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今回から数回に分けて、MGC(タイトー,新日本模型)が作った
プラスチック製のモデルガンを取り上げていきたい。
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[ABS製モデルガンの登場,発展]
MGCがプラスチックを主体としてモデルガン(この語もMGCによる造語で、
弾丸発射機能を持たない模型銃)を作ることを考えたのは、昭和46年に
銃刀法が改正(モデルガンが規制)され、金属製で拳銃型のものは銃口
を閉塞し全体を金色(法律上は白または黄色)に塗らなければならなく
なったためだ。

これは悪用防止が目的とされたようだが、特定民族を差別するために
印を付ける行為を彷彿とさせる規制は、多くのファンを失望させた。

当時既に全国規模でモデルガンを販売していたMGCは、この法律に抵触
しない”黒いモデルガン”の復活を目指し、本体をプラスチックで作った。

第一号となるSIGブローバックでは、当初他の素材を使う予定だったが、
テストショットのつもりで使ったABS(アクリル-ニトリル-ブタジエン
化合物)が良好だったため、そのままABSで製品化されたという。

プラスチックなので従来の金属製に比べれば軽く、また金属の冷たい
肌ざわりが失われたこの商品は、従来の金属モデルガンファンにすんなり
受け入れられた訳では無かったようである。

が、オートではMGC得意のブローバック(火薬ガス圧による作動 以下
BLK)も実現し、回転式でも銃口が開いて(インサートはある)いるため
音抜けが良く、ファイアリングが楽しめるなどメリットはあり、またその
”リアルな”外観を活かして映画,TV(テレビジョン)放送でも小道具
として使われ、新しいファン層も開拓してモデルガンの主流を金属から
奪うほど人気を獲得するようになり、業界全体に普及した。

それでは、登場順に短く各モデルを紹介する。

[SIGブローバック] 
実物はSIGの拳銃第一作で、スイス軍制式となったもの。制式名が
SP47/8、市販名がP210で、現在も作られている。
MGCのモデルガンも長寿モデルで、最初SIGブローバックの名で、その後
CP化されP210(刻印もSP47/8からP210に変更)に変わり、HW化された。
その名の通りBLKモデルで、非BLK(スタンダード)はSFモデル以外存在
しない。1972年発売。
フレームがスライドを包み、かつ長いレール部を持つなど強度的に有利な
構成に加え、機構は大幅にモディファイされ、ストレートの8mmという
細めのカートリッジを使い、フレーム肉厚を大きくするなど、初の樹脂化
にあたって余裕をみた設計となっている。
P210-5、SFガン、ローランド・カスタム、ノバックカスタムなどの
バリエーション(限定カスタム)がある。
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左上の画像左がSP47/8刻印の紙火薬仕様、右がP210刻印のCP仕様。

[S&W ハイウェイパトロールマン41マグナム]
SIGと同じ年の1972年発売。通称ハイパト。
ハイウェイパトロールマンで41マグナム、3.5インチというのはMGCの
考えた架空設定モデルで、形はM27、口径はM57、愛称はM28から採り、
更に戦前の5スクリューの要素も入っている。
登場後3年で4インチの44マグナムにモデルチェンジしたが、後に3.5
インチバレルのフレームはシューターワンのベースガンとしても
用いられた。
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[コルト ガバメント]
1974年発売。通称GM2。プラスチック製カートリッジ(後にアルミ,真鍮)
でBLKを実現した。
リコイルスプリングをバレル部に配置するなど、思い切ったアレンジ
が施され、またグリップ部が実物より短いが、人気機種のABS化という
こともあり、人気を博し、後にサイドファイア式に改め、ナショナルマッチ
(GM4)、各種カスタムのベースにもなった。

[S&W 44マグナム]
ハイウェイパトロールマンの好評を受けて、バリエーション展開したもの。
1974年発売。
シリンダーを延長し、6.5インチバレルを載せ44マグナムとなった。
6.5インチはグリップアダプター付き、後に出た8-3/8インチはオーバー
サイズの木製を模したグリップとなっている。
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画像はロディー製のゴムグリップ付き。左上画像の左側はハイパト41。

[コルト ローマンMkⅢ]  
TV,映画の撮影用プロップガンとして、特に刑事向けのスナブノーズが
プラ製モデルガンには無かったため、コルトMkⅢでシステム化し4機種
を開発したもの。1975年発売。
固定サイトの357マグナム仕様で、実銃では珍しい存在だが、プロップの
宣伝効果か、非常に人気が高かった。
内部に鉄板フレームを入れる、という画期的構造で、グリップにも
ウエイトが仕込まれている。
またこのシリーズから表面仕上げは非常に細かいブラストがかかった半艶
が採用され、磨くと光沢が出た。
2,4インチのほか、エジェクター(排出器)シュラウド(覆い)付きの
Newタイプ2インチも作られ、HW,SRHW化された。
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左上の画像、右側はABSのニュータイプ、左側と他の画像はHWのオールドタイプ。

[コルト トルーパーMkⅢ] 
MkⅢのターゲット版。4,6インチのほか、後にピースキーパー4インチ
も作られた。1975年、ローマンと同時発売。
MkⅢのグリップは当初ハイパトと同じウォールナット風のスチロール
素材のまま、次にSIG SP47/8と同じ紫檀を模した赤紫色のマーブルに
なり、木目プリントなど製造時期によってバリエーションが多い。
後にHW,SRHW化されたが、その後トルーパーは生産されていない。
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左上の画像、下が6インチのHWブラック仕様、他はABSの紫檀調グリップ付き。

