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今回はSFモノで、スタートレックシリーズからフェイザーガンを。

pha/01


[概要]
フェイザーガンは米のSFドラマ「スタートレック」シリーズに登場する
架空の銃で、指向性のエネルギービームを発射する位相変換型エネルギー
兵器だという。

個人携帯用で惑星連邦が使用するフェイザーにはタイプ1~3があり、発射
するビームの調整により、麻痺~破壊(気化)のようにダメージを変える
ことができる。

タイプ1はハンド・フェイザーと呼ばれるもので、現代の電機カミソリか
携帯電話のような大きさと形である。

タイプ2がフェイザーピストルもしくはフェイザーガンと呼ばれるもので、
これも年代によっていくつものタイプがある。

タイプ3はライフル型だ。

更に、フェイザーは艦船搭載サイズで惑星を破壊できる強力なものまで
描かれている。
pha/02
今回登場するリアルサイズの各種フェーイザーと、コミュミケータ(ピンバッジ)、
ミニチュアのエンタープライズ号。


[スタートレック]
「スタートレック」は1966年からTV放送されているSF大作で、今まで何度か
映画化もされ、日本でも多くのファンを持っている。

作品は、登場する主人公達によっていくつかのシリーズに分けられる。
TVシリーズでは、オリジナルシリーズ(宇宙大作戦 略称TOS)、
ネクストジェネレーション(新スタートレック,新宇宙大作戦、略称TNG)、
スタートレック:ディープスペースナイン(略称DSN又はDS9)、
スタートレック:ヴォイジャー(略称Vgr又はVoy)、
スタートレック:エンタープライズ(略称Ent)の5シリーズ、
劇場映画版では何と11作が作られ、12作めも予定されているようだ。

[位相変換]
フェイザーとは、指向性のエネルギービームの一種で、 Phased Energy 
Rectification(位相エネルギー整流,直線化というのだろうか)の意味、
とのこと。

原子間の核力を伝達するナディオンという非常に短命の素粒子を制御する
ことで、RNE(ナディオン効果)という反応が起こり、原子のレベルで
破壊する。

この基本原理は宇宙艦隊東京科学研究所が開発したもの、という設定だと
いう。

ちなみに美術スタッフが日本のアニメ「不思議の海のナディア」(NHK 
何と2012年4月7日からEテレで再放送開始するらしい。)の大ファンで、
上の東京研究所という設定だけでなく、ナディオンの名もここから採られて
いるという。
pha/05
画像は京都造形芸術大学 Galerie Aubeで開催された「ペットワークスの仕事と展望」
展で展示されたmomoko Doll as GAINAX Girlsのナディア。


現実の現代でも、フェイザー(=フェーザー)は音の位相をずらす、という
装置で存在する。
これはギターなどの電気楽器のエフェクト(特殊効果)装置で、位相を
ずらした音との干渉によって、うねるような漸次的かつ周期的な音色変化
を起す。

[フェイザーのバリエーション]
今回、SFなので思い切り先の年代の話が過去形で出てくる。これと現実の
ドラマ制作の話で混乱するかもしれないため、架空年代には《》を付けて
表記することとした。

《2260~2270年代》にはタイプ1と合体させて使用するタイプが一般的だった
が、《2290年代》以降はそでぞれが独立したタイプとなっていく。

《2365,2371年,2379年》にモデルチェンジがあり、また微妙な仕様の違い
も存在するようだ。

手元にあるのはART ASYUMのオリジナルシリーズ《2260年代》モデル、
DIAMOND SELECT TOYSの劇場版「スタートレックⅡ/カーンの逆襲」モデル、
RUBIE'Sのネクストジェネレーションの通称コブラヘッドモデル、
Quantum-Mechanixの無可動ポリストーン製 新生映画版「スター・トレック」
《2285年》また時間軸が異なる設定で《2258年》のモデル、
の4つである。

オリジナルシリーズでは、色違いなどのバリエーションが複数存在し、
ダイアモンドセレクトトイ版では、異なるシリーズのものもあるようで、
また、コブラヘッドモデルも他に数社から、新生映画版でも、異なる
メーカーから製品が出ているようだ。

オリジナルシリーズ版は、上部のボリュームスイッチ2つによって音が変わり、
トリガー(引き金)で音が鳴る。
また、上部の金網状の部品が起き上がる。
pha/06

入手した個体では光は上部(ハンド・フェイザー)から出るだけだが、
ガンの先端が光るギミックも搭載されており、コーン状の先端部根元の
カラーを回すことで可変するようだ。

本体後部左面の突起部を引くと、上部を外すことが出来、このときは
隠れていた下のボタンを押すと、音と同時に前方のランプが(ボリューム
によって間隔が可変で)点滅する。
pha/07

カーンの逆襲版は、押しボタン式になっているが、上部のボタンで音色が
変わる。

また、点灯するボタンの数も変わり、ハンド・フェイザーを着脱するときも
サスティンの効いた装着音が鳴る。
pha/12

ハンド・フェイザーの取り付け/外しはマグネットで、光も出る。
突起も少なくなり、シンプルな形が未来的、というように見方が変わった
のではないかと思う。
pha/08
上部のライト点灯の様子。

pha/09
ハンド・フェイザー(タイプ1)取り外しの様子。
オリジナルシリーズ版では2つの接点だが、これは端子も近代的なコネクター状に
複数が並ぶ形になっている。


新スタートレック版は、ガンというよりリモコンだ。コブラヘッド以外にも、
ブーメラン型と呼ばれることもある。

これはハンド・フェイザーが取り外せるなどのギミックは無いが、上部の
ボタンを押すと、サンプリングらしき発射音が鳴る。
pha/10

新生映画版は、マズル部分を別部品としただけの、基本的には一体成形の
レジンキャストであり、無可動で面や全体的な直線度は必ずしも高くない。

しかし表面の半分以上が光沢メッキされ、メタリック塗装もガンメタ,
シルバー、レッドと塗り分けられ、リアルな外観になっている。

上のシンプルな形と対極にある、凹凸が多く、直線と曲線をとり混ぜて構成
した形で、再度銃器のイメージを取り戻しつつあるように思う。
pha/11

一連のモデルを手にして思うのは、コブラヘッドを除くピストルグリップ型
は重心が後方にあり、反動の発生する銃器では採用されない形ではないかと
いうことだ。
しかしこれは反動のない銃器という設定からは”現実的”であり、逆に
こうすることで前衛的な、今までの拳銃に無い未来的スタイルを実現
していると思う。

また、細いレーザー状の、拡散しないビームにもかかわらず、すべて照準を
考えられておらず、レーザーサイトなどの描写も見られない。
これは何らかの誘導技術がある、という想定なのだろうか。

[1/6]
今回は1/6も複数入手している。マテルのバービーシリーズで、バービー&
ケンのセットからオリジナルモデルと通信機,トリコーダーが、
バービーピンクラベルシリーズのウフーラ(カーク,スポックもあるらしい)
から新生映画版がそれぞれ付属してきた。

どちらも無可動だがボタン類に至るまでモールドで再現され、非常に細かく
作り込まれている。
pha/04

[現実社会との相関]
これらの形態の変遷は、ベトナム戦争,911テロのあとのイラン,アフガン
派兵など、米国の関係した戦争と、世論に影響されている(もちろん顕在/
潜在意識の双方がある)のかも知れない。

1960年代、2001年以降は、それぞれ敵国に対し銃をとる事が是とされ、
ベトナム戦争後からしばらくは、やはり銃器の使用を肯定するような
TV映画の放映は、批判を受けることがあったのではないかと思う。

