の無いところなのだろうか。
タナカのSAAでは、最近デタッチャブルシリンダー仕様というものが出ているが、これはガス注入も考えての事だろうか。

ニューアーミーのガス注入口。
RNA/17

上記のリバウンドシステム、このガス注入方式のように、ともかく大昔のパーカッションリボルバーの形でガスガンを実現するのは、色々と解決すべき問題があり、困難な作業だったはずだ。
どこもやらなかったこの難題に敢えて取り組み、ちゃんと製品に仕上げてくれたHWSの情熱には、拍手を送りたい。

今回のモデルには、ウォールナットのグリップも標準装備され、パーカッションキャップを入れる缶のレプリカに、BB弾を詰めて同梱してくれている(モデルガンではここにパーカッションキャップが入る)。
この心憎い配慮も、HWSが支持されるポイントかも。
RNA/21


[1/6]
さて、1/6だが、これは「続・殺戮のジャンゴ」というゲームのキャラクターフィギュア、「名前の無い女」のものである。
このゲーム、最初の作品なのに続(つまり第一話が無い)、ジャンゴや名前の無い主要キャラクターの設定など、西部劇のパロディーとしてシャレの利いた設定なのだが、十八禁。
ここでは名前だけの紹介ということで。
このフィギュア、1/8とされていたが、銃のサイズはご覧のように?1/6である。
そしてグリップ左側でフィギュアの手と接着されているが、割とすんなり分離できた。
購入前に箱の上から350/6=58mmを指で計りながら確かめてみたのだが、かなり怪しい挙動に写ったかも。
作りはトリガー,ハンマーのスクリューなど細かいところまで丁寧に再現されている。
更に美しいブルーの本体塗装に、トリガーガード,フロントサイトは金色に塗り分けられ、無可動だが実によく出来ている。
気になっていたものの、店頭で見ただけで判断がつかなかった方、1/6フィギュア用に使えます。
(それでも購入するか、はあくまでご自身の判断で。)
RNA/06


オールド、という響きに有難さを感じるわけではないと思うし、単に古ければいいとも思わない。
機能的にも構造上も合理的か、というと疑問もある。
しかし、ニューアーミーの造形は、やはり美しいと思う。
それでは、ここらへんで失礼。
RNA/07

スポンサーサイト
web拍手 by FC2
今回は、マルゼンのエアーコッキングガン、CA870を。
CA870/01


[概要]
CA870はマルゼンオリジナルのモデル。
外観は、レミントンのM870をベースに(ほぼそのままに再現)している。
但し、同社はM870も別にモデルアップしているように、CA870には違う機構を盛り込んでいる。
マルゼンでは、ステアーSSGを模した外観で、実射機能を優先して作ったエアーコッキングライフル、APS2があり、これは一時期手動式の代表的なモデルと呼ばれるほどの人気機種となっている。

CA870は、レシーバー(機関部)の下にボックスマガジン(箱型弾倉)を持ち、フォアアーム(先台)をスライドさせてピストンを引き、スプリングを圧縮させるエアーコッキング式。
同社のM870がカートリッジにBB弾を詰めて使うライブカート式なのに対し、BB弾だけが供給されるマガジン(下で詳述)を持つ。
そして一度に多数の弾を発射するショットガンとは違い、ライフルと同じく単発発射のモデルとなっており、このためか名称もCAという独自の型式が与えられている。
このCAというのは、もしかするとコッキング・エアーからきているのでは。

レシーバー左側の刻印。CA870とシリアルナンバー(製造番号)?メーカーや使用(BB)弾まで刻印で記載されている。
CA870/06


[構成]
CA870は、内部にダイカスト製のフレームがあり、高い剛性を持っている。
CA870/15


エジェクションポート(排莢口)は別部品となっているが、ガスシリンダーが入る関係上開かない。
CA870/12


機構的にはシンプルなのだが、ポンプアクション(スライド)は、コッキングして元の位置まで戻るとロックされ、動かないようにしてある。
おそらくフォアアームをロックしないと、ピストン(+前進用のスプリング)が後退位置で止まっている為、何らかの要因で後退してしまうからではないだろうか。
そうすると、推進力がフォアアームにもかかって速度が下がるうえ、フォアアームの前進という、射手の予期しない動きが事故などをひき起こす恐れもある故の配慮だと思う。
また、引き金を引いたままポンプアクションを繰り返しても、発射されず、毎回トリガーを引き直す、一種のディスコネクタ(自動装填式のトリガ-シア間の断続器?)機能を有した仕様になっている。

