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今回はMGCプラスチックモデルガンの3回目、完結編を。
前回までに1972年~1984年の途中まで発売のモデルを取り上げてきたが、
今回は1984年のM12Sから。

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[ベレッタ M12S]
ベレッタ人気を反映し、SMGでもベレッタの現代(当時)モデルを
作ったもの。1984年発売。
最初からキットを念頭に置いて設計され、接着剤で組み立てるモデルと
なった。
カートはいままで共用が多かったMGCとしては珍しく大型の独自のもの。
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[ボーリングピンガン]
GM5をベースとしてカスタムモデルが進行するが、その一つとして当時
有名なピンガンが選ばれた。1984年発売。
ロングバレルにウエイト、グリップに鉄板(アドバンスドグリップ
システム)など、重量UPが計られている点がモデルガンでも重さを増す
事ができ、人気モデルとなった。
その後キットモデル化もされている。

GM5系は、カートを後にリアルサイズのCP,CP-HW用(GM12)とし、
量産,カスタム共に多くバリエーションが出ている。
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[ゴールドカップナショナルマッチ](GM9)
GM2をベースにしたGM4と同じく、GM5を基にナショナルマッチ
ゴールドカップが作られた。1992年発売と思われる。
更に、6インチのカスタムモデルや、これをベースとしたカスタムも
多数作られている。

他にも10mmのデルタエリート(GM7)など、モデルガンならではの
口径違い(ガスガンではカート式でないとマズル径,刻印しか違いが
出せない)をMGCでは作っている。
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[コンバットコマンダー](GM10)
GMシリーズで38スーパー化、専用のリブ付きマガジンも再現している。
ナショナルマッチとの型番の順番から、これも1992年発売と思われる。
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画像は38スーパー仕様で木製グリップに替えたもの。

[スーパーヘビーウエイト樹脂]
鉄(SUS)粉を混入させたHW樹脂モデル。磁石に反応するため、
紛らわしいという理由で自主規制され、短期間で製造中止となった。
ヘビーウエイト樹脂より重いが、脆いので取り扱いに注意が必要。
モデルとしては、コルトMkⅢリボルバー,コルトパイソン,ベレッタ
M92F,ガバメント,コマンダーがあった。

ヘビーウエイト(HW)樹脂は、1989年当初灰色の表面のものが発売され、
後に黒色塗装,黒染めのモデルが追加されている。
スーパーヘビーウエイト(SRHW)樹脂モデルは、1993年の発売と思われる。

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画像はトルーパーMkⅢ。

[ベレッタM96] 
人気モデルだったベレッタM92をMGCでも作ったが、更に40S&W版の
バリエーションも開発した。1993年発売と思われる。
単に口径が異なるだけだが、カート,バレルを専用としている。
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上画像のダミーカートは非発火仕様(オプション)のもの。

[スプリングフィールドハイキャパ.38スーパー] 
38スーパーで、更にハイキャパマガジンを持つスプリングフィールドの
マッチガンを再現。
ガスBLKガンが先に開発され、そのマガジンを流用して製作、後に再販
もされた。1994年発売。
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[M586キャリーコンプ]
MGCのカスタムシリーズは、カスタムフェア以降にも多数展開されおり、
リボルバーでもこのようなモデルが発売されている。

このM586では、3インチにガスポート加工がされているが、そのポート
を更に7つまで増したカスタムや、6インチにバレルウエイトを追加した
フレンチカスタム、固定サイトのミリタリー&ポリスや後述のロンパワー
PPC用カスタムなど、多岐に渡るカスタムが制作された。

M586キャリーコンプは、1994年発売と思われる。
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[製造部門廃業]
メーカーとしてのMGCは、1995年にいったん廃業している。
その後、親会社の台東商事(タイトー),AMIが引き継いだが、2006年
新日本模型(SNK)と合併、その名で製造が続けられたようだが、
2011年に完全に製造活動が停止している。

以降紹介するモデルは、これら引き継ぎ会社のブランドで生産された
形になっている。

[ナショナルマッチ1962,1964]
M1911A1をベースに珍しい軍用のナショナルマッチを再現したもの。
1999年発売(その後、再販あり)。
M1962はマイクロのサイト、M1964はトライアングルのサイトが再現
されている。
このサイトを使い、ボブチャウカスタムまでMGCは作っている。
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木製グリップ(濃い色)に替えている方が1964年型。

