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rg2/01
今回は、代表的なラバーグリップメーカーの製品(そのトイガン用コピーも含む)を
紹介していこうと思う。
また後半では、完成品メーカーのラバーグリップ採用について触れてみたい。

[パックマイヤー]
それでは各ラバーグリップメーカーの製品を見ていきたい。
まず前回、構造のところで紹介したパックマイヤーから。
前回述べたようにラバーグリップはパックマイヤーの発明した構造によって、
普及し一般化したのではないかと思う。
その一つは、芯となる金属の表面にゴムを成形し、必要な剛性,強度を
確保したことだ。
そしてもう一つは、左右のパネルをストラップで繋いで一体化し(ラップアラウンド)、
そのつないだ部分で衝撃を吸収するクッション作用を持たせた。

さて、パックマイヤーの拳銃用グリップは、まずコルトM1911オート用のものが
発売されたのではないかと思われる。
GM45,GM45C,GM45CS,GM45Gの4つのタイプと、コンパクト用が
作られているが、ブリスターパックの代わりに紙箱に入っていた初期のものには、
ゴム付きメインスプリングハウジングも付属していたようだ。
余談だが、メインスプリングハウジングのゴムといえば、デトニクスが採用していた
ように思う。
GM45はグリップ側面のバナーが書かれた部分が盛り上がり、ストラップ下に
フィンガーレスト(指掛けの突起)があり、マガジンのベースプレートの上にかかる
タイプ。
GM45Cは後にMEUなどにも使われた、比較的平板に近いタイプ。
GM45CSはバナーの書かれた部分が広い。
GM45Gは、Gがグリッパーの系列を示すのか、ストラップ中央部に
フィンガーチャンネルが2つ付けられたタイプである。

GM45Cとコンパクト。
ガンはウエスタンアームズ=WAのガスブローバックMEU(左)とMGCのタカカスタム。
後方のバナーが無いグリップはMEUに付属していたWAのコピー。
rg2/04

ブローニング・ハイパワー用の後部も覆うモデル。
これはマルイがグリップも製作しているエアーコッキングガン。
rg2/14

リボルバー用は、前記のパテントが生まれた頃から製造されたのではないか
と思うが、これも初期はプレゼンテーションモデルの形のもののみだったのでは
ないか。
その後フィンガーチャンネルを付けたグリッパーが開発され、更に後になって
後部のストラップが無い(前で左右をつなげた)タイプになったようだ。
ストラップは後部にあると直接ウェブ(人指し湯と親指の間)にかかる衝撃を
緩和する。
グリッパーであえてこれを廃したのは、ストラップの分、後方に数ミリ張り出す
形になって、トリガーとの距離が増し、手の小さな人などでは扱いずらくなるから
ではないだろうか。
リボルバー用は、まず基本形としてプレゼンテーション,グリッパーと、後方に
ストラップの無いグリッパーがある。
それ以外にラウンドバット用のコンパックなどがあり、また機種ごとに形状を
変えている。

S&W(スミス&ウェッソン)のKフレーム用で各タイプを。
左から、SK-CP,SK-L,SK-G,SK-GP。
SK-CPはラウンドバット用のコンパックの一種で、フィンガーチャンネルの無い
モデル。
SK-Lはプレゼンテーションタイプで、フィンガーチャンネルが無いタイプ。
SK-Gはグリッパーだが、バックストラップがあるタイプ。
SK-GPはバックストラップが無く、前方で左右が接合されているグリッパータイプ。
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スーパーブラックホーク(スタームルガー)用は、トリガーガード後端まで
覆われている。
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パックマイヤーが、ビアンキブランド(アイデアはビアンキではないかと思う)
で出したライトニング・グリップは、S&WのM36チーフスペシャルを、
同社のM49ボディガードのようにハンマーが引っかかりにくいようにする機能
が付いている。
モデルガンメーカーCMCは、同社のモデルガン用にライトニング・グリップを
コピーしてハンマーシュラウドグリップと称して販売していた。

左から、M36にハンマーシュラウドグリップ(CMC),M49,M36PC
(パフォーマンスセンター)
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パックマイヤーはこのほかに、木製のグリップに一部ゴムを張り付けた、
アメリカンレジェンドリシーズも作っている。