ポリス物でも、発砲シーンの無いもの、主人公が銃を使わないものが、
いっとき米国でも多く見られた。

銃器使用,戦闘シーンはともかく、敵側のボーグは個人主義に対する
全体主義の行き着いた先、というような設定で、やはり第二次世界大戦期
のファシズム体制,または冷戦期の共産主義体制への批判、という政治的
テーマがあったのではないかと思う。

そして、近年の映画版などでは、湾岸戦争や911テロなどを受けて、再び
戦闘を描くようになってきている。

それに伴い、拳銃型からリモコン型のコブラヘッドモデルに“進化”した
フェイザーも、再び拳銃型(映画などでは、時代的に前に遡って描いている)
が出てきたのではないだろうか。

pha/13
JアーモリーのM1911 MILスペック(左)とコブラヘッドフェイザー。

米国は一時大統領襲撃事件などを受け、拳銃の装弾数を限定したり、輸入
されるものについては小型拳銃を禁止したり、州によっては所持規制も
厳しかった。
それが、2001年以降は特に拳銃の携帯許可を出すなど、自衛,武装権の方を
優先して規制が緩和されるようになってきている。

最近、日本では乗用車を使って警察官に抵抗していた犯人に対し発泡,死亡
させた事件で、何と警察官が起訴される案件があった。
現在、地裁では「発砲に違法性は認められず、殺意もなかった」と無罪判決
となっている。

この事例では、乗用車が凶器であり、警察官が急迫した危険な状態だったと
認められるか、その対抗手段として拳銃が適正か、という点につき、争いが
あったのではないかと思う。

物理的なエネルギーを考えれば、乗用車は拳銃以上に強力な”凶器”である。
しかし”ロケットエンジン”を搭載していても、クルマなら平和的、という
ように、やはりここでも、いつも書いている日本人の宗教、血を流すもの
=銃に対する特別視(敢えて”偏見”とはいわない)が、判断を迷わす
大きな要因になったのではないだろうか。
これがナイフだったら、はたして起訴されただろうか。

コブラヘッド型を悪いとは敢えて言わないし、SFも現在の我々の潜在的な
”気持ち”が表れてくる世相の鏡だと思えば、今ストーリーを含めて
見返してみると興味深いものがあると思う。

また、放送,劇場公開の作品に、一定以上の制限をかけることは無意味だと
思う(現実社会の様々な要因からも、一部の者は影響される)し、特にSFは、
受け手が”全て架空の作り物”という前提の下に楽しむ、という相互了解の
上でこそ成り立つ”空想の遊び”である。

ただ、個人的には、射撃する側も(時間,密度は違うが)同じ力を受け、
撃たれれば血が流れ、大きな痛みや死に至る、という”過酷な”現実を描く
より、リモコンやゲーム機のコントローラで、”いとも簡単に安全に”麻痺
させて生命を奪うことなく(つまり罪悪感も無く)行動不能にできたり、
(前の状態に)リカバリーできる、という都合の良い”フィクション”は、
特にその非現実性が理解できない、または表面上わかっても刷り込み効果が
大きい青少年にとっては、ずっと危険な、特に注意すべき存在かもしれないと
思っている。

ここの文章を書く上では、本人の能力の限界もあり若年齢層を念頭に
置いていないのだが、読んでくれている中にも若い世代の方がおられる
かもしれない。

以下の話も難解かもしれないが、調べながらでも是非読んでもらいたい。

テレビや映画,ゲーム(そしてこのブログも)などには、この都合の良い
ウソが含まれていること。
そしてその下で描かれる”理想や正義や幸福”の中にも、一方的な思い,
考え方の押しつけが隠されていることがあること。
うっかりだまされて信じ込まされてしまうかもしれないことに気をつけて、
こういった作り物を見るときは、自分の頭で考えて付き合っていかなければ
ならないこと。

書いていて、最近”いい大人”の他人との付き合いの中でも、同じことが
言えるかもしれない、と思った。
くわばら、くわばら。

pha/14

では今回はここらへんで。

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今回は久しぶりにSF架空銃モノで、デッカードブラスターを。
dbl/01

[名前の無い銃]
デッカードブラスターとは通称で、映画「ブレードランナー」で使用
された架空銃である。
主演のハリソン・フォード演じるリック・デッカードの所持していたもの
だが、これ以外に、グリップが黒い個体も作中に登場する。
名前は製作側が正式名を決めていなかったようで、ファンから呼ばれた
デッカードブラスターが一般化しているようだ。
ブラスターとは本来熱線などを噴射する武器(工業では砂などを吹き
つける道具)だが、これは銃弾を発射するようだ。

dbl/03
HWSのM2019 C.S.ブラスター。
ボルトアクション部のボルトを後退させたところ。


当初美術デザイン担当のシド・ミードが作った武器(銃)は、未来的
すぎるという理由で却下され、小道具担当のテリー・ルイスが製作した
という。
製作に当たってイメージされたのは、「マッドマックス」のソウドオフ
ショットガンで、しかし私服の捜査官用ということで拳銃の範囲に納まる
ものを、ということだったとか。

dbl/02
マッドマックス ソウドオフショットガン(ハドソン モデルガン)と。
マッドマックスは法律の制限があるが、実在するカスタムで、また映画
「バイオハザードⅣアフターライフ」にも同様の水平二連ソウドオフ
ショットガンが登場する。


SF銃としては、この映画の少し前に公開された「スターウオーズ」が
モーゼルミリタリーにサイトやフラッシュハイダーを取り付けていたもの
に近いコンセプトだ。
ただ、デッカードブラスターはライフルと拳銃を融合させている点が独特
だと思う。
シド・ミード版は、形自体は斬新だが、コンセプトとしてはそれまでに
あった、いわゆる特撮TV物で登場する光線を発するオリジナルデザイン系に
見える。
デッカードブラスターの詳細は長く謎だったが、ステアーSLボルト
アクションライフルの機関部と、チャーターアームズのブルドッグが基本
になっていることを日本のファンが発見したとか。
また、1992年にスタント用のプロップが発見され、2006年に電飾付きの
ヒーロープロップが世界SF大会で展示され、後にこれがオークションに
出たことで、詳細が判明する。

dbl/10
マルゼンのAPS2(エアガン 後方)と。
APS2は、オリジナルモデルだが、ステアーを参考にしており、ボルト後部,
ハンドル,セフティ形状がブラスターとも似ている。


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S&W M36チーフスペシャル(左 タナカ ガスガン),チャ-ターアームズ
ブルドッグ(中央 カナマル ガスガン)とM2019 C.S.ブラスター。


[映画のアウトライン]
この記事を読んで下さっている方には釈迦に説法、蛇足かもしれないが
少し映画の話(但しやはりストーリーは本作を見ていただきたい)を。
「ブレードランナー」は1982年に公開されたリドリー・スコット監督の
米国映画で、原作はフィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは
電気羊の夢を見るか?」、音楽はヴァンゲリス、当初ロードショーでは
成績不振だったが、後に再評価され、今ではSF映画の金字塔とまで
呼ばれるようになった。
ブレードランナーという職業名は、ウィリアム・S・バロウズの著作の
薬品などの運び屋の名から採られ、人造人間は、原作タイトルの
アンドロイドからレプリカントという新しい造語を考えて改めている。
本作は度々編集が加えられ、2007年にも再編集されたバージョンが作られ、
公開されている。

