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今回は、M1911を。
M1911/01

[概要]
M1911は、天才ジョン・ブローニングの設計をもとに、約十年コルトが改良を重ね、1911年についに米国発の自動装填式拳銃として採用されたものだ。1927年には改良型のA1(過去の記事)が登場するが、A1はベレッタM92FS(過去の記事)が採用される1985?年まで米国制式であり続けた。
現在も支持され続けるエム・ナインティーン・イレヴンの元祖、というだけでなく、下で見ていくように現代のクローンM1911系と比べると、不思議なことにA1よりこちらの方が近いところがある。
以前にA1を取り上げ、また、M1911系ではデトニクス(過去の記事)、ハードボーラー(過去の記事)もやっているが、今回は原点であるM1911を中心に取り上げる。


まず1/1のガスブローバックガン、ウエスタンアームズ(WA)のM1911。
これは表面がガンブルー色に塗装されたバージョン。
M1911/03


[誕生の経緯]
コルトは1895年からJ・ブローニングのパテントに対しロイヤリティを払っていたらしく、このときから自動装填式拳銃の開発にかかっていたか、とりあえずの布石を敷いていたようだ。
しかし、製品は1899年になってからようやくM1900が完成、市販される。M1900は米軍も興味を示し、200丁ほど購入したらしい。これもしかし、とりあえずの研究用、といったところで、採用までには更に長い道のりを経ることになる。
その後、コルトはスライド・ストップを装備したM1902、それから41口径なども試したが、使用弾を従来の38コルトから、その径を拡大させた45ACPとしたM1905に至る。
コルトはこれで陸軍のテストに参加したが、しかし米軍はまだ重い腰を上げようとしない。1908年には、グリップセフティを追加するなどの改良も行った。
更にコルトは、開発者にF.C.チャドウィック,G.H.タンスレイ,ジョリントンを入れ研究陣を強化した。
そしてとうとう1911年、M1911が米軍の制式拳銃になった。
M1911は第一次世界大戦期の米国制式拳銃として役目を務め、16年間の変更部分をまとめてA1にバトンタッチするのだが、この間にもM1911のハンマー・スパー(指掛け用の突起)延長などの小変更は受けている。
今回用意したM1911もそれぞれサイト,刻印等が違うように、更に細かいバリエーションが存在する。
更に近年、本家コルトが、M1911復刻モデルを作っている。
これは、セフティレバーが近年のものを削って作られているような感じだが、本物の新品が手に入るということもあり、少々高くても人気はあるようだ。

[クローン]
M1911は、その使用するパテントが既に全て期限を超えて、誰でも堂々とコピーできる製品となっており、多くのメーカーがM1911、もしくはこれをベースにした製品を発売している。
これらをまとめて、M1911クローンと読んでいる。

左から、FBIトライアルカスタム、MEU(アーリーモデル)ピストル、GSR、そしてM1911。
全てWAのガスブローバックガン。
FBIトライアルカスタムは、ウィルソンがFBIのトライアルに際し作った、という設定。
MEUは米海兵隊が、M1911A1のフレームにスプリングフィールド社のスライドなどを組み合わせて作ったもの。
GSRは、欧州の雄SIGアームズが製作したM1911クローン。
M1911/06


M1911はシングルアクション、シングルマガジン(単列弾倉)のシンプルな構成で、現代では装弾数や安全性の要求の面からは不利だった。

安全性については、本家コルトもM1911のグリップセフティ+サムセフティ(手動安全装置)から、シリーズ80でファイアリングピン(撃針)をロックするオートマチックセフティを追加、パラオーディエンスはダブルアクション機構(略してDA、ハンマーが安全位置にあって、トリガーを引くとセット、更に引くと撃発するもの)を組み込んだ。これより前、DAはシ-キャンプがカスタムした例もあった。

装弾数については、M1911にブローニングハイパワー(過去の記事)などで使われるダブルコラム・シングルフィードマガジン(複列式で供給部では一列に絞られる弾倉)にしたものが各社から出てくるが、これらはフレームが幅広になったせいもあってか、アーチ型のハウジングは避けていて、M1911と同じ形のストレートタイプとなっている。

左からSTI,パラオーディエンス,キャスピアンフレームのスプリングフィールド複列弾倉ガスブロ-バックガントリオ。
STIはKSCのもので、これはイーグル6インチ。
パラオーディエンスはWA。これはHRT(人質救出部隊)モデル。
キャスピアンはMGC。
m1911/07


[モデルチェンジの功罪]
上でも少し触れたが、クローン達はしかし、M1911の改良型A1より、M1911に近い部分がある。
それは、トリガー位置とメインスプリングハウジング(グリップ後部)のアーチ型の廃止だ。
もともとコルトは、A1の変更を受けて市販のものもこの形を踏襲し、その後シリーズ70でもアーチ型ハウジングとショートトリガーを使っているが、競技向けとしたナショナルマッチゴールドカップにはストレートのハウジングでトリガーもスケルトン(中抜き)タイプのロング(+幅広)トリガーとした。
つまり、競技向けではM1911、その他はA1に準じていたのである。

ハウジングの比較。
これらもガスブローバックガンで、左から、FBIビューロー、M1911A1、M1911。
FBIビューローモデル(過去の記事)はJアーモリーの作。
M1911A1はマルイ製のものを。
M1911/08


