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今回はMGCプラスチックモデルガンの3回目、完結編を。
前回までに1972年~1984年の途中まで発売のモデルを取り上げてきたが、
今回は1984年のM12Sから。

mgc3/14

[ベレッタ M12S]
ベレッタ人気を反映し、SMGでもベレッタの現代(当時)モデルを
作ったもの。1984年発売。
最初からキットを念頭に置いて設計され、接着剤で組み立てるモデルと
なった。
カートはいままで共用が多かったMGCとしては珍しく大型の独自のもの。
mgc3/01

[ボーリングピンガン]
GM5をベースとしてカスタムモデルが進行するが、その一つとして当時
有名なピンガンが選ばれた。1984年発売。
ロングバレルにウエイト、グリップに鉄板(アドバンスドグリップ
システム)など、重量UPが計られている点がモデルガンでも重さを増す
事ができ、人気モデルとなった。
その後キットモデル化もされている。

GM5系は、カートを後にリアルサイズのCP,CP-HW用(GM12)とし、
量産,カスタム共に多くバリエーションが出ている。
mgc3/17

[ゴールドカップナショナルマッチ](GM9)
GM2をベースにしたGM4と同じく、GM5を基にナショナルマッチ
ゴールドカップが作られた。1992年発売と思われる。
更に、6インチのカスタムモデルや、これをベースとしたカスタムも
多数作られている。

他にも10mmのデルタエリート(GM7)など、モデルガンならではの
口径違い(ガスガンではカート式でないとマズル径,刻印しか違いが
出せない)をMGCでは作っている。
mgc3/03

[コンバットコマンダー](GM10)
GMシリーズで38スーパー化、専用のリブ付きマガジンも再現している。
ナショナルマッチとの型番の順番から、これも1992年発売と思われる。
mgc3/04
画像は38スーパー仕様で木製グリップに替えたもの。

[スーパーヘビーウエイト樹脂]
鉄(SUS)粉を混入させたHW樹脂モデル。磁石に反応するため、
紛らわしいという理由で自主規制され、短期間で製造中止となった。
ヘビーウエイト樹脂より重いが、脆いので取り扱いに注意が必要。
モデルとしては、コルトMkⅢリボルバー,コルトパイソン,ベレッタ
M92F,ガバメント,コマンダーがあった。

ヘビーウエイト(HW)樹脂は、1989年当初灰色の表面のものが発売され、
後に黒色塗装,黒染めのモデルが追加されている。
スーパーヘビーウエイト(SRHW)樹脂モデルは、1993年の発売と思われる。

mgc3/02
画像はトルーパーMkⅢ。

[ベレッタM96] 
人気モデルだったベレッタM92をMGCでも作ったが、更に40S&W版の
バリエーションも開発した。1993年発売と思われる。
単に口径が異なるだけだが、カート,バレルを専用としている。
mgc3/05
上画像のダミーカートは非発火仕様(オプション)のもの。

[スプリングフィールドハイキャパ.38スーパー] 
38スーパーで、更にハイキャパマガジンを持つスプリングフィールドの
マッチガンを再現。
ガスBLKガンが先に開発され、そのマガジンを流用して製作、後に再販
もされた。1994年発売。
mgc3/06

[M586キャリーコンプ]
MGCのカスタムシリーズは、カスタムフェア以降にも多数展開されおり、
リボルバーでもこのようなモデルが発売されている。

このM586では、3インチにガスポート加工がされているが、そのポート
を更に7つまで増したカスタムや、6インチにバレルウエイトを追加した
フレンチカスタム、固定サイトのミリタリー&ポリスや後述のロンパワー
PPC用カスタムなど、多岐に渡るカスタムが制作された。

M586キャリーコンプは、1994年発売と思われる。
mgc3/15

[製造部門廃業]
メーカーとしてのMGCは、1995年にいったん廃業している。
その後、親会社の台東商事(タイトー),AMIが引き継いだが、2006年
新日本模型(SNK)と合併、その名で製造が続けられたようだが、
2011年に完全に製造活動が停止している。

