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今回は、SIG/SAUERのP228を。
P228/21


[概要]
スイスのSIG(カテゴリ有り)が、ドイツのSAUER(ザウエル)と提携して開発した、P220シリーズ。
当初開発されたP220は、ダブルアクション(DA)で手動セフティを廃した画期的なモデルだったが、シングルコラムマガジン(単列弾倉)で、9mm弾で9発の容量だった。
そのマガジンを、ダブルコラムマガジン(複列弾倉)として米軍制式トライアルでベレッタM92FS(過去の記事)と争ったのが、P226(過去の記事)である。
P228は、1989年に、P226の前後,上下寸法を詰めたショートバージョンとして誕生した。
P226は米軍制式を逃したが、P228は、M11として米国に採用される。
これだけでなく、ドイツの国境警備隊GSG9、フランスのGIGN、日本のSSTにも採用されているとか。

[1/1]
今回の1/1トイガンは、タナカのガスブローバックガン。
フレーム右側には、US.M11の刻印があり、米軍納入モデルを再現しているようだ。
P228/02


[P228とP229]
P228は9×19mm弾仕様だが、更に強力な40SW弾を主に考えた?P229が登場する。
P228は、それまでのP220シリーズの製法を踏襲し、生産性向上のため厚板鋼板プレスでスライド外側を成形、内部にはブロックを入れ、二重のロールピンで止めていた(もちろんこれだけでなく鋼板にブロックを当てて荷重を受けている)。
P229では、NC(数値制御)フライスマシンの普及などもあり、切削で一体のスライドを作っている。
しかし、P220シリーズは基本的にアルミフレームで、P228は小型化されているせいもあり軽量だが、P229はこのスライドにより重量増になってしまった。
但し現在、一般向けにはP228の供給は止めてP229に切り替わっているようだ。

P228(左)とP229(右)。
P229もタナカのガスブローバックガン。
横に置いたのは、9mmと40SWのダミーカート。
今回のP228はABS、P229hヘビーウエイト樹脂だが、最近タナカはこの2種でメタルフィニッシュのものをリリースしている。
P228/03


P228の兄弟機種でまとめてみた。
左からP229、P226、P220。
これらもタナカのガスブローバックガン。
P228/06


[エキストラクター]
SIGはP220シリーズを始める前のP210(SP47/8)では、発射済みカートリッジをチャンバー(薬室)から排出するエキストラクターを外装式としていた。
P220(P228)は、プレスのカバー内側のブロックに溝を設け、エキストラクターを内蔵しているが、これは内部まで一体でないプレス鋼板のエジェクション(排莢)ポートにつながる(エキストラクター用の)切り欠きが無いほうが構造的にも強い、という要因もあったと思う。
P229は、ブロック部も一体なので外部に露出したエキストラクターを装備したのではないだろうか。
P228/04


タナカのP228はガスブローバックなので、スライドにはピストン,シリンダーが入り、またカートリッジを使わないので、エキストラクターは無い。
そこで同じくタナカ製のモデルガン、P220で内蔵式エキストラクターを。
ちなみにスライドの矢印のかかっているところ、少し色が薄い部分が別体のブロック。
この写真の右端近くのところに見えているのが(実物では)ブロック固定ピン。
P228/05


再びP220で、カートリッジがバレル(銃身)後方のチャンバーから引き出されるところを。
P228/12


コルトのM1911(過去の記事)は、エキストラクター自体が板バネになっている内蔵式のものだったが、M1911クローン(他社製のM1911系製品)ではスプリングを別にし、移動(カートとのかみ合わせ)量の増大,折損に対する耐性を向上させた外装式が最近多くみられるようになった。
もっとも、エキストラクターの折損は、これと(毎回ハンマーで叩かれる)ファイアリングピンを止めているプレートの変形に由来する、という説もあるようだ。
どちらにしても、スプリングが別体でファイアリングピンプレート以外で止める方式なら、エキストラクターの耐久性,信頼性は上がると思う。
そして、現在はコストも安く安定した品質のコイルスプリング(らせん状に巻いたバネ)、抜け防止のバネ作用を持つロールピンなどが発明され容易に入手できるから変更されている、という面もあるのではないか。
M1911の擁護になるが、この前に同じブローニングのデザインで外装式エキストラクターは使われており、M1911は敢えてこの方式を選んでいるのだと思う。
当時一体方式の板バネ機能付きパーツが拳銃内に広く使われており、またM1911には、ストッパが無いピンが使われていないように、分解,交換が容易で、固定が確実な方式を優先していたのではないか。
更にM1911自体がタフで、5000発撃ったら寿命なので廃棄、というものではなかったから、比較的弱かった点が問題となった、という面もあると思う。

SIGもGSRというM1911クローンを作っているが、これも外装式エキストラクターとしている。
WAのガスブローバックGSRでは、機能は無いものの、スライドに別部品のエキストラクターをはめ込んでいる。
P228/23