この内部構造は、ほとんどAPSのものだという。
トリガーシステムもAPSと同様のもので、軽い操作を可能にしている。
セフティは、トリガー後方にボタン式のものがつく。
写真の赤い印が覗くものがそれ。
トリガーガード前方のローディング用レバーは、構造が違うのでダミーとなっているが、別部品だ。
CA870/07


[バリエーション]
マルゼンでは、ガスのカート式でポンプアクション(手動式)のガスショットガンとしてM870、自動装填式のM1100があり、これらとCA870ではストックなどが共通である。
そして、M870とは外側ボディまで共通のものが使えるとか。
CA870としては、標準的なフルサイズのストック付き、これを短く切ったという想定のソウドオフ(鋸で切った仕様)、ピストルグリップとフォールディング(折り畳み)ストック付きのフォールド、ピストルグリップに光学照準機器を載せるレールと、ダットサイトを装備したCQB(近接戦闘仕様)、M16系のテレスコピックタイプ(伸縮式)のストックとピストルグリップを装備したチャージャーなど幅広いバリエーションがある。
外装は、同社得意のグラスファイバーを混入して補強した樹脂で、少し薄めの灰色がかった、ガラス繊維の流れが見えるもの。
これが、バレル,レシーバー外側,ピストルグリップに使われている。
これに対し、フォアアームとグリップ(オリジナル状態)は茶色の樹脂になっている。

今回入手したのは、ソウドオフモデル。これに同社の別バリエーションのピストルグリップをつけている。
ピストルグリップの上部の穴は、フォールディングストック取り付け用のもの。
後方のボルト一本で交換可能なので、色々付け替えて楽しめる。
CA870/02

これがノーマル状態。マガジンも違うが、それについては下で。
CA870/03


[マガジン]
本来ならカートリッジが入るチューブマガジン(バレルの下、フォアアーム中心部)の中は空洞で、使用されていない。
レシーバー内に納まるサイズで、カートリッジのエレベーターを模したマガジンが、G&Pから発売されており、これを付けてみた。
このG&P製ショートマガジン(No GP453)は、前後の突起で止め、外すときは底側のリリースボタンをスライドさせ、後ろの突起を引っ込めて抜く。
装填数は22発。
CA870/04


純正のマガジン。ちょっとアサルトライフルっぽい。
純正マガジンでは、下に張り出した形で付くことを逆に利用して、両横にキャッチリリースボタンを付けている。
このマガジン、形は箱型だが、弾は上から下へときたのち、90度回って横に進み、更に曲がって上に向くようにバネが入る(弾はどこまで来るのか知らないが)。
CA870/05


G&P製ショート(左)と純正(右)のマガジン。
マガジン上部にはスプリングのストッパが見える。
これをマイナスドライバーで回転させると、スプリングとフォロアー(弾送りの部品)が抜ける。
G&P製は横向きまでだが、写真のように外観はM870と同じようになる。
CA870/13


[サイト]
このモデルには、サイトが無い。もともとショットガンでは、リアサイトも無いものがあったが、バレルを切断した、という想定からか、サイトは付いておらず、マウントレール装備モデルや、ストック上にレールが付いたものを使う必要がある。
マズル(銃口)のアップ。
CA870/08


今回紹介したものは、中古入手だが、サイトはまだ付けていない。
ゲームで使う予定も無いし、やはりショットガンのスタイルなので、無くてもいいか、とも思う。

レシーバーのトップ部分にはいわゆるサイトは無いが、グルーブ(溝)が彫られ、これとバレルを目安に撃つことになる。
CA870/16


[ゲーム用の実用品]
CA870は、ゲーム用として高く評価されていて、短く取り回しやすいサイズと命中率、そして操作が軽く素早く行えることが利点だという。
フルサイズのAPSでは走り回ったりすると(特に室内では)取り回しに困る。そしてボルトは回転させてからスライドする必要があり、更にボルトアクションライフルの形式では、通常トリガーを引く、右手を使ってこれを行うようになっている。
その点、ポンプアクションはウイークハンド(利き手でない側、しかも左右の利き手に関係なし)で操作し、しかもスライドさせるだけだ。