以降紹介するモデルは、これら引き継ぎ会社のブランドで生産された
形になっている。

[ナショナルマッチ1962,1964]
M1911A1をベースに珍しい軍用のナショナルマッチを再現したもの。
1999年発売(その後、再販あり)。
M1962はマイクロのサイト、M1964はトライアングルのサイトが再現
されている。
このサイトを使い、ボブチャウカスタムまでMGCは作っている。
mgc3/07
木製グリップ(濃い色)に替えている方が1964年型。

[M1911]
M1911シリーズの原点とも言えるM1911は長らくモデルアップされる
ことはなかったが、カスタムモデルなどバリエーション展開の一環で
スライド,フレーム,ハウジングなど多数の専用部品を作り、初期の軍用
M1911を再現している。
特に円弧状のリアサイトを装備したものは珍しい存在。
2000年発売と思われる。
mgc3/08

[キンバー エリートキャリー]
M1911系の新進メーカーのキンバーを取り上げ、フルサイズ,コンパクト
を作っている。このモデルは2003年発売と思われる。
商標が問題になったため、一時キンバーをキーパーに変え刻印して販売
していた。
mgc3/11
画像はキーパー刻印で、グリップは木製に替えている。

[コルト オフィシャルポリス]
実物とは逆に、パイソンをベースにカスタムしたもの。ハンマーは専用で
新たに作られ、ハンマーノーズ付きに改められている。
2004年発売と思われる。
刻印違いのアーミースペシャル、バレル長の違うモデル(2,4,6)、
グリップのチェッカーの有無など、いくつかの仕様が販売された。
mgc3/09

[M586パワーカスタム] 
ニューMGCが手がけたカスタム(赤箱)シリーズの一つで、ロンパワーが
手がけるPPCカスタムを再現したもの。2004年発売。
削り出しバレルやウイチタのリブサイトなど、非常に手間がかかっており、
グリップもプラを塗装している。
mgc3/10

[ナショナルマッチ セミカスタム 50周年記念モデル]
活動終了と50周年の記念モデルとして、GM系で6種、M31系が2種発売
されたもののひとつ。
この企画唯一の新製品といえる。記念刻印が右側面に入るほか、
トリガーはナショナルマッチのもの、他のパーツはキンバーに近い構成と
なっている。
予備マガジンがサービスで付属したが、箱は段ボールを切ったものが
仕切りとして詰められており、その点でもいよいよ活動終了を象徴
しているモデル。
mgc3/12

[MGCの遺産]
その後メモリアルラストオーダーとして、ボブチャウ,ボランド,ガバS80
などが販売され、これをもって完全にMGCは幕を閉じた。

企業30年説からすると、MGCは“長生き”だったのかもしれない。
しかし‘80年代後半から’90年代のMGCは、素材の変更(これはこれで
画期的なものだったが)、カスタム(派生)モデルを除くと、ベレッタ
M9系くらいしか新規開発していない。

更に、同社製品開発で中心となっていた小林太三氏が辞め、開発陣が手薄
になった、という側面もあるかもしれない。
これは後にMGCの仕事を請け負っていたKSCが独立したメーカーとして活躍
しているように、社内で技術を維持,発展できなくなっていたことからも
伺える。

しかし、今回見てきたように、皮肉なことにM1911系のバリエーション
モデルなどは、1995年以降軍用ナショナルマッチやM1911など、いままで
モデルアップされることの無かった製品が登場した。

MGCの前にCMCが、そして国際産業(コクサイブランドはサンプロジェクト
が存続),ハドソン産業も廃業するなど、古くからのモデルガンメーカー
はマルシンを除き”全滅”状態となった。

対して、MGCで設計をしていた小林太三氏はタニオコバを設立し、現在
モデルガンを製造している。
下請会社だったKSCもガスガンだけでなく新規モデルガンを手掛け、また
MGCの金型はCAW(クラフトアップルワークス)に渡ったものが、
リニューアル,再生産されている。