[M1911]
M1911シリーズの原点とも言えるM1911は長らくモデルアップされる
ことはなかったが、カスタムモデルなどバリエーション展開の一環で
スライド,フレーム,ハウジングなど多数の専用部品を作り、初期の軍用
M1911を再現している。
特に円弧状のリアサイトを装備したものは珍しい存在。
2000年発売と思われる。
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[キンバー エリートキャリー]
M1911系の新進メーカーのキンバーを取り上げ、フルサイズ,コンパクト
を作っている。このモデルは2003年発売と思われる。
商標が問題になったため、一時キンバーをキーパーに変え刻印して販売
していた。
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画像はキーパー刻印で、グリップは木製に替えている。

[コルト オフィシャルポリス]
実物とは逆に、パイソンをベースにカスタムしたもの。ハンマーは専用で
新たに作られ、ハンマーノーズ付きに改められている。
2004年発売と思われる。
刻印違いのアーミースペシャル、バレル長の違うモデル(2,4,6)、
グリップのチェッカーの有無など、いくつかの仕様が販売された。
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[M586パワーカスタム] 
ニューMGCが手がけたカスタム(赤箱)シリーズの一つで、ロンパワーが
手がけるPPCカスタムを再現したもの。2004年発売。
削り出しバレルやウイチタのリブサイトなど、非常に手間がかかっており、
グリップもプラを塗装している。
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[ナショナルマッチ セミカスタム 50周年記念モデル]
活動終了と50周年の記念モデルとして、GM系で6種、M31系が2種発売
されたもののひとつ。
この企画唯一の新製品といえる。記念刻印が右側面に入るほか、
トリガーはナショナルマッチのもの、他のパーツはキンバーに近い構成と
なっている。
予備マガジンがサービスで付属したが、箱は段ボールを切ったものが
仕切りとして詰められており、その点でもいよいよ活動終了を象徴
しているモデル。
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[MGCの遺産]
その後メモリアルラストオーダーとして、ボブチャウ,ボランド,ガバS80
などが販売され、これをもって完全にMGCは幕を閉じた。

企業30年説からすると、MGCは“長生き”だったのかもしれない。
しかし‘80年代後半から’90年代のMGCは、素材の変更(これはこれで
画期的なものだったが)、カスタム(派生)モデルを除くと、ベレッタ
M9系くらいしか新規開発していない。

更に、同社製品開発で中心となっていた小林太三氏が辞め、開発陣が手薄
になった、という側面もあるかもしれない。
これは後にMGCの仕事を請け負っていたKSCが独立したメーカーとして活躍
しているように、社内で技術を維持,発展できなくなっていたことからも
伺える。

しかし、今回見てきたように、皮肉なことにM1911系のバリエーション
モデルなどは、1995年以降軍用ナショナルマッチやM1911など、いままで
モデルアップされることの無かった製品が登場した。

MGCの前にCMCが、そして国際産業(コクサイブランドはサンプロジェクト
が存続),ハドソン産業も廃業するなど、古くからのモデルガンメーカー
はマルシンを除き”全滅”状態となった。

対して、MGCで設計をしていた小林太三氏はタニオコバを設立し、現在
モデルガンを製造している。
下請会社だったKSCもガスガンだけでなく新規モデルガンを手掛け、また
MGCの金型はCAW(クラフトアップルワークス)に渡ったものが、
リニューアル,再生産されている。

プラスチックモデルガンは、業界を存続,発展させる”起死回生の
エポック”だったのか、それとも金属でなくても良いなら、と更なる規制
強化を促進,許容させた”萎縮”の象徴だったのか。
もちろん、物事にはプラス,マイナス両面があり、歴史に”もし”は禁句
である。
だがしかし、金属モデルガンのみではあのまま”座して死を待つ”か、
一気に大幅縮小を余儀なくされたのではなかったか。

MGCはその後も内部にウエイトを追加するだけでなく、HW樹脂で軽さを
克服し、また、他社主導だが、メタルフィニッシュ(めっき)で金属の表面
を再現、業界はモデルガンが”金属に拘る理由”を克服してきた。

やはり現状を打破するには、旧態依然より枠組みを含めた革新が必要で、
70~80年代にMGCが成功を続け、90年代に衰退に入ったのは、その”新たな
力”の有無だったのかもしれない。

現在も、モデルガン業界は決して順風満帆とはいえないかもしれないが、
CADを含む少数生産技術の向上などで、従来モデルアップされなかった製品
が登場してきている。

MGCの軌跡は、その環境の変化に対する革新の成功例であり、また失敗の
教訓ではないだろうか。

mgc3/13

今回、PCの不調などがあり、更新が大幅に遅れてしまった。
次回はできるだけ一か月以内に更新したいと思う。

では今回はここらへんで。

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まとめ

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