[構成の解明]
ステアーのボルトアクション部は、比較的簡単に見分けられたと思うが、
多くの外装に覆われたリボルバーの正体は、長く謎に包まれていた。
鍵となったのは、シリンダーを開閉するラッチの形状ではなかっただろうか。
ブラスターでは、外観から元の拳銃が伺えるところは、こことトリガー,
シリンダーを支えるクレーン(ヨーク)の基部くらいしか無さそうなほど、
表面に部品が追加されている。

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ブルドッグとM2019 C.S.ブラスターで、ラッチ部分の比較。
前方に行くにしたがって高くなる形状が似ている。


[機能の検討]
この銃はどういう機能を持っていたのか、作中では前方のトリガー,ボルト
アクションの操作シーンはなく、詳細はわからない(決まっていなかった?)。
トリガーが2つあるので、前方のそれは上部のボルトアクション部に関する
もの、と考えるのが妥当だと思う。
ただ、ボルトアクション部は、下部を抉ってリボルバーのバレル(銃身)
が付いており、ボルト部前方から何かを発射するにしても、少し無理が
あるようにも見える。
このマガジン部はバレルによってボルトアクション部と隔絶されており、
もっと言えば、普通のシリンダーが回る構造は隠されているので、
ボルト部を後退させてチャージし、一つのバレルから複数の種類(例えば
熱線と弾丸のような)の発射が可能なのかも知れない。

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M2019 C.S.ブラスターで、今回の記事で呼んでいる各部の名称を図示した。

また、ボルトアクション部のマガジンには5つのLEDが付き、これは
チャージを示すのか、発射時以外でも点灯している。
ボルトアクションの下部、リボルバーシリンダー上部の前後に緑のLEDが
付いたパーツはレーザーサイトやダットサイトなどの(未来の)照準装置
かもしれない。
というのも、ボルトアクション部の上には、ヘックスリセス(六角穴)の
スクリュー1本しかないからだ。

[チャーターアームズ採用の理由]
チャーターアームズ社は米国の安価な銃を作るメーカーで、44口径5連発の
スイングアウトDAリボルバーがブルドッグだ。
これはラッチを押すとカートリッジ(弾薬)が納まる穴が5つある
シリンダー(弾倉)が横に振り出せ、装填,交換できる形式だ。
また、発火方式はトリガー(引き金)を引くとハンマー(撃鉄)が起き、
そして引き続けると倒れ、撃発するためDA(ダブルアクション)式と
呼ばれる。

使用カートリッジは44スペシャルだ。このカートリッジの元となったのは、
カートリッジ式登場当時の旧い44ラッシャンで、これを無煙火薬用とした
のが44スペシャルで、有名な44マグナムより少し短く、パワーも低い。
マグナムでは護身用としては反動がきつすぎる為にこれを選択したのだと
思う。
ただ、44口径は大口径なので、やはり反動自体は一般的な38スペシャルに
比べ大きい(強い)。
38口径が対人用として威力不足、と言われるようになる前から、
44スペシャル仕様を出していたチャーターアームズは先見の明があった、
とも思われるが、22口径から44口径まで幅広いバリエーションを持って
おり、最初から多品種で勝負していた戦略の一環に過ぎなかったのかも
しれない。

dbl/11
.222と44スペシャルが手元に無いので、223Rem,44マグナム,38スペシャル
(左から順)と。
ボルトアクション部マガジンには222Remの表記がある。
222Remは223Remより若干短く、44スペシャルも44マグナムより短い
カートリッジだ。


プロップにはこれが安価だったから選択された、という面だけでなく、
チャーターアームズの構成がこのカスタムに向いていた、という面がある
と思う。
トリガーガード部がフレームと別体(グリップ部とトリガーガードは一体)
で、分解可能だったためダブルトリガーに改修するのに都合が良く、
いや逆に、この構成からダブルトリガー化を思いついたのかもしれない。

[レプリカ]
形状については恐らく意匠登録がされておらず(出来ない?)、各社から
非公認のレプリカが出た。
リチャード・コイル版が以前は最も近い、とされていたが、ヒーロー
プロップの発見で、日本の留之助商店が原型を作り、マルシンで製造
されたモデルガンが決定版として現在販売されている。
留之助商店では、ホルスター,ケース付きなど、いくつかのバリエーション
の他、nanoという約1/5サイズのものも販売している。

今回入手した1/6は、「世捨てファイターZ」のTOMSON氏が原型制作,販売
するものだが、留之助ブラスターを参考に原型を製作、こちらも可動部の
多いものや、キーホルダー付きなど、多くのラインナップがある。
ガレージキットで販売数も多くない為か1/6でも結構な価格で、
そのために入手を躊躇っていたが、部品をできるだけ一体化させ可動部を
無しとして組み立ての簡易化と低価格化を計ったeco版が発表され、
ようやく重い腰を上げた次第である。未塗装,未組み立てだが、グリップ
はクリアーオレンジで成形され、今回ミニチュア(1/36?)のキットを
模したものと、黒いグリップが付属していた。

組み立ては、モノが小さいだけにやっかいだが、部品のランナー部,バリ
を切り取り、マズルなどをヤスリで成形、その後に塗装し、4つほどの
パーツを接着すれば完成する。
フレームに設けられたグリップ,ボルトの止め穴が少し小さく、部品が
入らなかった為に穴を拡大,深くする必要があったがそれ以外はスムーズ
に進んだ。

dbl/07
1/1のM2019 C.S.ブラスターと1/6のTOMSONブラスター。

ハートフォードは、自社(原型はCMC)のS&W M36チーフスペシャルの
モデルガン及び、タナカのガスガンをベースに、M2019C.S.ブラスター
(CSはチーフ・スペシャル)として発火式モデルガン版とガスガン版の
両方を販売、更に独自形状のスナブノーズモデルを製作していた。
これもキット化されたものを購入、製作している。組み立て時に、
グリップフレームが入り難く一部削る必要があったが、キットは工程ごと
に袋詰めされ、メッキも塗装もされたもので、仕上がりは同社の完成品
に近い。

dbl/12
MGC ガスガンのM745と。
グリップはクリアーと木製で違うが、どちらもハーフシルバー。


ちなみに完成品との大きな違いは、カートが黒いメッキか黄銅の素のまま
か、という程度ではないかと思う。
モデルガンとしては、DAオンリーだが作動は問題なく、スイングアウトは
ちょっと角度が少ないが、一応カートも排出できる。

dbl/06
リボルバーシリンダーをスイングアウトしたところ。

LEDは、4灯(プロップは5灯+シリンダー上の2つ)だが、内臓スライド
スイッチで点灯させることが出来、スイッチが露出しているヒーロー
プロップより、ある意味リアルで完成度が高い。

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ただ、ここらあたりは、映画のオリジナル通りに拘るか、で評価の
分かれる処かもしれない。個人的には、HWSのキットあたりが出せる
コストの上限で、そして価格と内容のバランスには現在満足している。

最近、1/6でも高価な物が増えてきており、ちょっとついていけない気分
になるときがある。
まあ、自作する労力と比較すれば、結局購入したほうが安く済む気がする
のだが。

それでも市販されていないものは、やはり1/1でも1/6自作せざるを得ない。
これらもなかなか企画だけで制作が進んでいないが、完成すれば順次紹介
していくのでまた宜しく。

dbl/04

では今回はここらへんで。

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今回は、SFガンシリーズで、サイコガンを。
psy/01

[コブラ]
サイコガンは寺沢武一の漫画作品『「コブラ」COBRA THE SPACE PIRATE』
など、コブラを主人公とするシリーズに登場する架空の武器である。

