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今回はS&W(スミス&ウェッソン)のマグナムターゲットリボルバー達、特にM29を主に取り上げようと思う。
M29/04

[マグナム]
マグナムとはワイン用の大きな容器(大瓶)からきており、それまでのカートリッジより少し大きく、火薬量を増やした弾である。
拳銃用のマグナムはまず38スペシャルをベースに、ケースを少し長くした(プライマー=雷管も大型化している)357マグナムが1935年にウィンチェスター社でS&W新型リボルバー(これが後にM27に発展する)用として開発された。
S&W製の拳銃ではM19(ステンレスはM66),M27,M28などがこの357マグナムを使う。
それから約20年、戦争をはさんだ後、景気の良くなった1955年に、更に大口径で威力も増した44マグナムが今度はレミントン社とS&Wで開発される。
そしてM29は、M27,M28と同じ(もともと44口径用)Nフレームと呼ばれるフレームを使い、これを発射できる、当時世界最強の市販拳銃として1956年に(完成は1955年らしい)に登場する。
M29は、コルト・パイソン同様、初めは長めの6.5インチ、それから4インチや8 3/8インチのバレル(銃身)のバリエーションを増やし、ステンレスのM629(これは6インチが採用された)、フルラグ(錘)バレルのクラシック、更にクラシックとは逆に軽量化の為のテーパーバレルとしたマウンテンガンなど多くのバリエーションを生む。

M29 6.5インチバレル付き。
これはタナカのガスガンで、ミッドナイトブルー仕上げのもの。
M29 6.5インチは映画「ダーティ・ハリー」で主演のクリント・イーストウッドが使ったモデル。
マイナーチェンジでいくつかの仕様があるが、これは映画の使用モデルを意識しており、マイナスドライバーで調整できるアジャスタブルサイト、ワイドハンマー,グルーブ(縦溝)入りワイドトリガーを持ち、オーバーサイズの木製グリップ(ガスガンではプラスチック)も装備している。
M29/14


NフレームでM29,M29マウンテンガン,M28を(左から順に)。
このM29はタナカ ガスガン。バレルは4インチで、サービスサイズ(フレームと同サイズ)のタナカ純正の木製プレーン(チェッカリングが無い)タイプグリップをつけている。M29マウンテンガンは、コクサイのガスガン。
表面仕上げは、ほとんど黒だが、メタルフィニッシュ。
これも4インチバレルだが、先が細くなったテーパードバレルとし、山に出かけるときなどの護身用として計量化を図っている。
グリップはパックマイヤーのグリッパータイプだが、メーカーに依頼して作ってもらったのか、それとも細かい文字までコピーしたのか、内部がガスタンクが入るので全く違うのだが、外観はよくできている。
M28はコクサイのモデルガン。これは6インチバレルをつけたもの。M28はテーパーバレルが標準である。
M28はM27の仕上げを簡略化してコストダウンした357マグナムリボルバーで、ハイウェイパトロールマンという愛称を持つ。
これはコクサイでもモデルチェンジ後の第二世代のM28。
前ユーザーが入れたのか、文字の刻印にホワイトが入っていた。
これにはホーグの実物用グリップをつけてみた。
コクサイのM28は当初MGCのデッドコピーに近かったのだが、独自設計でリアルさを増したものを‘81年に発表、この少し後にM29のデベルやサターンというカスタムモデルを作っていた。
M29/07

アングル,バリエーションを変えて、またNフレーム。
M29マウンテンガン,M28,コクサイ M29デベル,MGCのM29。
上記のM28の後、普通のM29より先に出たのが、上でも少し述べたデベル。PPC用に近いカスタムをM29に施したもの。
バレル下にねじ留めされたウエイト(錘)、ワンタッチで高さを変えられるフロントサイトを持ち、パックマイヤーのプレゼンテーションタイプ(これも本物かもしれない)を装備している。
MGCのM29は、先のコクサイM28第一世代のもとになった自社のハイウェイパトロールマンにヘビーバレル,フルサイズのシリンダーをつけて、M29に仕立てたモデル。
グリップはこれもパックマイヤーのプレゼンテーション風だが、これは国内でサードパーティーが出したものだ。
M29/06

次はタナカのペガサスシステムガスリボルバーでM29バリエーション。
左からM29クラシック6.5インチバレル付き,M29 6.5インチ,M29 4インチ,M629 PC3インチ。
クラシックはM29にフルラグ(バレル下の錘付き)バレルをつけたもの。フレームもマイナーチェンジされ、リアサイトの先端がアール形状となっている。
Nフレームはその後もモデルチェンジをしており、最近固定サイトの、本当に「クラシック」な外観のモデルも作っている。このモデルには木製(たぶんウォールナットでメーカーオプション)のオーバーサイズグリップをつけてみた。
M629はM29のステンレスモデルで、これはS&Wのパフォーマンスセンター(PC)が、両側をフラットに削った(フラットサイド)カスタムバレル3インチを付けたもの。カスタムはトリガーにストッパを付けるなど他のパーツにも及ぶ。これにはパックマイヤーのグリッパーだが、実はこれ、パイソン用を加工してつけている。
M29/05

コクサイ ガスガンのバリエーションも。
M29マウンテンガンとM629セブンショット。
7ショットはクリップを使い、通常より1発多い装弾数7発のカートリッジを装填できる。
M29/10

[混乱のナンバー]
S&Wのモデルナンバーは1957年(1955年?)に当時のモデルに全てつけたもの。
このとき、10番台はKフレーム、20番台はNフレーム、30番台はJフレームというように分類したが、以前M39(前記事)のときに述べたように後になって末尾の9がラッキナンバーなのでM39をオートに、などとしたようで、40,50番台もオートのM41やM52,M59に対しリボルバーのJフレームのM49、NフレームM57が混在、更にさっさと60番台をステンレス仕様リボルバーの型番にしたが、上記のLフレームの登場,オートの素材バリエーション展開で破綻をきたし、3桁,4桁とどんどん大きなモデルナンバーでよりわかりにくくなった。
もともと、番号振り分け時点でM19,M29のようにその番号の終わりを使っており、発展性がなくなるのは分かっていたと思うが。