プラスチックモデルガンは、業界を存続,発展させる”起死回生の
エポック”だったのか、それとも金属でなくても良いなら、と更なる規制
強化を促進,許容させた”萎縮”の象徴だったのか。
もちろん、物事にはプラス,マイナス両面があり、歴史に”もし”は禁句
である。
だがしかし、金属モデルガンのみではあのまま”座して死を待つ”か、
一気に大幅縮小を余儀なくされたのではなかったか。

MGCはその後も内部にウエイトを追加するだけでなく、HW樹脂で軽さを
克服し、また、他社主導だが、メタルフィニッシュ(めっき)で金属の表面
を再現、業界はモデルガンが”金属に拘る理由”を克服してきた。

やはり現状を打破するには、旧態依然より枠組みを含めた革新が必要で、
70~80年代にMGCが成功を続け、90年代に衰退に入ったのは、その”新たな
力”の有無だったのかもしれない。

現在も、モデルガン業界は決して順風満帆とはいえないかもしれないが、
CADを含む少数生産技術の向上などで、従来モデルアップされなかった製品
が登場してきている。

MGCの軌跡は、その環境の変化に対する革新の成功例であり、また失敗の
教訓ではないだろうか。

mgc3/13

今回、PCの不調などがあり、更新が大幅に遅れてしまった。
次回はできるだけ一か月以内に更新したいと思う。

では今回はここらへんで。

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今回はMGCプラスチックモデルガンの第二回、カスタムフェア,
ニューモデル5企画の各モデルから。
mgc02/13

[ニューポリスパイソン シルバーモデル]
1979年に、MGCは従来の機種を使ったたくさんのカスタムモデルを
限定数生産,販売するカスタムフェアを企画した。
この企画ではGM4(ナショナルマッチ),M2カービンなど後にレギュラー
化するモデル、WWⅡ記念ガバメントや、コンバットカスタム、SIG210-5
ターゲット、ウッズマンヘビーバレル、M16A1の刻印,小変更版、M655
カービンなどが作られたが、他にもニッケルメッキを施したモデル群が
存在した。
これはそのメッキモデル。
mgc01/16

[コルト ナショナルマッチゴールドカップ(GM4)] 
独自のアレンジがされているが、当時としては作動性が良かった人気
モデルのGM2をベースとし、高級カスタムモデルとして、カスタム
フェアの一環として作られ、更にこれをベースとしたコンバットカスタムも
発売された。ブローバック(火薬による排莢,次弾装填 以下BLK)モデル。
好評に応えこれが標準化し、ショートリコイル(バレル=銃身が少し
スライドと共に後退する閉鎖形式)の新型(GM5)の登場後はキット化
され廉価で販売された。1979年発売。
mgc02/02
画像のモデルは、ハンマー,メインスプリングハウジングが交換されている。

[S&W M59]
ダブルカーラムマガジン(複列弾倉)にDA(ダブルアクション)、
デコッキング式セフティ(ハンマーを落とす安全装置)など、当時
最新鋭のメカを満載し、豪華な発泡スチロール製ケースに入ったカスタム
扱いの高級モデルとして登場した。
メカはオリジナル色が強く、シンプルBLKに改められ、オープンカート式
ではあるが、MGキャップ仕様で作動性も良く、MGCのこなれた設計,製造
能力を伺わせる作品。
チャンバー(薬室)には銀のシール(後にバレルごとメッキ)、スライド
は艶消し(金型にブラスト処理)、フレームは艶有りとして素材の違いも
表現しようとしたと見られるなど、細かい作り込みもなされている。
メッキでハーフ,オールシルバー版のほか、コンバットカスタムが
WAによって作られ、後にヘビーウエイト樹脂(HW)でM459化された。
M59は1979年末発表、1980年発売と思われる。
mgc01/15