大まかに設定を追うと、
「左腕にサイコガンを持つ賞金首の宇宙海賊コブラは、死んだとされていたが、
実は整形して顔を変え生き伸びていた。
コブラは自らの記憶も消して潜んでいたが、ある日覚醒し再び冒険の旅に出る。」
といういうところらしい。

コブラの使う宇宙船はタートル号、銃はサイコガンのほかパイソン
77マグナムも使う。
敵はレイガン,レーザーガン,ブラスター(熱線銃)など、多様な銃を
使うほか、サイコガンを作って使うこともあった。

「『コブラ』COBRA THE SPACE PIRATE」が漫画作品、 
劇場版アニメが「コブラSPACE ADVENTURE」
TV版アニメが「スペースコブラ」、2008年からのアニメは
「COBRA THE ANIMATION」と題しているようである。

1978年から雑誌連載が開始され、何と今年で32年にもなる。
漫画の画風はアメコミ調だが、画のクオリティには高いレベルの拘りが
感じられ、ポップアートとして評価されることもあるようである。
2010年新作アニメが放映され、今も原作は終了していないようだ。

[サイコガン]
サイコガンは不知火鉄心という人物が作ったとされている。
作中では銃身が割れたため現在は2代目だという。
精神エネルギーを破壊エネルギーに変換して打ち出す装置で、主人公である
コブラの左腕に仕込まれている。
弾道は意識的に曲げたり、強力な重力場で曲がったりする。

psy/02

これは㈱エスケイジャパンのアミューズメントプライズ。
SPACE ADVENTURE COBRA/2001とパッケージに表記されており、
アニメ作品の再現かもしれない。
PP?のブロー整形と思われ、銃身部分が別部品で組み立て式である。
腕にはめて使用するものだが、発光や擬音などのギミックは搭載されて
おらず、外観だけを再現した模型である。
これは2001年製だと思われるが、2008年にもエムトピアというところで
生産されたようである。これにはブルーメタルとブラックがある。
価格はちょっと疑問に思うくらい高い定価だが、造りが違うのかも
しれない。
2004年にはフランス製も版権を管理するところが輸入販売していたとか?
幸いこの中古品を安価に入手できたので、記事用に確保しておいた
ところ、1/6も同様に入手に成功、今回の記事となった。
とはいえ、漫画を読んだことはあるものの、本もアニメDVDも所有して
いないので、とりあえず収集はここで打ち止めの予定であるが。

[1/6] 
psy/07

1/6も非常に安価に入手したソフビフィギュアのもの。
首,腕が回転するが、胴体との形状から、ほぼ画像の位置から動かす
ものではなさそうである。
実はこのフィギュア、重要なアイテムである葉巻が脱落,紛失しており、
オークションなどでの金銭的価値は大きく損なわれている。
当方のように、別のフィギュアに付けてみるなどの用途にはうってつけ
ではある。

psy/08

台座にパチンコメーカーのニューギンと思われるロゴが印刷されている。
コブラはCRパチンコ台も作られたので、景品か、記念商品ではないかと
思う。

近年メディコムトイから1/6で可動版も出ている。これは可動部も多く、
ポージングの自由度も高そうである。
もちろん1/6以外のフィギュアも数多く作られており、現在でも店頭で
コブラグッズは見かけるほど、人気は高い。

さて、一応ここではオビツボディのモデルに銃を持たせているので、
今回はサイコガンを外し、内径部をドリルで削り、ドールの腕に
被せて撮影した。
ドールの衣装も半袖が入手できなかったので、スーツをまくり上げた
状態で取り付けている。

外したところで一応1/1と1/6の比較を。
psy/04

1/1は腕の関節より下だけの再現となっている。
1/6は関節部もあるが、腕との取り付け、回転部があり、ドールにつけると
ここが原作とは違う形になるが、もともと腕の太さが違うこと、元に戻す
ことを前提に外しているので、無理に切り取るのは避けた。

psy05

逆サイドも。色が1/1は青みが強いが、メタリック色の樹脂となっている。
上記のように別のバージョンでは黒色もあり、また原作はガンブルーが
イメージされていると思うので、光の当たり具合で、青でも黒でも
どちらも正解かもしれない。

1/6は黒に近いが、灰色の強い、濃い青で塗られている。
ただし1/6はメタリック色は銃身のみで、ボディは金属色ではない。

[パイソン77マグナム]
コブラは上記のようにパイソン77マグナムも使う。
今回、MGCのモデルガンと一緒に撮影してみた。

psy/03

SF作品の粗を探し、揚げ足をとるつもりは無いのだが、このような
夢の新型銃を考えるのも楽しいことだと思う。
もともと空想の産物、ここは荒唐無稽,矛盾を指摘するのではなく、
読者の方も科学的考察(再現可能な検証を行う訳ではなく、文献を
明らかにして論じるのでもないので、科学ではないのだが)を楽しんで
いただく、という趣旨なので、悪しからずご了承願って話を進めたい。

さて、コブラの使うパイソン77マグナムは、 6連発で初速2000m/sで
500mから1mの特殊合金を撃ち抜く性能があるという。
77がインチ口径(25.4×0.77)なら19.6mmもの弾丸を撃てる
ことになる。

6インチのものを描いた画があったので6インチをもってきたが、
口径はアナコンダより大きく、S&WのM500も真っ青のサイズになる
と思うが、そこはSF、357サイズに納まっているようだ。

ちなみに357マグは370~435m/s .17remの20gr=1.3gでも1352m/s
と速度は大きく違う。
某オイル添加剤の開発話では、マッハ6.17、2100m/sの銃弾で
傷むバレルを保護するとか!
この話なら2000m/sをライフルで実現していることになるのだが
(逆にいえば、この話はもうSF並みである)。

現代のライフル弾で、弾頭にプラスチックのサボットを付け、高速で
撃ち出すアクセレーターという弾があったが、30-06に.223弾頭を
使っても1250m/s前後、マッハ4を越えるライフルは、そうそう存在しない。

無煙火薬の燃焼速度と圧力には物理的な限界があり、初速は1980m/s
当たりが限界だという。

高速を実現している発射装置としては、電磁誘導を利用したレールガンが
あり、これは理論限界は光速、オーストラリア国立大学の実験では5900m/sを
実現したとか。

仮に推進薬,方法も違うものが開発されたとして、宇宙空間では空気抵抗も
受けないので、500mまで初速を維持したとして、これで鉄でも1m抜くのは、、、
現在の銃の徹甲弾の性能からすると、そのままでは抜けそうにないので、
ここにも何らかの技術が必要となるのではないだろうか。

[SFガン]
過去にもセブロM-5,グラビティサーベルなどSFガンを取り上げているが、
個人的には実在するか否か、で模型の評価を決めていない、いやむしろ
架空のカスタムガンより、明確に実在しない銃の方が想像力を刺激される
部分があって面白いと思う。

今回のモデルは形からして結構現実離れしているが、これだけ認知されて
いるのは、やはり原作の圧倒的な画力があるから、かもしれない。
今回は、撮影中、いっそ暗くして大幅にライティングで脚色しようか、
など悩むほど、非常にリアル感が無い画が出来てしまい、原作の力量を
再認識した次第である。
結局従来から使っているバック,ライティングを基本に、今回も
まとめてしまった。拙い画像で申し訳ない。

