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今回はガバメント系のサブコンパクト型の元祖、デトニクスを。
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[概要]
デトニクスは、コルト・ガバメントをベースに大きく短縮させたモデル。
発売当初「ちょん切りガバメント」「(英語ならChoppedだろうか)などという有り難くない呼び名で呼ばれたりしたが、ともかくガバメントを切って削ってすると大体デトニクスが出来上がる。
但し開発したデトニクス社は本家コルトと関係は無い。
こういった小型短縮型は、従来ガンスミス(銃の修理,改造屋)が一品もので製作していたことはあったが、コルトの真似、という評価を恐れてか、それまで量産されることは無かった。
デトニクスはそれを定番として商品化、作動性,操作性など時間をかけ改良して完成度を高め、独自性を持たせて発表したことが成功の要因ではないだろうか。

1/1のデトニクス2種。
向かって左が東京マルイ製ガスブローバックガン。右はMGCモデルガン。
モデルガンのグリップスクリューは、六角穴付きに交換している。
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[カスタマイズポイント]
デトニクス登場前に、コルトがガバメントの短縮型として製品化したのは、コマンダー,コンバットコマンダー(過去の記事)で、これらは1インチ(25.4mm)弱しか短縮されていない。
それ以上短縮するなら小手先の?パーツ形状変更では対応しきれないからだ。根本的に構造を変えると製造設備の問題から部品の共通性、従来品への慣れや信頼性の継承まで含めた共用,乗り換えの利便性、バリエーションモデルの意味が失われる。
デトニクスは元の構成をできるだけそのままに、従来以上の小型化という問題を上手く解決している。
もともと開発がガバメント改造から始まったせいもあるが、トリガー(引き金)やマガジンキャッチ(弾倉止め)、スライドストップやセフティレバーなどは共通で、社外の市販部品も合うと思う。
但しこれらを除いて大半の部品を独自のものとしている。
まず後に広く使われるようになったコーンバレルを発明し、リコイルスプリングは複数の巻き方向が逆のバネを組み合わせた。これで前後長の大幅短縮を可能にしている。
ハンマーもスパー(指かけ)を短くし、グリップセフティはタング(後部の張り出し)を削除、機能も殺して単なる後部カバーとした。これも前後長と、高さの短縮が可能になった。
スライド,フレーム自体は社外でキャスティング(鋳造、後期にはキャスピアン製だとか)により作られていたという。
細かいところでは、スライドのエジェクション(排莢)ポート,マガジン挿入口の角を削るフレア加工を行い、メイン(ハンマー)スプリングハウジングにはゴムを貼り、マガジンもフルロード(満装填)を確認できるよう、フォロアー(弾を上部に押す金具)を下から少し突き出させてインジケータ(表示器)とした。

デトニクス(左)とコルトオフィサーズのマガジン底部。
デトニクスは底面後部が開いており、ここからフォロアーが突き出てフルロードされていることを知らせる(このカットで見えているのはスプリング)。
ちなみにMGCのグリップはプリントで、デトニクスはウォールナット、オフィサーズはバール(根)風。マルイのデトニクスは濃い目の、ウォールナットでもオイル仕上げ風の艶消しである。
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また外観上も大きな特長であるスライド後部のスロープ(なだらかに下る)状のカット(開発者はステップド、つまり段付きと表現しているらしい)はいくつかの利点を生み出し、排除したグリップセフティとも絡む発射プロセスの見直しとも関係がある要素だ。

[ステップドスライド]
これは、まず小型,軽量化の効果がある。全長,全高は同じでも、角の、特にサイトがある部分を削れば(サイトは前に移動)、隠し持つにも目立ち難く、取り回しやすい。
更にハンマー操作性の向上だ。この加工で、短くしたスパーでも簡単に起こせる。
もちろんデメリットもある。それは照準線長(前後サイト間の距離)の短縮だ。
照準線長の短縮は、近距離でサイトが合いやすいから、メリットであるという意見もあるが、これは少し疑問だ。
至近距離ならサイトには頼らないし、前後距離の短縮は素早いサイティングに余り寄与しないと思われるからだ。確かに銃を向けるとき、大きくずれていてもフロントサイトを見つけやすいが、むしろ、サイトを大きくしたほうが、前後を詰めるより有効だと思う。現にこれを踏襲するメーカーは現れなかった。
もちろんデトニクスはこれにも気づいていたと思われ、当時のコルトより大型の前後サイトを装備している。

