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今回は、コルトM1911A1。
M1911/01

[採用の流れ]
 米国陸軍は1873年発表されたコルトの金属薬莢式シングルアクションリボルバー(ハンマーを指で起こし発射する回転式弾倉拳銃)を1875年から採用した。
0.45インチの口径を持つこの拳銃を、コルトはシングルアクション・アーミー(以下SAA)と呼んだ。
SAAの市販タイプは45口径より、ウインチェスター社のライフルと互換性のある44-40弾使用のものが多かったという。
だが、45口径は制式という大きなネームバリューもあり、その後の「西部を制服する」有名拳銃となる。
この時代、スミス&ウェッソン(S&W)はカートリッジ式の弾で先を走っていたし、レミントンも使用されていた。
SAAの当時の生産数は、後のM1911A1などとは一桁違うくらい少ない。
なぜ後にコルトが代名詞になったのかというと、その前後が違ったからではないかと思う。コルトはその前からつい最近まで、ずっと米軍制式拳銃の座にあったからである。

M1911A1とSAA。
向かって左がM1911A1、マルイのガスブローバック。
右はSAA、ハドソンのモデルガンで、これは初期の型をモデルアップしたもの。
M1911/03

 その後、リボルバーは進化して、ダブルアクション(引き金を引くだけで発射できる),スイングアウト式シリンダー(弾倉がフレームから振り出される形式)を備えた38口径ロングコルト弾使用のリボルバー(M1892,M1894,M1896)が採用され、SAAはお役御免となる。
これらのモデルも、コルトが作ったものだった。更に言うと、その後20世紀に入ってもコルト38口径リボルバーはアーミースペシャルというモデルが存在する。
しかし、米国がフィリピン統治の際、現地のモロ族の抵抗にあい、この拳銃では威力不足だと判断される。
このとき、フィリピンには米海軍が派遣されていたが、実は海軍は以前から38口径を採用している。この傾向は昔からだったのか、M1851ネービー(実際使ったのは海軍だけではない)が36口径だ。

M1911A1とオフィシャルポリス,M1851。
アーミースペシャルの後継がこのオフィシャルポリス。
オフィシャルポリスはコルトの代表的な38口径サービスリボルバー(公用の回転式拳銃)だと思うので、代用として登場させた。
これはMGCモデルガン。
M1851はクラフトアップルのモデルガン。
M1911/14

米国は45口径を復活する事を決め、その後採用する自動拳銃にも45口径を求めた。
この要請には以前書いたようにドイツのDWMも応え、ルガー(過去の記事)を大型化したが不採用となった。更にライバルはサベージ社がいたが、結局コルトが採用を勝ち取る。これで再びコルト45が制式の座を得、そしてこれが70年以上続いた。
 ともかく、M1911(A1)は米国人にとっては最もなじみの深い拳銃であり、ベレッタM92FS(過去の記事)に制式を譲った今(一部ではまだ正式に使われている)も、米国民はこれを支持し続けている。

向かって左から、M1911,M1911A1,MEUピストル。
M1911とMEUはウエスタンアームズ ガスブローバックガン。
M1911A1はマルイ ガスブローバックガン。
MEUピストルは、老朽化したM1911A1のうちから程度の良い物を選び、スプリングフィールド製のスライドなどに交換して(どうやら最近は本体まるまま購入しているようだが)特殊部隊用としたもの。
M1911/02

[A1の改良点]
1911年から1926年まではM1911だが、これもハンマースパー(指かけ部分)が延長されたりはあったようだ。1926年(実際の供給は1927年とも)、改良型A1が制式になる。改良点はサイトの大型化,アーチ型メインスプリングハウジング,チェッカー入りショートトリガー(短い引き金),グリップセフティ後部の延長,トリガー後方の指の逃がしのためのリリーフカット(削り込み)などが盛り込まれた。
また、M1911ではブルーイングだった表面は、パーカーライズド(リン酸処理)とされた。
ガンブルーより防錆性が高いとのことだが、今日ではこれは塗装の下地に使われている。方法によって大きく違うのかも知れないが、充分錆びやすく、現在これをそのまま使うことは無いように思う。
もっともクロメートなどのもっと優れた防錆めっき処理技術が出てきたから、という面もある。当時これがあったら、M1911A1はオリーブドラブのクロメートになっていたように思う。
今回入手したマルイ製はサンドブラスト(砂を高速で吹き付ける)も施し、実に綺麗な表面仕上げになっている。
刻印も、深めではあるが、実銃同様、成形後打刻している。