A1の改良は、多くの意見の集約から、必ずしも開発当初に作りこんだ意図とは異なり、またその各改良は、それぞれ別の目的に向けられていたのではないだろうか。
例えばアーチ型のハウジングは、手が滑りにくいよう下部を大きくする目的で、これは大きな手の人なら問題ないが、ショートのトリガーは逆に大きな手の人だと関節部分にトリガーがかかってしまう。
ショートのトリガーは恐らく手袋をしたまま撃てるように、トリガーガード内部を広くする為の改良ではないかと思うが、それならグリップも細めにして欲しいところだ。
つまり、手袋をしても最低限指が入るようにして、グリップはすっぽ抜けにくいほうを優先、様々な使用状況での使用を考え、当初の条件よりは間口を広げた結果、使用条件によっては前のモデルのほうが良かった、ということになったのではないだろうか。
更にいえば、より多くの人の声を反映しようとした結果、ちょうど単焦点(パンフォーカス)のカメラのように、大体使えるがココが一番、というところが無くなり、競技などに的を絞ると少し改良前に戻ってしまう、ということが起こったのかも知れない。
但し、トリガーひとつとっても、フレームを直してガードを大型しようとはしなかったし、これは後年、ガード前方にレールをつけてフラッシュライトなどをつけるようになると、やはり元に戻さなければならなくなったと思う。
M1911のときには、新たな開発者を入れて大きく造形が変わり、採用を得ただけでなく、その後長く一線で使われるだけの作り込みを行えたが、改良の局面では、それぞれの経験やそこからくる想定使用条件などが異なった、もしくは敢えてそのような人選を行って、山を高くするより裾野を広げたのではないだろうか。
A1が目指したものは、Jeepのような広い用途で使えるモノで、M1911が想定しなかった分野に適応させる事だったのかもしれない。
これが、個人の競技用や近接戦闘用としてM1911系を特化させていった過程で、元の設定のグリップアングル、トリガー位置に戻っていった、というところではないだろうか。

しかし、これとは逆に、着実に同じ方向に変わっていったパーツもある。
A1で変更されたポイントの一つ、グリップセフティ後方のタング(鍔)だ。
これは、人差指と親指の間、水かき(ウェブ)の部分がタングとハンマーの間で挟まれることがあった(ハンマーバイトという)のに対処し、延長したものだ。

M1911とA1のグリップセフティ。左がM1911、右がA1。
M1911/13


しかし、延長タングでもやはり挟むことがあり、特に素早く抜いて撃つ事を競う競技では、もっと大型の、ビーバーテイル型のタングが喜ばれた。
そしてこれが徐々に広まり、今では多くの市販品がビーバーテイルを採用している。

MGCのガスブローバックガン、キャスピアンハイキャパフレームのウィルソンカスタムでグリップセフティ周りを。
これは更にセフティを操作する指がスライドのセレーションに当たらないよう、ガード板(グリップの上の銀色のもの)が付けられている。
M1911/12


[1/1]
今回のリアルサイズのトイガンは、ウエスタンアームズ(WA)のガスブローバックガンと、MGCのモデルガン。

1/1でWAのガスガンと、MGCのモデルガン。
どちらも、いくつかのバリエーションがある。
WAのものは、バルブを叩くメカの違い、表面仕上げなどが異なり、最近カーボンブラックという、ヘビーウエイト材磨き仕上げのものが出ている。
MGCのモデルガンは、ダミーカート仕様の非発火モデル。
MGC(タイトー,新日本模型)はネイビーモデルやレミントンアームズ製、1917年モデルなど、各部や刻印の違うものが存在するようだ。
どちらも長めのトリガー、その後方にリリーフカット(指の逃がしの為の切削加工)なし、短めのグリップセフティのタング、ストレートのメインスプリングハウジングなどの仕様は同じだ。
m1911/05


両者はサイトが異なる。
WA(左)のものはストレート、MGC(右)のものはサイトが後ろから見てアール形状だ。
フロントサイトは両方共横から見てアール(カマボコ)型のもの。A1ではフロントサイトが分厚くなり、リアサイトのノッチ(照準を合わせる為の切り欠き)も大きくなる、という。
A1でもしばらくアール状だったフロントサイトも、後部をカットされたランプタイプに変更される。
m1911/09


マズル(銃口)付近の比較。
MGC製(左)は、A1とほぼ同じ形状なのに対し、WA製(右)スライド前下の部分を大きめに面取り加工、リーフカット(リコイルスプリングハウジングが入る部分の削り)もアールがきつい形状。
M1911/10


両社は刻印も少し違う。
合成した写真で比較を。
上がWA、下がMGC。
M1911/11



[1/6]
今回の1/6も単品購入で出所は不明。グリップにメダリオンが入っており、これはM1911のときには無かったのではないかと思うが、何よりトリガー後方にリリーフカットが無く、ランヤードリンクがついたストレートのハウジングで、ワイドのスパーハンマーなのでM1911に一番近いと思う。
後年のクローンでは、リリーフカットは入っており、またワイドスパーハンマーは使わないと思う。
M1911/14


今回の1/6ドールの衣装は、LINK先のMomocloさんのところで出てきた雛祭りバージョンをお借りした。
今までも自作衣装を多数提供していただいているが、更にご提案に甘えていくつかこちらの希望で製作をお願いしている。
それらも順次使用して紹介していくつもりなので宜しく。
それでは、今回はここらへんで。
M1911/02

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まとめ

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