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きょうはクリスマスイブ、今年充実したSAAや、OtherSideでご紹介した
ポケットリボルバーのバーズヘッドカスタムと。

4An08643.jpg

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今回はちょっと趣向を変えて、この度参加させていただいたトイガン
カレンダー画像の撮影について、を。

4An08572.jpg


自分は決してカメラ撮影が上手いとは思っておらず、また日々「何が
良い写真か」悩んでいるが、今回の試行錯誤の過程が、同じ悩みを持つ
方々に何か少しでもヒントを与えられれば、と思う。
そして日頃カメラ撮影に親しみがない方でも、新たな見方で画像という
ものを見直して頂くきっかけになれば幸いである。

更に、もしかするとこの逡巡の様は、他の方から見れば"非常に面白い"
光景かもしれないと思い、恥を承知で失敗と思ったものも含め、UPする
次第である。

[トイガンカレンダー]
トイガンカレンダーは、有志のブロガーがそれぞれ画像を持ち寄り、
ひとつのカレンダーに仕上げる、といったもので、2009,2010年は
ブログ「YonYon」のmaimai様が幹事となり、2011年からはブログ
エングレ倶楽部」のSo-Sui様が引き継いで取りまとめ,製作されて
いる。

今年10月末に来年のカレンダー企画が発表され、11月初めに参加を
打診頂き、これを請ける形で加わった。
月は11月を希望している。

[目標]
今回のカレンダー企画では、テーマを決めていない、とのことだった。
写真の評価基準は、個人によって様々だと思うが、自身が考える、
良い写真の定義は、”多くの見る人に、より大きな感動(好ましい
感情の変化)を与えるもの”である。
その実現のために、具体的な目標として”テーマの追求、そしてその
テーマが明確に伝わる画像の実現”を掲げた。
被写体(含む背景,小物)、焦点、光量、構図は、このために選択,調整
されるべきで、主に被写体がテーマを受け持つが、たとえば独特の構図が
驚きを与える写真では、その意外性がテーマ足りえる。

動画だが、映画007シリーズの冒頭で銃口から覗いたアングルはそれが、
最近Gun雑誌で良く見かける、青と赤のライトを両側から当てる技法も
そのミステリアスな光が、主な感動の素ではないだろうか。

ただ、今回の企画では、広く一般の方を対象としておらず、専ら
トイガン愛好者向けであり、その点ではテーマも、表現も一般的な判り
やすさ、親しみやすさは求められていないと考えた。

以前応募したトイガンフォトコンテストでは、リアルサイズと1/6の銃
及びドール、という(このブログ名だ!)対比がテーマ,面白さの素で、
またSo-Sui様からは「いつもの~」と連絡を頂いていたが、過去の
カレンダーを拝見し、他の方の作風と合うか、を考え、今回はストレート
にその名前通りのトイガンを中心に据え、ドール使用は控えたものを
最終的に送らせてもらった。

4An08070.jpg
画像はテストで撮影してみたもの。

決定稿を送った後に、子連れ狼様がドール画像で参加されたらしい
ことを知った。

今回この点では”読み違い”が生じたが、しかし一応自分の現状、という
レベルで納得するものを撮ったと思っているので、是非このカレンダーを
手にして、実際に確かめていただければ、と思う。

[機材と用法]
機材はいつも使っているソニー製一眼α300で、レンズは単焦点24,50,
100mmの3種。

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今回、特殊な演出意図が無ければ、対象の全体にピントが合う方が
カレンダーなど大きく引き伸ばす際には見苦しくないと思われる。

個人的には対象を上(真横)から撮影するより、斜めから撮った方が、
立体感が出るので好みだ。
しかし対象の両端とレンズまでの距離の差は増すので、ピントが合う
には被写界深度を深くすることが求められる。

そこで通常でも絞りは10~18のところ、今回18~22くらいまで絞って
みている(絞るほど被写界深度は深くなる)。

あまり絞りすぎると、回折現象(小絞りボケ)が発生するというが、今回
試した範囲では問題ない程度に収まっている。

また、1秒以上のスローシャッターを切るため、三脚も剛性の高いもの
を使っている。

照明は、工場での撮影では備え付けの白熱電球、自宅では蛍光灯の
ライトとレフ、もしくは自然光とレフだけという組み合わせを試し、
最終的には自然光とレフのみで決定稿を撮影した。

