ADMIN TITLE LIST
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2
今回は、イサカ社を代表するショットガン、M37フェザーライトを。
M37/03
[概要]
イサカは、1880年ニューヨークのイサカという町で生まれた(地名が社名になっている)メーカー。
M37は、1937年に発表された、イサカ初のレピーター(連発式)。
ポンプアクションで、イサカの狙い通り米軍にも採用され、ベトナム戦争でも兵士の信頼を集めたモデルだという。
また、映画「ターミネーター」でも、主人公がこれをソウドオフ(切り詰めて短く)して使っていた。
実銃とイサカの詳しい経緯は、今回取り上げているKTW製品の取扱説明書に詳しい。

イサカ M37。これはKTWのエアーコッキングガン。
M37/01

ポンプアクションとは、フォアアーム(先台)を手で握り、前後させて装填,排莢,コッキング(撃発装置を起こす,セットする)を行うシステムの事で、手動式ゆえに動作の確実性が高く、堅牢に出来ることもあってショットガンでは多くのメーカーが採用している形式である。

フォアアームを後退させた状態。
M37/13

M37とモスバーグM500(過去の記事)で、フォアアームの比較。どちらもポンプアクション・ショットガンである。
M37/12

[M37の特長]
M37はフェザーライトという別名を持っている。
これはM37が当時最も軽いポンプアクション・ショットガンだったので、これをアピールした(羽のように軽い!)らしい。
当時、フェザーが結構流行し(今も?)、良く使われたらしく、モーターバイクでもフェザーベッドという愛称(乗り心地の良い)?のフレームがあった。

また構造上、最大の特長は、レシーバー(機関部)の下にだけ穴が開けられており、ここからカートリッジ式弾薬の装填,排出を行うことである。
多くのポンプアクション・ショットガンは、この下の穴=ローディングートから装填するが、排出は(射手から見て)右側面にもう一つ開けられた穴=エジェクションポートから行う。
M37はこれを廃した為に、レシーバーの強度を確保しやすく、その余裕を軽量化に向けた為に軽いという。

M37の左側面。左右対称で、エジェクションポートは側面に無い。
M37/05

エジェクションポートを側面に持たないので、レシーバーは下が開いたコの字状の断面になり、L字型断面に一部下の部分が付く(ポート部分で切った場合)断面のものより、薄くても強度が確保でき、軽量化できた。
M37はこれだけでなく、レシーバーの全長を縮め、これで大幅な軽量化を図ったのではないか、と思う。
下で画像を示した(全てトイガンだが)ように、M37のレシーバーは特に短く作られている。
但しこれも、エジェクションポートを側面に持たないから実現できたのではないか。
レシーバーが短いことは、ソウドオフなどの小型化にも、M37が最適とされる要因になったと思う。

レシーバーの比較。
手前から、CA870,M37,M500。
CA870はマルゼンのエアコッキングガンで、レミントンM870を模したもの。
写真は広角気味なのもあるが、明らかにM37のレシーバーは短い。
M37/11

この装填,排出穴を一つにする、というアイデア自体は、銃器界を代表する天才デザイナー、J・ブローニングのアイデアで、これをJ・ピダーセン(ペダーセン)が改良して、レミントン社の製品に採用したらしい。
このパテントがあった為、イサカは1930年代初めには設計が済んでいたらしいが、特許が切れる1937年まで待ってM37を発表したとか。

更にこのシステムは、強度だけでなく、他にもメリットがあるという。
それは側面のエジェクションポートからの塵芥,雨などの侵入を防止できることである。
当時はまだ、ショットガンのカートリッジは紙ケースだった。これは現在、プラスチックになっている。
ペーパーケースは水分に弱く、火薬が湿って不発になる恐れがあったらしい。
M37なら、装填して銃を構えた状態では、一番水のかかりにくい下側にしか開口が無いので、カートリッジがぬれ難いというのだ。
また、アンビデクストラウス(左右両用、略してアンビ)という意味でも、下排莢形式は優れている。
通常の構成だと、左効きの場合、目の前を排出されたケースが飛ぶ。
右利きでも、車の窓からの発射や、怪我をした場合など、万一の場合、左手でトリガーを引くケースは考えられる。
上でも少し登場し、以前ここで紹介したモスバーグM500は、セフティがアンビだったが、下排莢では無い。

