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今回は、Snayperskaya Vintovka Dragunova
(スナイパースカヤ・ヴィントブカ・ドラグノフ)
略してSVD、通称ドラグノフを。
svd/01

[概要]
SVDは、ロシア(当時はソビエト連邦=USSR)で開発された軍用
セミオートスナイパーライフル(日本語だと半自動狙撃小銃か)である。

AK47をベースに、モシン/ナガン用の7.62×54Rという大型の弾薬に
合わせレシーバー(機関部)を伸ばし、バレル(銃身)も延長、
フラッシュハイダー(消炎器)を取り付けている。

また、レシーバー側面にスコープマウントレール(取り付け用の溝)
を設け、イルミネーション(照明)付きスコープを一緒に配給したという。

外観では、サムホールを大きく拡げたようなスケルトンストック
(中空の銃床)も特徴的である。
svd/02
今回紹介のSVDはA&Kのエアコッキングガン。

[1/6]
今回、話の都合上先に1/6を紹介したい。
SVDは2つほど集まっている。
svd/07
画像上側(スコープマウントが外されたもの)がバイス製、
下がホットトイズのモダンファイアーアームズコレクションVol2のもの。
右上はAK47、右下はSVT-40。
SVT-40については、下記で。


[開発の経緯と構造]
SVDの開発は戦後の1950年代に始まったらしい。戦時中モシン/ナガン
M1891/30狙撃銃が有用だったため、小隊配備のライフルを、今度は
セミオートとして進められた。

実はWWⅡ期にもトカレフM1940(SVT-40)に至る一連のセミオート狙撃銃
があったのだが、これらは種々の問題を抱え、戦後顧みられることは
無かったようだ。

開発はコンペ形式で、シモノフなども参加したが、
エフゲニー・F・ドラグノフの設計したSVD-137が最終的に選ばれ、
1963年に採用されたという。
svd/04
A&KのSVD(右)と、ハドソン モデルガンのAK47。

SVDはロシア以外でも生産され、中国では79式狙撃歩鎗というらしい。
しかし、ルーマニアではAKの要素を取り入れ独自のFPKを開発、
ロシアでの製造を行っていたイジェマッシでも、フォールディング
ストックを持つSVDS、ブルパップ化したSVUなどのほか、輸出(狩猟)
用にタイガーという名前のモデルを作っている。

基本的には大型のAK47、というような外観だが、構造上、大きくAK47と
異なるのは、ボルトハンドルのカバーとセフティを兼ねたレバーの後ろに、
分解用のレバーが付いたことだろう。

svd/03
A&KのSVDと、ハドソンのAK47のカバーを外したところ。

AK47では、リコイルスプリング(ボルト前進,閉鎖用ばね)の一端を
利用し、レシーバー上部カバーのストッパとしていたが、SVDでは、
レバー式の固定具となっている。

今回のトイガンもこの分解方法は全く同じだ。トイガンでは、このあと
ボルトの取り外し等に六角レンチを要するが、もともとセミオート
ライフルだったものをコッキング式としており、内部は全く異なる。

また、サイトはAK47と同じくリアサイト(照門)がオープンタイプで、
レシーバー前方の余り精密射撃に向かない構成となっている。
しかしこれは後述するスコープ使用を主眼において設計されたためと、
基本的にAK47と操作の統一を図り、教育の問題を低減(専用の操作を
覚えさせるところ)させる目的だったと思われる。
svd/05
米制式のM14(左 マルイ製電動ガン)とSVDのサイトの比較。
M14はピープサイトで、機関部後端にリアサイトがある。


ドラグノフにはスコープ使用時にあわせて、着脱可能なチークピースが
付いており、アイアンサイトで狙う場合は、これを外したほうが
高さが合う。
svd/06
SVD(左)とH&K G3SG1(マルイ製電動ガン)のチークピース。

セフティは、AK47と同じく、ボルトのダストカバー兼用となっており、
視覚的にもセフティ状態を認識しやすい。
svd/13
SVDの機関部。これはセフティを下げた状態。

[トイガンのSVD] 
今回のトイガンは、中国製でA&Kが作ったものと思われる。
以前A to Zというところが作り、'05年ごろ、KM企画が販売していたもの
をそのままコピーしたもの、のようだ。

電動ガンやガスBLKでは、日本のメーカーのパテントに抵触するものが
あり、日本メーカーが警告しているものがあるが、今回のものは、
金型の不正使用などが無ければ、機構の特許や意匠で登録されたものも
無さそうなので、とりあえず訴えられるものでは無さそうだが。

作動方式は、毎回コッキングレバーを引いて単発の発射を繰り返す形だ。
スプリングはマルイ電動ガンのものが使えるというが、今回入手のものは、
スプリングが入っていない状態のものを輸入、ショップが国内規制値に
合わせたスプリングを選んで組み込んだという。

シリンダーなどはマルゼンAPS-2のものをもとにしているという情報も
あるが、ブルーアルマイトで、カバーから覗くところが少し目立つ。
svd/09
マルゼンAPS-2(左)と。このカットではSVDに付属のプラストックを付けている。

ストック,フォアアームは黒色のプラスチックで、木製(合板)
ストック付きも最近入ってきているようだ。今回はウッドランド製の
一枚板からの削り出しものを装着してみた。

実物のAK用ストックを見たことがあるが、バーチの合板といっても、
ハンドガードは単に薄い板を重ねたものではなく、半円筒状に曲げて成形
しながら接着していったようである。
このため、強度上も、仕上がりも良好だったようである。