[U.S.(ウィンチェスター)M2カービン] 
これもカスタムフェアのひとつで、M1カービンをフルオート可能、30連
マガジン化したカスタムだったが、後にレギュラー化した。1979年から
1980年の発売と思われる。
これは少数作られたというCP版。
mgc02/03

[S&W M76] 
長物としてはM1カービンがあるが、SMG(サブマシンガン)としてはABS
製で初のモデル。
実物はカールグスタフを参考にS&Wが作ったもの。マイナー機種だがM59
とカートを共用し、S&Wつながりで売る作戦だったようだ。1980年発売。
mgc02/04

[S&W M39] 
M59のスライドを使ったシングルマガジンバージョン。これもHW化され、
M439も後に作られた。20周年記念として、ニューモデル5という5機種の
同時開発(レミントン M31RS,S&W M39,コルト ガバメント(GM5),
イングラムM11,ワルサー P5)企画の第一弾として1980年11月、氷川丸
でのモデルガン・フェスティバル上で発売。
mgc02/01

[イングラムM11] 
M76と同じSMGでも、拳銃サイズのコンパクトさから人気の高いモデル
となった。ニューモデル5の第二弾として1981年発売。
当初はフルセットで出たが、後にキット化、HW化など改良され、
作り続けられた。
.380型の5mmキャップ仕様小型カートとボルトの軽量さから、点射でも
5,6発出る超高速BLKが売り。
mgc02/05

[レミントン M31RS]
金属モデルガンで人気だったM31が規制により消えたため、ABSで復活した
モデル。TV「西部警察」での使用からピストルグリップ付きも発売、高い
人気を得た。ニューモデル5の3番目として1981年発売。
カートリッジは5mmキャップ2つを使用する形に改められている。
RSはライオット・ショットガン=暴徒鎮圧用散弾銃で、看守やポリスカー
の装備用モデル。一般に短銃身のポンプアクションショットガンを指す。
mgc02/06

[CPカート] 
好評のマルシン社プラグファイヤー(PFC)形式を参考に、上下を逆転
させた構造でパテント回避したカート。それまでのオープンカートより
高価になり、また発射音も小さくなるが、ピストン,シリンダー部が
カート側にあり、汚れたデトネーター(前撃針とピストンを兼ねた
パーツ)による閉鎖不良が起こりにくいため連続発射性に優れる。
1981年発表され、順次従来モデルを改修して適応させた。
mgc02/07

[コルト ガバメント(GM5)]
それまでのガバメントモデルが短いグリップフレームだったのに対し、
フルサイズかつ擬似ショートリコイルも組み込みリアル化を図って
リニューアルしたもの。ニューモデル5の4番目。
この後、このモデルをベースに各種カスタムやバリエーションが作られた。
カートは実物より小さなスモールカートで、当初オープンカート、後に
CP化された。

[H&K VP70] 
実銃はH&Kの野心作で、シンプルブローバックとDAオンリーで廉価、
ストックを取り付けるとバースト(3発連続発射)できるモデル。
モデルガンでもストックが開発されたが、調整が困難だったのかストック
はジャンク扱いで出た。1981年11月、氷川丸のモデルガンフェスティバル
(第三回)で発表。発売は1982年と思われる。
製造終了後TVゲームで使用されたため一時プレミアが付き、タニオコバ
は完成させられなかったという思いもあったのかガスガンを新規製作して
いる。
初期モデルは濃い紫色のスライド成形色(下の画像参照)。
mgc02/08

[組み立てキットモデル]
MGCは創立当初からワルサーVPをキット販売していたらしいが、ABS製の
キットは1982年から、マルシンのキットに対抗する形でシリーズ化された。
キットにはM59,ウッズマン,44マグナムなどのほか、イングラムM11,
S&W M76など長物もラインナップし、後にキット専用(一部組み立て後
販売)のベレッタM12Sなどもあった。