今も手元に置いて記事を書いているのだが、バレルを鋼の地のまま、
ボディは磨き出しのうえ深いガンブルーをかけたものを作ると、
リアリティが出るかもしれない。
しかし価格はもちろん、重量も結構重くなり、商品としてはちょっと
苦しくなる、というところがありそうである。

psy/06

つい前回から長く間を空けてしまった。
別ブログに力を入れ過ぎているかもしれない。

もちろんこちらをないがしろにするつもりは無く、
またネタも溜まってきているので、次回も宜しく。

では今回はここらへんで。

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今回は、松本零士氏の銀河鉄道999シリーズ第二弾、重力サーベルを。
GS/01

[概要]
重力サーベルとは、松本零士氏の複数の漫画,アニメ作品で登場する、刀と銃(ビームガン)の2つの機能を持つ架空の兵器。
今回の1/1は、タイトーがアーケードゲーム用の景品として企画したもの。
このデザインは、松本作品のメカニックデザイナー板橋克己氏の手によるものではないかと思う。
以前ここでも取り上げた、前作の戦士の銃(コスモドラグーン 前の記事)が選ばれた勇士だけに使用が許される最強の銃なのに対し、これは一般兵器として常用される。
強い重力波を帯びた刀身で物質を切り、また銃としては重力波のエネルギー光弾を発射する、とかいう講釈もついているようだが、ここまで説明が飛躍してしまうと逆に面白い。
重力はこの世界を構成する、4つの力では最も弱いものだし、時空の歪みが波となって伝わる重力波は透過力が非常に大きい(はずだ)が、小さすぎて今現在も直接観測には成功していない。
この重力サーベル、銀河鉄道999グッズとなっているが、主に使われたのはキャプテンハーロックとクイーンエメラルダス、ではないだろうか。
しかし、これらの作品群は松本ワールドとして、ひとつの設定に収斂されつつあり、またこれまでも相互に関係して話が進んでいるので、まとめて銀河鉄道999モノ、というくくりで考えているのかも。

重力サーベルの全身。先が長くて撮影に苦労する。
GS/14

[ベースモデル]
今回モデルアップされた1/1モデルの特徴としては、銀色で半球形のナックルガード(プロテクター)を持つことで、これからエメラルダスのものが最も近いと思われる。
但し、ドクロ(最近はスカル模様として、海賊のシンボルとか、特定の悪役を示す象徴では無くなっているようだが)のエンブレム?がない。
これはヤングエメラルダスのもの、とされているものが近いが、こちらはナックルガード中央にスリットがあるようので、これとも違う。
ナックルガードには、凹みがつけてあるので、もしかするとエンブレムを予定していたものの、予算の都合でカットされてしまった、もしくは前回のコスモドラグーンのように、いくつかのバージョン(シリアルナンバーだけだったが)を予定していたものの、これを再現できなかったのかもしれない。
このためか、このモデルが誰用のものを再現したか、という記述は無いようだ。

ナックルガードを前から。
GS/04

[リアルサイズ]
これはリアルサイズを謳っているが、14年式拳銃(過去の記事)と比べると少し小さい。継ぎ足し式で全長はあるが、機関部は若干小さめに作っているのではないかとも思う。
しかし、SFであり、今回は原作者の監修、という太鼓判,お墨付きが付いているので、重力サーベルのサイズは今のところこれで決着、だ。

マルシンのガスブローバック式エアガン、十四年式と。
1/1重力サーベルはトリガーだけが可動(バネも内臓)する。
GS/07

[デフォルメ?]
意外に1/6の方がボルトも可動(後述)、外観も14年式に良く似ている。
1/1も、14年式を元にしているらしく、ストレート式らしきボルト、グリップの横縞(削りによる凹みから突起に代わっているが)グリップエンド部、マガジン底の丸い部分などが似ている。
これはデフォルメではなく、より先進的な、未来の宇宙時代を想起させるデザインに進化させた為、という側面もあるだろう。
またアニメ,映画などで広く一般の目に触れるようになると、余りに十四年式に似ているのは旧帝国軍を思い出させる、という事を危惧したのかも知れない。

少し脱線するが、米国の宇宙戦争ものでは、ドイツ製拳銃やヘルメットを基にしている、と良くわかる作品がある。
あちらは悪役扱いだが、多くの星の間の壮大な話に、まだ第二次世界大戦を引きずっているのか(もちろんナチスの犯した罪,ファシズムの誤りを、もう忘れろというのではないが)と、やはり少し違和感があった。

[ウェザリング]
それでは、まず前作のコスモドラグーンとの比較を。

タイトーの銀河鉄道999シリーズ、コスモドラグーン(左)と重力サーベル。
GS/02
重力サーベルも、コスモドラグーンと同じく使い込んでガンブルーが剥げた味を出す、ウェザリング塗装が施されている。
今回はガンメタリックの色も少し茶色がかったような、旧さを出した良い色である。
ちょうどMrカラーのガンメタのような感じ、といえば判るだろうか。
これはシルバーを塗った上からガンメタを塗り、少しこすって落としたように見える。
この逆で、ガンメタの上からシルバーをこするように塗って、という手法もあるのだが、経験上、ここまでやると大変な手間で、余りに剥げた感じがうまく行き過ぎている。
そして、この加工、店頭でいくつかの製品を見ると、全て違う。
どうやら一つ一つ手作業で行っているらしいのだ。
このあたりの加工が、実はこのシリーズ最大の売りなのかも知れない。

[各部]
次に、上で既に述べた機関部やグリップ部以外の各部を見ていこう。

両者のマズル(銃口)。
コスモドラグーン(下)がM16(AR15)に似たフラッシュハイダー型なのに対し、重力サーベル(上)はもう光線銃の典型、といった形だ。
GS/05

ナックルガードの内側には、松本作品の象徴、零士メーター(レイジメーター,松本メーター)が付いている。
このメーターのおかげ?で、射手側から見た場合、ナックルガードがバイクのカウル,旧い航空機のコックピットのようにも思える。
GS/03

[SF用モデルの手法]
以前コスモドラグーンのところでも考えたが、このモデルがどうやって構築されたか、そのルーツと手法を探ってみたい。
コスモドラグーンでは、M1851などに部品をつけていけば出来上がる足し算式、ともいえるもので、他には攻殻機動隊のセブロ M-5(過去の記事)のように、従来の造形を組み合わせ、そこに新たに独創的なセレーション(指掛け溝)などを加える、という部分的に変える、入れ替え方法もある。
重力サーベルは銃とサーベルが一体化したハイブリッド型、とも言えると思う。
ここで登場させているM2019(ブレードランナーのブラスターを参考にしているようだ)は、ステアーのボルトアクションライフルを回転式拳銃(もとはチャーターアームズのブルドック、これはS&WのM36)と一体化させたもの、これもハイブリッド型ではないかと思う。

SFガン3種。
M2019(右上)はHWSのモデルガン形式のもの。
セブロ M-5は大日本技研のレジン一体キャストモデル。
GS/06

[1/6]
さて今回の1/6は、コスモドラグーンの時にも登場した、ビギンネットワークス&チームストライクのもの。

ベースモデルのところで考察したように、最も近いのは、エメラルダスのものなので、これを登場させた。
GS/08

コスモドラグーンは箱入りで、重力サーベルは台座が付属している。
もう一つ入手している金属製コスモドラグーンと、これも金属のアオシマ(ミラクルハウス)十四年式と。
GS/09

十四年式との比較。
グリップとその固定ビス、本体の形はそっくりで、トリガーガード(引き金の保護部)をカットし、ボルトを変えたら拳銃部分はほとんど同じに見える。
GS/11

