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今回は、コルトで最も成功したDA(ダブルアクション)リボルバー、
オフィシャルポリスを。
op/01

[概要]
オフィシャルポリスは、1927年から1969年にかけてコルト社で製造され、
総生産数425,000丁と、コルト・ダブルアクション・・リボルバー
(引き金を引くだけでハンマーが起き、倒れる回転式拳銃)の中型~大型
フレームの中では、最も生産数の多い人気モデルだったという。


これは、警察用拳銃でも、最も成功したモデル、との記事もみられたが、
あくまでコルトの、警察向け、という意味だと思われる。
ライバルS&Wにもミリタリー&ポリスという、非常に似た人気モデルがあり、
これは現在も製造されており、一説には300万丁(オフィシャルポリスと
異なり、モデル名はM10,M64などと分かれており、どこまでを同モデルと
するか、で違うと思う)に達しているとか。

今回のトイガンは、MGCのHW樹脂製モデルガン。
これは4インチバレルのモデル。
横に38スペシャルのダミーカートを置いてみた。

op/02

オフィシャルポリスは、鉄道公安職員に装備されていたこともあり、
日本ではなじみの深いモデルである。
4,5,6インチバレル(銃身)のバリエーションがあり、
口径は、22ロングライフル,32,38,41ロングコルトもあったという。
戦後、コルトウッドと呼ばれるプラスチック製のグリップが採用された
ものもあるが、基本は木製でフルチェッカー(綾目状の凹凸)が施された
フレームと同寸のサービスサイズと呼ばれるグリップを持つ。

オフィシャルポリスは、スイングアウト式で、シリンダー(回転式弾倉)
後方のサム・ラッチを引くと、シリンダーが左側に振り出せ、カートリッジの
排出,装填ができる。

スイングアウト式以前には、コルトではソリッドフレーム式を採っており、
シリンダーはフレームに固定され、カートリッジは一発づつ、排出,装填
する必要があった。下に画像のある、M1877ライトニングが、この形式だ。

オフィシャルポリスのスイングアウト状態。
op/07

[コルトDAリボルバーの系譜]
コルト最初のスイングアウト式リボルバーは、M1889ネービーというモデル
だったらしい。
この前に、DAを実現したM1877ライトニング,サンダーがあるが、これらと
機構は大きく異なる。以前エンフィールドM1861のところで触れたが、
M1877の機構は他社のパテント回避に腐心した跡があり、M1889はこれら
パテントの期限切れによってその機構を取り入れていく過程に位置する
モデルではないかと思う。
この為シリンダーストップはM1877形式で、サイドプレートも右側(S&Wと同じ)
になっている。

オフィシャルポリスは位置づけからいくと、このM1889ネービー直系のモデル、
ではないだろうか。
コルトのスイングアウト式は、M1892~1903のニューアーミーを経て、
M1908アーミースペシャルに進化、
そしてこれが名前を変え、オフィシャルポリスとなった。

オフィシャルポリスのバレル。
半円状のフロントサイトは、20世紀に入った当時の流行で、コルトは
自動装填式にも採用、またライバルS&Wのミリタリー&ポリスも、
同じ形状のサイトを採用していた。

op/08

オフィシャルポリスと、M1877ライトニング。
M1877は、頑住吉氏のガレージキットで、モデルガン形式のもの。

op/15

1926年、アーミースペシャルがNY市警の制式となり、また、軍用としては
自動装填式のM1911が採用されていたためか、以前から云っているように
この時期にコルトは職業名を各モデルに付けて販売促進を計っていたことも
あってか、アーミースペシャルをオフィシャルポリスと改名した。

[類似モデルとモデルチェンジ]
オフィシャルポリスには、類似のモデルがいくつか知られている。

一つはコマンドだ。
これは戦時中、表面仕上げをパーカーライジング(リン酸塩皮膜処理 ;軍用
M1911A1などでも採用している艶消し灰色の表面になる) としたモデルで、
2,4インチバレルがあり、2インチはジュニアコマンドと呼ばれたようである。
この2インチモデルは人気があったらしく、終戦後、4インチモデルも2インチに
ソウドオフ(鋸で切り落とす、という意)されたとか。

また、1955~1956年の間に僅か2500丁が生産されたレアモデルで、
マーシャルモデルがあり、これも2,4インチバレルがあったという。
マーシャルの特徴はグリップ端部で、デティクティブ,ポリスポジティブと
同じ、ラウンドバットとなっていた。
(Gun誌別冊 「コルトのすべて」に画像がある。)

オフィシャルポリス登場当時、コルトリボルバーには3つの流れがあった。
一つは本流ともいえるこのオフィシャルポリス系(Iフレーム)、
もうひとつはコンパクトなポリスポジティブなど(Dフレーム)、
そしてニューサービス,M1917などの大型フレームモデルだ。
もちろん、3つはそれぞれ同じフレームを使っていたわけではなく、
この時期のコルトは、大小,新旧の様々なモデルが存在したようだ。