[コルト M16] 
M16は金属モデルガンがあったが、MGCでは新たにABS化し、従来
モデルよりリアルな形状,機構を採用した。
A1,M725などの他、バリエーションとして長さ,ストックの違い、
ボルトフォアードアシスト(BFA)の有無など多様なモデルが出た。
M654はエアフォース(BFA無し)バージョンとされているが、輸出
モデルだったという。後にM4も登場し、この型がWAのガスガンに使用
される。ABS製M16A1は1982年発売。
mgc02/09
画像はM654。

[デトニクス45オート]
実銃は話題の割に余り売れなかったようだが、日本では大ヒットし、
現在もガスガンがマルイから出ている。
少しマガジン部が長いが、CPショートリコイルガバ(GM5)をベースと
しているだけに完成度は高い。
'83年発売当初からハーフシルバー,オールシルバー版などが用意され、
HW化もされた。
mgc02/10

[シグ/ザウエル P220]
実銃はSIGがSAUERと組んで次期スイス軍用だけでなく、対米輸出を
見込んで開発した意欲作。登場当時の注目度は高くなかったが、
日本では自衛隊が採用し話題となった。
MGCでも、自衛隊刻印を入れたバージョンを製作している。
1983年発売。開発者の小林太三は、ニューモデル5で実現しなかった
P5の替わり、との位置づけだったと語っている。
mgc02/11

[S&W M586] 
実銃はM19系の強度不足、M28系のゴツすぎる点を改善し、パイソンの
フルラグバレル(錘付き銃身)を取り入れ、究極を目指したモデル。
コクサイ,マルシンとの競作となったが、MGCでは4,6インチに加え、
2.5,3インチとポートを開けたキャリーコンプカスタムを作り、人気を
得た。1984年発売。
mgc02/12
画像は2.5インチ(左上はキャリーコンプと)モデル。

[独走から競合の時代へ]
今回のモデルが登場した時期、マルシン工業がプラスチックモデルガン
に参入、ワルサーP38やブローニングハイパワーで、プラグファイアー
カートや疑似ショートリコイルなどの新機構を開発、またMGCと競作と
なったS&W M39では、よりリアルな内部構造の再現にも取組み、更に
キット販売を展開し大きくシェアを伸ばした。

GM2,ハイパト41の時代からMGCをコピーした製品を作っていた
国際産業も、ローマン,トルーパーではMGCのコピーから脱却し、より
リアル志向を見せ、後にS&W M19,M10などKフレームシリーズでは
”リボルバーのコクサイ”と呼ばれるまでになった。
更にABSの表面にメッキ後、黒く色づけした”メタルフィニッシュ”を
採用、よりリアルな”鉄の肌”を各社が追求する契機になった。

他には東京マルイも”造るモデルガン”を展開、その後電動エアガンを
開発、モデルガンからエアガンへの移行を促す流れの一翼を担った。

市場は拡大し、金属モデルガンを凌ぐ存在になっていったが、MGCは
パイオニア,リーディングカンパニーの立場から、機構的にもキット
販売の形態でも”追従”する側に回った。

この間、MGCは1975年に一度出した機関紙ビジェールをまずMook本
「スーパーガン2」(MGCとしてはこれは特別号とのこと)で、その後
独立した形で出版、自らの宣伝媒体を持つと共に、モデルガン
・フェスティバル、カスタムガンコンテスト、更にモデルガンフォト
コンテストというイベントを企画,実行するなど、新たな販売戦略も
見せている。

また、ウッズマン以降、BLKモデルが標準となり、手動のスタンダード
モデルは作られなくなっている。

MGCはその後エアガン参入や、シューターワンの開発など、新たな
ジャンルへの挑戦を続け、ガスBLKのG17などヒット作を作るが、
モデルガンにおいてもHW樹脂の採用など巻き返しを図る。
このあたりは次回、一気に最期まで、所有の各モデルをまた紹介しながら
みていきたい。

mgc02/14

今月もH様からfc2ブログ拍手にコメントを寄せていただいた。
いつも有難うございます。

では今回はここらへんで。

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今回から数回に分けて、MGC(タイトー,新日本模型)が作った
プラスチック製のモデルガンを取り上げていきたい。
mgc01/17

