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今回は久しぶりにSF架空銃モノで、デッカードブラスターを。
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[名前の無い銃]
デッカードブラスターとは通称で、映画「ブレードランナー」で使用
された架空銃である。
主演のハリソン・フォード演じるリック・デッカードの所持していたもの
だが、これ以外に、グリップが黒い個体も作中に登場する。
名前は製作側が正式名を決めていなかったようで、ファンから呼ばれた
デッカードブラスターが一般化しているようだ。
ブラスターとは本来熱線などを噴射する武器(工業では砂などを吹き
つける道具)だが、これは銃弾を発射するようだ。

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HWSのM2019 C.S.ブラスター。
ボルトアクション部のボルトを後退させたところ。


当初美術デザイン担当のシド・ミードが作った武器(銃)は、未来的
すぎるという理由で却下され、小道具担当のテリー・ルイスが製作した
という。
製作に当たってイメージされたのは、「マッドマックス」のソウドオフ
ショットガンで、しかし私服の捜査官用ということで拳銃の範囲に納まる
ものを、ということだったとか。

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マッドマックス ソウドオフショットガン(ハドソン モデルガン)と。
マッドマックスは法律の制限があるが、実在するカスタムで、また映画
「バイオハザードⅣアフターライフ」にも同様の水平二連ソウドオフ
ショットガンが登場する。


SF銃としては、この映画の少し前に公開された「スターウオーズ」が
モーゼルミリタリーにサイトやフラッシュハイダーを取り付けていたもの
に近いコンセプトだ。
ただ、デッカードブラスターはライフルと拳銃を融合させている点が独特
だと思う。
シド・ミード版は、形自体は斬新だが、コンセプトとしてはそれまでに
あった、いわゆる特撮TV物で登場する光線を発するオリジナルデザイン系に
見える。
デッカードブラスターの詳細は長く謎だったが、ステアーSLボルト
アクションライフルの機関部と、チャーターアームズのブルドッグが基本
になっていることを日本のファンが発見したとか。
また、1992年にスタント用のプロップが発見され、2006年に電飾付きの
ヒーロープロップが世界SF大会で展示され、後にこれがオークションに
出たことで、詳細が判明する。

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マルゼンのAPS2(エアガン 後方)と。
APS2は、オリジナルモデルだが、ステアーを参考にしており、ボルト後部,
ハンドル,セフティ形状がブラスターとも似ている。


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S&W M36チーフスペシャル(左 タナカ ガスガン),チャ-ターアームズ
ブルドッグ(中央 カナマル ガスガン)とM2019 C.S.ブラスター。


[映画のアウトライン]
この記事を読んで下さっている方には釈迦に説法、蛇足かもしれないが
少し映画の話(但しやはりストーリーは本作を見ていただきたい)を。
「ブレードランナー」は1982年に公開されたリドリー・スコット監督の
米国映画で、原作はフィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは
電気羊の夢を見るか?」、音楽はヴァンゲリス、当初ロードショーでは
成績不振だったが、後に再評価され、今ではSF映画の金字塔とまで
呼ばれるようになった。
ブレードランナーという職業名は、ウィリアム・S・バロウズの著作の
薬品などの運び屋の名から採られ、人造人間は、原作タイトルの
アンドロイドからレプリカントという新しい造語を考えて改めている。
本作は度々編集が加えられ、2007年にも再編集されたバージョンが作られ、
公開されている。

[構成の解明]
ステアーのボルトアクション部は、比較的簡単に見分けられたと思うが、
多くの外装に覆われたリボルバーの正体は、長く謎に包まれていた。
鍵となったのは、シリンダーを開閉するラッチの形状ではなかっただろうか。
ブラスターでは、外観から元の拳銃が伺えるところは、こことトリガー,
シリンダーを支えるクレーン(ヨーク)の基部くらいしか無さそうなほど、
表面に部品が追加されている。

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ブルドッグとM2019 C.S.ブラスターで、ラッチ部分の比較。
前方に行くにしたがって高くなる形状が似ている。


[機能の検討]
この銃はどういう機能を持っていたのか、作中では前方のトリガー,ボルト
アクションの操作シーンはなく、詳細はわからない(決まっていなかった?)。
トリガーが2つあるので、前方のそれは上部のボルトアクション部に関する
もの、と考えるのが妥当だと思う。
ただ、ボルトアクション部は、下部を抉ってリボルバーのバレル(銃身)
が付いており、ボルト部前方から何かを発射するにしても、少し無理が
あるようにも見える。
このマガジン部はバレルによってボルトアクション部と隔絶されており、
もっと言えば、普通のシリンダーが回る構造は隠されているので、
ボルト部を後退させてチャージし、一つのバレルから複数の種類(例えば
熱線と弾丸のような)の発射が可能なのかも知れない。

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M2019 C.S.ブラスターで、今回の記事で呼んでいる各部の名称を図示した。

また、ボルトアクション部のマガジンには5つのLEDが付き、これは
チャージを示すのか、発射時以外でも点灯している。
ボルトアクションの下部、リボルバーシリンダー上部の前後に緑のLEDが
付いたパーツはレーザーサイトやダットサイトなどの(未来の)照準装置
かもしれない。
というのも、ボルトアクション部の上には、ヘックスリセス(六角穴)の
スクリュー1本しかないからだ。