[S&Wの製品構成]
S&Wは5つのフレームサイズを持つことになった。大きさはJ,K,L,N,Xの順で、現在は最も小型のJフレームでも357マグナム5連発があるので、全てに(昔はもっと小さなフレームもあったが)マグナム弾を使用するモデルが存在することになる。

左からフレームの大きい順に。
M500(Xフレーム),M29(Nフレーム),M586(Lフレーム),M19(Kフレーム),M36カスタム(Jフレーム)。
M500は現在市販最強のマグナム拳銃で、500マグナムを使用する。これは3インチバレルにマズルブレーキを装備した仕様(M500では全てマズルブレーキがつく)で、タナカのガスガン。
M586はフルラグバレル標準装備で登場したシリーズで、これは4インチバレルのマルシン製モデルガン。
M19も4インチ、タナカのガスガン。
M36は以前ここで(前記事)紹介した自作カスタム。これは3インチバレル。
M29/03

M19は、先行したM27系が大型で重量もあったことから、当時は38スペシャル弾までしか対応していなかった同社のKフレームで357マグナムを撃てるようにし、調整式リアサイトやエジェクターロッド(発射済みカートリッジを排出するとき押す棒)のシュラウドをとりつけたもの。
これはコンバット・シューターとして有名なビル・ジョーダンの発案で、愛称もコンバットマグナムとされ、同社のドル箱、人気モデルとなる。

M19 4インチで3つほど。M66,M19(共にコクサイ モデルガン),M19(タナカ ガスガン)。
M66はM19のステンレスモデル(もちろんこれはメッキのABS製)。これにはマルベリーフィールドだったかの木製オーバーサイズグリップを奢っている。
M19コンバットマグナムは、現在もコクサイがモデルガンで金属,ヘビーウエイト(HW)樹脂製などを幅広く展開、ハートフォードもHWでM19のほか、パイソンバレルのスマイソンも作っている。更にタナカのガスガンもあり、これもM19,M66とスマイソンがある。最近作っていないようだがマルイもM19を手がけている。
M29/11

M19コンバットマグナムは、357マグナムをなんとか使える、というレベルだったらしく、このためKフレームとNフレームの間に位置づけられるLフレームを新たに開発、M586(ステンレスはM686)も作られた。
M586は、ディスティングイッシュド・コンバットマグナム(Distinguished=名高い,有名な)という長い愛称を持つモデルで、コルト・パイソン(前記事)を参考にしたフルラグ(銃身全長に渡る下側錘付き)バレルを装備している。
実はこのフレームサイズもパイソンを意識したようだが。

M586を4つ。左からMGC 2.5インチ,MGC 3インチ キャリーコンプ,マルシン 4インチ,マルシン 6インチにパワーポートをつけたカスタム。
パワーポートカスタムはこのフレームの改良型でS&Wから市販されているモデルを参考に自作したもの。フロントサイト部を少しカットしてポートを掘り、サイトはランプタイプからパートリッジタイプに変えている。
M29/02

[トイガン]
MGCのハイウェイパトロールマン(実銃では存在しない、Nフレームで41マグナム,3.5インチテーパーバレルでフレーム上にチェッカー加工による反射防止が施されたモデル、しかもこの愛称はM28のもの)は、当時ABS製の“黒い”リボルバーはこれしかなかったこともあり、TV映画などにも使われて大人気機種となった。
そこでこれに便乗すべくコクサイはほぼ同じモデル(357マグナム仕様だったかもしれない)を作った。
しかし上記のように架空モデルであり、更にABS製モデルガンで各社ラインナップが充実してきたので、よりリアルなM28がコクサイにより開発されたのだと思う。
これは4インチと6インチモデルがあり、上記のように、後にこれをベースとしてM29デベル,サターンなどと名づけらたカスタム、M29へと発展していく。
ところが新型M586の登場により、日本ではM28はもちろん、M27などはついぞ名が出てこなくなった。
これら1980年代までのモデルはCMCの金属製などを除いてトリガーはナロー(狭い=フレームに入る部分と同じ幅)タイプ、ハンマーはショートスパー(指かけの突起)で、M29でもこれを流用してつくられていたりする。
そして1/1模型ではM27の4インチが作られたことは無かったと思う。M27は以前CMCが金属モデルガンでモデルアップ(しかし3.5,6インチ)し、MGCのハイパトも事実上M27なのだが、愛称からいくとM28である。
[M27コンバットマグナム?]
これは1/6の名称であるが、少しおかしい。コンバットマグナムとはM19,M66(ステンレス版)の愛称で、M27はこれより大きなNフレームのターゲット(標的射撃),ハンティング向けモデルである。
今回の1/6は、テーパーのついた4インチらしきバレル、大型のフレーム、そしてシリンダーがほぼフレーム一杯のサイズということから、M29マウンテンガンではないかと思われる。コンバットマグナムの愛称は間違いではないかと思うが、もしかするとM27をM28として、ハイウェイパトロールマンの愛称を使ったモデルガンのように、この愛称を注目度を上げるために敢えて使ったのかも知れない。
それならM19を素直に製作すればいいのだが。

コクサイM29マウンテンガンとM28で、シリンダーの長さの差がわかるようなカットを目指してみた。
上がM28で、短いシリンダー。バレルの付け根部分、フレームとの隙間が大きい。
M29/08


それでは1/6と1/1を。
1/1はコクサイのM29マウンテンガン、1/6は先にLink先のmomocloで紹介されたが、バイスのスモールアームズコレクションから。
グリップは別体のようで、メダリオンも銀色に塗り分けられている。
M29/12

シリンダーが回転するだけでなく、シリンダーをスイングアウト(横に出す)出来、金属製のエジェクターロッドもリアルな寸法を実現している。
驚くべきは、リアサイトの固定用スクリューを2つしっかり再現していること。サイトリーフ(照準するとき見る部分)まで薄く成形されている。
M29/13

S&Wリボルバーは1/6では意外にモデルアップされておらず、M29もあるようだが入手できていない。機会があれば、もっとそれぞれを掘り下げて取り上げたい。
ではまた。
M29/09