[ABS製モデルガンの登場,発展]
MGCがプラスチックを主体としてモデルガン(この語もMGCによる造語で、
弾丸発射機能を持たない模型銃)を作ることを考えたのは、昭和46年に
銃刀法が改正(モデルガンが規制)され、金属製で拳銃型のものは銃口
を閉塞し全体を金色(法律上は白または黄色)に塗らなければならなく
なったためだ。

これは悪用防止が目的とされたようだが、特定民族を差別するために
印を付ける行為を彷彿とさせる規制は、多くのファンを失望させた。

当時既に全国規模でモデルガンを販売していたMGCは、この法律に抵触
しない”黒いモデルガン”の復活を目指し、本体をプラスチックで作った。

第一号となるSIGブローバックでは、当初他の素材を使う予定だったが、
テストショットのつもりで使ったABS(アクリル-ニトリル-ブタジエン
化合物)が良好だったため、そのままABSで製品化されたという。

プラスチックなので従来の金属製に比べれば軽く、また金属の冷たい
肌ざわりが失われたこの商品は、従来の金属モデルガンファンにすんなり
受け入れられた訳では無かったようである。

が、オートではMGC得意のブローバック(火薬ガス圧による作動 以下
BLK)も実現し、回転式でも銃口が開いて(インサートはある)いるため
音抜けが良く、ファイアリングが楽しめるなどメリットはあり、またその
”リアルな”外観を活かして映画,TV(テレビジョン)放送でも小道具
として使われ、新しいファン層も開拓してモデルガンの主流を金属から
奪うほど人気を獲得するようになり、業界全体に普及した。

それでは、登場順に短く各モデルを紹介する。

[SIGブローバック] 
実物はSIGの拳銃第一作で、スイス軍制式となったもの。制式名が
SP47/8、市販名がP210で、現在も作られている。
MGCのモデルガンも長寿モデルで、最初SIGブローバックの名で、その後
CP化されP210(刻印もSP47/8からP210に変更)に変わり、HW化された。
その名の通りBLKモデルで、非BLK(スタンダード)はSFモデル以外存在
しない。1972年発売。
フレームがスライドを包み、かつ長いレール部を持つなど強度的に有利な
構成に加え、機構は大幅にモディファイされ、ストレートの8mmという
細めのカートリッジを使い、フレーム肉厚を大きくするなど、初の樹脂化
にあたって余裕をみた設計となっている。
P210-5、SFガン、ローランド・カスタム、ノバックカスタムなどの
バリエーション(限定カスタム)がある。
mgc01/02
左上の画像左がSP47/8刻印の紙火薬仕様、右がP210刻印のCP仕様。

[S&W ハイウェイパトロールマン41マグナム]
SIGと同じ年の1972年発売。通称ハイパト。
ハイウェイパトロールマンで41マグナム、3.5インチというのはMGCの
考えた架空設定モデルで、形はM27、口径はM57、愛称はM28から採り、
更に戦前の5スクリューの要素も入っている。
登場後3年で4インチの44マグナムにモデルチェンジしたが、後に3.5
インチバレルのフレームはシューターワンのベースガンとしても
用いられた。
mgc01/04

[コルト ガバメント]
1974年発売。通称GM2。プラスチック製カートリッジ(後にアルミ,真鍮)
でBLKを実現した。
リコイルスプリングをバレル部に配置するなど、思い切ったアレンジ
が施され、またグリップ部が実物より短いが、人気機種のABS化という
こともあり、人気を博し、後にサイドファイア式に改め、ナショナルマッチ
(GM4)、各種カスタムのベースにもなった。