[ホーグ]
パックマイヤーはアフターパーツマーケットだけでなく、大手メーカーのコルトが
製品に採用するなど、ラバーグリップの代表機種となった。
そうすると他にも独自の技術でラバーグリップを作り、市場に参入するものが
現れる。
ホーグは’78年からパテント申請を始めているので、その頃から製造を始めた
のではないかと思う。
特徴としては、芯にやや硬質のプラスチックを使い、重量も軽いことだ。

M1911コンパクトサイズのホーグ。
MGCのスプリングフィールドV10ウルトラコンパクトモデルに付けた例。
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S&Wのオート、CS45のホーグ。
これもBWCのコピー製品(エアーコッキングガン付属)。
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”最強の”市販オートピストル、デザートイーグルもラバーグリップを採用
しているが、これも実物はホーグ製との話し。
画像はSⅡS製。
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更にリボルバー(回転式)用では、パックマイヤーが一体化したグリップを
開いてフレームに取り付けられるようにしたのに対し、一体化したままの
形でフレームの下から挿入し,あらかじめフレームに取り付けておいた
ピンストラップファスナーと呼ぶ固定金具を使って固定する方式とした。
これはモノグリップという商品名になっている。
この方式だと、合わせ目が開いたり、ずれたりして手が挟まれるといった
トラブルを根本的に解決できる。
また、同社はS&Wにも採用され、M36チーフスペシャル用のバンタムグリップ
などは、金具も廃してハメコミ式というような、本体の弾性を利用してひっかける
構造になっている。

リボルバー用のホーグ。
実物とコピー製品が手元にあり、またS&W向けのOEMでは、S&Wロゴが
グリップ側面上に付く。
表面のディンプルの大小、形状などにバリエーションがある。
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バンタムグリップ(下)とモノグリップ。
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[アンクルマイクス,バトラークリーク]
アンクルマイクスは金属製の芯を使うが、単純な左右分割としてパテント
回避を狙ったのではないかと思う。
アンクルマイクスは現在、スコープのカバー バトラーキャップを作る
バトラークリークに買収されたのか、バトラークリーク製になっているようだ。

MGCは同社のM586シリーズでこれをコピーし、HW樹脂で木目をプリントした
ものも作っている。
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スタームルガー用のアンクルマイクスと、マルシンが作ったコピー。
マルシンはM36用として製作、同社のガスガンに標準装備している。
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ここで、各社のグリップ構造を。
左後方から、左右を開いて取り付けるパックマイヤーのリボルバー用、
オート用、前列は左が左右分割のアンクルマイクス、
一体型のホーグは、手前のピンストラップファスナーで固定する。
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[完成品メーカーの採用]
アフターマーケットパーツ(ユーザーが銃を購入後、自分で交換する
純正以外の部品)として流行し、急速に普及したラバーグリップは、
木製グリップの問題に悩まされていた完成品メーカーにとっても、
大変興味ある存在となったのだと思う。
グリップメーカーのOEM(Original Equipment Manufacturing;相手先ブランド
生産)で自社開発を行わず大手メーカーがラバーグリップを採用する、
という動きが‘80年代から広がった。
さて、他メーカーによるラバーグリップ採用の経緯についてまとめてみよう。

先鞭を付けたのはコルトだったと思う。
リボルバーとオートで、どちらが先に採用されたか、ちょっと思い出せないが、
恐らくリボルバーである。
リボルバーにパックマイヤー製を初採用したのはパイソン・ハンターだったと思う。
これは1980年に発表されたようだ。
8インチのバレル付きパイソンに、リューポルドのスコープを付け、
ゼロ・ハリバートンのケースに入れた高級カスタムだった。
グリップはパックマイヤーのプレゼンテーションモデルに、コルトのメダリオンが
埋め込まれていた。