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今回は、レミントン M700LTRを。
M700/01

[概要]
M700は米国のレミントン社を代表する製品で、現代ボルトアクションライフルの代名詞とも言えるほど、民間,官公需共に普及しているライフルである。
1962年に登場、モーゼルが採用していた、ボルトヘッド(前部)についた2つのロッキングラグによる閉鎖機構を備え、そのボルトヘッドにカートリッジ底が少し入り込む形状とし、高い強度,安全性を持っているという。
またストックとレシーバー(機関部)のベディング(固定)用ラグをレシーバー前方につけてこれをストックにあて、接触面積,場所を増やしてストックの破損を防いでいる。
M700のバリエーションは多く、メーカーでは各種カートリッジ(これによりボルトのストローク=動作量が2種類あるようだ),バレル(銃身)の長さと太さ、ストックの材質や仕上げ等多岐にわたる。
使用カートリッジは数多くあるが、多いのは.308,223レミントン,7mmウィンチェスターマグナムなどだという。
バレルはコールドフォージド(冷間鍛造;軟化する温度まで加熱せずに外力によって変形させて成形する方法,これでライフリングの溝まで加工する)だという。
バレルは先にいくにつれ細くなるテーパーバレル,ストレートに近いブルバレル,それに回転式拳銃のシリンダーと同様の溝を掘ったフルーテッドバレルなどがある。
ストックは標準で木製とシンサティック(合成樹脂)とがラインナップされ、H-Sプレジションやアキュラシーインターナショナルなどのシンサティックストックをつけるカスタム(メーカーでも?)も広く行われているようだ。
またレミントンが米国軍に納めているM24SWS(スナイパーウエポンシステムとしてバイポッド,スコープからケースまで一式をまとめている)、更に海兵隊が独自のカスタムを行ったM40シリーズ(これもバリエーションがA1~A3まであるようだ)といった軍用も存在し、日本でも注目度が高い。

1/1でボルトを回転,後退させたところ。エジェクションポート(排莢口)のところに見えるのがロッキングラグ。
今回のものはタナカのガスガン。
M700/03


[ガスガン]
今回のM700LTRはライト・タクティカル・ライフルの略とのこと。ポリスが狙撃等に使うとき、振り回しやすいように短めの20インチバレル,これも短めの木製ストックがついている。
M700の中でも最もベーシックな仕様である。
タナカのモデルも販売が好調なのか、バリエーションも豊富だ。
まずこのM700LTRに、M700ポリス,そのカモフラージュ塗装版,M700テイクダウンモデルとそのステンレスモデル,M700A.I.C.S(M700にL96に使われているストックを付けたもの)のブラック,ミッドナイトゴールド,タンカラー,グリーンと色違いが続き、M40A1にもブラック,ミッドナイトゴールド,ウッドランド迷彩,ステンレスとあり、M24とそのフルーテッドバレルバージョンがあり、少し違うがアキュラシーインターナショナルのL96A1(これにもフォールディングストックやオリーブドラブ色も有り)があるようだ。更に以前のものではPCS装備の有無やホップ機構等にバリエーションが存在するようである。
CAWもサンプロジェクトもコッキングでM700をやっていたし、コクサイもM700ショートモデルを作っていた。
タナカに限らずM700のウッドストック付きは根強いファンがいるのか、結構売れるようだ。
特に規制が強化された後はタナカぐらいしか再生産していないのか、他は見かけなくなった。
今回たまたま安く手に入る機会に恵まれたのだが、2006年規制適合品と書かれたこれは、タナカでも2006年に一回生産したきりなのではないかと思う。
タナカのバリエーションはL96を除いて基本的にレシーバーは共通、ボルトも同じだと思う。M24フルーテッドバレルでは大容量のボックスマガジンが付き、これを他のものに付けることも可能。
[実物とガスガンの機構]
M700はボルトを開くためにまず回転させ、結合を解く必要がある。そのあとボルトを後退させてカートリッジを抜き出し、ボルト前進により次のカートリッジを装填する。
撃発機構はストライカー式と呼ばれる形式。現代の銃はカートリッジ式弾薬の後部にあるプライマー(雷管)を叩いて発火させるが、このプライマーを叩くピンがストライカーを兼ねており、これを後退させ、トリガーを引くとピンがスプリングの力により直線的に前進、直接撃発させる方式である。このため構成部品は少ない。
また、M700だとボルトの回転後少量の後退でピンをセット(激発準備)位置まで持ってくるので、もし不発でも(ボルトの回転角度は多くのラグを持つものに比べ多いが)素早く再撃発できる。
M700/09

タナカ ガスガンでもこれが再現されており、ストライカー(ピン)がセットされるとボルト後部から飛び出してこれが判るようになっている(上のボルト後退時の写真、ボルト後部と比較して欲しい)。
セフティはボルト後部のレシーバー部につけられており、ストライカーのセット時にロックできる。

ボルトの着脱は、トリガーの前にある部品を押し込んで行う。通常分解はこれだけで、極めてシンプルだ。
トリガーはグルーブ(縦溝)付きで、テンション(強さ),ストップポジション,レストポジションの3つの調整が設けられている。かなり調整範囲が広く、これをいじっているだけで結構楽しめる。
M700/05

タナカはガスガンなのでガスタンクが必要になり、マガジンを着脱式にしてここにタンクを納めている。マガジンはトリガーガード前方のレバーでロックされているが、少しボルトを後退させないと着脱できない。
各部品の仕上げも、ダイキャストなので切削並み、とまではいかないが、実にしっかりしたものになっている。

新規制値適合への対策にはノズルに径を絞ったスリーブを打ち込んでいたが、今回の製品は最初から小径で製作された一体のノズルになっている。
ガス吐出量を変えられる、PCS(パワーコントロールシステム)も動くのだが、これは既に全開でも規制値を超えないのではないだろうか。調整は回転数,角度で記憶することになる。但し、最後方まで回しても、今度はストライカーが当たり、最大のガス量は得られないと使用説明書には書いてある。
可変ホップも残っている。ここにはクリックがついており、調整量を記憶しやすい。但しこの調整ノブが、レシーバー上面にあるので、スコープの取り付けは、7mm~10mm位の高さのあるマウントがいる。
M700/07