しかし、その手間から、ロシアも手工業的な木製ストックから、
プラスチックへ変更をすすめ、SVDも折り畳みストックのSVD-Sからはプラ
(シンサティック)製となっているようだ。

トイガンに戻って、本体はアウターバレル,カバー部も含め金属(但し
鉄ではなく、亜鉛,アルミのようだ)で作られ、しっかりした造りに
なっている。

手に持って操作,移動しても、ギシギシ軋むようなことはないが、
トリガーメカが若干動く。これはシムをかますなど、調整すれば
良くなると思う。
またこれはマガジンが樹脂製だが、これも現在は鋼板プレス製があり、
パーツとしても入手可能のようだ。

スコープもノリンコ(中国),ベラルーシ製の実物用が付いたものも
用意され、また単品で販売されている。
このあいだまでは、更にバイポッドも付いたセットが売られていた
ようである。

また、電動でもSVDは海外メーカーが作っており、これらも入って
きている。
但し、機構部はマルイ製をコピーしており、上記のようにマルイは
違法コピー品について警告しているようなので、入手は避けた。

また、昨年、中国メーカーの社長が逮捕され、生産が止まるなど、
混乱しているようだ。なんでも中国国内ではこれらトイガンの販売が
認められていないのに、販売していたとか。準空気銃の規制が出来た
とはいえ、まだまだ日本は自由なのかもしれない。

しかし、本当の自由主義,民主主義ではなくて、基本的にお上が決めた
範囲内、とか、制限を設けており、結局それ風、だとも思うが。
ホンモノそっくりのトイガンは、ホンモノそっくりの自由,民主政治から
というのは、非常に痛烈な皮肉ではある。

[スコープ]
PSO-1というのが標準の4倍スコープ、POSPは8倍、NSP-2は初期の暗視型、
1PN-58はいわゆる現代の第一世代ナイトビジョンに相当し、1PN-51が
第二世代らしい。

PSO-1も、レンジファインダー,イルミネーション機能のほか、切り替え
式で赤外線発光源の検知機能も持っているという。

SVDは、あくまでスコープの使用が前提とされ、アイアンサイトは、
スコープ故障時などの、補助的な役割とされたいたようである。
svd/11
スコープマウント用のレール。AK47(手前)には、これが装備されず、
AK74になってSVDと同じ規格のものが付けられている。


上記のように実物用スコープが付くらしいのだが、この本体より高価なのと、
暗く、LEDが簡単に取れるなど、不具合も聞くので、手持ちのタスコ
固定倍率Gスナイパーを付けてみた。
マウントベースは、東京マルイのAK74用を使ってみたところ、着脱も
問題なく、リアサイトの上にスコープが来るのだが、隙間が5mm程度と、
高さも丁度良い。
svd/10

[バトルライフルとSVD]
バトルライフルの定義は定まったものが無いようだが、自動/半自動の
切り替え機能が付いた、アサルトライフルより強力な弾薬を使用する
ライフル、と考えている。

SVDは、フルオート機能を持たないので、この定義だとバトルライフル
とはいえないが、英国はFALの自動機能を殺したL1A1を使っていたように、
非常時以外はフルオートで撃ちたくないものではないだろうか。

また、このセミオートスナイパーライフルというカテゴリでは他にも
有名なところでH&KのPSG-1がある。
PSG-1は、ミュンヘンオリンピックでの人質テロ事件の教訓として、
手動式より連射速度が速いライフルを求めたことから開発されたという。

svd/12
M14(左)とSVD。

USSRの、遠射性能は割り切って廃したAK47を採用し、支援用の
スナイパーライフルさえ基本操作を同じとしたSVDで補うという
コンセプトは、精密射撃に拘るより、堅実な路線と言える。

また同盟国はもちろん、国内でも説明書が読めない、というような層まで
存在する(日本ではちょっと考えられないが、教育がそこから、という
だけでなく、言語がひとつではない)事情まで考えられると、
まさに現実的、だったのかもしれない。

SVDは西側のスナイパーライフルの精度を凌駕するものではなかった
かもしれないし、モシン/ナガンよりも精度は低かったかもしれない。
しかし米国が.308から.223へ、主力ライフルを移行させ、それを補う
ためにM24などの手動式スナイパーライフルやSR25などのセミオート
スナイパーライフル、そしてM14などのバトルライフルまで持つ、という
迷走を考えると、USSRの戦略は当時先進的で、かつ成功だったのでは
ないだろうか。

svd/08

では今回はここらへんで。

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A&Kドラグノフに東京マルイAK74マウントベースとの事ですが、アッパーフレームにぶつかる事は無いのでしょうか?
他の物だと、フレームにぶつかったり無理矢理付けても、マウントレールが中心よりかなりずれてしまうとか。
問題ありませんでしょうか。
【2011/08/20 21:40】 URL | ドラドラ #sn1p.Qns[ 編集]

ドラドラ様はじめまして。
>マウントベース
アッパーフレームというのは、機関部上部のカバーのことでしょうか。
この個体では、取り付け時ベースがカバーとわずかに接触しますが、
変形するほどではなく、そのまま取り付け,使用可能です。
ただ、プレスのカバーも含めて製造誤差があると思われ、
「干渉する」とされているところもありますので、モノによっては、
加工が必要になる場合もあると思います。
【2011/08/21 22:42】 URL | 赤い猫RRⅢ #-[ 編集]















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