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今回は、FN(ファブリック・ナショナル)の野心作P90を。
p90/15

[概要]
P90は、PDW(パーソナルディフェンスウェポン 個人防御火器といった
ところか)という新たなジャンルの武器として、
1986~1987年に開発されたらしい。
カートリッジは5.7×28mmという専用の特殊なものを使い、コンパクトな
銃で、対ボディ・アーマー性と150mくらいまでの中距離まで有効射程を得る、
という欲張ったコンセプトを実現している。

コンパクトなプルバップ(機関部を銃床内に収納し、引き金などはその前に
位置する)式かつ、ピストルグリップ部が湾曲して本体につながり
(逆に言えばサムホールが空いた形)、
マガジン(弾倉)は給弾部で90度回転して装填される特殊な形を採用、
高さ(上下)方向も極力コンパクトに設計された。
また、カートリッジ排出は下方向、切り替え,安全レバーはトリガー(引き金)
の下として、シンメトリー(左右対称)の形とし、操作は完全なアンビ
(利き手を選ばない)式とした。

このP90、御覧のようにかなり個性的な形で、このデザインのもとは、
どこからきたのだろうか。

P90のトリガーとセレクター。
トリガーの前は単なるトリガーガードではなく、ウイークハンド(利き手でない
ほうの手)で握って支えるフォアグリップとなっている。
p90/03

P90の下部。
このトイガンでは再現されていないが、前方の大きな凹みがエジェクション
(排莢)ポート。
このトイテック製電動ガンでは外部バッテリー用のコネクターが後部
バットプレート部に付いている。
少し見える白っぽいものがコネクター。
p90/05

マガジン。
カートリッジはバレル(銃身)に対し直角に配置され、マガジン後部
(画像右下)の円形部分で90度回転し、機関部へ送り込まれる。
マガジンは実物では5.7×28mm弾を50発装填できる。
マガジン交換は画像のように少し持ち上げ、それから後部へ引き抜く。
p90/04

[フルサイズトイガンのP90]
今回の1/1トイガンはトイテックの電動ガン。
かなり前に絶版になっているが、現在国内では東京マルイが作り、
海外ではCAがマルイのコピーと思われる製品を出している。
マルイ,CAではホロサイトを持つ基本のP90と、3面のアクセサリー
取り付けレイルを装備したTRをラインナップしている。

トイテックP90はホロサイト部分にバッテリーを納め、アダプターを介した
充電用電源を使って充電する。
マガジンは500発!という大容量で、多弾数を活かしてサバイバル
ゲームでは活躍したという。
バッテリー,マガジンを外すと、P90は驚くほどコンパクトである。
p90/02


[1/6]
今回は先に1/6も。
ノーマルタイプは、フルタ 銃コレクション、
TRタイプにサイレンサー,各種光学サイトフル装備のものはHot Toysの
モダンファイアーアームズコレクションシリーズ2から。
p90/10

今回は、まず1/6で他のプルバップ式と比較したい。
左からP90,AUG,FAMAS,L85A1。

通常のプルバップはマガジンが下にあるので、かなりレイアウトが違う。
しかし、マガジンがP90のエジェクションポートにあれば、これらのアサルト
ライフルとはグリップの湾曲などが違うだけで、かなり似ている。

開発は、もしかすると通常のプルバップ方式からスタートし、高さをいかに
抑えるか、マガジ容量をいかに確保するか、というところでマガジン内に
おいてカートリッジを回転させるという画期的な方式を考えだし、次いで
グリップを湾曲させてこれらも高さを増さないように、という順番で開発
されていったのかも知れない。
p90/12

もう一つのデザインの参考候補は、ターゲット用のサムホール(親指の
入る穴)と持つライフルのストックだ。

同じく1/6で、最近のスナイパーライフルだがL96と。
このストック部分だけ、に機関部を押しこんだら、P90が出来そうだ。
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そしてH&K(ヘッケラーアンドコック)のVP70も、ストックを付けるとサムホール
状になり、形は少し似ている。
(これらは1/1、VP70はタニオ・コバのガスブローバックガン)
p90/09