[ストック]
ストックは、フォアエンド側が短めで、グリップ部もシンサティック(樹脂)製に比べ細めである。一応スリングとバイポッドをつけられるよう、スイベルスタッド(金具)は2つついている。
仕上げは艶の無いもの。恐らく着色のみである。バレル,レシーバーが艶消しということもあり、徹底的に地味だが、狙撃用なら、光らないほうがいい。もっともそれなら黒色のシンサティックストックの方がいいが。
実物はウォールナットで、これは衝撃に強く、割れにくいのと、適度な反動の吸収性があるそうだ。タナカのストックは(ハドソンのAK47と同じく)ブナ材ではないかと思うが、一応上下に木目は通っており、色目はともかく、質感はいい。光沢については迷ったが、フローリング用艶出し剤で磨いたら艶も出ていい感じである。やはり木製ストックは光沢のあるものが似合うと思う。
バットプレートはタナカロゴのゴム製。
M700/08


[スコープ]
これにはサイトは付属していない。スコープが必須の装備となる。
実物ではスコープの使用によって、カートリッジのマガジンへの装填が少し行いにくくなる。
但しこれは着脱式マガジンを持たないボルトアクションなら皆抱える問題であり、実際リロード(再装填)の問題はそれほど重要ではないのかもしれない。
タナカのガスガンでは、マガジンを外して装填するので、全く問題は無い。
スコープは手持ちのタスコMAG40×3~12をつけてみた。本当はズームより固定の方が明るく好きなのだが、たまたま高いマウントがついている手持ちはこれだけだったので。
マウント位置はいつも迷う。どうも立射と伏せ射ちの頬付け位置が変わるようで、どのポジションでもそれなりに決まるところ、というのは結構難しい。高めのマウントも、少し違和感が残った。もう2,3mm低いほうが自然な感じで、ホップを効かせているなら干渉しないのだが(撃たないくせに、あれこれ悩んでいるときが楽しい、という典型的なお座敷銃遊びである)。
M700/02


マズル(銃口)はアウターバレルと別体だが、クラウンは11ディグリー(11度の緩いテーパー)タイプを再現している。
M700/14


[1/6]
今回の1/6はカモフラージュ(迷彩塗装)仕様。
ザッカ ピー・エアイ・ピーの1/6スケールガンコレクションVer.2の⑤
ボルト操作と、スコープの着脱が可能。
M700/10

ボルトアクションの1/6バリエーション。
左からM700,M40A3 ANPVS-10,M40 MST-100,Kar98kZF。
M40は共にホットトイズ モダンファイアーアームズシリーズ2から。
M40は上記の海兵隊用で、ANPVSが暗視スコープではないかと思われる。
Kar98のスコープ付き狙撃銃は第二次世界大戦でドイツが使い、ZFというのがスコープの型式らしい。詳しくは、Kar98kを(そのうち)取り上げるので、そのときに。
M700/11

今度は自動装填式ライフルと。
左からM700,M14,SR-25,G3SG1,SVDドラグノフ。
M14は上のものと同じホットトイズ。
SR-25は米軍正式アサルトライフルM16のもとになったAR-10を進化させた.308弾使用のスナイパーライフル。
G3SG1はH&Kが作った軍用ライフルG3を狙撃用に改良したもの。これはドラゴン製。
SVDはこれもホットトイズ。
AK47をベースに弾も本体も大型化、何より非常に長いバレルを装備したもの。
M700/12

それでは、また。
M700/15

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今回は、ワルサーP38。
P38/11

P38は、単にこれが名銃というだけでなく、それ以後のほとんどのオートピストルに影響を与えた傑作である。
P38は、ナチスドイツの制式拳銃となり、PP,PPK(過去の記事)と共にワルサーの躍進を担った。
戦時中は自社以外でも生産するなど生産量は増大したが、自社も含め戦時下で品質維持に苦しみ、敗戦によって生産設備までも失う。
そのワルサーが、戦後「ナチスご用達」だったという負の遺産にも苦しみながらも、何とか生き残れたのもこれらの名作拳銃があったことが大きいと思う。

[概要]
P38はダブルアクション(DA)トリガー(後述)、オートマチックセフティを備えた、初めての大型軍用制式拳銃である。
これらの機構は、同社の小型,中型拳銃PP&PPKから採用されているが、軍用の大型にこれを持ち込み、その後50年ほどでこれらがスタンダードになるまで普及させたのはP38の功績だと思う。
9×19mm(ルガー,パラベラム弾)を使うため、モーゼルC96に近いプロップアップ式のショートリコイル(後述)を採用している。
また、PP,PPKと同じく、カートリッジインジケータを備え、弾薬の装填を確認できる。
更に、M1911A1過去の記事)などと同じ、外装式のスライドストップも装備している。

1/1のワルサーP38を2つ。
左はマルゼンのガスブローバックエアガン、右はマルシンのモデルガン。
共にABS製だが、マルゼンは艶消しになっている。
マルゼンは1941年製の戦時中モデル、マルシンは戦後型のチェッカーグリップがついたもの。
P38/01

[ダブルアクション]
ダブルアクション(略してDA)とは、トリガー(引き金)を引くだけで撃発装置(具体的にはハンマーなどのパーツ)がセットされ、そのまま引き金を引き続けると撃発されるシステム。
P38は装填時にハンマーがコック(起こす、撃発準備状態にする)された状態からトリガーを引くとハンマーが落ちて撃発するシングルモードと、レスト(安全、落ちた)ポジションからトリガーを引く事によってハンマーをコックし、そこから更にトリガーを引く事でハンマーが落ち、撃発するダブルモードの両方が使える。
このため、通常はハンマーをレストポジションで持ち歩き、使用時には(セフティを解除しておけば)トリガーを引くだけで発射でき、更に連射時はシングルモードで短い距離,軽いトリガー動作で使える。

P38の元となった、PPK(/S)のDAメカ。
これはマルゼンのガスブローバックガン。
トリガー(引き金)に取り付けられたトリガーバーが、フレーム左側を通り、コッキングピースと呼ばれる部品を引く。
P38/08

これがP38のもの(マルシンモデルガン)。
トリガーバーはP38の場合、外部に露出している。
銀色のパーツがハンマーのコッキングピース。
その後方、フレーム内部から覗いているのが、ハンマーについているシア。
ワルサーのDAメカは、DAリボルバーの機構をトリガーバーでつなげたような構成だ。
P38/10


