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今回は、コルト ガバメントのMkⅣシリーズ70と、グリップのメダリオンなんかを少し。
S70/16

[概要]
コルトは米軍の制式となったM1911,M1911A1を民間用にも販売したが、マークⅣシリーズ70(以下MkⅣS70)は、軍用から少し変更を受け、1970年代に市販されたモデルだ。
市販用M1911は1912~1924年のものが通称Cモデル(シリアルの頭にCが付く)、そしてその次(恐らくA1型)の市販が50年まで、という記述を(ネット上で)見つけた。
更に次のタイプは1950~1970年の製造で、これが通称MkⅢと呼ばれるものではないかと思う。
そして1970年(1971年?)からMkⅣS70が登場し、1980年代にMkⅣS80にバトンタッチするまで約10年間製造されていた。
S80登場後、その使用感からS70の人気が出、中古のS70がプレミアムがつく、という事態も起きたという。
以前から、M1911、M1911A1、コンバットコマンダーと記事にしてきたが、今回調べた事も踏まえ、これらも少し訂正している。
このあたりの詳細、それからMkⅢ,MkⅣS70,MkⅣS80の、一連のコルトM1911コマーシャルモデルについても、今回まとめ直してみた。

従来、用語には注釈を出来るだけつけていたのだが、今回ガバメント系は4回目ということあり、用語等の参照は前回までのものを見ていただくものとし、今回割愛させていただいた。

ミリタリータイプのM1911A1(左、マルイ ガスブロバックガン)とMkⅣS70(右、ウエスタンアームズ(WA)ガスブローバックガン、マガジンはシルバーモデルのもの)。
S70/06

[MKⅢ]
これは上記のように戦後1970年まで生産されたモデルを指しているのだが、MkⅢはコルトの正式な名称ではないと思われる。
このモデルにはMkⅢの刻印も入っていないし、コルトがそう呼んでいた、とう記述も見つけられなかった。
MkⅢは社内呼称だった可能性もあるが、M1911ファンがそう勝手に呼びはじめたのではないか、と思う。
上記のように製造時期によって分類され、ちょうど4つ目の次の世代に当たるものがMkⅣと銘打って出たので、逆にその前の(分類上の)3つ目はMkⅢと呼び始めたのでは。
MkⅢの正式呼称を疑問視するのは、S80という別名を与えてMkⅣを存続させたこともある。
これはMkⅤがリボルバーに使われたから、というのであれば、MkⅢもそうだった、というのが結論になると思う。

さて、この戦後版ガバメントモデルだが、情報が少なく(努力不足か?)、またこれも大幅訂正することになる可能性もあるが、以下のようなものだったと思われる。
基本はM1911A1の形状だが、セフティレバーが一部だけの突起のものから、上面全部が突起となり、前に向けて盛り上がっている形になった。
そして部品の滑り止めは全体的にチェッカーからグルーブに変更が計られ、トリガー,ハンマー,マガジンキャッチ,SPハウジング,スライドストップなどがグルーブになっている。
リコイルスプリングのハウジングはチェッカーが残されている。
ワイドハンマーは廃され、戦時中レミントンランドが作ったモデルのような、幅の狭いもの(ナロータイプ)になっている。
グリップはプラスチック製のものが付けられていたようだ。
スライドの左(スライドストップ側)面の刻印は、斜字体の大きなCOLTの左側に小さく2列にGOVERMENTと”MODEL"の文字、右側も2列で、AUTOMATICとCALIBER.45の文字が入る。
戦前のもの(MkⅡ?)はCOLTが斜字体で無かったようである。
この刻印は、MkⅣにならなかったコンバットコマンダーにも受け継がれ、模型もモデルアップされている。
また、MGC系の新日本模型(SNM)でもガバメントモデルのこのモデルガンが出ているという。

[MkⅣS70]
それでは今回のメイン、MkⅣS70だ。

コルトMkⅣS70。
S70/02

外観,装備の基本はMkⅢを受け継いでいるが、外観上大きな違いは刻印とグリップだと思う。
グリップはプラスチックからウォルナットのフルチェッカーとされ、中央付近にメダリオンを入れている。
スライド左面の刻印はまず一番上にCOLT’S MKⅣ/SERIES'70と斜字体で入り、そして下にGOVERMENTMODELの文字、更にその下は.45 AUTOMATIC CALIBERと続く。
この刻印には更に斜字体部分の大きさの違いでスモールとラージがあるとか。
また、ハンマーが側面を磨き出しとなっているが、これがMkⅢからなのか、MkⅣからなのか、はちょっとわからなかった。