オフィシャルポリスのフレームも、357マグナム弾に対応して大形化、
トルーパー,パイソンへと続くが、オフィシャルポリス自体は後にMkⅢ
シリーズのフレームを使い、リニューアルされることになる。

コルトリボルバー3種。
左からポリスポジティブ・スペシャル(タナカ ガスガン)、
オフィシャルポリス、そしてローマンMkⅢ(MGC モデルガン)

op/05

ここでライバルS&Wのミリタリー&ポリスとも。
左から、オフィシャルポリス,S&Wヴィクトリーモデル(HWS モデルガン),
M10テーパードバレル(コクサイ モデルガン),M13?ヘビーバレル
(コクサイ モデルガン)。
ヴィクトリーモデルが5インチ、他は全て4インチバレル。
ヴィクトリーモデルは、オフィシャルポリスと同じ形のフロントサイトだ。

op/06

[MGC オフィシャルポリス]
MGCは以前金属製モデルガンでパイソンとオフィシャルポリスを作っていたが、
かなり前に絶版となり、またSMG規制に対応したモデルが作られたかも
知らない。
同社は、金属モデルガンへの規制を受けて、プラスチック製モデルガンを
開発、パイソンもラインナップに加えた。
そして、長い期間を置いてから、このパイソンをベースにカスタムメイドで
オフィシャルポリスを作った。

本体はHW(ヘビーウエイト)樹脂だが、バレルはABSで、フロントサイトも
別に作ったものを接着しているという。
これも以前M1861のときに話題にした、シリンダーストップスロットの
ガイディンググルーブ(シリンダー後方の長円状の溝)も
パイソンが長くなっているのに対し、ちゃんと短くしており、シリンダーを
作り直したようである。
更にバレルの刻印などは、彫刻機で彫ったというから、
非常に手間のかかったモデルである。
グリップは実物を模したチェッカーのものも販売されたようだが、
これはプレーンで木製のものである。

MGCモデルガン2種。
左がパイソン6インチ、右がオフィシャルポリス

op/03

ハンマーも新規に制作されているが、これも削りだしとか?
パイソンのフレーム側ピン式から、ハンマーノーズが直接プライマー
(雷管;衝撃で発火し、カートリッジ内の火薬を燃焼させる)を叩く
形を再現している。

奥側がオフィシャルポリス、手前がパイソンのハンマー。
op/04

[1/6]
では1/6を。
オフィシャルポリスの1/6は、どこかで製作されているかもしれないが、
発見,入手に至っていない。
手元に、以前パイソンのところで紹介した、
コトブキヤ ワンコインフィギュアシリーズ メインウェポン&サイドアームズの
No.1 タイプMP5K&タイプPYTHONが複数あるので、これをベースとして
MGC宜しく改造してみた。

1/1と1/6(完成状態)。
op/10

まず、バレル,フレーム上部,リアサイト,ハンマーとグリップの一部を
削り取り、フレームトップはサイト用の溝を切った。
バレルはアルミ挽きだしで、フレームに穴を開けて実物同様差し込む形
(実物はねじ込み)とした。
完成画像で見られる通り、少し上向きに付いているように見えるが、
フレーム上のラインに合わせてバレル取り付け加工をしたためか、
フレーム上部が割れている(もともと2分割)ために、キリがそちらに逃げて
傾いたのか、だと思う。
再塗装するなら、もう一度加工し直して少し下向きにしてみようかとも
思っているが、とりあえずUPさせてもらっている。

カット,削りを終えた本体と、アルミ製のバレル。
上はベースとなったパイソン。

op/11

本体を削っていくと、穴が開くので、これをパテで埋める。
もともと可動式のハンマーだが、パテ埋めの為、固定になっている。
フロントサイトは、プラ板をポンチで切り抜き、これを分割して貼り付けた。

このあと、組み立て,塗装(ブルースチール)を行った。
op/12

1/6のリボルバーで、コルトとS&Wの比較も。

左側がコルトで、上からパイソン,オフィシャルポリス,ローマンMkⅢ。
右はS&W ミリタリーポリスで、上がヘビーバレル、下がヴィクトリー。
これらは過去にそれぞれ紹介(パイソンローマンミリポリ)しているので。
そちらも参照されたい。
op/13

リボルバーは、ハイパワーのマグナムや、可動調整式サイトを持つモデルが
いっとき全盛で、コルトもパイソンなどが注目されていた。
いまでもターゲットサイト,オーバーサイズグリップを持つマグナムリボルバー
は魅力的だが、シンプルなモデルも近年見直されてきているように思う。
オフィシャルポリスも、その無駄無く均整のとれた美しいフォルムで、
復活して欲しいモデルである。

では今回はここらへんで。
op/14

参考文献;Gun誌 '91年11月号別冊Part6「コルトのすべて」
            '05年 2月号, '09年 4月号

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