[スライド+プロップアップ]
現在米軍制式のベレッタM92FS(過去の記事)(その前のM1951も)はP38の閉鎖機構をベースに開発されている。プロップアップ機構は、同じく直線で動くモーゼルC96の影響があるものの、これをスライドとバレル(レシーバー)の関係に置き換えたのは、P38だと思う。M92FSはフレーム外にトリガーバーを出した、片引きのDAメカも真似ている(シアなどは独自の考案)。
またSIG P210も初期には木製グリップに横溝を彫っており、これもP38の影響が伺える。これなど作り易く汚れも拭き取りやすく、かつ十分な滑り止めという点が参考にした理由ではないか。
SIGはP220でもハンマースパーの形状が似ており、これなど機構だけでなく意匠上も参考にしていたふしがある。

右から、P38,M439,M92SB。
S&W M39(過去の記事)はP38のDA機構を継承し、ブローニング系のスライド,ティルト式閉鎖機構を採用したモデル。
DAメカ自体はオリジナルで、トリガーバーもマガジンを避けて(M1911のように)左右両側,フレーム内を通る。
これはM39の後継機M439で、マルシン製ABSモデルガン。
M92SBはベレッタのトライアル提出モデル。これはスズキ製メタルフィニッシュのABSモデルガン。
P38/02


P38は開発当初シンプルブローバック方式を試みたようだが、やはり一般的なショートリコイル方式の閉鎖機構を採用し、M1911などとおなじスライドカバー式の後退部をもっている。
プロップアップ式結合方式の先駆者モーゼルC96は、開発時の弾薬が小口径だったためもあり、ボルトが後退する。
P38がボルト式からスライド式に改めたのは、弾が9mmと大きく、ある程度の重量が必要なこと、PPなど既に開発していたワルサー一連の自動装填拳銃が、皆スライド式だったからだろう。
ただ、配置レイアウトを考えると、トリガー(引き金)前方に閉鎖メカニズムを持ってこないと、後部にはハンマー式のダブルアクション機構を納める関係上場所がとれない。
日本の南部式一連のシリーズでは、発火をP08(過去の記事)と同じストライカー式とし、後部にプロップアップメカを納めている。これはボルト式でもあり、全体にC96に近い構造である。
さて、P38はプロップアップメカをバレル下、トリガー前方に置いた結果、次に行き場を失ったのが、リコイル(スライドの前進用)スプリングである。
PPではバレル周囲に巻きつける形だが、ここはプロップアップの部品がバレルとかみ合う必要があるため使えない。
M1911のようなバレル下の配置は、ずっと後にベレッタがM90,M92シリーズでやるが、これだとバレル前方までスライドを伸ばす必要がある。
既にプロップアップ機構でスライド幅が広く、全体重量も、またスライドだけの重量もかさむ。先ほどはスライドの重量が必要と書いたが、つまり9mmの弾に適当なスライド重量がいるということで、過度な重量だと全体が重くなる。
P38はスライド上方を大きく削り取っているように、既に重過ぎるきらいがあったのだろう。
このうえ前方にスライドを伸ばすことは躊躇われたに違いない。そこで左右に2本の小径スプリングを配置する、ダブルリコイルスプリングとでもいうべき方式でこれを解決した。
この方式、実は先に実例がある。ボルト式だが、南部14年式が、小径で2つのスプリングを使用している。この前に作られた南部甲,乙,小型では、左側にスプリングが配され、アンシンメトリー(左右非対称)だった。ワルサーが14年式を知っていたかはともかく、このアイデアは南部式が先だった事は確かだ。

P38のリコイルスプリング。
フレームの両スライド溝の中にスプリングがある。
これはマルゼンのモデル。
P38/13


[生産性]
P38は生産性を上げるために、P08よりシンプルで加工しやすい構造とした。加えて、鋼板をプレス加工で切り抜き,成形して一部の部品を作っている。スライド上部のオートマチックセフティ,カートリッジインジケータのカバーがそうだし、マガジンキャッチ,トリガーもそうである。
ハンマーのスプリングガイドや、マガジンはもちろん、他でもプレスによる打ち抜きで作られていたが、ワルサーは板を打ち抜き、曲げて立体的な部品を作りだしている。
M1911A1がトリガーをプレス成形しているが、この方式は1927年から行われておらず、後に移行したのではないかと思う。M1911A1の初期モデルなどはトリガー側面のツラが出ており(側面が研磨されている)、レンミントンランドなどで戦時中作られたものとは違うからだ。このあたりモデルガンでは全てダイカストで成形してしまうので、参考にはならない。
MP40などもこの製法でもっと大きなレシーバーを作るのだが、これは少し後である。
また、P38はハンマーの後方,スパー(指かけ)の部分が削られ、コの字断面のハンマーになっているが、これは機械加工で削られている。手間はかかるが、後にSIG P210なども同様の形状,加工としている。

P38の後部。
マルゼン,マルシン共にコの字形状のハンマーを再現している。
トリガーは、マルゼンがコの字、マルシンはソリッド(中身が詰まった)形状だ。これは戦後P4で採用されたようで、ワルサーのカッタウェイ図がそうなっている。
戦後のP1などは、プレスではないようだが、コの字断面になっている。
P38/09

[欠点]
P38にも欠点はあり、スライト上部のカバーが反動で飛ぶことがあるという。あとカート排出方向が通常と逆で、右手で持つと射手側に向かって飛ぶ。これは自動車運転中に左手で発射することを考慮したという記述もある。確かにこのとき車外に飛んだほうがいいが、通常は右手で撃つのだからやはりおかしい。あと重心が後方寄りで、反動で大きく動き(跳ね上がり)易いなどが挙げられる。P08のバレル(銃身)が突き出たスタイルを踏襲したためだが、P08はグリップアングルがきつく、これでバランスを取っている。

