ADMIN TITLE LIST
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

web拍手 by FC2
今回はSIG SP2340を。
SP2340/13

[概要]
SP2340は名門SIGのポリマーフレームオート(高分子樹脂を下部構造体に使った自動装填式拳銃)。
機構は同社のP226シリーズと共通のハンマー式で、ダブルアクション(DA)トリガー、スタガードコラム(カァラム)マガジン(複列弾倉)、デコッキングレバーを持つ(過去の記事)
素材,加工もP226系と同様、スライドはステンレスに高耐食性を誇るニトロン(Nitron これは商標で、ニトリル基,又はそれを含む化合物の一般名称はNitrone)コーティングを施し、バレルはコールドフォージド(冷間鍛造)だという。
1998年にまず40S&W弾と357SIG弾を使うSP2340が、続いて1999年に9×19mm(ルガー,パラベラム)弾のSP2009が発表された。
その後、ショートモデルのSPCシリーズや、改良型のSP2022を発表し、現在はSP2340,SP2009は終了しているとか。
SPシリーズは競合の多いこのカテゴリーで、後発かつ価格でも苦戦していたようだが、最近米国,フランスでSP2022が一部採用されるなど、一定の評価を得つつある。

1/1はKSCのガスブローバックガン。
SP2340/02


[名前の由来]
SPシリーズは単なる廉価版とのイメージを避けるために、SIG Proという名称(ここから型式もSP)というつけた。つまり玄人ご用達という、ポジティブキャンペーン?だ。
そして数字のうち、3と40が357SIGと40S&Wの両用(バレル=銃身を交換するだけで2種の弾が撃てるという)を意味するらしい。それで9mm版はSP2009である。
2000番台の説明は聞かないが、当時2000年を前にしたミレニアムブームだったこと、もともと200番台を拳銃の型式に用いていたこと、それから説明のように3と40が口径を指すなら拳銃を指す2が4桁目になったのではないかと思われる。
しかし、それなら今までのP232(過去の記事)なんかは32口径になってしまうような。

1/1でSIGのハンドガンバリエーションを。
左からSP2340,GSR,P226,P232,P210のガスブローバック式エアーソフトガン。
GSRはウエスタンアームズ、P226はタナカ、P232はKSC、P210はマルシン。
SP2340/14


[ポリマーのメリット]
ポリマーフレームというと軽量化のイメージもあるのだが、SP2340はそれまでのアルミフレームP226系に比べても余り軽くない。P228より重く、P229よりわずかに軽いという。
また、インジェクション(射出成形)で加工コストが安く、廉価版のようなイメージがあると思うが、これも同社の中では安価でも、ライバルと比べると決して安くないそうだ。
SIGが低価格を追求しなかったのは、ブランドイメージの低下を恐れたという側面もあると思う。
安価で大量に売るのは、技術力で勝負している自分達の仕事ではないし、逆にいえば、その付加価値をつけることがSIGのオリジナリティでもあると判断したのではないだろうか。

各社のポリマーオートと。これらも全部ガスブロ-バックガン。
左からSP2340、ワルサーP99、H&K USPコンパクト、グロック G19。
P99はマルゼン製、USPコンパクトとG19はKSC製。
USP(過去の記事)とグロック(過去の記事)は過去にも取り上げたもの。
SP2340/10


[交換式グリップ]
ポリマーフレームでは、VP70やG17は一体のグリップフレームとしているが、現在ではグリップの一部または全部を別体として、射手の手の大きさに合わせて交換出来るシステムを採用するものが出てきて、それが増えつつあるようだ。
SP2340のようにグリップ全体を交換出来るものは、H&KがP3000シリーズなどで追随している。

SP2340のグリップ着脱状態。
グリップはマガジン挿入口内側のツメを押して下に引き抜くと外れる。
KSCではガスガンでも、実物の機構を再現することに拘り、写真のようにメカは実物と見まがうほどリアルだと思う。
これにはプレスの外板をもつマガジンも装備させており、ここにも細かい刻印が入っていたりする。
上は後で解説する2340XM13カスタム。
SP2340/05


[アクセサリーレール]
最近はレーザーサイト、フラッシュライトなどのアクセサリーを用途に合わせて簡単に装着できるよう、アクセサリー取り付けレールがフレーム前方に設けられるようになった。
SPシリーズ開発当時、各社の規格が乱立し、SIGもこのSPシリーズでは独自規格のレールをフレーム前方に設けている。
その後、ピカティニーレールが業界の標準となったので、P226レール,GSRなどはこれをつけ(加工法としては削り)、SPシリーズも2022でピカティニーレールに変えた。
2340のレールは張り出しが無くスマートな反面、バレルに対し斜めにアクセサリーがつく。
このため一般化させるのはもちろん、同社のP220シリーズにも適応できなかったのではないかと思う。

SIG 3種のアクセサリーレール。
左からGSR、P226レール、SP2340。
SP2340だけが独自規格で、外はピカティニー規格。
SP2340/03


ピカティニーレールにライトをつけたGSRとSP2340。
両者は全く違うものだが、トリガーガード付け根(グリップ側)のアールが小さいところなど、各部に共通点がある。