画像は昨年のカレンダーレイアウトから推定し、縦長の3:4比とした。

[当初のプラン]
当初の計画は、以下のようなものである。
《計画1》
テーマは「ガンブルーの美しさ」。
来年の干支にちなみ、蛇の名を持つコルトパイソンを使う。
ガンブルーを強調するため、青いレフ板を使い、赤い背景の布で
コントラストをつける。

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この撮影では、カートを配し、違う色合いを入れ、またトイガンだけ
では空間が空くのを埋めている。

また、レンズは広角の24mmを使い、銃口部を大きく写し、迫力を
演出してみた。

問題は、背景の赤の方が目立ってしまった感があること(背景は無彩色
で本体と対比させたほうが目立たない)、そしてバレルの迫力と
色の青さ、2つのテーマが併存していることである。

2つは共にパイソンの魅力であるが、テーマが複数あることによって
相乗するより、どっちを見たものか迷い、結果「何が言いたいのか
わからない」状態が危惧された。

またこの画像では、対角線,三分割線とそこを結ぶ線上に銃身を配置
すると落ち着く、という構図の基本からもはみ出しており、全体として
「散らかった図」が出来ているように思える。

《計画2》
テーマは「カスタム風景」。
対象は今年カスタムしたM1849ラウンドバットか、戦前ナショナルマッチ
スティーブンスサイト付き。
背景は加工の様子が伝わるフライス盤の上で、小物に工具類を用いる。

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計画2の撮影は、以前加工に使った工場内で行ったため、通常使っている
ライトではなく、加工用に据付けられた白熱電球を併せ使っており、
またレフ板を置く場所の制限から、全体に光を当てることが困難だった。

このため、均一なライティングは諦め、逆にコントラストを強調して
みた。

また、M1849ラウンドバットは、(このカスタムは架空のモデルだが)
実物が制作された時代を考えると工作機械より万力や金床のほうが
似合うと感じ、撮影しなかった。

4An07875.jpg

工場内の撮影では、三脚を据える場所が限られ、上2枚のアングルでは
近づき難いこと、背景に要らないものが写りこんでしまうことから
100mmのレンズを使ったが、特に2枚目では全長が短く感じられ、
迫力を失っているように感じられる。

計画2の上側画像では、光の強弱と小物との距離などがあり、対象を
目立たせる事には成功しているように見える。

ただ、銃の下に置いたスライドが、少し邪魔をしているようにも
感じられる。

この画像は候補として残し、今までの撮影から得られたノウハウ、
反省をもとに次の計画を立てた。

[修正案1]
まず、工場での撮影は光のコントロール,カメラ位置に難があり、これ
以上の追求は見送った。

また、赤い背景は正月かクリスマス(緑の小物を配して)なら良いが、
カレンダーの担当月である11月では合わないと判断した。

そこで、ガンブルーの対比的表現から、ステンレス調の似た素材の組み
合わせを考え、アナコンダとステンレス板の背景を試した。

テーマは「金属感」。

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広角は止め、標準(APS-Sサイズでは望遠、との声もあるが、
パースペクティブは人間の目で見た通りに近い、という意味では標準
だと思う)の50mmで撮っている。

これは、カスタム風景案のフライスベッドに鉄風の塗装の銃、という
組み合わせが合う、という結果から応用している。

ステンレス板は、ヘアラインが入っているものを使ったが、写りこみ
があって面白い。

ここで、全員が干支にちなんだ銃を使うことはない(数に限りがある
うえ、同じ機種は避ける)ので、11月に干支を意識してもおかしい、
と思い至り、蛇シリーズはとりあえずここで終了した。

対象をナショナルマッチに戻し、前回とは違って広角レンズ24mmで
銃口付近を大きく写し、迫力を出したものも撮ってみた。

テーマは「大口径」。

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この画像は小物配置をもう少し工夫すれば、良いものになったように
思う。

[修正案2]
更に、今まで意識されていなかった11月という要素を取り入れ、
全く違うテーマも試してみた。

テーマは「季節感」。

4An08025A.jpg

レンズは50mmに戻している。

安直にも枯葉を敷き詰め、そこに銃を置いてしまった。

今回他の参加者の方で、銃の錆と自然をテーマにしたと思われる作品
があったが、上の画像で使ったナショナルマッチはガンブルーが剥げた
風合いに塗装しているが、錆などは付けておらず、これでは「なぜか
枯葉の上に落ちた銃」である。