SIG P210とP38。
P210はマルシンのガスブローバックガン。P38はマルゼン。
左のP210は、上から見て右にカートリッジが排出されるのに対し、P38は逆で、左に飛ぶ。
カートリッジをチャンバー(薬室)から引き出すエキストラクターが左側についている。
またリアサイトの前方に別部品で再現されている(但し実物のプレス製とは異なり、ダイキャストだと思う)のが、欠点となったカバー。
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[グリップ素材]
グリップは軍用制式がベークライト。戦前の民間用,試作等でチェッカーの入ったものは、エボナイトではないかと思う。
以前FN(ファブリックナショナル)M1900のグリップをエボナイトではないかとこのブログ(トカレフTT-33の記事)に書いていたが、床井雅美氏の著作(Shooting Tips The History of German Police Pistolsワルサーの復活東西分裂)によると、M1900の後のM1910も牛の角だった(そのままか、粉にして成形したのかは不明)らしいので、M1900も牛の角ではないかと思う。M1910ではその後エボナイトが使われていたという。
これより前には、天然の樹脂(エラストマー)を使ったものもあった。コルトは自社初のDAリボルバー(回転式拳銃)M1877ライトニング(これも以前PPK(過去の記事)のときに紹介したことがある)で、グリップパネルにグッタペルカ(ゲタペルカ,ガタパーチャGutta Percha)を使ったとの記事が頑住吉氏訳のドイツ文献で見られる。
これはそのままの名前の、木の樹液からとった成分で、熱可塑性(熱すると柔らかくなる)で柔軟性を持つ樹脂だとのこと。
ライカなどのカメラの表面に巻かれている人工皮革がこれだ。他にも海底ケーブルの被覆や、ゴルフボール,歯科医療の詰め物などに使われたとか。
もちろんこれは天然素材で、現在健康食品?の杜仲茶にも含まれており、血糖値を下げる効果があるらしい。
その後石油加工製品の台頭で既に忘れ去られたような素材だが、熱可塑性(熱すると柔らかくなる)なのでエボナイトより成形に適している。
P38でもこれを使っていた可能性はあるのだが、P38はグリップ後部にまでグリップパネルが回り込んでおり、その後部は樹脂素材だけで構造(ハンマースプリングが入る空間の確保)を持たせているので、グッタペルカが弾性,柔軟性をもつなら、不適当ではないかと思われる。
すると当時の入手可能素材では木材でなければエボナイトになるのでないかと推論した次第である。
ちなみにエボナイトも生ゴムに加硫して硬化させた半合成半天然?というべき素材だ。
そしてドイツは経済封鎖でゴムなど米英仏植民地(当時)からの物資の供給不足から、合成樹脂,ゴムの技術が発達したそうなので、ベークライトに置き換えたのではないだろうか。
更に戦後のものは他のプラスチック素材が開発され、普及したこともあり、これらを使っていないと思う。

マルゼンのP38グリップ。ベークライトのそれを模したまだら模様の赤茶色になっている。
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[発展]
ワルサーは戦後もP38を生産し、またいくつかの変更,モデルチェンジ(P4も新規モデルではなくマイナーチェンジ?)をしたが、その後のニューモデルP5も基本的にはP38の改良であり、新規モデルといえるP88を開発するまで長期にわたりP38系を続けた。
もちろん需要があり、また製品の競争力が劣っているとは考えなかったというのもその理由かもしれない。
戦後すぐにアルミフレームも取り入れているし、複列弾倉+DAが多く登場したのは1975年頃、それが一般化したのはXM9トライアルの時期くらいだと思う。このときにはワルサーもP88を出している。
米国軍トライアルなども睨んだP88は、しかし商業的に失敗作となり、ワルサーはP99まで迷走することになった。
また、スポーツ用拳銃は戦前からオリンピアモデルなどを作り、後にはOSP,GSPシリーズなどを開発、軍用は製造制限を受けた時期もあってこちらの方が戦後は熱心なようにも見える時期があった。

ワルサーを代表する3種、P38,P99,PPK/S。
P99もPPK/Sもマルゼン製ガスブローバックガン。
マルゼンは単に商標の使用許可を得ただけでなく、ワルサーのエアーソフトガン製造を行う提携関係を結び、直接ワルサーから資料の提供を受けて、製品開発を行っているそうだ。
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[1/6]
今回の1/6は、ドラゴン製。
ホルスター,予備マガジンがつき、スライド,ハンマーが可動する。
このスケール,材質で充分な強度を得るためか、トリガーガードは太めだが、スライドのセレーションなど細かい造形だ。
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今回は、リンク先のmomocloで先に紹介した、ユノアクルス・ライト フロゥライト(U-NoaQulutsLightFluorite)と。
それでは、また。
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今回は、コルトのコンバットコマンダー。
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コルト コンバットコマンダーはM1911のバリエーションモデルだ。3/4インチほど短くされた(4.3インチ)バレル,スライドと、リングハンマー(穴開き)、それに合わせたグリップセフティを持つ。

今回の1/1トイガンは、MGCのメッキタイプ(本体はABS樹脂)モデルガン。ダミーカート仕様のもの。
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中古購入で、グリップは明るい色のヘビーウエイト樹脂グリップを黒く塗り直したものがついてきた。これをアルコールで洗浄して、濃い目のウォールナット風にしたつもり。
実はMGCのローマンでも、この黒塗りグリップがついたものを入手している。入手先はそれぞれ別なのだが、当時の明るい色のプリントを好まないユーザーの間で、ブラックアウトするのが流行ったのだろうか。

[ライトウエイト]
第二次大戦後M1911A1の市販型としてガバメントモデルを販売していたが、このバリエーションとして、1949年に短く軽いモデル、コマンダーが開発された。これがコンバットコマンダーの前身となっている。

コンバットコマンダーとM1911。どちらもMGCモデルガン。
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M1911(後方)とコンバットコマンダーのハンマー部。
コマンダーシリーズには穴開きのリングハンマーがつく。
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コマンダーは軽量化のため、フレームをアルミ合金製としたが、強度,耐久性の優れたモデルを、ということで鋼製フレームに戻したコンバットコマンダーが1971年に作られた。
強度については、アルミフレームでも、さすがにオーバーロード(火薬を詰めすぎた、もしくは火薬自体強力なものにした強装弾)でなければ問題は無かったのだと思う。
しかし、構造,大きさがまったく同じで素材だけを単純に変えてしまった為、磨耗,疲労等耐久性には限界があったようだ。
コルトはアルミ製フレームをリボルバーにも展開しており、コブラ,エイジェントなどがそれである。

