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今回はSFモノで、スタートレックシリーズからフェイザーガンを。

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[概要]
フェイザーガンは米のSFドラマ「スタートレック」シリーズに登場する
架空の銃で、指向性のエネルギービームを発射する位相変換型エネルギー
兵器だという。

個人携帯用で惑星連邦が使用するフェイザーにはタイプ1~3があり、発射
するビームの調整により、麻痺~破壊(気化)のようにダメージを変える
ことができる。

タイプ1はハンド・フェイザーと呼ばれるもので、現代の電機カミソリか
携帯電話のような大きさと形である。

タイプ2がフェイザーピストルもしくはフェイザーガンと呼ばれるもので、
これも年代によっていくつものタイプがある。

タイプ3はライフル型だ。

更に、フェイザーは艦船搭載サイズで惑星を破壊できる強力なものまで
描かれている。
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今回登場するリアルサイズの各種フェーイザーと、コミュミケータ(ピンバッジ)、
ミニチュアのエンタープライズ号。


[スタートレック]
「スタートレック」は1966年からTV放送されているSF大作で、今まで何度か
映画化もされ、日本でも多くのファンを持っている。

作品は、登場する主人公達によっていくつかのシリーズに分けられる。
TVシリーズでは、オリジナルシリーズ(宇宙大作戦 略称TOS)、
ネクストジェネレーション(新スタートレック,新宇宙大作戦、略称TNG)、
スタートレック:ディープスペースナイン(略称DSN又はDS9)、
スタートレック:ヴォイジャー(略称Vgr又はVoy)、
スタートレック:エンタープライズ(略称Ent)の5シリーズ、
劇場映画版では何と11作が作られ、12作めも予定されているようだ。

[位相変換]
フェイザーとは、指向性のエネルギービームの一種で、 Phased Energy 
Rectification(位相エネルギー整流,直線化というのだろうか)の意味、
とのこと。

原子間の核力を伝達するナディオンという非常に短命の素粒子を制御する
ことで、RNE(ナディオン効果)という反応が起こり、原子のレベルで
破壊する。

この基本原理は宇宙艦隊東京科学研究所が開発したもの、という設定だと
いう。

ちなみに美術スタッフが日本のアニメ「不思議の海のナディア」(NHK 
何と2012年4月7日からEテレで再放送開始するらしい。)の大ファンで、
上の東京研究所という設定だけでなく、ナディオンの名もここから採られて
いるという。
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画像は京都造形芸術大学 Galerie Aubeで開催された「ペットワークスの仕事と展望」
展で展示されたmomoko Doll as GAINAX Girlsのナディア。


現実の現代でも、フェイザー(=フェーザー)は音の位相をずらす、という
装置で存在する。
これはギターなどの電気楽器のエフェクト(特殊効果)装置で、位相を
ずらした音との干渉によって、うねるような漸次的かつ周期的な音色変化
を起す。

[フェイザーのバリエーション]
今回、SFなので思い切り先の年代の話が過去形で出てくる。これと現実の
ドラマ制作の話で混乱するかもしれないため、架空年代には《》を付けて
表記することとした。

《2260~2270年代》にはタイプ1と合体させて使用するタイプが一般的だった
が、《2290年代》以降はそでぞれが独立したタイプとなっていく。

《2365,2371年,2379年》にモデルチェンジがあり、また微妙な仕様の違い
も存在するようだ。

手元にあるのはART ASYUMのオリジナルシリーズ《2260年代》モデル、
DIAMOND SELECT TOYSの劇場版「スタートレックⅡ/カーンの逆襲」モデル、
RUBIE'Sのネクストジェネレーションの通称コブラヘッドモデル、
Quantum-Mechanixの無可動ポリストーン製 新生映画版「スター・トレック」
《2285年》また時間軸が異なる設定で《2258年》のモデル、
の4つである。

オリジナルシリーズでは、色違いなどのバリエーションが複数存在し、
ダイアモンドセレクトトイ版では、異なるシリーズのものもあるようで、
また、コブラヘッドモデルも他に数社から、新生映画版でも、異なる
メーカーから製品が出ているようだ。

オリジナルシリーズ版は、上部のボリュームスイッチ2つによって音が変わり、
トリガー(引き金)で音が鳴る。
また、上部の金網状の部品が起き上がる。
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入手した個体では光は上部(ハンド・フェイザー)から出るだけだが、
ガンの先端が光るギミックも搭載されており、コーン状の先端部根元の
カラーを回すことで可変するようだ。

本体後部左面の突起部を引くと、上部を外すことが出来、このときは
隠れていた下のボタンを押すと、音と同時に前方のランプが(ボリューム
によって間隔が可変で)点滅する。
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カーンの逆襲版は、押しボタン式になっているが、上部のボタンで音色が
変わる。

また、点灯するボタンの数も変わり、ハンド・フェイザーを着脱するときも
サスティンの効いた装着音が鳴る。
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ハンド・フェイザーの取り付け/外しはマグネットで、光も出る。
突起も少なくなり、シンプルな形が未来的、というように見方が変わった
のではないかと思う。
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上部のライト点灯の様子。

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ハンド・フェイザー(タイプ1)取り外しの様子。
オリジナルシリーズ版では2つの接点だが、これは端子も近代的なコネクター状に
複数が並ぶ形になっている。


新スタートレック版は、ガンというよりリモコンだ。コブラヘッド以外にも、
ブーメラン型と呼ばれることもある。

これはハンド・フェイザーが取り外せるなどのギミックは無いが、上部の
ボタンを押すと、サンプリングらしき発射音が鳴る。
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新生映画版は、マズル部分を別部品としただけの、基本的には一体成形の
レジンキャストであり、無可動で面や全体的な直線度は必ずしも高くない。