[S&W 44マグナム]
ハイウェイパトロールマンの好評を受けて、バリエーション展開したもの。
1974年発売。
シリンダーを延長し、6.5インチバレルを載せ44マグナムとなった。
6.5インチはグリップアダプター付き、後に出た8-3/8インチはオーバー
サイズの木製を模したグリップとなっている。
mgc01/03
画像はロディー製のゴムグリップ付き。左上画像の左側はハイパト41。

[コルト ローマンMkⅢ]  
TV,映画の撮影用プロップガンとして、特に刑事向けのスナブノーズが
プラ製モデルガンには無かったため、コルトMkⅢでシステム化し4機種
を開発したもの。1975年発売。
固定サイトの357マグナム仕様で、実銃では珍しい存在だが、プロップの
宣伝効果か、非常に人気が高かった。
内部に鉄板フレームを入れる、という画期的構造で、グリップにも
ウエイトが仕込まれている。
またこのシリーズから表面仕上げは非常に細かいブラストがかかった半艶
が採用され、磨くと光沢が出た。
2,4インチのほか、エジェクター(排出器)シュラウド(覆い)付きの
Newタイプ2インチも作られ、HW,SRHW化された。
mgc01/07
左上の画像、右側はABSのニュータイプ、左側と他の画像はHWのオールドタイプ。

[コルト トルーパーMkⅢ] 
MkⅢのターゲット版。4,6インチのほか、後にピースキーパー4インチ
も作られた。1975年、ローマンと同時発売。
MkⅢのグリップは当初ハイパトと同じウォールナット風のスチロール
素材のまま、次にSIG SP47/8と同じ紫檀を模した赤紫色のマーブルに
なり、木目プリントなど製造時期によってバリエーションが多い。
後にHW,SRHW化されたが、その後トルーパーは生産されていない。
mgc01/08
左上の画像、下が6インチのHWブラック仕様、他はABSの紫檀調グリップ付き。

[オートマグ .44AMP モデル180] 
副燃焼室を持つCV型カートリッジを使用し、実物の強力な反動を紙火薬
で再現することを狙った。1976年発売。
初期はボルトが亜鉛合金(後にABS)でBLKとスタンダード(手動)
があり、シルバーやクリアーのSFモデルも作られた。後にCPカート
仕様になり、HW,HWシルバーなども作られた。
mgc01/11
画像はCP仕様のHWシルバーモデル。

[ルガー P08] 
金属製で機構再現度の高い製品が共存していたためか、SP47/8と同じ
細目の8mmカート仕様でシンプルBLK、内臓ハンマー式と大胆に
モディファイした、ある意味MGCを象徴する製品。1977年発売。
CP化されたがHW化は構造上強度が不足するのか構造に批判が多かった
のか実現せず、またバリエーションモデルも展開することなく上記の各
モデルに比べ早くに生産中止となった。
mgc01/06

[32オートマチック コルトピストル]
ポケットオートという、これも未だABSでは実現していなかったジャンル
に挑んだ作品。1977年発売。
バレルをピン止めにし、グリップセフティを動かなくするなど、機構は
大幅にモディファイされているが、CP,HW化も果され、金型が
CAWに売却されてグリップセフティを可動にした改良版が現在も生産
されている。
mgc01/09
画像はHWでグレー、S80時代のメダリオンが付いたもの。

[ニューポリスパイソン357]
同社の金属製パイソンがカスタムを除き2.5,4インチのみであったこと
もあり、6インチも含めて新たに設計された。
構造は独自のアレンジがされたが、サイト,グリップなども実銃のⅢ型に
合わせて変更され、モデルガンでは初と思われるリアサイトのクリック
機構も再現された。1977年発売。
2.5,4,6インチにPPC,ハンターカスタムなども作られ、ABSで限定
のシルバーのほか、素材を変えてHW,SRHWが作られた。
mgc01/12
画像はHWブラックの6インチモデル。