SIGのエキストラクターでは、コイルスプリング使用は共通だが、しかしまだ外装式と内蔵式が混在している。
P226は、モデルナンバーはそのままにスライドをプレスから切削に変更(これはレイル付きフレームも採用した通称RF)、このとき外装式エキストラクターにしている。
SP2340は内蔵式だが、この後継機種2022ではローディングインジケータ(装填表示器)を追加している。
外装式のP230シリーズでは、エキストラクターにインジケータ機能がついていたので、製造,強度の上で問題が無いなら、全て外装式にしておけば良かったのかも知れない。
しかし、SIGはP220シリーズを各国でライセンス生産できるものとし、実際日本でも作られている。
’70~’80年代にNCマシンを購入して使用できる技術と資金力があるところは限られた先進国のみで、そういうところなら自国設計のもの(出来の良し悪しはともかく)もあり、また製品を購入することも出来る。
このような環境が無くても作れるスライド製法は、広くライセンス生産する為でもあると思う。
そして、以前P226のところで述べたように、プレス製スライドゆえ画期的な閉鎖機構を考えたのであれば、エキストラクター位置に拘らなかったのも止むを得ないのではないだろうか。
あちらを立てればこちらが立たず、機構の構成にはジレンマがつきまとう。
市場が機構の選択、という視点でみているかどうかはともかく、P228(P220シリーズ)は公用,民間用として広く支持されている。
結果論からいくとSIGの発展に大いに貢献したこれらの製品の設計は的を射て(このことわざ、「得て」の方が本来の意味からいくとあっているように思うが)いたのではないだろうか。

KSCのSP2340(左 過去の記事)とタナカP226RF。
P228/07


P228とP232(過去の記事)。
P232はKSCのガスブローバックガン。写真は左側なので写っていないが、P230,P232も外装式エキストラクターだ。
P228/08


[他の相違点]
タナカのP228ではスライド以外に、リアサイトを2つのホワイト・ドットが入ったものに(P229はSIG伝統の?1ドットでもいうべき仕様)、またグリップもP228とP229にはそれぞれの型式を入れている。
トリガーはどちらも薄型だ(追記;P228の別バージョン、スイス警察向けモデルでは、厚いトリガ、P229と同じサイトのようだ)。P226では前期型でグルーブ(縦溝)有りの、後期のRFモデルではグルーブ無しの厚いトリガーをつけている。
フレームのグリップ前方の溝も、P228,P229は横溝で共通(P226は縦溝から横溝に替わる)だ。

内部では、手元にあるP228とP229では、リコイル(スライド前進用)スプリングが違う。
P228が普通のコイルスプリングなのに対し、P229には複数の線を撚り合わせた上でコイル状に巻き、一気に破断せず減衰性も考えた?実物を模した凝ったものが装備されている。
右がP228、左がP229のリコイルスプリング。
P228/15

そういえばKSCのSP2340シリーズでも、通常の丸断面ではなく、板状の平らな特殊コイルスプリングを装備していた。

[P229S]
更にタナカは、P229の各部を大幅に変え、ターゲット(標的競技用)モデルのP229Sをリリースした。
まず、トリガーはP226で使われる厚いもの、テイクダウン(分解)レバーもP226RF用の傾斜のついたものである。
そして調整式のリアサイトを持ち、ノーマルではスライドに付けられているフロントサイトはバレルウエイトに移動、空いたドブテイル(アリ溝)部には、ここを塞ぐパーツが埋め込まれている。
また専用の延長バレルとそこに付けられたウエイト、そしてこれも専用のマガジン下部のフィンガーレストはどちらもニッケルメッキだ。
更に良く見ないと判らない、細かいところにもP220シリーズ唯一のパーツがある。
マガジンキャッチは大きくボタンが張り出しているもの、デコッキング(ハンマーを安全位置まで下げる)レバーも斜めに少し上げられ、スライドストップに至っては斜めに上げた上に後部を更に曲げた立体的な形としている。
また、チャンバーの刻印は、357SIGになっており、40S&W弾の弾頭を9mmにして、ボトルネック(上が絞られている)のケースにしたSIG独自のカートリッジ仕様となっている。

このシリーズ、根強い人気はあると思うが、これだけのバリエーションを作ったところはタナカしか無い。
これからも、コレクター魂(収集癖?)に火をつける展開を、出来たらゆっくりと続けてもらいたい。
P239とか、P225,現行のP220など、可能性は高くないと思うが、それだけに実現すると嬉しさ倍増なのだが。
P228/10


[ライバル]
P228は多くの採用を勝ち取り、SIGの躍進に大きく貢献したが、ライバル達も黙って見ていなかった。
まず同じヨーロッパ系のH&KはUSP(過去の記事)シリーズでコンパクトを開発、ベレッタはM92の小型化を諦め、M8000(クーガー、下のM8045もこの一種)シリーズを作った。
またポリマー(フレームに高分子の合成樹脂を使った)オートの雄、グロック(過去の記事)はもともと小さめだが、G19,G26とどんどん小さいものを追加していっている。
SIGもポリマーオートを作っているが、アルミフレームのP220シリーズには根強い支持があり、どうやら今も主力として製造,販売が続けられているようだ。
P228/09


[1/6]
それでは1/6を。
今回のものは、コトブキヤ メイン&サイドアームズシリーズで、XM177と同梱されていたもの。
P228/13

シルバーとブラックが手に入った。
マガジンは少し短いが着脱式、ハンマーが起き(この写真のブラックモデルがその状態)、トリガーを引くと落ちる!
P228/14


それでは今回は、ここらへんで失礼。
P228/11

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