左からコンバットコマンダーと新旧デティクティブをタナカ ガスガンで。
左が新型、右が旧型。今回のものは、共にABS製だが、これらがアルミフレームになったモデルがエイジェント,コブラである。
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アルミの導入は戦前から試されており、ワルサーはPP,PPKに、ベレッタはM1934で試作したものがある。

ワルサーPPK/SとベレッタM1934,コンバットコマンダー。
PPK/Sはマルゼンの、M1934はWAのガスブローバックガン。
ちなみにこれら3つともリングハンマーを持つ。
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戦後ワルサーはP38をアルミフレームにしているが、このとき閉鎖機構の負担を軽減(分散)する為、フレームに鋼製パーツを埋め込み、まずこれがロッキングブロックに当たり、アルミに直接ぶつからないよう設計変更している。
続いてS&Wがワルサーとコルト(ブローニング)の両方の要素を取り入れたM39を開発するが、これは最初からアルミフレームで設計されている。

S&W M39,ワルサーP38と。
P38はマルシン,M39はMGCのモデルガン。
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その後、ベレッタ,SIGとアルミフレームのモデルが出てくるのだが、ベレッタは特に鋼部品を埋め込んだりせず、SIGは逆にロック機構まわりだけでなくハンマーが当たるところまでブロックを埋め込んで対処している。
軽量化についてはしかし、その後合成樹脂(ポリマー)が使われ、現在ではこれが主流となっている。

ベレッタM92FS,SIG P220と。
M92FSはマルシンのモデルガン。
P220はタナカのガスブローバック。
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コンバットコマンダーとP220。
このP220はMGC製モデルガン。
モデルガンでもP220のハンマー下に、ブロックが入っている。
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[バリエーション]
コルトのM1911は、1927年にM1911A1に切り替わり、このとき各部変更がなされている。これは以前M1911A1で少し触れた。
市販バージョンは戦後ガバメントモデル,コマンダーが出て、70年代に入りMkⅣシリーズ70となった。
これにはガバメント,ナショナルマッチゴールドカップなどがあるが、このシリーズの特長であるフィンガーコレットブッシング(バネになっていてバレルを押さえるタイプ)はナショナルマッチとコンバットコマンダーには採用されず、更にコンバットコマンダーはMkⅣの刻印も無い。
ともかく、市販バージョンは戦後型になってからグルーブ(縦溝)入りトリガー,スライドストップ,マガジンキャッチと、突起がレバーの全長にわたって(前後方向)ついているセフティレバーがつけられた。
アーチ型のハンマースプリングハウジング(ゴールドカップのみストレート)と短いショートトリガー(これもゴールドカップはロングかつワイドトリガー)の仕様は軍用A1と同じだが、ハウジング後部はチェッカーでなくグルーブ入りとなっている。
ハンマーはコマンダー系にはリングハンマー、ガバメントとゴールドカップにはスパーハンマーだったが、これもワイドタイプではなく、そしてグルーブ(これは横溝)タイプである。
コンバットコマンダーは'71年に登場したが、'72年に同じショートバージョンが米軍に採用され、M15という制式名を得たという。
これとコンバットコマンダーが同じだという記述も見られるが、グリップに銘板を埋め込まれ、スパーハンマーで高い前後サイト、しかもフロントはランプタイプ(後方がなだらかな傾斜の)のサイトがついたものの写真がM15として米国googleで見つかる。
【情報によると、これは既存のM1911A1を改修したもので、刻印を削る為にフレーム,スライドが薄くなっているとか】
現在でもコマンダーサイズは各社バリエーションの中に加える、5インチの次に多いと思われるメジャーなサイズだ。

ちょっと目先を変えて多弾数マガジンを装備したSTIのホークと。
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コルトは更にバリエーション展開を進め、ファイアリングピン(撃針)セフティを追加したシリーズ80ではこれより短く、グリップ部も切り詰めたオフィサーズ、更にコンパクトなディフェンダーなどを開発している。

シリーズ80のオフィサーズと。
最近WA(ウエスタンアームズ)からガスブローバックガンが出ているが、これはMGCのモデルガン。
ボブ・チャウカスタムと同様の、ベルトに挟むクリップをつけてみた。
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コンパクトモデルでは、更に.380(9×17mm)弾専用の380ガバメントが開発され、小型オートにもM1911系を展開したが、これなど昔からスペインのラーマがあり、日本でもCMCがモデルガン化していた。
380ガバメントシリーズは小型にもかかわらずM1911系と同じショートリコイル式の閉鎖機構を持ち、そのため反動も少なく、またスライドも軽く引け、女性にも好評、更に短いムスタングなどのバリエーションを見せた。

コンバットコマンダーと380ガバメント。
380ガバメントはタナカのガスブローバックガン。
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[耐久性と軽さ]
アルミは比重が鋼の約1/3なので、鋼からアルミに変えれば軽量化できるように思うが、実はなかなか難しい。
引張り,圧縮方向の疲れ限度が大きく下がるので、これを踏まえて断面積を増すと、軽くならないのである。
アルミは合金の種類によっては高い引張り強さを示し、場合によっては鋼に匹敵するのだが、疲れ限度をみると鋼のそれに比べ大きく下がる。
アルミ合金の場合、引張り強さの1/3から1/5近くになるものまである。
引張り強さというのは材料を引っ張っていって、切れるところでかかっている応力度だ。
疲れ限度は1000万回(10の7乗)か1億回(10の8乗)の繰り返し荷重がかかっても、もつ応力度を測ったものである。
これは長期の荷重の目安としている耐力値より大抵のアルミ合金では低くなる(耐力は0.2%伸びる応力度)。
アルミフレームのM1911が2倍のオーバーロード(強装弾)で破壊するなら、短期の許容荷重も通常弾の発射でかかる荷重の2倍以下なので、アルミフレームは、通常弾で1000万回撃つ前に(単純計算なら600~800万回あたり)フレームが疲労破壊する恐れがあることになる。
もっともそれまでに普通、他の部分が壊れるのだが。
コマンダー登場からかなり後の米軍XM9トライアルでは、5000発故障なしで10万発の寿命があることが望ましい、とされた。
ちなみにこのトライアルで選ばれたベレッタM92Fは、アルミフレームではなく、鋼のスライドの方が先に切り欠き効果で破断したようである。