[SFモデル]
試作時に各パーツの動きをみるためクリアで作ったものを展示したところ
好評だったため、限定発売されたもの。発売は1978年と思われる。
企画としては映画スターウォーズのヒットもあり、SF銃をイメージし
パッケージもメタリック調の派手なものとなった。
P210とオートマグがあり、またサイレンサー風のフラッシュが取り付け
られた仕様もあった。
mgc01/05

[コルト ウッズマンスポーツ]
漫画「ワイルド7」で使用され人気があったことからモデルアップされた
ようだが、もともとは標的競技,プリンキング(撃って遊ぶ目的)用の
22口径という、これも珍しい機種選択のモデル。1979年発売。
MGキャップ仕様の第一号として企画されたようだが、間に合わず当初
紙火薬仕様のスタンダードがまず発売、程なくしてBLK,キャップ仕様
になった。
ノーマルのスポーツ,マッチターゲットのほか、ヘビーバレルや
サイレンサー、ヒバカスタムなどカスタムバリエーションが多く、CP,
HW化もされている。
mgc01/10

[M1カービン]
プラスチック製モデルガンで初の長物モデル。MGC創立20周年記念モデル
として登場した。ABS樹脂の色を濃紫色とし、木部の材質によって
スタンダードとデラックスの2タイプが用意されていた。
後にM2カービンも登場、CP化など改良もされた。
1978年か、1979年発売と思われる。

[MGキャップ]
プラ製のお椀型ケースの底に火薬を糊で固定した、初のモデルガン専用
火薬。1979年発売。
それまで玩具用キャップ火薬を発売していたカネコとの共同開発で、
5mm,7mm径の2種、BLK用とスタンダード(回転式)用がある。
初期には透明のプラスチック製蓋付き容器で販売されたが、後に下画像の
紙と発砲スチロールの容器に改められた。
従来の紙製台紙に貼り付けられた火薬に対し、手軽かつオーバーロード
の危険も少なく安全性を高めている。
mgc01/13

[コルト ウッズマンマッチターゲット]
4.5インチバレルのウッズマンスポーツに対し、アンダーラグ一体の
6インチバレルを装備した競技向けモデル。
先行したスポーツと異なり、最初から5mmのMGキャップ仕様オープン
カートBLKで1979年発売された。
mgc01/14
画像はABSモデルにHWモデルの木目プリントタイプグリップを装着したもの。

[お願い]
歴史書などでもそうだが、事実をまとめていても、ある視点、考え方が
(潜在的に)取捨選択などに影響を与え、偏った内容が出来てしまう
ことがある。
今回の企画では、プラスチック製モデルガンのパイオニアであり、
バリエーションも豊富なこと、今回手持ちがなく画像が紹介できなかった
モデルもあるが、一応一通り揃った(GM2,M1カービンは無いが次回GM4,
M2カービンは出てくる)という事情、また他メーカーも含めてしまうと
収拾がつかない、と考えMGCに絞って取り上げているが、やはり
他メーカーの側から見れば、という面が出てくるかもしれない。
以前も書いた事だが、読者の方はそのあたり常に疑念を抱き、自ら判断
を下すつもりで付き合っていただければ、と思う。

また、調査を尽くしてその成果、というにはほど遠く、いくつも疑問を
抱きながら、見切り発車で記事にしている部分もある。
特に発売時期は、雑誌などでは先行して新発売と記載されることが多く、
また発送日はメーカー資料などが無ければ判らず、地方と東京などでは
入手できる日も異なり、生産数によっては第一ロットが入って来ず、年を
またいで入手日が異なる事例もあったようで、特定が難しかった。
読者の方で誤りに気づかれた方があれば、ご指摘,ご教授頂ければ幸い
である。

FC2拍手に記事とは別の画像をUPしているが、そちらにH様からコメント
を頂いている。

H様、ブログ拍手にコメント有難うございます。
これからもひとつ宜しくお願い致します。

mgc01/18

では次回は、カスタムフェア、MGC20周年記念企画”ニューモデル5”
以降のモデルを。

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まとめ

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