マルイとMGCのデトニクスを逆サイドから。
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[ハーフコック]
さて、上で少し触れたが、デトニクスは安全策としてセフティ一つに頼るのではなく、どうやらハンマーをハーフコックもしくはダウン状態で携帯、射撃前にこれを親指で起こして使用させようとしていたようなのだ。
コック&ロック(ハンマーを起こしてセフティでロック)では、張り出したハンマーがせっかく削ったグリップセフティのタングより後方に張り出す。
タング削除はハンマーとの間に手が挟まる(ハンマーバイトという)ことを防止するため、という意味もあったが、ハンマー形状からもコックしていない状態を考えたと見るほうが自然である。
撃つ前にハンマーを親指で起こすのは、前世紀の回転式並みの状態だが、ハーフコックならハンマーがひっかかっても元のポジションで止まる。つまりハンマー後退後トリガーも後退するか、ノッチ(引っ掛かり)が欠けるほどの衝撃を受けないと暴発は無い。
もちろんコック&ロックの方が更に安全だと思うかもしれない。しかし、このような小型?拳銃だと携帯中セフティレバーが体やベルト、ポケットに引っかかり、解除されてしまう恐れもあり、そうなるとハーフコックより危険だ。
そのため複数の安全装置、グリップセフティが有効になるのだが、デトニクスはこれも廃止している。
デトニクスがグリップセフティを廃したのは、当時インデックス(盛り上がり)付きのグリップセフティなどが開発されておらず、素早い射撃向きではなかった、という事情もあるかもしれない。

デトニクス(左)とキンバーエリートキャリーのハンマーコック状態を後ろから。
デトニクスはハンマーが張り出すのに対し、キンバーはグリップセフティのタングがハンマーの下を覆う(どちらもMGC、新日本模型のモデルガン)。
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[モデルガン]
デトニクスのモデルガンは、MGCから発売されていた。これはヘビーウエイト樹脂だが、ABS製もあり、発売当初はサイドファイア(後期型はセンターファイア)だったようである。
カートリッジも複数の形式があったようで、バレルもABS樹脂とヘビーウエイトらしき(今回の)ものがある。
MGCのM1911系とは共通のパーツが多く、またスライドを変えることも可能だ。

MGCのオフィサーズとデトニクスのスライドアッセンブリーを交換してみた。
発火(作動実験)させていないが、問題無いと思われる。
このカットでは、デトニクスのフレームにはオフィサーズのマガジンを入れている。
オフィサーズの方が5mmくらい長く、またガバメントは更に長い。
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[ガスブローバックガン]
今回マルイとしては4つめのM1911系だが、この選択は良く考えられていると思う。
まず、最小サイズである、ということだ。
マルイは過去にG26を先に出して、しばらくしてからG17を出したように、小さい(短い)ものは人気が高い。これは拳銃自体が小型化の要求で作られていることもあると思うし、より小さなサイズを好むユーザーが少なくないのだと思う。
最近では同じサブコンパクトサイズのV10ウルトラコンパクトもウエスタン・アームズ(WA)から売り出され人気だったようだ。
そして、競技用,軍用ときているのでこの選択は今までと違うファン層を得ることができる。
次に、これはどこもブローバックガン化できなかったものである。競合もすぐには対応できないし、D型ピストン,シリンダーが特許(実用新案)ならなおさらである。
そして、コルト等の商標が使えないという前提で他の人気のあるモデル、しかも最近復活(ポシャッたらしいが)しているので話題性もある、と磐石の選択なのである。
もちろん、技術的にはリスクが高かった。しかし、現在、大きなトラブルは報告されていないと思う。ハイキャパを作ったときには、ピストンのシールが破損することがあり、今回のものはそこがD型の特殊構造、かなり技術的に難しかっただろうと思うのだが。

