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今回はソビエト連邦制式のトカレフTT-33。
TT33/10

1/1はハドソン製モデルガン。刻印によると、モデルアップしたのは1939年製造のもの。
トカレフとは開発者の名。
TT-33は1930年に制定されたTT-30を改良したモデル。
TT-30,TT-33共、基本的特徴は同じで、ユニット化されたハンマーメカ(メカブロック)を持ち、安全装置と呼べるものはハンマーのハーフコックしかない。
TT-33の改良箇所はトリガー(引き金)パーツの一体化を進め、パーツ点数を減らしたという。
TT-33はトリガー上部が丸められているが、これは一体化したトリガーを組み込み、又は分解するときの”逃がし”ではないだろうか。
このモデルガンではインナーフレームが外せるが、実物のフレームは一体だからだ。
TT33/02

トカレフはとことん省力化を図り、そのために安全装置も省いたとか言われるが、スライドにフルート状の溝を指かけとして切ったり、ハンマーメカを一体化したり、グリップの固定方法など凝った機構を採用しており、決して”とことん”省力化したのではない。(戦争末期には溝を簡略化,木製グリップにして省力化するが)。
TT-33と、参考になったと思われるもののひとつ、コルト32オート。
これはMGC製モデルガン。
TT33/04

コルト社やFN(ファブリックナショナル)社の、ブローニング設計オート拳銃たちが装備していたグリップセフティだが、構造的にあまり手間のかかるものとは思えない。
なぜなら、撃発装置を組み込む為の穴を塞ぐフタでもあるからだ。
TT-33の場合、ここが開いていないので、フレーム上からメカを入れなければならない。
ユニット化されたメカは、組み立て,分解が困難だったから、という側面もあるのではないか。
それなら後ろを開けてセフティもつけていたブローニングの設計は、やはりかなりこなれていたと思う。
ボブチャウとTT-33、SIG P210。
ボブチャウはコルトナショナルマッチベースのカスタムガン。
これはWA製ガスブローバックガン。
グリップ後部上側がグリップセフティ。
このほかサムセフティ(銀色のパーツ)がフレーム後方上部についている。
SIG P210はマルシンのガスブローバックガン。
これもサムセフティが付くが、ボブチャウより前方にある。
TT33/05

実はTT-33の後、ハンマーメカユニットを採用したのがスイスSIGの名銃、P210だ。
P210のベースとなったフランスのMle1935Aが、このハンマーメカユニットを採用し、これをP210も踏襲している。
SIGはしかし、後期型でハンマーメカユニット固定用のビスを追加している。
トリガーの感触向上が目的だったというが、ユニット化のメリットを落としても固定を選んでいる。
大体、もともと故障する確率も低いと思われ、普通分解でここをばらす必要はないと思う。
両者のハンマーメカユニット。
TT33/09

カートリッジ3種。
45ACPを模したダミーカートとTT-33用カート、そしてマルシンモデルガン用の9mmカート。
TT-33のカートは、なぜか弾頭部だけでなく、ケース上部まで赤く塗られている。
Tt33/08

TT33の使用カートリッジは、7、62×25mm。モーゼルミリタリーC96用の弾(もともとは自動拳銃の始祖ボーチャードの弾、後に開発者ボーチャード氏がモーゼルに移籍したためか、C96でもこれを使っている)。
ロシア帝政時代に大量に買い込んでいたので、流用することにしたらしい。それならC96も使えばいいと思うが。
後に日本でこれの貫通力が話題になったが、ロシアでは弾頭にも鉄を入れていたらしく、これが貫通性を上げていたらしい。
モーゼルM712とTT-33。
M712はマルシン製モデルガン。M712はC96にセミフル切り替えとボックスマガジンをつけたもの(前記事参照)。
TT33/03

TT-33はグリップパネル取り付けも一般的なスクリュー(ネジ)ではなく、なんとマガジン挿入口からドライバーなどを入れてロックを外す形式。
ここで外したハンマーユニットのエジェクター部が使えるのだが、そのためのユニット化なのか?
グリップ固定法の元ネタはFNのM1900だ。但しM1900は表からドライバーで約90度回せば外れる。
そしてこのグリップパネルを外しても大して意味が無いのだ。
一体化された内部パーツは上から取れるので、ここを開いてバラす必要があるのはピン抜きという”特殊な工具”がいる引き金バネ(トリガースプリング)のみなのである。
TT-33はエキストラクターはピン止め(モデルガンはスクリュー)、マガジンキャッチとスライドの一部にマイナススクリューが(モデルガンではプラスだったりするが)ある。
もともとモーゼルC96のように工具無しでほとんどバラせる設計ではないのに、なぜ一部の”簡易な分解法”にこだわっているのだろうか。
TT33/11

更に複数のサイトによると実物のグリップパネルは鋼板プレスだというが、これは「(普通のスクリューではなく)鋼板プレスの金具で固定されるグリップ」を訳し間違ったのではないだろうか。
ワルサーP38のモーゼル・ベルケ戦後製造型は金属製グリップだが、造形もシンプルである。
中身はともかく、TT-33のグリップの表は、構造,造形,仕上げをみると樹脂製だと思われる(これもベークライトという記述もあるが、参考にしたFN M1900の後継機種M1910と同じエボナイトに見える)。
国内にも実物グリップが入ってきているようだが、入手した人のレポートでも、やはり合成樹脂製のようだ。

1/1と1/6。
1/6にはホルスターと2個の予備マガジン付き。
ホールドオープン(スライドストップがかかった状態)姿なので1/1もホールドオープン。
TT33/06

何だかんだ文句ばかり言っているが、手にしてみると結構気に入った。
グリップフレームは上広がりだが、グリップパネルは上を薄くしてあり、あまり違和感は無い。
スライドも薄くスリムである。
トカレフは天才ブローニングには及ばなかったが、少なくとも手抜きの粗製品を作りたかった訳ではなさそうである。
当時はまだまだ暗中模索の時代なのである。
ともかくデッドコピーではなく新体制国家の制式拳銃にはオリジナリティが必要だったというところでは。
共産圏のものは情報が不足していた時期があり、それがミステリアスなイメージを増幅、実態を超えた虚像を形成していた部分ああるのではないか。
そういえば謎に包まれた最新鋭の超音速機だと思っていたら、旧式の真空管が入っていたというのもあったような。
TT33/07

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まとめ

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