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今回は、松本零士氏の一連の作品に登場する、架空の次元反動銃、コスモドラグーンを。
Cosmo/01

[プロフィール]
とりあえずSF歴史的?経緯から。
コスモドラグーンは2979年(一説には2977年、SFなので間違いではなく未来の話)、土星の衛星タイタンのぶどう谷で、大山トチローによって製作された、宇宙最強の、戦士の銃とのこと。
本体上部にモールドされたパテント表示。2979年1月25日 タイタンのぶどう谷の文字が見える。
Cosmo/05

作者である大山トチローは、キャプテン・ハーロックの無二の親友で、クイーン・エメラルダスの恋人とのこと。
コスモドラグーンは世界に4丁(後に設定が変わり、5丁になったりするようだが)存在する。
所有者と銃はときどき物語上で入れ替わるが、限られた勇者しか所有できず、これで機械化人間を倒すことができる。
Cosmo/02

デザインは「銀河鉄道999」の映画版まで変更が多いが、その後は今回登場する模型の外観に落ち着いたようだ。
ベースはM1848ドラグーンモデルだが、これはトイガンが存在しない。
そのため(MGCで作られていた金属製モデルガン)M1851を参考にした(あくまで写真だけで絵にした可能性もあるが)のか、M1851をベースにした、と作者が語ったこともあるようだ。
松本零士氏の作品中でも、大山トチローが、宇宙時代の最強火器のデザインを米国黎明期~西部開拓期の拳銃に求めたとされているようだ。
両者は口径が異なるが、光線銃(次元反動銃)には口径は関係無いと思われること、両者は口径以外にもバレル形状などが異なるが、これもコスモドラグーンは違う形になっていること、更に漫画上ではスケールがわからない(極端に大きさの差が無いと判断できない)為、ベースはM1848でもM1851でも、どちらでも良いのではないかと思う。
ちなみに、今回の1/1では、シリンダーサイズがM1851とほぼ同じなので、M1851の方が近い。

コスモドラグーンとM1851。
M1851(CAW=クラフトアップルワークス製のモデルガン)はコルト社のパーカッション式リボルバー。
海軍の採用を受けてM1851ネービーと呼ばれる。
これはその中でも後部が角ばったドラグーンタイプのトリガー(引き金)ガードを持つ、2型。
Cosmo/07


[コスモドラグーンのデザイン]
コスモドラグーンは、後部のボルト(エネルギー開閉弁)が発射時2cmほど全身し、シリンダーも19世紀のコルト製回転式と同様に回転するそうだ。
この銃は、内部機構が当然パーカッションリボルバーとは異なるのだが、形はこれから一部を外し、削って、部品をつけると出来上がる。つまりハリウッドあたりのプロップガンと同じ、基本的に実銃に装飾的要素を加えたものなのだ。
このため現実に何らかの機構を納める前提があって、かつ外見だけをレトロチックにした、というものではなく、その点では合理的な形か、というと疑問も残る.
また、照準に使えないフロントサイト、シリンダーストップのノッチがティアドロップ型で効きが悪いはず、更にバレルの保持構造が強度の確保が難しい形を踏襲し、後部ボルトが手に干渉、その下側に設けられているとされるセフティが使えるのか、とツッコミどころは満載なのだが、こんなことを真面目に考えている時点で夢が無い。

郷愁と先進性の融合が松本零士氏のデザインのテーマ(だから戦艦大和が、蒸気機関車が宇宙を走る)だと思うし、ロマン溢れる形を描くことに意味があったものだと思う。

そういえば、マズル(銃口)のフラッシュハイダー(消炎器)はM16のチューリップ型のそれがもとになっているように思うが、これも潜在意識下のことではないか、と思う。
何故なら、コスモドラグーンは、単なる合体モノではないからだ。つまり現代のデザインを入れるのは”無し”である。
これはM16のSFめいたデザインが強く印象に残り、意識せずに(つまり潜在)書いてしまったのではないか。
偶然の一致にしては、先が開いたスリットを持つ先細りの部品がバレル先端についた形が符合しすぎる。
そして、M16登場より後に書かれているので、こちらが影響を受けた、と思われる。
あくまで潜在的に、と推定するのは、上に述べたコンセプト上の問題だけでなく、コスモドラグーンのデザインには、これらの要素までサイトを組み合わせるなど独自性を見せ、一旦抽象的イメージまで分解されてから具現化されたことを伺わせる、未来を感じられるデザインに仕上がっているように思うからである。

スーパーブラックホーク(左)とコスモドラグーン。
スーパーブラックホークは、スターム・ルガー社がSAA(シングル・アクション・アーミー)を現代的にアレンジして復活させた、ともいえるモデル。
これはマルシンのガスガン。
コスモドラグーンも、1131年後のM1848復活モデル?
Cosmo/08

[1/1]
さて、それでは今回の1/1は、トイガンというよりディスプレイモデルで、タイトーがゲームセンターの景品として作ったものである。
箱に書かれている文句を拾ってみると、松本零士完全監修の大人プライズ 1/1スケール ハイパフォーマンス コスモドラグーン 銀河鉄道999戦士の銃 である(長!)。
ライセンスカードというものが付属しており、これには通し番号が入っている。
本体のシリアルナンバー刻印は、設定上4丁(5丁)しかないので、1~4の番号がシリンダーに入っている。
但しここはキャストの抜き型部分で、金型本体でなく素材注入,抜きなどに使う穴を埋める円形の型に1~4の数字を刻み、シリンダー型本体を4種類作ることを避けたようである。
今回入手時には2番を除く3種から選べたのだが、この部分の成形の良いものがこの1番だったこともあり、これを入手した。
Cosmo/03