マルイのガスブローバック M1911系3種。
左からデトニクス,M1911A1(過去の記事),Hi-CAPA5.1。
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M1911A1のフレームにHi-CAPAのスライドアッセンブリーを乗せてみたものとデトニクス。
マルイも無加工で乗るが、これも作動するかは未確認。
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スライドストップは同社のハイキャパやWAのハードボーラーと同じくグルーブ(溝)入りで、平面になるよう表面部を削った端(グルーブ部分の盛り上がりとの境)がアール形状だ。
但し比べてみると内側の形状が違う。細かい改良が加えられているのだろうか。
左がデトニクス、右はハイキャパのスライドストップ。
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[成功と衰退]
米国では、コルト45オート(ガバメントを含むM1911系、過去の記事)は定番中の定番であり、これを特別視する”信者”も多い。この定番をベースにしたカスタムなら、新興メーカーでも顧客の受けはよく、結果デトニクスはサブコンパクトという市場を開拓、本家コルトにもサブコンパクトを作らせる原動力となるほどの話題性があった。しかし、価格的には高価だったので、生産量も2万丁程度ではないかと推察されているようだ。
デトニクス自体は成功かもしれないが、素材をステンレスとしたり、小さく改良する程度に止まり、次の作品を生み出せず、会社は休止,経営譲渡を繰り返し、現在は生産されていない。
本家コルトは多品種展開で、オフィサーズ、ディフェンダーを出し、後発のスプリングフィールド(SF)はガスポートを装備したV10ウルトラコンパクトなどを作った。パラ・オーディエンスはサブ・コンパクトにも同社得意のDAトリガー,複列式弾倉を盛り込んでいる。競技用で有名なSTI,ストレイヤー&ヴォイド(SV)は樹脂フレーム+複列式弾倉の構成を持ち込んだ。デトニクスは、自ら切り開いた市場が活性化し、参入者が改良を加えていくにつれ取り残されてしまったようである。

マルイ デトニクスとWAのサブコンパクト45オート。
左から、デトニクス,TSGC,SVの3.9が2種。
TSGCはウィルソンのタクティカル・スーパー・グレイド・コンパクトモデルの略。
SVは左がオールブラック、右はチタンコーティング風バレル,ステンレス風スライドにピンクのアルマイト風マグウェル(挿入部案内?),トリガーがついたもの。
これらと比べても、デトニクスが最も小さい。
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次はMGC系でサブコンパクト。
左から、デトニクス,V10,エリートキャリー,タカカスタム。
V10ウルトラコンパクトは上で触れたSFの10穴ガスポート付きのもの。ガスブローバックガン。
キンバー エリートキャリーはボブ・チャウのように角を丸めたメルトダウンタイプのメーカー製カスタム。これはモデルガン。
タカカスタムはMGCがTVドラマ,映画「あぶない刑事」の館ひろしが扮する鷹山刑事仕様のイメージでコンパクトを作ったもの。外箱にも写真が入っていたが、劇中では使用していないはず。
これはガスブローバックガン。
これらのMGCガスブローバックガンは、WAのマグナ方式だ。
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1/1と1/6の模型。
今回の1/6も、以前のコマンダーと同じく改造もの。ドラゴン製M1911A1(写真右上)を切って、サイト,セフティ,スプリングガイドはプラ板、マズル(銃口)はアルミパイプである。
ハンマーは削った後シルバーに塗装、他の改造箇所はガンメタ塗装。
今回は前回の反省を踏まえ、油性(アクリル)塗料を塗ったら塗膜は薄く仕上がった。
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次回は、またボルトアクションライフルをやりたい。ではまた。
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まとめ

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