[1/6]
今回の1/6は、もちろんレミントンのM870を模したもので、少々バレルが長いが、ソウドオフされたバレルとピストルグリップを持つもの。
単品購入だが、これにはショットシェル(弾)とそれを入れるポーチがついてきた。
CA870/10


[1=最適当価格説]
マルゼンの考えた、APSの機能とM870の外観,操作との融合は、高いパフォーマンスを実現、APS同様、ロングセラーの定番として、揺ぎ無い地位を築いている。
特にコストパフォーマンスは群を抜いており、少し前にちょっと登場させたBWCのS&W M&Pと同等の価格である。

コストといえば、我々は普段買っている商品について、どれくらいがコストでどれくらいが儲けなのか、という事を良く考えると思う。
しかし、実はコストは日々刻々と変化しており、またどこまでをその商品のコストとみなすかも難しい。
更にこれから作る商品(製品,サービス)だと、なかなか確実な予測は出来ないと思う。
このコストの“不確実性”(ガルブレイスだ)は、金額の差を生む、最も大きな要素ではないだろうか。
そして、これから作る商品について、予測が困難な場合の提示価格、いちばんの“いいかげん価格”は、“一本”=1万円,10万円,100万円(!)ではないかと思う。
このことは他業種の友人とも確認し合ってみたのだが、適当な値付けの場合、”一本”という見積もりが、最も多いように感じられる。
もちろん、これに若干色をつけて9800円などにする場合もあるが。
値付けする側の言い分では、キリのいい価格は、消費者の心理から“買いやすい”からだというが、これは言い訳っぽい。
需要と供給の曲線が一桁ごとに階段状になっている、という経済学者の研究があるのだろうか。
消費者心理説は全くのデタラメではないが、ポッキリ価格の効果は2万円にも3万円にも言えることではないかと思う。つまり1だけ特別では無いように思うのだ。
そして、この場合の不確実性を見込んだ増額分は、たとえば3万円の場合、2万以上3万未満の1万円以内という精度で見積もっていると思う。
もっといえば、何かの根拠がなければ、3に設定する可能性は低いと思う。
ところが、1×(10の何乗か)の場合の不確実性を見込んだ増額分は、提示価格の約5~9割を占める確率が、無視できないレベルで存在するのではないかと思うのである。
1でなければ、次には5を設定するか、もっと大雑把に10にいってしまっている臭いが感じられるのだ。
また、既にその商品について相場がある場合や、しっかり原価計算が出来て算出している場合もあるが、その精度が高い程、普通細かい端数がつくはずだ。
1万円にキリ良く納まる確率は、一円単位で計算しているなら1/10000である。
そして、販売戦略として利益を削ってキリ良く納めた、という場合でも、やはり上の桁を揃えるより下の桁を何桁切り捨てられるか、であろう。
もちろん100円ショップのように生産側が、最初からキリのいい数字で売れるよう、原価計算して調整する場合もあるが。
もっとも、いいかげんにしか見積もれない要求を出しているから、ぼったくられるのだが。

と、思い切り脱線させてもらったところで、今回はここらへんで失礼。
コッキングの製品も、今後はもっと取り上げていきたいとも思っているので、また宜しく。
それでは。
CA870/21

web拍手 by FC2
今回は、レミントン M700LTRを。
M700/01

[概要]
M700は米国のレミントン社を代表する製品で、現代ボルトアクションライフルの代名詞とも言えるほど、民間,官公需共に普及しているライフルである。
1962年に登場、モーゼルが採用していた、ボルトヘッド(前部)についた2つのロッキングラグによる閉鎖機構を備え、そのボルトヘッドにカートリッジ底が少し入り込む形状とし、高い強度,安全性を持っているという。
またストックとレシーバー(機関部)のベディング(固定)用ラグをレシーバー前方につけてこれをストックにあて、接触面積,場所を増やしてストックの破損を防いでいる。
M700のバリエーションは多く、メーカーでは各種カートリッジ(これによりボルトのストローク=動作量が2種類あるようだ),バレル(銃身)の長さと太さ、ストックの材質や仕上げ等多岐にわたる。
使用カートリッジは数多くあるが、多いのは.308,223レミントン,7mmウィンチェスターマグナムなどだという。
バレルはコールドフォージド(冷間鍛造;軟化する温度まで加熱せずに外力によって変形させて成形する方法,これでライフリングの溝まで加工する)だという。
バレルは先にいくにつれ細くなるテーパーバレル,ストレートに近いブルバレル,それに回転式拳銃のシリンダーと同様の溝を掘ったフルーテッドバレルなどがある。
ストックは標準で木製とシンサティック(合成樹脂)とがラインナップされ、H-Sプレジションやアキュラシーインターナショナルなどのシンサティックストックをつけるカスタム(メーカーでも?)も広く行われているようだ。
またレミントンが米国軍に納めているM24SWS(スナイパーウエポンシステムとしてバイポッド,スコープからケースまで一式をまとめている)、更に海兵隊が独自のカスタムを行ったM40シリーズ(これもバリエーションがA1~A3まであるようだ)といった軍用も存在し、日本でも注目度が高い。