[トイガン]
今回のトイガンは、KTWが販売しているものだが、このトイガン、数奇な運命?を経て今に至っている。
Gun誌のライターだった和智香氏が立ち上げたKTWが制作したスパスは、韓国の大企業ドンサン社に無断でコピーされていた。
しかし、和智氏は、これを許すだけでなく、ドンサンに「有難う」と声をかけたという。
それから、提携関係が成立し、「NEWフェザーライト」として大幅にコストダウンされたドンサンM37が、KTWから発売されることになったという。
日本で一番小さいメーカーが、真似されるぐらいになったことが嬉しかった、と(たぶん和智氏自身が)KTWのホームページに書かれている。
この話を見たとき、是非これを入手したい、KTWを(本当に少しだが)応援したいと思った。
しばらく輸入されていなかったが、最近久しぶりに入荷があり、しかも今回から可変HOP付きに改良されているという。
このような経緯とは関係なく?その実射性能からM37の再販を待ちわびていた方も多く、今回の輸入分も既に無くなりかけているようである。

この製品の取扱説明書の裏には、ITACA M37 FEATHER LIGHTの話として、イサカ社とM37について詳しく書かれている。
この名調子を寄せて、製品に華を添えているのも、Gun誌の壇植遜氏である。
バレルのワンタッチ分解方法はウィンチェスターM12から、など、以前モスバーグM500で書いた、長年疑問だったところも解説されていた。

それでは各部を。

サイトはショットガン定番の黄銅製ボールポイント型。
バレル(銃身)が少し肉厚に見えるが、これも強度を確保したためだと思う。
M37/07

マガジンは、実物のチューブマガジン部分に収まる。
下がマガジンを抜いているところの図。
37/06

発射弾数が切り換え可能で、このレバーを手前側にすると2発同時発射、マズル(銃口)側にすると単発になる。
更に、トリガーガード前方のレバーを押すと一度コッキングしてロックされたフォアアームが動かせ、チャンバー(薬室)装填弾数は2倍になるという。
HOP調整はヘックスリセス(六角穴)のセットビスを回して調整するタイプ。
M37/08

ストック,フォアアームは木製を模したプラスチックなのだが、バットプレート,グリップエンド?が別部品で付き、雰囲気を盛り上げる。
M37/09

レシーバーのスクリューはモールド(成形一体)だが、スクリューの4か所を削り、そこにもう一本のスクリューを合わせてロック(緩み止め)としているらしきものが再現されている。
最後になったが、セフティはクロスボルト(押しボタン)式。
M37/10

[1/6]
今回の1/6は、21CenturyToysのもの。これもいつものように単品購入で、出処不明、としかけたが、ストックのバットプレート近くに、刻印(キャストだが)が入っていた。
ちなみに、上で紹介したKTWの取説のトップに載っている写真が近いサイズで、つい並べて比べてしまった。

KTWの1/1と21センチュリートイズの1/6。
M37/02

イサカは、このM37のあと、更にM37開発当時は高価で未来の素材(ドイツはサブマシンガンに使ったが)だったアルミを導入し、ウルトラライトというシリーズも展開していたらしい。
しかし、M37以降、新たなヒット商品を生み出せず、1980年代に、静かにその幕を閉じたという。
創業100周年を超えてすぐ、である。
今は実銃メーカーが無くなったイサカM37。是非、このトイガンだけでもベストセラーとして、長く生き続ける製品となって欲しいと思う。
(*その後、情報を見つけました。
イサカは買収などがありましたが、現在もM37を作っている、との事です。嬉しいニュースでした。
上記、訂正します。)