しかし表面の半分以上が光沢メッキされ、メタリック塗装もガンメタ,
シルバー、レッドと塗り分けられ、リアルな外観になっている。

上のシンプルな形と対極にある、凹凸が多く、直線と曲線をとり混ぜて構成
した形で、再度銃器のイメージを取り戻しつつあるように思う。
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一連のモデルを手にして思うのは、コブラヘッドを除くピストルグリップ型
は重心が後方にあり、反動の発生する銃器では採用されない形ではないかと
いうことだ。
しかしこれは反動のない銃器という設定からは”現実的”であり、逆に
こうすることで前衛的な、今までの拳銃に無い未来的スタイルを実現
していると思う。

また、細いレーザー状の、拡散しないビームにもかかわらず、すべて照準を
考えられておらず、レーザーサイトなどの描写も見られない。
これは何らかの誘導技術がある、という想定なのだろうか。

[1/6]
今回は1/6も複数入手している。マテルのバービーシリーズで、バービー&
ケンのセットからオリジナルモデルと通信機,トリコーダーが、
バービーピンクラベルシリーズのウフーラ(カーク,スポックもあるらしい)
から新生映画版がそれぞれ付属してきた。

どちらも無可動だがボタン類に至るまでモールドで再現され、非常に細かく
作り込まれている。
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[現実社会との相関]
これらの形態の変遷は、ベトナム戦争,911テロのあとのイラン,アフガン
派兵など、米国の関係した戦争と、世論に影響されている(もちろん顕在/
潜在意識の双方がある)のかも知れない。

1960年代、2001年以降は、それぞれ敵国に対し銃をとる事が是とされ、
ベトナム戦争後からしばらくは、やはり銃器の使用を肯定するような
TV映画の放映は、批判を受けることがあったのではないかと思う。

ポリス物でも、発砲シーンの無いもの、主人公が銃を使わないものが、
いっとき米国でも多く見られた。

銃器使用,戦闘シーンはともかく、敵側のボーグは個人主義に対する
全体主義の行き着いた先、というような設定で、やはり第二次世界大戦期
のファシズム体制,または冷戦期の共産主義体制への批判、という政治的
テーマがあったのではないかと思う。

そして、近年の映画版などでは、湾岸戦争や911テロなどを受けて、再び
戦闘を描くようになってきている。

それに伴い、拳銃型からリモコン型のコブラヘッドモデルに“進化”した
フェイザーも、再び拳銃型(映画などでは、時代的に前に遡って描いている)
が出てきたのではないだろうか。

pha/13
JアーモリーのM1911 MILスペック(左)とコブラヘッドフェイザー。

米国は一時大統領襲撃事件などを受け、拳銃の装弾数を限定したり、輸入
されるものについては小型拳銃を禁止したり、州によっては所持規制も
厳しかった。
それが、2001年以降は特に拳銃の携帯許可を出すなど、自衛,武装権の方を
優先して規制が緩和されるようになってきている。

最近、日本では乗用車を使って警察官に抵抗していた犯人に対し発泡,死亡
させた事件で、何と警察官が起訴される案件があった。
現在、地裁では「発砲に違法性は認められず、殺意もなかった」と無罪判決
となっている。

この事例では、乗用車が凶器であり、警察官が急迫した危険な状態だったと
認められるか、その対抗手段として拳銃が適正か、という点につき、争いが
あったのではないかと思う。

物理的なエネルギーを考えれば、乗用車は拳銃以上に強力な”凶器”である。
しかし”ロケットエンジン”を搭載していても、クルマなら平和的、という
ように、やはりここでも、いつも書いている日本人の宗教、血を流すもの
=銃に対する特別視(敢えて”偏見”とはいわない)が、判断を迷わす
大きな要因になったのではないだろうか。
これがナイフだったら、はたして起訴されただろうか。

コブラヘッド型を悪いとは敢えて言わないし、SFも現在の我々の潜在的な
”気持ち”が表れてくる世相の鏡だと思えば、今ストーリーを含めて
見返してみると興味深いものがあると思う。

また、放送,劇場公開の作品に、一定以上の制限をかけることは無意味だと
思う(現実社会の様々な要因からも、一部の者は影響される)し、特にSFは、
受け手が”全て架空の作り物”という前提の下に楽しむ、という相互了解の
上でこそ成り立つ”空想の遊び”である。

ただ、個人的には、射撃する側も(時間,密度は違うが)同じ力を受け、
撃たれれば血が流れ、大きな痛みや死に至る、という”過酷な”現実を描く
より、リモコンやゲーム機のコントローラで、”いとも簡単に安全に”麻痺
させて生命を奪うことなく(つまり罪悪感も無く)行動不能にできたり、
(前の状態に)リカバリーできる、という都合の良い”フィクション”は、
特にその非現実性が理解できない、または表面上わかっても刷り込み効果が
大きい青少年にとっては、ずっと危険な、特に注意すべき存在かもしれないと
思っている。

ここの文章を書く上では、本人の能力の限界もあり若年齢層を念頭に
置いていないのだが、読んでくれている中にも若い世代の方がおられる
かもしれない。

以下の話も難解かもしれないが、調べながらでも是非読んでもらいたい。

テレビや映画,ゲーム(そしてこのブログも)などには、この都合の良い
ウソが含まれていること。
そしてその下で描かれる”理想や正義や幸福”の中にも、一方的な思い,
考え方の押しつけが隠されていることがあること。
うっかりだまされて信じ込まされてしまうかもしれないことに気をつけて、
こういった作り物を見るときは、自分の頭で考えて付き合っていかなければ
ならないこと。

書いていて、最近”いい大人”の他人との付き合いの中でも、同じことが
言えるかもしれない、と思った。
くわばら、くわばら。

pha/14

では今回はここらへんで。

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まとめ

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