左からコルトパイソンにパックマイヤー プレゼンテーションタイプを装着したもの、
同じくパイソンにグリッパーを装着したもの、そしてキングコブラにグリッパーを
装着したもの。
パイソンはタナカのガスガン。
キングコブラはKSCのモデルガンでグリップもKSCがパックマイヤーを付けて
販売している。
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M1911シリーズもラップラウンドタイプのラバーグリップを採用、たぶん
シリーズ80のセミ・カスタムモデルからではなかったかと思う。
ホーグの表面仕上げに近いシャークスキンという仕上げで、これらはオリジナル、
との話も聞くが、実際の設計,製造まで自分のところでやっていたかは
調べられなかった。
これではデルタエリートのペブル(小石)ラバーグリップと呼ばれるものが有名。
これは1987年登場のようだ。
他にコンバット・エリートなどもこのタイプのグリップを採用していた。

コルト・デルタエリート。これはWAのガスブローバックガン。
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コルトのライバルだったS&Wも、コルト同様OEMでラバーグリップを導入した。
S&Wは現在ホーグのようだが、過去にパックマイヤー,アンクルマイクスも
使っていたようである。
ホーグのS&W向けグリップはロゴがS&Wになっている(上のホーグの画像参照)。

また、上記のデザートイーグルなど、他にもOEM採用するメーカーが出てきている。

これ以外に、独自開発のラバーグリップを作るところも出てきたのだが、
これはまた次回に。
それでは、今回はここらへんで失礼。
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今回から、複数回(たぶん2~3回)に分けて、
ラバーグリップについて書いてみようと思う。
rgrip01/01

現在、自動装填式でも回転式でも、ラバーグリップは一般的になっている。
最初はアフターマーケットパーツ(使用者個人が交換使用する社外部品)
だったが、純正採用するところも増え、今では木製グリップを凌ぐ
普及ぶりを見せている。
そして、地味ながらこの部品は、複数メーカーによる様々なトライが試みられて
いる、実に興味深いパーツではないかと思う。

まず最初にその歴史や構成について、また技術,機能について述べ、
そして後半は少し重複するかもしれないが各メーカーごとの特色、
各機種に使えるグリップを紹介していくつもりである。
グリップを狙って収集していないこともあり、そう珍しいモデルが並ぶ訳では
ないのだが、ひとつ最後までおつきあいいただければ。

パックマイヤーのコルト45オート(自動装填式)用2種。
マグナガスブローバックのMEU(ウエスタンアームズ=WA)とタカカスタム(MGC)。
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[前史]
現在一般的に認識されているラバーグリップは、パックマイヤー社が始めたもの
ではないかと思うが、厳密に言うと、既に19世紀後半にラバー
(ハードラバー=エボナイト)は使われている。
しかし、これは弾性を持っていないので、今回の趣旨とは少し違うが、成形方法
には注目すべきところがあると思う。

FA(ファバリックナショナル ブログ内にカテゴリあり)M1910では初期に牛の角、
その後エボナイトになり、別のプラスチックに、と変遷している。
そのエボナイト,プラスチック製のグリップには、FNのロゴマークとチェッカーが
刻まれている。

また、エボナイトを使ったらしき、コルトのM1873(SAA)のグリップも、複雑な
模様をもっている。
これらは型に素材を入れて成形する、という工程を採っていたのではないか、
と思われ、すると後のラバーグリップの表面成形法と同じではないだろうか。

FNのM1900(上 頑住吉モデルガン)とM1910(マルシン モデルガン)。
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そして、19世紀には、ゴルフボールやカメラの表装などの材料にもなった
ガタパーチャ(グッタペルカ)もグリップに使われていた。
これはコルトがM1877などに使用していたという。
ガタパーチャは、弾性があったようなので、これがラバーグリップの元祖、
ともいえなくはない。

M1877ライトニング(左 頑住吉モデルガン)と
M1873=SAA(ハドソン モデルガン)。
これらは木製,木製を模したプラだが、
ガタパーチャグリップは上のM1900,M1910と同様、
チェッカリングが転写されていたようだ。
rgrip01/04

これら初期のゴム質グリップは、ゴムの輸入制限によって開発された
ベークライトや、ナイロンなどのプラスチックにとって変わられ、
また一部は質感を重視して木製に戻され、現在ではほとんど
使われていない。
弾性のあったガタパーチャが主流にならず、その後天然ゴムも合成ゴムも
しばらく使われていなかったようであるが、これは、軟質素材では外れやすく、
構造として保持しにくかった、という問題があったのではないだろうか。