A1に改良後は変更も無く、戦後(WWⅡ)も生産されなかったらしいが、軍用ナショナルマッチは1964年型などがあるので、少数の競技用などは生産,納入されたのかも知れない。

M1911(左)とM1911A1。
このM1911はMGCモデルガン。 
M1911/07

「市販モデル」
市販モデルは幅広いバリエーションが作られた。
まず短いコマンダーが作られた。これはアルミフレームも採用され、短い銃身,スライドそしてリングハンマーを持っている。軽量,小型を目指したものだ。この後、スチールフレームでコンバットコマンダーが作られた。
MkⅣシリーズ70は、M1911A1に近いガバメントモデル、そしてターゲット(標的射撃)向けのナショナルマッチゴールドカップが作られた。ナショナルマッチは軍納入のものもあるが、市販品はゴールドカップと称され、カップをあしらった刻印も打たれている。
少し話が戻るが、コルトガバメント(政府所有,官給品)の呼称は、以前から一般にそう呼ばれていたとか。
コルトでも販売促進の効果を狙ってか、政府所有物と紛らわしいこれを採用して、戦後は民間向けモデルのスライドに刻印するようになった。
これは結果として絶大なネームバリューを持つことになった。
アルミフレームだったコマンダーも、スチールフレームに戻してコンバット・コマンダー(これはMkⅣになっていなかった)として再登場、MkⅣはその後、オートマチックセフティを備えた80シリーズになる。
更にコマンダーより小型化を進めたオフィサーズモデルも登場、ちなみにいきなりMkⅣなのは当時新世代リボルバーがMkⅢシリーズとされていた為ではないかと思われる。(これもなぜMkⅡでないかは知らないが)リボルバーシリーズは改良されたときもMkⅣにはならずにMkⅤシリーズとされている。
10mmモデルはデルタエリート、オフィサーズより小さなディフェンダー、艶消し仕上げのM1991(これにはオフィサーズもあり)など、ともかくバリエーションが増大し、更に他メーカーの作もあって現在米国(トイガンでは日本でも)市場には夥しい数のM1911系拳銃が並んでいる。

左からM1911A1,MkⅣシリーズ70コンバットコマンダー,シリーズ80をベースにしたカスタムモデルのデティクティブスペシャル,シリーズ80オフィサーズACP。
コマンダーはMGCモデルガン。
デティクティブカスタムはウエスタンアームズのガスブローバックガン。
オフィサーズACPもMGCモデルガン。
M1911/04

[ショック死]
45口径神話についてはShootingTipsに寄稿されたSatoshiMaoka氏の記事が詳しいが、ショック死について少し疑問があったので調べてみた。
実は、モロ族の兵士もショックで死んだものだと思われるのだ。
ショックというと、アレルギ-のイメージなどが浮かぶが、実は出血多量での死亡の場合、正しくは出血多量による循環血液減少性ショック死であるようだ。
ショックについては医学的に以下のように説明されている。
「ショックとは「急激」に発生する多臓器の「循環不全」で、「有効」血液量が減少し、脳などの全身の諸臓器で末梢循環が著しく障害されるため、低酸素血症に起因した種々の病態を呈し、速やかに適切な処置が要請される病態である。原因としては、出血などによる循環血液量減少性ショック(hypovolemic shock)、薬剤によるアナフィラキシーショック、感染症に由来する敗血症性ショック(septic shock)などとともに心原性ショック(cardiogenic shock)がある。」 薬安第80 号,平成4 年6 月29 日(医薬品等の副作用の重篤度分類基準について) [VOLS00827 ]
ここにいう心原性ショックというのも、心臓に起因するショックで、心筋こうそく等によって起きる。
つまり、心理的な原因、よく裁判などで使われる「精神的ショック」は医学的なショック症状には含まれていないのだ。
医学的な「ショック」と、一般にショックという語とは異なる意味合いだという事である。