[オートマグ .44AMP モデル180] 
副燃焼室を持つCV型カートリッジを使用し、実物の強力な反動を紙火薬
で再現することを狙った。1976年発売。
初期はボルトが亜鉛合金(後にABS)でBLKとスタンダード(手動)
があり、シルバーやクリアーのSFモデルも作られた。後にCPカート
仕様になり、HW,HWシルバーなども作られた。
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画像はCP仕様のHWシルバーモデル。

[ルガー P08] 
金属製で機構再現度の高い製品が共存していたためか、SP47/8と同じ
細目の8mmカート仕様でシンプルBLK、内臓ハンマー式と大胆に
モディファイした、ある意味MGCを象徴する製品。1977年発売。
CP化されたがHW化は構造上強度が不足するのか構造に批判が多かった
のか実現せず、またバリエーションモデルも展開することなく上記の各
モデルに比べ早くに生産中止となった。
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[32オートマチック コルトピストル]
ポケットオートという、これも未だABSでは実現していなかったジャンル
に挑んだ作品。1977年発売。
バレルをピン止めにし、グリップセフティを動かなくするなど、機構は
大幅にモディファイされているが、CP,HW化も果され、金型が
CAWに売却されてグリップセフティを可動にした改良版が現在も生産
されている。
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画像はHWでグレー、S80時代のメダリオンが付いたもの。

[ニューポリスパイソン357]
同社の金属製パイソンがカスタムを除き2.5,4インチのみであったこと
もあり、6インチも含めて新たに設計された。
構造は独自のアレンジがされたが、サイト,グリップなども実銃のⅢ型に
合わせて変更され、モデルガンでは初と思われるリアサイトのクリック
機構も再現された。1977年発売。
2.5,4,6インチにPPC,ハンターカスタムなども作られ、ABSで限定
のシルバーのほか、素材を変えてHW,SRHWが作られた。
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画像はHWブラックの6インチモデル。

[SFモデル]
試作時に各パーツの動きをみるためクリアで作ったものを展示したところ
好評だったため、限定発売されたもの。発売は1978年と思われる。
企画としては映画スターウォーズのヒットもあり、SF銃をイメージし
パッケージもメタリック調の派手なものとなった。
P210とオートマグがあり、またサイレンサー風のフラッシュが取り付け
られた仕様もあった。
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[コルト ウッズマンスポーツ]
漫画「ワイルド7」で使用され人気があったことからモデルアップされた
ようだが、もともとは標的競技,プリンキング(撃って遊ぶ目的)用の
22口径という、これも珍しい機種選択のモデル。1979年発売。
MGキャップ仕様の第一号として企画されたようだが、間に合わず当初
紙火薬仕様のスタンダードがまず発売、程なくしてBLK,キャップ仕様
になった。
ノーマルのスポーツ,マッチターゲットのほか、ヘビーバレルや
サイレンサー、ヒバカスタムなどカスタムバリエーションが多く、CP,
HW化もされている。
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[M1カービン]
プラスチック製モデルガンで初の長物モデル。MGC創立20周年記念モデル
として登場した。ABS樹脂の色を濃紫色とし、木部の材質によって
スタンダードとデラックスの2タイプが用意されていた。
後にM2カービンも登場、CP化など改良もされた。
1978年か、1979年発売と思われる。

[MGキャップ]
プラ製のお椀型ケースの底に火薬を糊で固定した、初のモデルガン専用
火薬。1979年発売。
それまで玩具用キャップ火薬を発売していたカネコとの共同開発で、
5mm,7mm径の2種、BLK用とスタンダード(回転式)用がある。
初期には透明のプラスチック製蓋付き容器で販売されたが、後に下画像の
紙と発砲スチロールの容器に改められた。
従来の紙製台紙に貼り付けられた火薬に対し、手軽かつオーバーロード
の危険も少なく安全性を高めている。
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[コルト ウッズマンマッチターゲット]
4.5インチバレルのウッズマンスポーツに対し、アンダーラグ一体の
6インチバレルを装備した競技向けモデル。
先行したスポーツと異なり、最初から5mmのMGキャップ仕様オープン
カートBLKで1979年発売された。
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画像はABSモデルにHWモデルの木目プリントタイプグリップを装着したもの。

[お願い]
歴史書などでもそうだが、事実をまとめていても、ある視点、考え方が
(潜在的に)取捨選択などに影響を与え、偏った内容が出来てしまう
ことがある。
今回の企画では、プラスチック製モデルガンのパイオニアであり、
バリエーションも豊富なこと、今回手持ちがなく画像が紹介できなかった
モデルもあるが、一応一通り揃った(GM2,M1カービンは無いが次回GM4,
M2カービンは出てくる)という事情、また他メーカーも含めてしまうと
収拾がつかない、と考えMGCに絞って取り上げているが、やはり
他メーカーの側から見れば、という面が出てくるかもしれない。
以前も書いた事だが、読者の方はそのあたり常に疑念を抱き、自ら判断
を下すつもりで付き合っていただければ、と思う。

また、調査を尽くしてその成果、というにはほど遠く、いくつも疑問を
抱きながら、見切り発車で記事にしている部分もある。
特に発売時期は、雑誌などでは先行して新発売と記載されることが多く、
また発送日はメーカー資料などが無ければ判らず、地方と東京などでは
入手できる日も異なり、生産数によっては第一ロットが入って来ず、年を
またいで入手日が異なる事例もあったようで、特定が難しかった。
読者の方で誤りに気づかれた方があれば、ご指摘,ご教授頂ければ幸い
である。

FC2拍手に記事とは別の画像をUPしているが、そちらにH様からコメント
を頂いている。

H様、ブログ拍手にコメント有難うございます。
これからもひとつ宜しくお願い致します。

mgc01/18

では次回は、カスタムフェア、MGC20周年記念企画”ニューモデル5”
以降のモデルを。

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まとめ

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