SP2340/04


[改良?]
SPシリーズはポリマーを使ったが、軽量化,小型化はなされていない。これは最初から40S&Wの複列弾倉を使う事を前提とした事が理由とされている。しかし、握ってみれば判るが、その差は単に弾が大きくなった以上に大きい。
SIGは米軍M9トライアル用として複列弾倉版P226を出すときにP220と同じ周長の細身の握りやすいグリップで納め、成功することができた。
但し、左側グリップ上方にデコッキングメカの為の張り出しを作ってしまった。
この措置はユーザーには好評でも、設計者としては、これは余り格好良いものと思わなかったのではないだろうか。これが成功だとするなら、SP2340でも張り出させているはずだが、側面はフラットにしたものの全体が太めになった。
反動処理は太い方が有利だが、ライバル達は皆けっこうスリムである。この傾向は、女性の使用者増加が影響しているとか。
ただ、米国XM9トライアルに出てきたファットな仲間たち、M459(過去の記事)やP7M13(過去の記事)よりは、ずっと握りやすいと思う(これらも好きなのだが)。
また、SP2340では、分解方式を米国では最もメジャーなコルトM1911(過去の記事)などと同じ、スライドを少し後退させてスライドストップを引き抜く、という形にした。
米国の民間市場の為に、わざわざこの方式としたという側面もあるかもしれないが、これもP226系の独立した分解レバー式に比べるとややこしい。

SP2340とP226のグリップを後方から。
左側のグリップパネル上部にデコッキングレバーがあるが、P226ではこの部分が盛り上がり(下部分を絞り込んでいるともいう)がある。
SP2340/09


名機P226を存続させ、別のラインを作ることが目的だったにせよ、SPシリーズはユーザーの喜ぶ部分、メリットを向上させられただろうか。
上記のように一定の評価は受けつつあるが、SIGは次の一手をもう打っている。全く異なるP250シリーズを2004年に開発、しばらくこれは鳴りを潜めていたが、今年大々的に前に出してきている。
この型番構成(SPでなくP、その後も4桁でなく3桁の数字)に戻っていることも、SP2340系だけがSIGの中でも”違うもの”、という扱いにもみえる。
但し本当に別物、といえるGSRはまた違う型番構成なので、SPシリーズもSIGのバリエーション拡大に伴う戦略上の一里塚、なのかも。
いきなりP250では、S&Wがシグマで客層の反発を招いたようにグロックのデッドコピーとして敬遠されかねなかったし、既に上記で紹介したP99,USPのように独自色を打ち出してきた競合がいる中で、後発のSPシリーズにも個性が求められたと思う。
社内でもグロックに最初から白旗を上げるような真似はできなかっただろうし、P226系の機構は好評だったのだからこれを活かして独自性を打ち出すという戦略は無難ともいえる。
何よりSIGはデコッキングレバーを装備しマニュアルセフティを廃した、リーディングカンパニー(牽引役)である。

[トイガン]
KSCがガスブローバック方式で作っているが、マルイほか数社からエアーコッキングガン,電動ガンが出ているようだ。
例によってエアーコッキングの持ち合わせが無いので、KSCのバリエーションについて話を進めると、SP2340がABS樹脂、SP2009がHW(ヘビーウエイト)樹脂で出ている。他に限定として、GSG9カスタムとXM13カスタムが出た。これらは、ドイツの特殊部隊GSG9と米国に、もしSP2340が、、、というKSCの架空の設定だが、GSG9がスライドにマグナポートを持ち、XM13はSTIのハイブリッドコンプなどに代表されるコンペンセイター(制退器,略してコンプ)付きのバレルとして、リアサイトを調整式としている。今回入登場させた中古のXM13では、ここが固定サイトに戻されていた。

SP2340XM13カスタム(左)とSP2340。
SP2340/07


XM13カスタムのコンプ付きバレル。スライド上部を削り取ってガスポート部分を盛り上げた形状のバレルをつけるスタイルは、タクティカルシューティング競技向けのカスタムの手法。
SP2340/08


[1/6]
今回の1/6は金属製だ。単品購入だが、DIDのものではないだろうか。
SP2340の特徴でもあった専用レールを活かすためか、着脱可能なレーザーサイトユニットがついてきた。これ以外にもマガジンが着脱出来る。金属製なのではめあい公差が難しいと思うのだが、レーザーサイトもしっかり付いて、かつ嵌め込みがきつ過ぎないという、絶妙のところに仕上がっている。外観も全体のシルエットが良く、細部も金属製では最もいいレベルだと思う。
SP2340/11

いつものように次回は未定だが、またボルトアクションライフルか、M1911系の変り種なんかを考えている。と期待させつつ、では、また。
SP2340/12

web拍手 by FC2

















管理者にだけ表示を許可する



| HOME |

Design by mi104c.
Copyright © 2017 Gun1+1/6, All rights reserved.
まとめ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。