そして現在につながる、軟質のゴム素材によるグリップ再登場は、70年代の
ようである。
弾性材によるグリップが復活,メジャーになったのは、それを保持する構造が
出来たからではないかと思う。
近代ラバーグリップは、鉄板や硬質のプラスチックの芯材が埋め込まれており、
この発明によって、やっとラバーグリップの普及を見たのではないだろうか。

パックマイヤーのグリップ内の金属構造材(矢印)。
ガバ用では鋼板が、リボルバー用ではキャストの亜鉛らしきものが全体に
埋め込まれており、一部はこのように内側に露出している。
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ホーグのグリップ内には、硬めの合成樹脂が構造材として使われている。
奥のS&W Nフレ用には白い色の、手前のJフレ用には黒い色のものが
入っている。
rgrip01/06

[パックマイヤーの歴史]
Pachmayr Gun Worksは‘60年代の創業とかいう記述があった。
現在のHPを見ると、弾頭や各種射撃グッズのライマン社グループのようだ。
現在でも、パックマイヤーがその豊富なバリエーション,価格と品質,
供給安定性などにおいてアフターマーケットで最も普及しているラバーグリップでは
ないかと思う。
そしてパックマイヤーが、芯材のある軟質ゴム製グリップのパイオニアだったのでは
ないだろうか。

それまでライフル,ショットガンの銃床後部、肩づけする部分につけるリコイルパッド
を作っていたようだが、この芯材を入れる構造を発明、70年ごろからM1911系など
オート用のグリップを作りはじめ、そしてそれからしばらくして同社の代表的な
リボルバー用グリップ、プレゼンテーションモデルが生まれたのではないかと思う。

米国特許を見てみると、パックマイヤーは‘72年に3672084号で補強
(レインフォースメント)を入れたゴムグリップについて、
また’79年に4132024号でクッション作用をもたせたグリップについてパテントを
取っている。
これらの申請はその数年前で、このあたりからパックマイヤーグリップが販売
されたのではないか。

パックマイヤーのM1911用とプリボルバー用プレゼンテーションモデル。
RGRIP01/07

[ラバーグリップ普及の背景]
ラバーグリップはこのパックマイヤーの製品によって、急激に普及したように思う。
芯材を入れるという発明によって、技術的な解決をみたため、というのも
まずあるが、もうひとつ、普及の要素として、人件費,木材材料の高騰、そして
マグナムブームなどの強力なカートリッジの普及が関係したのかも知れない。

当初は既に付いている木製グリップからの乗り換えであり、マイルドなリコイル
という機能的な面がまずユーザーにアピールしたのではないか。
また射撃もコンバットシューティング競技の普及期と重なり、ブルズアイなどより
多くの弾薬を撃つこと、そしてストッピングパワーの高い(逆に反動も大きい)弾が
選ばれるようになったことが普及を促進させたのかもしれない。

コンバット・シューティングの普及も、ベトナム戦争が終わり、ひと段落して
人々が射撃を楽しむ余裕が出来た時期、もしくは逆により実践的な射撃方法が
求められた時期、というような背景があるかもしれない。話が広がり過ぎるので、
これはここらへんで止める。

また、この時期、くしくも映画「ダーティ・ハリー」のヒットにより44マグナムが
脚光を浴び、強力なマグナム弾の反動を和らげるグリップが求められた、
という側面もあるかもしれない。

また、’50年代に登場したこれらマグナムリボルバーは、反動制御のためも
あってか、木製で大形のターゲット用グリップを装備していた。
これが余計にコスト増の影響を受けたのかも知れない。

コルトのリボルバー デティクティブ(右)とパイソン(共にタナカ ガスガン)。
パイソンのグリップがオーバーサイズのもので、これはチェッカリングが減った
3番目の型のもの。これはコクサイのモデルガン用プラグリップを付けている。
rgrip01/09

S&WのマグナムリボルバーM19とM29(共にコクサイ モデルガン)と
木製グリップ。
フレームより大きなオーバーサイズとなっており、
内部加工も、フレーム同寸より手間がかかる。
rgrip01/08

今回はここらへんで、続きは次回に。
rgrip01/10

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