外箱の写真では、後加工か写真の加工で綺麗な刻印が入っているが、製品はここまで段差がわからないところまではいっていない。
もっとも現物は刻印が見えるように箱に入れられているよう(店頭で見た6~7丁は皆そうなっていた)なので、確認して選べる。
また、箱には、通常は価格を記入するシールに、このシリアル(1~4)を記入して貼ってある。
今回のシリアルと所有者のリスト(箱に記載)は、松本氏作品中、初期段階の設定で、シリアルNo1はトチロー自身、とされている。
可動部分はシリンダーが回転(但しストップ機構が無い)、トリガーが可動、という2点だけで、全て合成樹脂製である。

本体の角部などには銀色の塗装が行われ、価格を考えると仕上げは手が込んでいる。
この塗装は実物を手にするとややオーバーな表現だが、写真に撮るとリアリティのあるものになる。

グリップのドクロマーク。
グリップにはローズウッド調のプリントも施され、本体塗装とも相まって豪華な印象だ。
Cosmo/04

コスモドラグーンは過去に夢工房宝島、やまと、ユウヒ造形、(有)バイス、マルシンなどで作られ、バイスのものは全金属製で、999丁限定で5種類(シリアル0~4)が作られたようだ。
今回の1/6も、原型はビギンネットワークス製はバイスが原型製作を行っているようだ。

バイス製はもちろん所有していないが、シリンダーが長く、そのストップ用ノッチが実銃同様の形状で、作動も考えられたものになっている。
マルシン製のものも亜鉛ダイキャストで、3/4スケールのSAAをベースにしているようだ。
このため形状が若干異なり、バレル(銃身)上のバイパス?パイプがAK47に近い形、シリンダーはフルート(溝)が入ったカートリッジ式弾薬用、トリガーガードはドラグーンタイプと呼ばれた角が角ばっているものからラウンド(丸まっている)タイプとされ、カートリッジ式ベースの為、シリンダーに弾丸を押し込むローディングレバーは無い。

コスモドラグーンとM1851、SAA。
M1851は、シリンダー前方に弾丸を入れ、ローディングレバーで押し込んで固定する。写真はそのレバーを下げたときの図。
SAA(ハドソン製モデルガン)はパーカッション式ではなく、弾丸,火薬,点火薬(雷管)をセットにしたカートリッジをシリンダー後方から挿入する。
写真は、カートリッジ装填中の図。
Cosmo/15


[1/6]
さて、1/6だが、2005年に発売されたビギンネットワークスの「松本零士アームズコレクション」No12Hiroshi No.0と出所不明の全金属製のものが手元にある。
No.0はシリンダーのグリップ底部に0の文字がある。
豪華なボックスと説明書きも入っている。
これも原型をバイスが手掛けたとか。
No.0は数奇な運命を経て、トチローからエメラルダスを経て海野広に渡った、とされるようだ。
これは銀色で、今回の1/1が全部ガンメタル色なのとは異なる。
ビギンネットワーク製では、No.0と1、それからシークレットが銀色、2~4がガンメタ、とされている。

手前左の箱(付属)に入っているのがビギンネットワークス製、右は全金属製。
Cosmo/09


[技術の進歩]
100年前だったか50年前だったか、現在の生活について予想してもらったものを、現在見てみたら、多くの事項に的中しているものがあって驚いた、とかいった話を聞いた。
壁にかけられるテレビ、携帯電話やインターネットなど、実は驚くべき技術の進化も、進化の過程を経験して見慣れてしまうと、どうということの無い当たり前の世界である。
未来が現実になっていくときは、少しづつ変化していくうちに、その新鮮さから得られる感動を失っていく。
逆に今の”現実の生活”に、SFで描かれる未来社会を見たような感動が無いのは、既に技術が”新しく無くなって”いるからではないだろうか。
何十年もの間かかって進化した(と想定した)ものを、いきなり見せられれば驚くが、少しづつアナウンスがあり、実用品として使ってしまえば、普通の日常になってしまうのではないか。
100年前、ようやく自動式けん銃が開発された頃には、グリップ内に収まるレーザーサイト、ポリマーフレームなど、銃の世界でも驚くべき新技術が実用化されると誰が思っていただろうか。

[消えない魅力]
松本零士氏の、作品のテーマである夢と時間の関係の逆をいくような話だが、”夢”が”現実”になるまでに、きらきらした輝きを削がれて”ありきたり”になることには、技術の新奇性が失われるだけでなく、その形についても慣れ、般化という時間の残酷な要素が大きく影響しているのではないだろうか。
50年前の姿は留めていないが、劇的に一気に変わったわけではない「ネオ東京」を、大型スクーターやハイブリッド・カーで疾走しても、「アキラ」にはなれない。
逆に、常に手元にあって長く使っていても、いつまでも見飽きないもの、その魅力がまだまだ通用する物には、薄まりきらない何か、擦り切れない訴えるものを持っているのではないだろうか。
手元にあるM1851は、今からすれば合理性に疑問がつくデザインだが、今でも美しいと思う。
コスモドラグーンも、誕生から数十年経つが、今でも間違いなく未来に住んでいる銃である。
Cosmo/11

それでは、また。

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まとめ

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