1/6はボルトも前後動する。
合成画像で、上が前進位置、下は後退位置。
レシーバー(機関部)のエジェクションポート(排莢口)も開く。
GS/12

[次回製作予定]
このシリーズは好評だったらしく、第一作のコスモドラグーンは今も店頭で見かけるが、大量の注文が出たのではないだろうか。
今回の重力サーベルも、現在店頭では山積みになるほど入荷している。
販売店の期待もあふれんばかりだ。
価格も手頃で、見てきたようにお値打ち感がある為だろうか、モデルガンなどとはやはり売れる桁が違うと思う。
模型の趣味からいくと、もっと完成度の高い物を、と求める向きもあるだろう。
しかし個人的には、このような企画が流行して、たくさんの人が楽しんでくれれば、と思う。
これがトイガン趣味につながり、次は十四年式を、とかM1851を、というように興味が広がっていくきっかけになると思うからだ。
もう一桁上の価格では、売れる数量はかなり減るだろうし、更に高ければ、例え金属製アウターバレルでBB弾が発射できても、個人的には購入しなかったと思う。

そして今回は、もう次回作が計画されており、次は宇宙戦艦ヤマトの波動砲発射用トリガーだそうな(いくら何でもトリガーだけ、ってことはないのでグリップ部や普通の銃の機関部に相当する部分なども付くと思う)。これも14年式に似ていたと思うが、ここだけ再現されるのか、ベース部分はどうなるのか、という構成のところに興味(心配?)がある。
はたしてどのような形で出てくるのだろうか。

それでは今回はここら辺で失礼。
GS/13

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今回は、SFシリーズ第二弾、セブロ M-5を。
M5/22


[原作]
セブロ M-5は、士朗正宗氏の漫画「攻殻機動隊」で、隊員が使用する拳銃である。
同作品は、漫画,アニメーション映画,そしてTVシリーズ,ゲーム等が展開され、更に実写版映画も、あのスピルバーグのドリームワークスで企画されているという。

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劇場アニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、押井守監督で1995年公開され、翌年米国でビルボード誌ビデオチャートの一位を獲得。
実写とVFX(ビジュアル・エフェクト)を駆使した映画「マトリックス」にも大きな影響を与えたという。
押井守作品では、続編「イノセンス」も製作された。

また、まずCSで、次にビデオ(DVD)が発売され、、更に地上波でも放送された「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」(以下S.A.C.)は、「攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG」というシリーズに続いた。

[概要]
原作となった漫画から登場しているセブロ M-5は、銃身長が3+1/2インチ、装弾数は19+1(チャンバー=薬室内)発。
メーカーのセブロも架空のものだが、同作品ではパーソナルディフェンスウェポン(PDW)のようなものまで製造する大手との設定のようで、ファブリックナショナル(FN) P90に似たコンセプトのPDWも登場する。

[1/1]
今回の1/1モデルは、S.A.C.シリーズに登場するM-5を、大日本技研がモデルアップした無可動一体型。
S.A.C.シリーズのM-5は、アニメション・メカニック・デザイナーの寺岡賢司氏が手掛け、複数の実銃を参考に、原作に描かれていたものとは異なる形状にデザインされたようである。
使用カートリッジは5.45×18mm(銃身の表記はインチ単位,口径はミリというところもミソ)、ロータリーバレルロッキング(銃身の回転による閉鎖)機構を持ち、トリガー(引き金)は、ダブル/シングルアクション、セフティはフレームに付くアンビ(左右両用)のものとされている。
実寸の模型を手にすると、結構がっしりしており、特にフレーム幅はスライドとの結合構造の為もあり、広い。
このゴツさは、最近流行の、大型拳銃の銃身,スライドを切り詰めたコンパクト版の作りを踏襲しているようだ。
実写ではないのだが、この銃の設定は簡単な機構を含めて検討され、現実味のある未来デザインという、SFの王道を行く作り込みがなされている。
M5/03


左サイドに大きくSEBURO M-5の名が入る。
M5/04


右サイドには注意書き!
マニュアルを読め、という表記がフレームにある。
チャンバーには、5.45mm×18と使用カートリッジの表記がある。
M5/05


[ベースになったモデル]
もちろん、このモデル自体が一つのSF作品として、鑑賞して楽しめる。
しかし、実物(とその模型)でもそうだが、そのルーツを探るのもまた楽しいものだと思う。
それでは、もう既にどこかで散々やっているのかも知れないが、ここなりに推理してみたい。

S.A.C.セブロ M-5には原作と異なる、3つのドット(円)型で構成されたスライドのコッキングセレーション(後ろに引くとき手が滑らない為の溝)、トリガーガードに大きなフィンガーレスト(指掛け)が付いている。
これらはオリジナルデザインではないかと思う。
サイト(照準器)は前後ともドブテイル(アリ溝)による取り付けという、近年では定番の設定のようだ。
グリップ後部の丸味を帯びたデザイン、マガシンについたフィンガーレストのデザインなどは、南ア ベクターのCP1が似ている(これの模型は未入手なので写真は用意できなかった)。

カートリッジは、口径×ケース長のサイズ,ボトルネック(ワインボトル状)の形状共にロシア PSM用がずばり同じである。
これは、ロシアお得意のスチールのジャケットに包まれているブレット(弾頭)だ。
西側では更にケース長を伸ばして高速化を進めたものが開発され、アサルトライフルより小型で反動も小さく、サブマシンガンより貫通力に優れる小火器、PDWというカテゴリが出来ている。
FNがP90,Five-Sevenなどで使っている5.7×28mm弾、H&K(カテゴリ)のP46 UCPなどが使う4.6×30mm弾などがPDW用カートリッジである。
M-5では、PSMのサイズだが、原作にはP90の話題が(当時はPDWといえばこれしか無かった?)数回出てくるので、これが参考になっているのではないかと思う。

また、薄いPSMなどとは比較にならないような肉厚フレーム(しかも塗色から樹脂ではない設定のようだ),バレルから、かなりなハイプレッシャー(火薬は進化して少量で済むとして)ではないかと思うが、小さなブレット(弾頭)に短いバレルだと、高圧になる前にブレットが飛び出しそうである。
下のFive-Sevenなどは、10mm増しのケースサイズにも拘わらずフレームはおろかスライド(但し外側のみ)まで合成樹脂(つまり小型軽量弾のスライドは軽くてもいい?)だとか。
これも原作では高速徹甲弾HVや炸薬弾が出てくるが、もしかしてM-5の通常弾はタングステンや劣化ウラン!なのだろうか。
だとしたらSFの世界だけにしてもらいたい(放射能はともかく重金属としての毒性は確からしいので)ところ。

マルシンのFive-Seven(左;ガスブローバックガン)とM-5。
M5/09


ロータリーバレルロッキングは、ベレッタ クーガーシリーズのそれが参考になったものと思われる。
ロータリーメカはフランスのMAB P15(これまた未入手、というか模型化されているのか?)などの先例もあるが、P15はブレットの回転する力(の反力?)を利用しているらしく、また知名度,ロッキングラグ周りやスライド上部のデザインの類似性から、クーガーから持ってきたというのが一番確率が高そうだ。

左上;M8045クーガー(ステンレスモデル;WA ガスブローバックガン)とM-5。
右上;スライド後部からの比較。スライド上,後ろ部分の形状が似ている。
左下;チャンバー周りの比較。左がM8045,右がM-5。
    チャンバー上のロッキングラグが似ている。
右下;M8045のロータリーバレルメカ。
    左側のようにフレーム上に乗っている形だが、左矢印のようにフレームには
    ラグがあり、バレルの溝カム(右矢印)がこれに沿って後退時に回転する
仕組み。
M5/06