それでは今回はここらへんで失礼。
M37/04

スポンサーサイト
web拍手 by FC2
今回は、松本零士氏の銀河鉄道999シリーズ第二弾、重力サーベルを。
GS/01

[概要]
重力サーベルとは、松本零士氏の複数の漫画,アニメ作品で登場する、刀と銃(ビームガン)の2つの機能を持つ架空の兵器。
今回の1/1は、タイトーがアーケードゲーム用の景品として企画したもの。
このデザインは、松本作品のメカニックデザイナー板橋克己氏の手によるものではないかと思う。
以前ここでも取り上げた、前作の戦士の銃(コスモドラグーン 前の記事)が選ばれた勇士だけに使用が許される最強の銃なのに対し、これは一般兵器として常用される。
強い重力波を帯びた刀身で物質を切り、また銃としては重力波のエネルギー光弾を発射する、とかいう講釈もついているようだが、ここまで説明が飛躍してしまうと逆に面白い。
重力はこの世界を構成する、4つの力では最も弱いものだし、時空の歪みが波となって伝わる重力波は透過力が非常に大きい(はずだ)が、小さすぎて今現在も直接観測には成功していない。
この重力サーベル、銀河鉄道999グッズとなっているが、主に使われたのはキャプテンハーロックとクイーンエメラルダス、ではないだろうか。
しかし、これらの作品群は松本ワールドとして、ひとつの設定に収斂されつつあり、またこれまでも相互に関係して話が進んでいるので、まとめて銀河鉄道999モノ、というくくりで考えているのかも。

重力サーベルの全身。先が長くて撮影に苦労する。
GS/14

[ベースモデル]
今回モデルアップされた1/1モデルの特徴としては、銀色で半球形のナックルガード(プロテクター)を持つことで、これからエメラルダスのものが最も近いと思われる。
但し、ドクロ(最近はスカル模様として、海賊のシンボルとか、特定の悪役を示す象徴では無くなっているようだが)のエンブレム?がない。
これはヤングエメラルダスのもの、とされているものが近いが、こちらはナックルガード中央にスリットがあるようので、これとも違う。
ナックルガードには、凹みがつけてあるので、もしかするとエンブレムを予定していたものの、予算の都合でカットされてしまった、もしくは前回のコスモドラグーンのように、いくつかのバージョン(シリアルナンバーだけだったが)を予定していたものの、これを再現できなかったのかもしれない。
このためか、このモデルが誰用のものを再現したか、という記述は無いようだ。

ナックルガードを前から。
GS/04

[リアルサイズ]
これはリアルサイズを謳っているが、14年式拳銃(過去の記事)と比べると少し小さい。継ぎ足し式で全長はあるが、機関部は若干小さめに作っているのではないかとも思う。
しかし、SFであり、今回は原作者の監修、という太鼓判,お墨付きが付いているので、重力サーベルのサイズは今のところこれで決着、だ。

マルシンのガスブローバック式エアガン、十四年式と。
1/1重力サーベルはトリガーだけが可動(バネも内臓)する。
GS/07

[デフォルメ?]
意外に1/6の方がボルトも可動(後述)、外観も14年式に良く似ている。
1/1も、14年式を元にしているらしく、ストレート式らしきボルト、グリップの横縞(削りによる凹みから突起に代わっているが)グリップエンド部、マガジン底の丸い部分などが似ている。
これはデフォルメではなく、より先進的な、未来の宇宙時代を想起させるデザインに進化させた為、という側面もあるだろう。
またアニメ,映画などで広く一般の目に触れるようになると、余りに十四年式に似ているのは旧帝国軍を思い出させる、という事を危惧したのかも知れない。

少し脱線するが、米国の宇宙戦争ものでは、ドイツ製拳銃やヘルメットを基にしている、と良くわかる作品がある。
あちらは悪役扱いだが、多くの星の間の壮大な話に、まだ第二次世界大戦を引きずっているのか(もちろんナチスの犯した罪,ファシズムの誤りを、もう忘れろというのではないが)と、やはり少し違和感があった。

[ウェザリング]
それでは、まず前作のコスモドラグーンとの比較を。

タイトーの銀河鉄道999シリーズ、コスモドラグーン(左)と重力サーベル。
GS/02
重力サーベルも、コスモドラグーンと同じく使い込んでガンブルーが剥げた味を出す、ウェザリング塗装が施されている。
今回はガンメタリックの色も少し茶色がかったような、旧さを出した良い色である。
ちょうどMrカラーのガンメタのような感じ、といえば判るだろうか。
これはシルバーを塗った上からガンメタを塗り、少しこすって落としたように見える。
この逆で、ガンメタの上からシルバーをこするように塗って、という手法もあるのだが、経験上、ここまでやると大変な手間で、余りに剥げた感じがうまく行き過ぎている。
そして、この加工、店頭でいくつかの製品を見ると、全て違う。
どうやら一つ一つ手作業で行っているらしいのだ。
このあたりの加工が、実はこのシリーズ最大の売りなのかも知れない。