1/1でボルトを回転,後退させたところ。エジェクションポート(排莢口)のところに見えるのがロッキングラグ。
今回のものはタナカのガスガン。
M700/03


[ガスガン]
今回のM700LTRはライト・タクティカル・ライフルの略とのこと。ポリスが狙撃等に使うとき、振り回しやすいように短めの20インチバレル,これも短めの木製ストックがついている。
M700の中でも最もベーシックな仕様である。
タナカのモデルも販売が好調なのか、バリエーションも豊富だ。
まずこのM700LTRに、M700ポリス,そのカモフラージュ塗装版,M700テイクダウンモデルとそのステンレスモデル,M700A.I.C.S(M700にL96に使われているストックを付けたもの)のブラック,ミッドナイトゴールド,タンカラー,グリーンと色違いが続き、M40A1にもブラック,ミッドナイトゴールド,ウッドランド迷彩,ステンレスとあり、M24とそのフルーテッドバレルバージョンがあり、少し違うがアキュラシーインターナショナルのL96A1(これにもフォールディングストックやオリーブドラブ色も有り)があるようだ。更に以前のものではPCS装備の有無やホップ機構等にバリエーションが存在するようである。
CAWもサンプロジェクトもコッキングでM700をやっていたし、コクサイもM700ショートモデルを作っていた。
タナカに限らずM700のウッドストック付きは根強いファンがいるのか、結構売れるようだ。
特に規制が強化された後はタナカぐらいしか再生産していないのか、他は見かけなくなった。
今回たまたま安く手に入る機会に恵まれたのだが、2006年規制適合品と書かれたこれは、タナカでも2006年に一回生産したきりなのではないかと思う。
タナカのバリエーションはL96を除いて基本的にレシーバーは共通、ボルトも同じだと思う。M24フルーテッドバレルでは大容量のボックスマガジンが付き、これを他のものに付けることも可能。
[実物とガスガンの機構]
M700はボルトを開くためにまず回転させ、結合を解く必要がある。そのあとボルトを後退させてカートリッジを抜き出し、ボルト前進により次のカートリッジを装填する。
撃発機構はストライカー式と呼ばれる形式。現代の銃はカートリッジ式弾薬の後部にあるプライマー(雷管)を叩いて発火させるが、このプライマーを叩くピンがストライカーを兼ねており、これを後退させ、トリガーを引くとピンがスプリングの力により直線的に前進、直接撃発させる方式である。このため構成部品は少ない。
また、M700だとボルトの回転後少量の後退でピンをセット(激発準備)位置まで持ってくるので、もし不発でも(ボルトの回転角度は多くのラグを持つものに比べ多いが)素早く再撃発できる。
M700/09

タナカ ガスガンでもこれが再現されており、ストライカー(ピン)がセットされるとボルト後部から飛び出してこれが判るようになっている(上のボルト後退時の写真、ボルト後部と比較して欲しい)。
セフティはボルト後部のレシーバー部につけられており、ストライカーのセット時にロックできる。

ボルトの着脱は、トリガーの前にある部品を押し込んで行う。通常分解はこれだけで、極めてシンプルだ。
トリガーはグルーブ(縦溝)付きで、テンション(強さ),ストップポジション,レストポジションの3つの調整が設けられている。かなり調整範囲が広く、これをいじっているだけで結構楽しめる。
M700/05

タナカはガスガンなのでガスタンクが必要になり、マガジンを着脱式にしてここにタンクを納めている。マガジンはトリガーガード前方のレバーでロックされているが、少しボルトを後退させないと着脱できない。
各部品の仕上げも、ダイキャストなので切削並み、とまではいかないが、実にしっかりしたものになっている。