機構面の話に移ろう。
MkⅣは主にマズルブッシングが異なり、バネ作用を持つもの(フィンガーコレットブッシング)を使っている。
これは、マズルブッシングのスライド内部に入るところが、旋盤などで見られる、棒状の材料を挟む部品、フィンガーコレットチャックに似た形状になっており、4つに分けられた部分がバネになっていてバレルを挟むものだ。

WA製MkⅣS70のブッシング(左上)と、タイトー(MGC系列)コンバットコマンダーのブッシング(右下)。
S70/07

しかし、S70でもナショナルマッチにはこれを採用していなかった。また、コンバットコマンダーはMkⅣS70仕様が無かったようで、このブッシングも(模型のように)ついていない。
ナショナルマッチはもともとタイトにフィッティング(削り込んでいくのか、サイズの違うものを一通り揃えて組み合わせるのか)されている。
コンバットコマンダーはもともとバレルが短い、コンシールド目的のものであり、精度より作動が優先されるので、クリアランスがあっても良いとされたようだ。
そう、バネ式には多くの他の要素と同じく得失がある。まずメリットは精度の向上だ。バネで押し付けられているので、いわゆるマイナス隙間であり、ガタ(クリアランス)は無くなる。スライド-バレル間の固定度が高いので、バネ以外が同じクリアランスなら、命中精度の向上が望める。
逆にデメリットは抵抗の増大だ。バネで押し付けられているバレルがスライドするので、動きが重くなる。そして抵抗による発熱も増える。もともと火薬の熱の方が大きいとしても、決して馬鹿にならない。
次に発射による付着物に弱い。頻繁に分解掃除が必要なのだが、このときブッシングがタイトに押し付けられているので、分解もやりにくくなっている。
そのためコルトもとうとうこのバネ式を止めたようだ。

[MkⅣ S80]
シリーズ80の最大の特徴はファイアリングピンをブロックする自動(トリガー連動)安全装置だ。
トリガーを引かない限り、これが解除されない。
しかし、トリガーにロック解除を任せたのでトリガーフィーリングが悪化し、これを嫌ったマッチシューター達が、S70を探し始め、中古にプレミアが付く事態となったという。
S80では、フィンガーコレットブッシングは止め、旧来のものに戻っているらしい。
その後、10mm口径を採用したデルタエリートや、1990年代に入り、原点回帰を目指した?M1991シリーズ、ダブルイーグルなどの展開を見せるようになるのだが、今回はここらへんで、Mk70に戻って各部を見ていく。

[各部]
MkⅣS70の魅力といえば、ワイドでない両側面磨きのハンマーとブルー仕上げのボディのコントラスト、そしてグリップのメダリオンではないかと思う。
このトイガンではヘビーウエイト(HW)樹脂だが、A1との違いは実物ではパーカーライジングからブルー仕上げに、というのがまずある。
仕上げでは、ハンマー側面,チャンバーが磨き仕上げになっている。
これはトイガンでも再現され、バレルも今回のバージョン(複数の仕様がある)では黄銅にニッケルメッキのようである。

WA MkⅣS70のバレル。フィンガーコレットブッシングによって固定されるバレル前部は一段太くなっている。
S70/08

グルーブに置き換えられた各パーツも。
このカットではトリガー,マガジンキャッチ,セフティレバーが確認できる。
S70/03

ワイドからフレームに入る部分と同幅にされた(ナロータイプ)ハンマーも。
ハンマーもチェッカーからグルーブに替えられている。
S70/04

メイン(ハンマー)スプリングハウジングも。
ここがストレートからアーチ型に変えられたのがA1の改良点の一つだが、後部の滑り止めもやはりグルーブに替えられている。
また、下部のランヤードリング(背負い紐用の輪)も無くなっている。
奥がマルイのM1911A1、手前がWAのMkⅣS70。
S70/05