[チャーターアームズ採用の理由]
チャーターアームズ社は米国の安価な銃を作るメーカーで、44口径5連発の
スイングアウトDAリボルバーがブルドッグだ。
これはラッチを押すとカートリッジ(弾薬)が納まる穴が5つある
シリンダー(弾倉)が横に振り出せ、装填,交換できる形式だ。
また、発火方式はトリガー(引き金)を引くとハンマー(撃鉄)が起き、
そして引き続けると倒れ、撃発するためDA(ダブルアクション)式と
呼ばれる。

使用カートリッジは44スペシャルだ。このカートリッジの元となったのは、
カートリッジ式登場当時の旧い44ラッシャンで、これを無煙火薬用とした
のが44スペシャルで、有名な44マグナムより少し短く、パワーも低い。
マグナムでは護身用としては反動がきつすぎる為にこれを選択したのだと
思う。
ただ、44口径は大口径なので、やはり反動自体は一般的な38スペシャルに
比べ大きい(強い)。
38口径が対人用として威力不足、と言われるようになる前から、
44スペシャル仕様を出していたチャーターアームズは先見の明があった、
とも思われるが、22口径から44口径まで幅広いバリエーションを持って
おり、最初から多品種で勝負していた戦略の一環に過ぎなかったのかも
しれない。

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.222と44スペシャルが手元に無いので、223Rem,44マグナム,38スペシャル
(左から順)と。
ボルトアクション部マガジンには222Remの表記がある。
222Remは223Remより若干短く、44スペシャルも44マグナムより短い
カートリッジだ。


プロップにはこれが安価だったから選択された、という面だけでなく、
チャーターアームズの構成がこのカスタムに向いていた、という面がある
と思う。
トリガーガード部がフレームと別体(グリップ部とトリガーガードは一体)
で、分解可能だったためダブルトリガーに改修するのに都合が良く、
いや逆に、この構成からダブルトリガー化を思いついたのかもしれない。

[レプリカ]
形状については恐らく意匠登録がされておらず(出来ない?)、各社から
非公認のレプリカが出た。
リチャード・コイル版が以前は最も近い、とされていたが、ヒーロー
プロップの発見で、日本の留之助商店が原型を作り、マルシンで製造
されたモデルガンが決定版として現在販売されている。
留之助商店では、ホルスター,ケース付きなど、いくつかのバリエーション
の他、nanoという約1/5サイズのものも販売している。

今回入手した1/6は、「世捨てファイターZ」のTOMSON氏が原型制作,販売
するものだが、留之助ブラスターを参考に原型を製作、こちらも可動部の
多いものや、キーホルダー付きなど、多くのラインナップがある。
ガレージキットで販売数も多くない為か1/6でも結構な価格で、
そのために入手を躊躇っていたが、部品をできるだけ一体化させ可動部を
無しとして組み立ての簡易化と低価格化を計ったeco版が発表され、
ようやく重い腰を上げた次第である。未塗装,未組み立てだが、グリップ
はクリアーオレンジで成形され、今回ミニチュア(1/36?)のキットを
模したものと、黒いグリップが付属していた。

組み立ては、モノが小さいだけにやっかいだが、部品のランナー部,バリ
を切り取り、マズルなどをヤスリで成形、その後に塗装し、4つほどの
パーツを接着すれば完成する。
フレームに設けられたグリップ,ボルトの止め穴が少し小さく、部品が
入らなかった為に穴を拡大,深くする必要があったがそれ以外はスムーズ
に進んだ。

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1/1のM2019 C.S.ブラスターと1/6のTOMSONブラスター。

ハートフォードは、自社(原型はCMC)のS&W M36チーフスペシャルの
モデルガン及び、タナカのガスガンをベースに、M2019C.S.ブラスター
(CSはチーフ・スペシャル)として発火式モデルガン版とガスガン版の
両方を販売、更に独自形状のスナブノーズモデルを製作していた。
これもキット化されたものを購入、製作している。組み立て時に、
グリップフレームが入り難く一部削る必要があったが、キットは工程ごと
に袋詰めされ、メッキも塗装もされたもので、仕上がりは同社の完成品
に近い。

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MGC ガスガンのM745と。
グリップはクリアーと木製で違うが、どちらもハーフシルバー。


ちなみに完成品との大きな違いは、カートが黒いメッキか黄銅の素のまま
か、という程度ではないかと思う。
モデルガンとしては、DAオンリーだが作動は問題なく、スイングアウトは
ちょっと角度が少ないが、一応カートも排出できる。

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リボルバーシリンダーをスイングアウトしたところ。

LEDは、4灯(プロップは5灯+シリンダー上の2つ)だが、内臓スライド
スイッチで点灯させることが出来、スイッチが露出しているヒーロー
プロップより、ある意味リアルで完成度が高い。

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ただ、ここらあたりは、映画のオリジナル通りに拘るか、で評価の
分かれる処かもしれない。個人的には、HWSのキットあたりが出せる
コストの上限で、そして価格と内容のバランスには現在満足している。

最近、1/6でも高価な物が増えてきており、ちょっとついていけない気分
になるときがある。
まあ、自作する労力と比較すれば、結局購入したほうが安く済む気がする
のだが。

それでも市販されていないものは、やはり1/1でも1/6自作せざるを得ない。
これらもなかなか企画だけで制作が進んでいないが、完成すれば順次紹介
していくのでまた宜しく。

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では今回はここらへんで。

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まとめ

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