フレームについたアンビのセフティは、各社で採用されているが、ベレッタつながり、多弾数の中型ということでベレッタ M84Fと。
左上;M-5(左側)とM84F(WA ガスブローバックガン,サイレンサー付き)。 
右上;M84(マルシン モデルガン)とM84Fだが、M84はハンマーが起きたまま
   ロックするコック&ロックだが、M84Fではフレーム付きセフティにも拘わらず
   (珍しく)ハーフコックまで落ちる。

M-5のハンマーは穴開きのリングタイプ。ベレッタのそれは同じ形式でも穴も小さいので、近いのはコルト45オート(M1911)系かワルサーP88だが、セレーション(指掛けの溝)が粗い。

またスライド前方が両側から斜めに削り込まれている(断面が三角形に近い)形状は、IMIのエリコ941(Jericho 未入手、ハドソンから出ているのだが),ワルサー P99が酷似する。
左下;M-5とP99。
右下;M-5とP99のスライド前方の比較。
M5/07


マズル(銃口)のテーパー形状は、以前紹介したH&K P7シューマッハ(過去の記事)が似ている。

M-5のスライドとフレームの噛み合わせは、フレームがスライドを包むような形式だが、これはSIGのP210が有名で、そのあとCZ75が追随、これを参考に(コピー?)した上記のエリコ941などが同形式だ。

CZ75(左)とM-5。
M5/08


[組み立て,塗装]
ひととおりルーツを探ったところで、製作記を。
今回のものはレジンキャストの一体成形だったので、組み立てというほどのものは無く、トリガー後方のランナーを切り離し、各部の合わせ目を削り、銃口を開けた程度。
ハンマーの穴開けも取説では推奨されていたが、スライドを傷つける確率が高く、またSIG GSRなど穴が開いていないものもあるので、無理に加工していない。
合わせ目も、グリップは合わせ目があるだろうし、このフレームも現実に作るならロストワックスでやりそうなので、少し残ったままで塗装してしまった。
レジンは無発泡ウレタンのようで、色はグレー。これはBe-JのHGキャストかも。
銃口を開けたときに強い刺激臭がしたが、これだけ分厚い一体キャストだと、内部はまだ揮発成分が残っているのだろうか。
成形(注型)自体は量産のインジェクション(素材を型に圧入する)にも迫る出来で、レジンキャストにありがちな気泡も出ず、エッジも綺麗で、バリも少なかった。
他のガレキのようにパテ,サーフェイサーを盛り研ぎ直す必要も無く、洗ってプラスチック用プライマー(下地調整材)を吹いて塗装しただけのズボラ工作でもこの仕上がりである。
塗料は、市販のスプレー缶を使い、メタリックグレイを本体に、グリップ部はマット(艶消し)のブラックを塗った。
もう少し濃い目のグレイでもいいのだが、1/6模型も薄めの色だし、以前M7バヨネットを塗った時、ハンドルの黒との違いが判り難かったので手持ちの少し明るめの色(タミヤ)にしてみた。
セフティの表示部分には赤い水性エマルション塗料を流し込んで、数時間(しかもほとんど乾燥待ち!)のうちに完成である。

下が未加工の状態。
M5/10


[1/6]
今回の1/6も例によって単品購入だが、S.A.C.のもので、1/1と同一のものをモデルアップしている。
これは多分、タカラのクールガールシリーズで出た草薙素子フィギュアのものではないかと思う。
更にまた、1/6でアオシマからもフル稼働フィギュアの草薙素子が出るという。
M5/11


攻殻機動隊シリーズといえば、現在マルシンで、トグサ隊員が使用するマテバをガスガン化する予定だという。これも既に試作は出来ているようで、今から楽しみである。

この記事作成にあたり、株式会社 大日本技研に許可を頂きました。
こちらの不躾な連絡にも拘わらず、丁寧かつ迅速な対応で、快く許諾下さり、感謝しています。

このGun1+1/6も、開始から一年が経過しました。
この間、多くの方がここを訪れて下さいました。改めてお礼申し上げます。
これからも幅広いジャンルのトイガンを取り上げていくつもりですので、またどうぞ宜しく。
それでは。
M5/02

©士朗正宗・ProductionI.G 講談社・攻殻機動隊製作委員会
無断転載禁止

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今回は、松本零士氏の一連の作品に登場する、架空の次元反動銃、コスモドラグーンを。
Cosmo/01

[プロフィール]
とりあえずSF歴史的?経緯から。
コスモドラグーンは2979年(一説には2977年、SFなので間違いではなく未来の話)、土星の衛星タイタンのぶどう谷で、大山トチローによって製作された、宇宙最強の、戦士の銃とのこと。
本体上部にモールドされたパテント表示。2979年1月25日 タイタンのぶどう谷の文字が見える。
Cosmo/05

作者である大山トチローは、キャプテン・ハーロックの無二の親友で、クイーン・エメラルダスの恋人とのこと。
コスモドラグーンは世界に4丁(後に設定が変わり、5丁になったりするようだが)存在する。
所有者と銃はときどき物語上で入れ替わるが、限られた勇者しか所有できず、これで機械化人間を倒すことができる。
Cosmo/02

デザインは「銀河鉄道999」の映画版まで変更が多いが、その後は今回登場する模型の外観に落ち着いたようだ。
ベースはM1848ドラグーンモデルだが、これはトイガンが存在しない。
そのため(MGCで作られていた金属製モデルガン)M1851を参考にした(あくまで写真だけで絵にした可能性もあるが)のか、M1851をベースにした、と作者が語ったこともあるようだ。
松本零士氏の作品中でも、大山トチローが、宇宙時代の最強火器のデザインを米国黎明期~西部開拓期の拳銃に求めたとされているようだ。
両者は口径が異なるが、光線銃(次元反動銃)には口径は関係無いと思われること、両者は口径以外にもバレル形状などが異なるが、これもコスモドラグーンは違う形になっていること、更に漫画上ではスケールがわからない(極端に大きさの差が無いと判断できない)為、ベースはM1848でもM1851でも、どちらでも良いのではないかと思う。
ちなみに、今回の1/1では、シリンダーサイズがM1851とほぼ同じなので、M1851の方が近い。

コスモドラグーンとM1851。
M1851(CAW=クラフトアップルワークス製のモデルガン)はコルト社のパーカッション式リボルバー。
海軍の採用を受けてM1851ネービーと呼ばれる。
これはその中でも後部が角ばったドラグーンタイプのトリガー(引き金)ガードを持つ、2型。
Cosmo/07


[コスモドラグーンのデザイン]
コスモドラグーンは、後部のボルト(エネルギー開閉弁)が発射時2cmほど全身し、シリンダーも19世紀のコルト製回転式と同様に回転するそうだ。
この銃は、内部機構が当然パーカッションリボルバーとは異なるのだが、形はこれから一部を外し、削って、部品をつけると出来上がる。つまりハリウッドあたりのプロップガンと同じ、基本的に実銃に装飾的要素を加えたものなのだ。
このため現実に何らかの機構を納める前提があって、かつ外見だけをレトロチックにした、というものではなく、その点では合理的な形か、というと疑問も残る.
また、照準に使えないフロントサイト、シリンダーストップのノッチがティアドロップ型で効きが悪いはず、更にバレルの保持構造が強度の確保が難しい形を踏襲し、後部ボルトが手に干渉、その下側に設けられているとされるセフティが使えるのか、とツッコミどころは満載なのだが、こんなことを真面目に考えている時点で夢が無い。