[各部]
次に、上で既に述べた機関部やグリップ部以外の各部を見ていこう。

両者のマズル(銃口)。
コスモドラグーン(下)がM16(AR15)に似たフラッシュハイダー型なのに対し、重力サーベル(上)はもう光線銃の典型、といった形だ。
GS/05

ナックルガードの内側には、松本作品の象徴、零士メーター(レイジメーター,松本メーター)が付いている。
このメーターのおかげ?で、射手側から見た場合、ナックルガードがバイクのカウル,旧い航空機のコックピットのようにも思える。
GS/03

[SF用モデルの手法]
以前コスモドラグーンのところでも考えたが、このモデルがどうやって構築されたか、そのルーツと手法を探ってみたい。
コスモドラグーンでは、M1851などに部品をつけていけば出来上がる足し算式、ともいえるもので、他には攻殻機動隊のセブロ M-5(過去の記事)のように、従来の造形を組み合わせ、そこに新たに独創的なセレーション(指掛け溝)などを加える、という部分的に変える、入れ替え方法もある。
重力サーベルは銃とサーベルが一体化したハイブリッド型、とも言えると思う。
ここで登場させているM2019(ブレードランナーのブラスターを参考にしているようだ)は、ステアーのボルトアクションライフルを回転式拳銃(もとはチャーターアームズのブルドック、これはS&WのM36)と一体化させたもの、これもハイブリッド型ではないかと思う。

SFガン3種。
M2019(右上)はHWSのモデルガン形式のもの。
セブロ M-5は大日本技研のレジン一体キャストモデル。
GS/06

[1/6]
さて今回の1/6は、コスモドラグーンの時にも登場した、ビギンネットワークス&チームストライクのもの。

ベースモデルのところで考察したように、最も近いのは、エメラルダスのものなので、これを登場させた。
GS/08

コスモドラグーンは箱入りで、重力サーベルは台座が付属している。
もう一つ入手している金属製コスモドラグーンと、これも金属のアオシマ(ミラクルハウス)十四年式と。
GS/09

十四年式との比較。
グリップとその固定ビス、本体の形はそっくりで、トリガーガード(引き金の保護部)をカットし、ボルトを変えたら拳銃部分はほとんど同じに見える。
GS/11

1/6はボルトも前後動する。
合成画像で、上が前進位置、下は後退位置。
レシーバー(機関部)のエジェクションポート(排莢口)も開く。
GS/12

[次回製作予定]
このシリーズは好評だったらしく、第一作のコスモドラグーンは今も店頭で見かけるが、大量の注文が出たのではないだろうか。
今回の重力サーベルも、現在店頭では山積みになるほど入荷している。
販売店の期待もあふれんばかりだ。
価格も手頃で、見てきたようにお値打ち感がある為だろうか、モデルガンなどとはやはり売れる桁が違うと思う。
模型の趣味からいくと、もっと完成度の高い物を、と求める向きもあるだろう。
しかし個人的には、このような企画が流行して、たくさんの人が楽しんでくれれば、と思う。
これがトイガン趣味につながり、次は十四年式を、とかM1851を、というように興味が広がっていくきっかけになると思うからだ。
もう一桁上の価格では、売れる数量はかなり減るだろうし、更に高ければ、例え金属製アウターバレルでBB弾が発射できても、個人的には購入しなかったと思う。

そして今回は、もう次回作が計画されており、次は宇宙戦艦ヤマトの波動砲発射用トリガーだそうな(いくら何でもトリガーだけ、ってことはないのでグリップ部や普通の銃の機関部に相当する部分なども付くと思う)。これも14年式に似ていたと思うが、ここだけ再現されるのか、ベース部分はどうなるのか、という構成のところに興味(心配?)がある。
はたしてどのような形で出てくるのだろうか。

それでは今回はここら辺で失礼。
GS/13

web拍手 by FC2

| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2008 Gun1+1/6, All rights reserved.
まとめ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。