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今回は米国のサブマシンガン、M3A1グリーズガン。
M3A1/01

[生産性の改善]
米国はトンプソンM1928を制式サブマシンガン(拳銃弾を使用する自動式の銃)に採用、第二次世界大戦に入った。しかしこれは製造に手間がかかり、コストも高かった。
そこで省力化を進めたM1を開発、更に機構をシンプルにし、また外観も加工を最低限にした、M1A1が製作された。
しかし、もともと鉄の塊を削り出しているトンプソンでは、やはり製造に手間がかかり過ぎる。
次なる方策として自動車メーカーのゼネラル・モータースによって薄板鋼板プレス構造の新型サブマシンガン、M3が開発される。
更にM3を省力化したのが、今回のM3A1だ。
但し既に戦争末期で、大量に使用される前に戦争が終結した。
M3A1はその後朝鮮戦争や、各国への支援物資として供与され、何と日本にはまだあるらしい。

今回の1/1サイズM3A1は、ハドソン製のモデルガン。
表面はパーカー風の塗装で、綺麗な梨地仕上げである。
M3A1/10

[モナカ構造]
M3シリーズは、ドイツのMP40や英国のステンMkⅡなど、薄板鋼板を使ったサブマシンガンを参考にしている。
しかし、これらが円筒状の素材を使っているのに対し、M3は平板をプレスし、これを溶接で合わせて本体を作っている。
最中に似ているので、モナカ構造と呼んでいる(もちろん日本で、である)。
M3シリーズは外観がグリス注し器に似ているのでグリースガンという愛称が兵士によってつけられたという。
ハドソンは樹脂を型成形しているので、溶接では無いのだが、逆に内部加工のせいか、グリップ部分は3分割にしている。
左右の合わせ目は、モールド(型)成形で再現している。

後部から見たM3A1。
M3A1/02

[シンプル]
M3A1は、省力化によって、それまでも,その後も無いようなある種究極の「手抜き」がされている。
まず、機能はフルオートのみで、全弾発射後ボルトをストップする機能などもなく実にシンプルだが、これはMP40でもステンMkⅡでも同じ。
但しM3A1はサイトも固定(MP40は切り替え式)。引き出し式のストック(銃床)もあるが、射撃に際し操作するところは、マガジンキャッチ(弾倉止め)とトリガー(引き金)、それとボルト(しかも直接これを引く)しかない。
このボルトを直接引く形式というのは他に聞いたことが無い。
MP40でもステンでも、いやその後のサブマシンガンでも、普通はボルトにレバーなどがついており、これを引く形である。
実はM3にはボルトに直接ではなく、機関部につけられたレバーを円弧状に引いて操作するようになっていたのだが、なまじ凝った機構を採用したのが災いしたのか、壊れることがあったようで、だったら直接ボルトを引け、とばかりにレバー無しになってしまった。
ボルトには凹みが付けられ(削ったのだが)、ここに指を引っ掛けて引くようにした。
[安全装置]
また、M3A1は独立した安全装置も設けられていない。
安全装置は、エジェクションポート(排莢口)のカバーが兼ねているが、これはボルトが前進した位置から後退しないようにしたもの。
ボルトを引いた状態だと、カバーを閉じていても(ハドソンの場合完全に閉まらない)カバーを開いてボルトは前進,マガジンに弾があれば発射してしまう。
つまり安全に携帯するには、空の状態でボルトを前進させておき、カバーを閉じておく必要があるのだ。
この状態から発射するには、弾の入ったマガジンを入れておいて、カバーを開いてボルトを指で引っ張り、後退させる必要がある。
現代のサブマシンガンとしては、これはちと不便だと思う。
ハドソンはTT-33(過去の記事)やAK47も作っているが、これらも独立した安全装置を持っていない。TT-33はハンマーをハーフコックするしかなく、安全性の問題が指摘されることもあるが、するとM3も同様である。
AK47はM3同様カバーがセフティを兼ねるが、こちらはちゃんと引き金が引けないようブロックしているし、カバーはセレクター(半自動,自動の切り替え)も兼ねている。そして、後退位置でボルトが停止しないので、M3のようにボルトを引いた状態だったら、カバーを閉じていても発射されることは無い。

エジェクションポートからボルトを見た図。これは後退位置。
M3A1/03

反対面。
マガジンキャッチはガードが周囲を覆っている。
エジェクションポートカバーの下に銀色のパーツがあるが、これはカバーを固定するバネ。
ハドソンは錆びに気をつかってか、外部に露出するバネにステンレスを使っている。
以前取り上げた、TT-33トカレフも、スライドストップ固定にステンレスの板バネが使われていた。
M3A1/04

ハドソンは、最近このM3A1を再発売したのだが、その際マガジンの上部を作り変えた。
上部を実物同様に2重にし、端部が変形しにくくなっているという。
M3A1/11

[1/6]
1/6で、第二次世界大戦時の米軍装備を。
左から、M1A1カービン,M3A1サブマシンガン,M1928サブマシンガン,M1911A1(過去の記事)ハンドガン。
M1A1は、M1カービンのストックを折りたたみ式にし、パラシュート部隊などで使用しやすいようにコンパクト化を計ったモデル。
M3A1はドラゴン製。マガジンもたくさんついてきた。
M1928は愛称トミーガン。
これはザッカピ-エイピーの1/6スケールガンコレクションのものだが、付いてきた説明ではM1921とされている。この説明には後にM1928として採用、とあるが、床井雅美氏の最新サブ・マシンガン図鑑(徳間書店)では、M1928はM1921にマズル・コンペンセイター(制退器)を装備させたとあり、この通りだとM1928だということになるのだが。
銃身下のフォアグリップにはピストルグリップ型とバーチカル型の両方がラインナップされ、ドラムマガジンもある。右側のものがそれ。
M1911A1は先ほど取り上げたもの。これとサブマシンガンの弾は基本的に同じ。
ドイツはサブマシンガン用のルガー弾に拳銃用より強い強装弾を作ったようだが。
M3A1/07

ミニチュアでは、実に多くのサブマシンガンが作られている。
まず、第二次世界大戦期のものたち。
向かって左からM3A1,M1928,M38/42,MP40,MP41。
M38/42はベレッタ製のイタリア制式サブマシンガン。
21センチュリー・トイズの作。
MP40はドイツ軍制式、MP41は警察関係用で、MP41にはセミ・フル(半自動,全自動)切り替えが可能とのこと。
M3A1/05

今度は戦後世代のものと。
これまた左から、M3A1,スターリングL2A3,ウージー,H&K MP5A5,P90。
スターリングは英国の制式サブマシンガン。
これはBritish70s-80sInfantryWeaponsSet2という装備パックのもの。
マガジン,ボルト可動のうえ、ストックも動き、ピープ(穴)サイトまで再現された精密なもの。
ウージーはイスラエルで作られたサブマシンガン。
これは単品購入した。これもストックが実物同様伸ばせる。
MP5は以前紹介したもの(過去の記事)。
P90はホットトイズのモダンファイアーアームズ1/6コレクションシリーズ2のもの。
これは厳密に言うとサブマシンガンではない。弾が拳銃弾ではなく、5×28mmという小口径弾。
製造元のFN(ファブリックナショナル)社ではPDW(パーソナル・ディフェンス・ウエポン)と命名している。
M3A1/06

今回のM3A1はモデルガンだが、サブマシンガンは、ガスブローバックでも面白い。と、期待させつつまた来週?
M3A1/09

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まとめ

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