もちろん混沌がテーマ、というものも考えられ、別ブログのドールを
使ったものの中には、このカオス感が面白いというものも(いつもは
芸術性を意識しておらず、大抵遊んでいるだけだが)できることがある
が、これでは何を表現したのか判らない、不自然で唐突な印象だ。

余談だが、以前、展覧会でピカソの絵を見た際、まるでそこだけ壁が
切り抜かれ、窓が開いているような、一連の他の作品とは別種の、
新鮮な空気感があった。

ピカソの絵のテーマは抽象的で難解、かも知れないが、それでも
そこには明らかに他とは異なる独自の世界、という明確さはあると思う。

この画像ではまとまりを得る為に、モノクロにすれば
(全体が黄色だった!)と考え、処理してみたが、更に銃のシルエット
まで判り難くなったように思う。

[修正案3]
次に、ステンレス板にステンレス調のモデルではなく、他のモデルを
試してみようと考えた。

参加される方々はヘビーブロガー(失礼!),本格的カスタマーであり、
またこのカレンダーを求める方々も、トイガンには詳しいはずである。

ここでようやく、だがトイガンカレンダー自体が持っている共通テーマ
に思い当たった。
「マニアック」である。

いままで使った中では、戦前ナショナルマッチが希少ではあるが、
パイソン,アナコンダはマニアックな機種とはいいがたい。

またもともと、企画元がエングレーブガンの普及を目的としており、
うちには量産品しかエングレーブされたモデルは無く、これもマニアック
とはいえない。

そこで今年入手した珍しいコレクション、頑住吉氏のモデルガン、
HK4を取りあげることにした。

メーカーのH&K(ヘッケラー&コッホ)は、工業国ドイツにあって
先進的技術を注ぎ込んだ製品を作るイメージがある。
通常H&Kのイメージカラーは黒、そして赤いロゴマークが印象に残って
いるが、同社とステンレスのシャープなイメージが合うのではないか、
また11月の晩秋の気候ともこの背景は合致するのではないか、
ということで、HK4をステンレス板上に置いた。

画像テーマは「クール」。

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表面が凹凸のある艶消しだが、ブルースチールで塗装されており、背景
とのコントラストは出た。
しかし、背景自体が薄く、面白みに欠け、銃は黒くなりすぎる。

この撮影は、窓からの自然光だけ(レフで取り囲み、反射はさせている)
で撮っていたが、その窓の枠によって影ができるので、そこを避けて
撮影していた。

アングルや小物を動かしているとき、ふと、この影が面白い景色になる
のではないかと思い、影を避けるのではなく、画面に入れてみた。

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最初は斜めに影を入れたが、銃の下では影が広がり、ラインが
感じられなくなることから垂直にした。

これは、斜め構図の銃と対比させる効果も狙っている。
ちょうど、ヘアラインも影の部分で横方向にラインを作っており、
これで決定稿とした。

小物は煩くならないよう、カートを数発だけ配したが、決定稿では、
影が乱れるところにカートを配したおかげで、構図のまとまりができた
と思う。

4An08107.jpg

当たり前のことだが、テーマは深淵なものほど深い感動がある。
しかし、そこは難し過ぎても理解できないものになる。

別ブログで「(自衛隊の)銃が無ければ、」というテーマの画像をUP
したが、あれは自分でも注釈を入れなければ伝わらないと思っている。

その意味では”明確なテーマの表現”は拙い技術への対処で、陳腐な
ものを生む安全策になる、という危険は認識している。

しかしそこはバランスの問題、かつ”その逆もまた真なり”、で、
表現技術が過ぎるとテーマが埋没する恐れがあり、またそもそもテーマが
優れていれば奇をてらうことなくそれをわかりやすく撮るべきだと思う。

この画像では冷たさが伝わり、そして「このモデルは?」と気を引き、
背景の選択,光の当て方で「H&Kっぽいなぁ」と感じていただければ、
撮影者としては大成功なのだが。

[謝辞]
前回の記事について、コメントを寄せて頂いている。
このように直接声をかけて頂くと、やはり嬉しく、励みになる。
どうも有難うございます。

最後に、製作中には何度も連絡を頂き、また画像撮影から全体の監修、
印刷手配に集金まで、お一人で何役もこなして短期間で見事にカレンダー
を仕上げられたSo-Sui様、共にカレンダー画像を制作された参加者の
皆様に感謝の意を表し、記事の締めくくりとさせていただきたい。

4An08596.jpg

では今回はここらへんで。

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まとめ

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