新規制値適合への対策にはノズルに径を絞ったスリーブを打ち込んでいたが、今回の製品は最初から小径で製作された一体のノズルになっている。
ガス吐出量を変えられる、PCS(パワーコントロールシステム)も動くのだが、これは既に全開でも規制値を超えないのではないだろうか。調整は回転数,角度で記憶することになる。但し、最後方まで回しても、今度はストライカーが当たり、最大のガス量は得られないと使用説明書には書いてある。
可変ホップも残っている。ここにはクリックがついており、調整量を記憶しやすい。但しこの調整ノブが、レシーバー上面にあるので、スコープの取り付けは、7mm~10mm位の高さのあるマウントがいる。
M700/07


[ストック]
ストックは、フォアエンド側が短めで、グリップ部もシンサティック(樹脂)製に比べ細めである。一応スリングとバイポッドをつけられるよう、スイベルスタッド(金具)は2つついている。
仕上げは艶の無いもの。恐らく着色のみである。バレル,レシーバーが艶消しということもあり、徹底的に地味だが、狙撃用なら、光らないほうがいい。もっともそれなら黒色のシンサティックストックの方がいいが。
実物はウォールナットで、これは衝撃に強く、割れにくいのと、適度な反動の吸収性があるそうだ。タナカのストックは(ハドソンのAK47と同じく)ブナ材ではないかと思うが、一応上下に木目は通っており、色目はともかく、質感はいい。光沢については迷ったが、フローリング用艶出し剤で磨いたら艶も出ていい感じである。やはり木製ストックは光沢のあるものが似合うと思う。
バットプレートはタナカロゴのゴム製。
M700/08


[スコープ]
これにはサイトは付属していない。スコープが必須の装備となる。
実物ではスコープの使用によって、カートリッジのマガジンへの装填が少し行いにくくなる。
但しこれは着脱式マガジンを持たないボルトアクションなら皆抱える問題であり、実際リロード(再装填)の問題はそれほど重要ではないのかもしれない。
タナカのガスガンでは、マガジンを外して装填するので、全く問題は無い。
スコープは手持ちのタスコMAG40×3~12をつけてみた。本当はズームより固定の方が明るく好きなのだが、たまたま高いマウントがついている手持ちはこれだけだったので。
マウント位置はいつも迷う。どうも立射と伏せ射ちの頬付け位置が変わるようで、どのポジションでもそれなりに決まるところ、というのは結構難しい。高めのマウントも、少し違和感が残った。もう2,3mm低いほうが自然な感じで、ホップを効かせているなら干渉しないのだが(撃たないくせに、あれこれ悩んでいるときが楽しい、という典型的なお座敷銃遊びである)。
M700/02


マズル(銃口)はアウターバレルと別体だが、クラウンは11ディグリー(11度の緩いテーパー)タイプを再現している。
M700/14


[1/6]
今回の1/6はカモフラージュ(迷彩塗装)仕様。
ザッカ ピー・エアイ・ピーの1/6スケールガンコレクションVer.2の⑤
ボルト操作と、スコープの着脱が可能。
M700/10

ボルトアクションの1/6バリエーション。
左からM700,M40A3 ANPVS-10,M40 MST-100,Kar98kZF。
M40は共にホットトイズ モダンファイアーアームズシリーズ2から。
M40は上記の海兵隊用で、ANPVSが暗視スコープではないかと思われる。
Kar98のスコープ付き狙撃銃は第二次世界大戦でドイツが使い、ZFというのがスコープの型式らしい。詳しくは、Kar98kを(そのうち)取り上げるので、そのときに。
M700/11

今度は自動装填式ライフルと。
左からM700,M14,SR-25,G3SG1,SVDドラグノフ。
M14は上のものと同じホットトイズ。
SR-25は米軍正式アサルトライフルM16のもとになったAR-10を進化させた.308弾使用のスナイパーライフル。
G3SG1はH&Kが作った軍用ライフルG3を狙撃用に改良したもの。これはドラゴン製。
SVDはこれもホットトイズ。
AK47をベースに弾も本体も大型化、何より非常に長いバレルを装備したもの。
M700/12

それでは、また。
M700/15

web拍手 by FC2

| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 Gun1+1/6, All rights reserved.
まとめ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。