「心理的に」死ぬということがあるか、についてだが、1883年にオランダでブアメードという死刑囚に自分の血液が致死量以上に出血したと思わせたら死んだ、という事例が語られることがあるが、これが確かな資料に当たらず医学的に証明されたものか疑問がある。もっとも死刑囚を実験台にした残酷な実験なので封印されたという可能性もあるが。
一般的には心理的ストレスによって直接ショック死に至るのではなく、心臓疾患や他の症状で死亡するようだ。
もちろん、「病は気から」を否定するものでもないし、心理的な要素で重篤な状態でも持ちこたえる、ということはあると思う。
実は個人的なことだが、自身の出血を見て倒れそうになったことがある。
動脈が切れると、勢い良く出血するのだが、もちろん循環血液量減少性ショックに至るほどの出血では無かった。
自分でもそのくらいの判断は出来たし、これだけでショック状態も起こらないとわかっていても、気分が悪く、顔面が本当に蒼白になった。
意外に自分が小心者だと気付かされたのだが、これは不安感のなせる技だと思う。
閑話休題。
しかし胸を撃たれた場合、それが心臓を傷つけているか、は大抵当人にもわからないのではないか。
そして心臓が傷つけられている場合は、心筋こうそく,心室細動の場合と同じ(それ以上)で、痛みで動けず、場合によっては意識を失っているのではないないだろうか。
状況証拠に過ぎないはずだが、薬物等で痛みが緩和されていれば、助かるかどうかは別にして、心臓の損傷は即行動不能,死亡にはならないとしても不思議はないのだ。
ちなみにモロ族は今も独立を求めて紛争しているイスラム教を信じる集団で、宗教が最大の相違点で民族的には違いはないそうだ。それもそのはずで、もともと占領していたスペインがイスラム教信者集団を指して南米などでこう呼び始めたのが、ここで適用されたらしいのである。ややこしいのは、戦後になってこの集団が自らをモロ族と名乗り出したことである。
そして、発展途上国の異教徒原住民というと、前近代的な妄想や迷信にとらわれているイメージが出来てしまうが、これも進化論を否定して学校で教えない(これは最近のことだが)『先進国』の色眼鏡,バイアスがかかっていることも考慮すべきでは。
逆にいえば、言語や信じるものが違う,理解し合えない未知なるものに対する恐怖、これがより大きな弾を求める心理を生んでいるのかも知れない。
相手の抵抗力を即座に奪う45ACPのマンストッピングパワーは、結果的に死亡に至るエネルギーを大きく超えている。
米国での銃による死者は、ダントツで22口径によるものだそうだ。
これは最も普及し、消費されているという要素もあるが、小口径だからといって助かるわけでもない、ということではないだろうか。

ともかく、米国人が例え過剰な装備でもコルト45を持ちたがるのは、19世紀から制式として歩んできた伝統,そのもたらす多大な安心感を求めているという側面もあるのではないだろうか。

医学的な話にも首を突っ込んだところで、奈良県でまた、救急患者のたらい回しがあったというニュースを聞いた。
新たな体制を整える前だとのことだが、慢性的な産科医不足が原因とのこと。これなど、アジア,アフリカなどから医学生をつのり、その学ぶ期間と同じだけ日本で働いてもらうようなシステムを作れば、とか思うのだが。
もちろんその間の給料は払う必要があるだろうが、彼らはそれで自国で開業することも出来るし、研修中使い慣れた日本の医療機器も買って帰ったりしてくれるのではないだろうか。更に老後を外国で暮らそうという時に医療問題は少なからぬ障害になるが、日本で学んだ医師がいれば何かと心強いと思う。
世界の医療水準の向上にも当然大きく寄与する。
恐らく大きな政治力を持つ某団体が喜ばないだろうが、彼らが避けている仕事をしてもらい、結果的に彼らの責任追及をかわせるのだから、損にはならないと思うのだが。
舛添大臣、一度考えてみて下さい(このブログを見てないか)。