[メダリオン]
コルトは戦前から、円形のメダリオンを木製グリップに埋め込んでいる。
絵柄は、ランパンド・コルト=跳ねる若駒(馬)があしらわれ、上方にCOLTの文字がある。
槍は飛んできた2本の矢ではないか、と以前思っていたが、これだと飛んできた矢に驚いて立ち上がった馬の図になりかねない。
そして、この絵柄のもとになった像には、一方は鏃がついておらず、形状からもともと一本の槍で、これをへし折って進む勇猛な姿ではないか、と思う。
当初はこの若駒の背景が無かったようだが、後に(といっても戦前から)若駒は地球の上に立っている、という構図になり、地球を表す子午線が入った球体の一部が下にあり、星を表すらしきドットが背景になっている。

木製グリップは、コルトのオートローディングピストルでは、M1911の前身であるM1900の頃から採用されている。但し、M1911がガバメントモデルとして市販された頃まで下っても、メダリオンはつけられていない。
その後、1924年に.32ポケットが装備したという木製グリップが、全体にチェッカリング,中央上寄りにメダリオンが付けられ、これがMkⅣS70の元になったのではないか。
既に当時、リボルバーにはメダリオンは使われており、これはグリップ上部に配置されている。
当時のメダリオンは若駒が少し大きく、上方のCOLTの文字のLにその頭がかかっている。
戦後のメダリオンは、COLTのCに若駒の頭がかかり、折れた2本の槍は逆ハの字形になっている。
当初色は銀だったが、メッキの金色が標準になり、銀はシルバーモデルなどの時に使われるようになったようである。
MkⅣS70では、フルチェッカーのグリップに金色のメダリオン、という仕様だった。
その後、S80になって若駒の半身だけになり、COLTの文字も筆記体?のものに変わる。更にS80の後半では、COLT文字だけのメダリオンになってしまった。

それでは、各社のメダリオンを。

WAのメダリオンは、比較的立体的な若駒のリリーフになっている。金色はメッキで再現している。
S80でもこれがついていたが、こういう仕様も実物ではあったのだろうか。
MGC(系列)は長い歴史の間にメダリオンもいくつか変えており、ABS製モデルガンを登場させた頃はアルミ製の銀色のもの、その後S70のものとなった。これはメッキで金色にしている。
MGC(タイトー時代?)は、実物がS80に変わったのに呼応してS80用半身タイプに変更した。
これをつけたオフィサーズのグリップが画像のもの。
しかし、何と.32ポケットにまでこれを付けてしまっている。
複数のメダリオンを存続させることを嫌ったようだ。
S70/09

AJAXのものは、縁が太く、モールドが少し甘いが、もしかするとこれは実物かも知れない。
キャロムショットのものは、黄銅製で、素材の酸化によるアンティーク色が強いものになっている。
金色に光り輝く実物より渋い。
グリップはM1911系用のもので、今回のMkⅣS70には、ここのローズウッド(ココボロ)フルチェッカーを付けている。
タナカは現在、S70のものを使っているようだが、マグナ方式でない380ガバメントで、S80の、しかも特殊なメダリオンを作っていた。S70年代のものは下に。
マルシンの.25ジュニア・コルトのメダリオンも変わっている。
一見普通のS70のものだが、右側面のメダリオンでは、若駒が逆を向いているのだ。
これは実物のジュニア・コルトがそうなっているのを再現している。
S70/10

タナカのパイソン,ディティクティブ用のものは、アルミらしき銀色のもの、黄銅らしき金色のものがある。
マルベリーフィールドの木製グリップについているものも銀と金があるが、この銀色は燻し銀のような仕上げになっている。
モールドは最もエッジが立ち、実物よりもはっきりくっきりした感じである。
これもパイソン用とディティクティブ用のもの。
S70/11

[1/6]
さて1/6だが、手元にあるのは、コマーシャルモデルのセフティが付いているが、グリップのメダリオンが無い。
他のものでは、グリップのメダリオンはあるが、ワイドハンマーになっている。
このように、多分に仕様がごっちゃになっている感じである。
一応M1911A1も含め、これらを撮ってみた。
トップとエンドのカットでは、メダリオン無しのものを使っている。
S70/12

前回の更新から3週間、今まで以上に間を開けてしまった。
幸い、ネタはあるのだが。
再び隔週更新のペースで行けるか、はちょっとまだわからないのだが、宜しければまた覗きに来ていただければ嬉しい。
それでは今回はここらへんで。
S70/13

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まとめ

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