コマンダーでも、フレーム以外にはその使用範囲を広げようとしなかったし、逆にトリガーなどは現在でもM1911系でアルミが多用されている部分である。
要は適材適所と、限度を考えた使用が肝心で、単純に鋼をアルミに置き換えて軽量化したアルミフレームの銃ではバカスカ撃てる耐久性はないし、過激なオーバーロード(強装弾)など危険だと思っておいたほうがいいと思う。

[1/6]
さて、1/6だが、今回ドラゴンのM1911A1を改造した。予め銃口を掘り下げておき、スライドを切断、ブッシング,フロントサイトは0.3mmのプラ板で作った。リングハンマーは1mmのプラ板に穴を開け、これを削って成形、元のハンマーを切り落としてそこに接着した。このとき少しグリップセフティも削り、セフティレバーにもプラ板を貼った。
加工箇所が少ないので一から作るより簡単、特に特殊工具や工作機械も要らない。たぶん多くの人がこれには既に挑戦していると思うが。

1/1コンバットコマンダーと各社の?1/6 M1911A1 4丁,自作コンバットコマンダー。
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コルトM1911A1の1/6は、数もそろったので、更にバリエーションモデルを作ってみたい。
それでは、また。
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今回は、米軍制式ショットガンM1014。
M1014/12


イタリア ベネリ(現在はベレッタグループらしい)が同社の自動装填式ショットガン(散弾銃)M4をベースに1999年開発した軍用コンバットショットガンで、業務提携先H&Kと共同で米国トライアルに出し、このときXM1014として仮採用、2001年に制式となり、M1014の名を持つ。
ピストルグリップとテレスコピックタイプ(伸縮型)のスケルトナイズド(穴あき)ストックを持ち、前作M3が反動利用式のイナーシャ(慣性)システムと手動の併用型だったのに対し、バレルとチューブマガジンの間に並列した2つのガスピストンを持つオートレギュレイティングガスオペレーテッド(自動調圧ガス作動式)としている。
海兵隊に使われているようで、現在2万挺ほど納入されているという。
ベネリは歴史あるショットガンメーカーで、バイクも同じブランドで手がけていた。
正に軍用モデル、の外観なのだが、ショットガンは日本でも合法的に所持が許されており、M4スーパー90は国内に入ってきている。
ベネリは一時ダブルアクションでディレイドブローバックの拳銃M76(M80)などもやったが、射撃中M76の折れたハンマーがメガネを直撃、Gun誌ライター イチロー氏の目を傷めるという失態が起こった。
そのためではないと思う(多弾数オートが中心になった為)が、拳銃は普及することなく消えた。
余談だが実は昔、MGCの初めてのブローバックモデルガン、ベレッタM1934で折れたハンマーが飛んでくるというトラブルを経験している。
幸い飛んできたハンマーのスピードは遅く、また放物線を描いて頭上を飛び、顔面直撃は無かった。

1/1と1/6をまず。

いつものように1/6は単品購入だが、これはドラゴン製らしい。
これにはスリング(紐)とダットサイトらしきオプションレールにつく光学機器がついてきた。
ボルトがバネ入りで可動する。
1/1はCAWのエアーコッキングガンだが、実物と異なり散弾ではなく単発で、手動式である。
ボルトもダミーでレバーはつくが前後動しない。
逆に1/6はボルトにスプリングが入り前後動する。
M1014/02

ベネリのショットガンはM1,M3,M4とバリエーションがあり、M1は自動装填式、M3は自動装填と手動操作の切り替えが可能なタイプ、M4が自動装填式だ。
これらのシリーズにはスーパー90という名称がつくのだが、これが何を意味しているのか良くわからない。
独立したピストルグリップの有無,ストックの種類から操作方法まで、共通点が見られないモデル群にこれがついている。
ベネリの一連のショットガンはレシーバー(機関部)にアルミを使っている。この軽量化モデルがスーパー90なのだろうか。それとも閉鎖機構にショットガンとしては珍しい回転式ボルトを使うシリーズをスーパー90と呼ぶのだろうか。

M3(M1?)とM4(M1014)。
どちらもドラゴン製1/6。
M1014/14


1/6で各種ショットガン。
左から、M1014、SPAS12、レミントンM870のショートモデル、イサカM37、ウィンチェスターM12のトレンチガン、レミントン M1100
SPASのみザッカ・ピー・エイ・ピー(バイス)であとはドラゴン製らしい。
M1014/13


1/1のM1014は装填口が逆に開き、四角いカートリッジ式のマガジンが入る。
M1014/03


実物のM1014はアルミ製のレシーバー。
オプションサイト用ピカティニーレールがつき、上下左右調整式のサイトもつく。まるでライフルのようだ。
M1014/04


テレスコピックタイプのスケルトナイズドストック。
ボタンを押して右にひねり、その状態で引き出してから左にひねって戻し、ロックされる。
言葉にすると面倒だが、動きも渋く、実際操作しても面倒だ。
おまけにボタンが顔に当たるような位置にある。
とはいえ個性的でこれだけで欲しくなるストックではある。
M1014/05


サイトのアップ。
調整は矢印でUPと書かれ、マイナスリセス(溝)のスクリュー式。
M1014/06


フロントサイトは両横にガードのある、正にライフルのそれ。
アウターバレルは樹脂製だが、サイトは金属製である。
M1014/07


サイトは大きなピープ(穴)のゴーストリングサイト。
サイトピクチャーはこんな感じで、ピープ径が大きい為、見やすい反面精密さは?どうも前後スケールが狂っているようなイメージだ。
もちろんライフルより短距離でスピード重視なのだが、オープンサイト(一般的な拳銃のそれ)でよかったのでは。
米軍がサイトといえばピープサイトなので、無理やり同じ形式のものをくっつけたのではないと思うが。
M1014/08


以前のカンプピストル(過去の記事)もそうだったが、CAWの外観は、エッジが効いてかなり質感が高い。
出来ればモデルガンとして、メカも再現度の高いモデルを望みたいところだが、しかし低価格で出してくれているので、納得か。
現在バリエーション展開もされていて、木製ストック,金属アウターバレルなど、豪華なものも出てきている。
それでは、また。
M1014/15




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まとめ

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