1/1と1/6の比較。
1/6の左は単品で購入したもの。スライド可動,弾倉着脱可能。
薄めのメタリックグレイ塗装も、いい感じである。
2番目はドラゴン製。
弾倉のみ着脱可能。
右はコトブキヤ ワンコインフィギュアシリーズ メインウェポン&サイドアームズのひとつだったと思う。
形状がややデフォルメされているが、トリガー,ハンマー可動である。
M1911/11

機会をみて、他社製ガバメント クローンや45口径DAオートも取り上げていきたい。
それでは、また来週(毎週更新が自分の課題になってきた)。
M1911/12

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【2007/09/02 20:07】 | #[ 編集]

このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2009/10/20 13:15】 | #[ 編集]

鍵コメ様こんばんは。
WAのガスブロガバ用マガジンは、現行のものが使えるのではないでしょうか。
このA1はマルイ製ですが、S70のところで登場させた古いマグナブローバックで試してみたところ、最近のJAブランド、FBIビューローのマガジンなどが使えました。
もっとも、「Rタイプ以前のものでは相性があるのでは?」と書いておられるブログも見かけますので、保証の限りではありませんが。
一度現品を持参し、マガジンの互換性があるかショップに確認,または作動試験を行ってもらってはいかがでしょうか。
では。
【2009/10/20 23:06】 URL | 赤い猫RRⅢ #-[ 編集]

赤い猫RRⅢ様

最近停滞気味なミリタリーフィギュア業界で気を吐くSoldierStoryというメーカーをご存知でしょうか?
先日そちらのM1911ならびにM1911A1を入手したのですが赤い猫RRⅢ様は入手されましたか?
これが凄い出来ですよ!

先ず可動部ですがスライド可動、弾倉着脱は当り前でハンマー、サム・セーフティ、スライド・ストッパーまで可動します。(ちゃんとスライドの溝にハマります!)

さらに恐ろしいことにショートリコイルの構造が再現されています!
スライドを引くと同時に銃身が若干後退し途中でロックが外れると銃身後部が下がった状態になります。

あとM1911とA1の差異について。
残念ながらスライドこそ共通部品のようですがフレームは完全に別部品です。
こちらのサイトでも言及されている「アーチ型メインスプリングハウジング,チェッカー入りショートトリガー(短い引き金),グリップセフティ後部の延長,トリガー後方の指の逃がしのためのリリーフカット(削り込み)など」が再現されています!

1/6スケールのプラ製ミニチュア(しかも量産品)でここまで出来るとは・・・
スライド・ストッパーを外せば分解までできそうな気もしますがさすがに壊しそうで怖くて試していませんw

ドラゴンの後期モデルに弾倉と実包が別パーツというのがありましたが、それを除けばM1911の究極モデルと言っても過言ではないと思います。

M1911
ttp://www.soldierstory-toys.com/products_show.asp?id=67&bpics=../uploadfiles/no26/400/82dairbornemedic53.jpg

M1911A1
ttp://www.soldierstory-toys.com/products_show.asp?id=40&bpics=UpLoadFiles/no17/big/sog-27.jpg

MEUピストル
ttp://www.soldierstory-toys.com/news_show.asp?id=45

以上、長文失礼いたしました。
【2010/03/15 01:01】 URL | 丸弐 #-[ 編集]

丸弐様こんばんは。
スルジャーストーリー、フィギュアセットは既に入っているのか、国内のネットショップでも紹介されていますね。
付属のM1911などが、1/6でショートリコイルするというのは驚きです。
フュギュアキットはけっこう揃えると置き場所もとりそうなので、1/6銃単体だけを入手するよう努めているのですが、
機会があればご紹介のソルジャーストーリーの製品を是非入手したいところです。
情報有難うございました。
では。
【2010/03/15 23:33】 URL | 赤い猫RRⅢ #-[ 編集]















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