郷愁と先進性の融合が松本零士氏のデザインのテーマ(だから戦艦大和が、蒸気機関車が宇宙を走る)だと思うし、ロマン溢れる形を描くことに意味があったものだと思う。

そういえば、マズル(銃口)のフラッシュハイダー(消炎器)はM16のチューリップ型のそれがもとになっているように思うが、これも潜在意識下のことではないか、と思う。
何故なら、コスモドラグーンは、単なる合体モノではないからだ。つまり現代のデザインを入れるのは”無し”である。
これはM16のSFめいたデザインが強く印象に残り、意識せずに(つまり潜在)書いてしまったのではないか。
偶然の一致にしては、先が開いたスリットを持つ先細りの部品がバレル先端についた形が符合しすぎる。
そして、M16登場より後に書かれているので、こちらが影響を受けた、と思われる。
あくまで潜在的に、と推定するのは、上に述べたコンセプト上の問題だけでなく、コスモドラグーンのデザインには、これらの要素までサイトを組み合わせるなど独自性を見せ、一旦抽象的イメージまで分解されてから具現化されたことを伺わせる、未来を感じられるデザインに仕上がっているように思うからである。

スーパーブラックホーク(左)とコスモドラグーン。
スーパーブラックホークは、スターム・ルガー社がSAA(シングル・アクション・アーミー)を現代的にアレンジして復活させた、ともいえるモデル。
これはマルシンのガスガン。
コスモドラグーンも、1131年後のM1848復活モデル?
Cosmo/08

[1/1]
さて、それでは今回の1/1は、トイガンというよりディスプレイモデルで、タイトーがゲームセンターの景品として作ったものである。
箱に書かれている文句を拾ってみると、松本零士完全監修の大人プライズ 1/1スケール ハイパフォーマンス コスモドラグーン 銀河鉄道999戦士の銃 である(長!)。
ライセンスカードというものが付属しており、これには通し番号が入っている。
本体のシリアルナンバー刻印は、設定上4丁(5丁)しかないので、1~4の番号がシリンダーに入っている。
但しここはキャストの抜き型部分で、金型本体でなく素材注入,抜きなどに使う穴を埋める円形の型に1~4の数字を刻み、シリンダー型本体を4種類作ることを避けたようである。
今回入手時には2番を除く3種から選べたのだが、この部分の成形の良いものがこの1番だったこともあり、これを入手した。
Cosmo/03

外箱の写真では、後加工か写真の加工で綺麗な刻印が入っているが、製品はここまで段差がわからないところまではいっていない。
もっとも現物は刻印が見えるように箱に入れられているよう(店頭で見た6~7丁は皆そうなっていた)なので、確認して選べる。
また、箱には、通常は価格を記入するシールに、このシリアル(1~4)を記入して貼ってある。
今回のシリアルと所有者のリスト(箱に記載)は、松本氏作品中、初期段階の設定で、シリアルNo1はトチロー自身、とされている。
可動部分はシリンダーが回転(但しストップ機構が無い)、トリガーが可動、という2点だけで、全て合成樹脂製である。

本体の角部などには銀色の塗装が行われ、価格を考えると仕上げは手が込んでいる。
この塗装は実物を手にするとややオーバーな表現だが、写真に撮るとリアリティのあるものになる。

グリップのドクロマーク。
グリップにはローズウッド調のプリントも施され、本体塗装とも相まって豪華な印象だ。
Cosmo/04

コスモドラグーンは過去に夢工房宝島、やまと、ユウヒ造形、(有)バイス、マルシンなどで作られ、バイスのものは全金属製で、999丁限定で5種類(シリアル0~4)が作られたようだ。
今回の1/6も、原型はビギンネットワークス製はバイスが原型製作を行っているようだ。

バイス製はもちろん所有していないが、シリンダーが長く、そのストップ用ノッチが実銃同様の形状で、作動も考えられたものになっている。
マルシン製のものも亜鉛ダイキャストで、3/4スケールのSAAをベースにしているようだ。
このため形状が若干異なり、バレル(銃身)上のバイパス?パイプがAK47に近い形、シリンダーはフルート(溝)が入ったカートリッジ式弾薬用、トリガーガードはドラグーンタイプと呼ばれた角が角ばっているものからラウンド(丸まっている)タイプとされ、カートリッジ式ベースの為、シリンダーに弾丸を押し込むローディングレバーは無い。

コスモドラグーンとM1851、SAA。
M1851は、シリンダー前方に弾丸を入れ、ローディングレバーで押し込んで固定する。写真はそのレバーを下げたときの図。
SAA(ハドソン製モデルガン)はパーカッション式ではなく、弾丸,火薬,点火薬(雷管)をセットにしたカートリッジをシリンダー後方から挿入する。
写真は、カートリッジ装填中の図。
Cosmo/15


[1/6]
さて、1/6だが、2005年に発売されたビギンネットワークスの「松本零士アームズコレクション」No12Hiroshi No.0と出所不明の全金属製のものが手元にある。
No.0はシリンダーのグリップ底部に0の文字がある。
豪華なボックスと説明書きも入っている。
これも原型をバイスが手掛けたとか。
No.0は数奇な運命を経て、トチローからエメラルダスを経て海野広に渡った、とされるようだ。
これは銀色で、今回の1/1が全部ガンメタル色なのとは異なる。
ビギンネットワーク製では、No.0と1、それからシークレットが銀色、2~4がガンメタ、とされている。

手前左の箱(付属)に入っているのがビギンネットワークス製、右は全金属製。
Cosmo/09


[技術の進歩]
100年前だったか50年前だったか、現在の生活について予想してもらったものを、現在見てみたら、多くの事項に的中しているものがあって驚いた、とかいった話を聞いた。
壁にかけられるテレビ、携帯電話やインターネットなど、実は驚くべき技術の進化も、進化の過程を経験して見慣れてしまうと、どうということの無い当たり前の世界である。
未来が現実になっていくときは、少しづつ変化していくうちに、その新鮮さから得られる感動を失っていく。
逆に今の”現実の生活”に、SFで描かれる未来社会を見たような感動が無いのは、既に技術が”新しく無くなって”いるからではないだろうか。
何十年もの間かかって進化した(と想定した)ものを、いきなり見せられれば驚くが、少しづつアナウンスがあり、実用品として使ってしまえば、普通の日常になってしまうのではないか。
100年前、ようやく自動式けん銃が開発された頃には、グリップ内に収まるレーザーサイト、ポリマーフレームなど、銃の世界でも驚くべき新技術が実用化されると誰が思っていただろうか。

[消えない魅力]
松本零士氏の、作品のテーマである夢と時間の関係の逆をいくような話だが、”夢”が”現実”になるまでに、きらきらした輝きを削がれて”ありきたり”になることには、技術の新奇性が失われるだけでなく、その形についても慣れ、般化という時間の残酷な要素が大きく影響しているのではないだろうか。
50年前の姿は留めていないが、劇的に一気に変わったわけではない「ネオ東京」を、大型スクーターやハイブリッド・カーで疾走しても、「アキラ」にはなれない。
逆に、常に手元にあって長く使っていても、いつまでも見飽きないもの、その魅力がまだまだ通用する物には、薄まりきらない何か、擦り切れない訴えるものを持っているのではないだろうか。
手元にあるM1851は、今からすれば合理性に疑問がつくデザインだが、今でも美しいと思う。
コスモドラグーンも、誕生から数十年経つが、今でも間違いなく未来に住んでいる銃である。
Cosmo/11

それでは、また。

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まとめ

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