同じく1/1で、各種SMG(サブマシンガン)との比較。
p90/06
フォアグリップと、その前に手が出ないようにするガードの突起を持つ形状は
MP5Kが参考になったのではないだろうか。
これらのSMGは、マガジンが下に伸びており、高さ寸法を小さく済ませるには
マガジン容量の小さいものなどで対処していた。
また、P90では、小口径高速弾を使用するため、バレル長を確保したかった。
そうしないと速度が上がる前に弾頭が出てしまい、パワーが出ないから
である。
これがバレルを長くとれるプルバップを選択させた一因だと思う。

また、P90のコッキング(装填用)ハンドルは、グリップ上部という他では
見られない位置にある。
これもコンパクト化のためにマガジンが上に乗ったが故のレイアウトかも
知れない。

P90とTMP(KSC ガスブローバックガン)。
p90/07

P90とTMPのコッキングハンドルの比較。
それぞれ矢印で指しているところがコッキングハンドル。
TMPが実銃通りに操作できるが、P90は電動ガンのため、
ダミーの固定(一体モールド)になっている。
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[プルバップ]
アサルトライフル(突撃銃 全,半自動切換え式小銃)でも、オーストリーの
AUG,フランスのFAMAS,英国のL85などがこの形式を採用し、P90の
開発期に正に大流行した方式である。
しかし、その支持は拡がらず、米国はテレスコピック(伸縮)式ストックのM4、
他でもスライド,ヒンジ式のストックを装備した通常の構造のものが使われて
いる。
プルバップのメリットは、長いバレルとコンパクトな全体寸法の実現だ。
しかし、上の方式でも、ストックを伸ばす手間はあるものの、全長は同程度に
収まっており、あとは横幅の増大など、を我慢すればいい。
プルバップが進められたのは、初速の維持、が目的だったのではないかと
思う。
バレルが短いと初速は下がる。そうすると、小口径高速カートリッジ.223に
移行しようとしていたアサルトライフルでは威力低下が懸念されたのだと思う。
現在米軍はM16のカービン(小型軽量)型であるM4を制式にしているが、
NATO軍と共通のカートリッジにするときに、パワーアップしたSS109弾薬に
スイッチしていた。
つまり、原料の効率は悪いが、火薬量を増やして、短いバレルでも充分な
威力を持たせたのである。
そうするとバレル長を稼ぐ為のプルバップには欠点が目立ってくることと
なった。
まず構成上、前方にあるトリガー,セレクターなどの動きを機関部に伝える
ために、長い伝達バーなどを用いて複雑な機構となりがち(もしくは切り替え
や安全装置を機関部に持っている)であることだ。
機関部にトリガーなどが付いているのが、通常最も簡単に構成できる。
そして照準線長(前後サイト間の距離)が短く、精密なサイティングに
向かない。これを補う為、光学サイトを付けるのだが、これは高価で破損,
故障の危険が高い。
もっともこれらは近年急速に改良が進んでいる。もはや光学サイトは標準
装備になりつつあるが、しかし既に銃の開発は、プルバップ以外の形式で
進められつつあるように思う。

PDWについては、以前MP7A1のところで少し述べたように、その有効性
には疑問がある。
P90は、元の後方支援用から特殊部隊の室内,市街戦などで使われ、
いまやSMGのジャンルに組み入れられつつあるように思う。
このコンセプトで、拳銃弾にも拡げていけば、市場は拡がると思うのだが、
そうすると既存の機種との競合から、参入は難しいのだろうか。
P90は地上部隊の主力装備を狙っていないものの、ニッチな市場も、FNの
期待したような需要は無かったのかも知れない。

ただ、まだP90は過去のものになっていないと思うので、今後の展開に
期待したい。

p90/16

では、今回はここらへんで。

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まとめ

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