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今回はレミントンのパーカッション・リボルバー、M1863ニューアーミーを。
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[概要]
Eliphalet RemingtonⅡ(エリファレット・レミントンⅡ世)が1816年にライフル製造を始めて興されたエリファレット・レミントン・アンド・サンズ社は、アメリカ最古のガン・メーカーだという。
拳銃は、コルトの下請けとしてノウハウを学び、1858(1857?)年、ビールズ氏の特許による、ビールズ・パテント・ネービーを生産しはじめる。
これは31口径?5連発とのこと。
1861年には、アーミーモデルを開発、アメリカ陸軍の依頼で、アーミーを5000丁、ネービーを5000丁生産、南北戦争中はレミントンはコルトに次いで2位の納入量だったらしい。
アーミーは.44(インチ)口径、ネービーは.36口径で、この時点で既に下部分が三角形の特徴的なローディング(弾込め)レバーを採用していたようだ。
これは力学的にも優れた形だ。
今回のM1863は、1863年から1875年までの間に132,000丁が作られたという。
バレル(銃身)は7.5インチ、装弾数は6発。

バレル上の刻印。ニューモデルアーミーパーカッションリボルバーとあるが、当時からメーカーがこう呼んでいたのだろうか。
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ちなみに1863年はロンドンで世界初の地下鉄が生まれた年だとか。

[1/1]
今回のリアルサイズトイガンは、ハートフォード(HWS)製。
古くはCMC、これを受け継いだタナカが金属性モデルガンとして作っていたものを、金型を譲り受けたHWSが樹脂製のガスガン,モデルガンとしてリニューアルして発売したうち、ガスガンのほうである。
それにしては、エッジの状態も良く、使い回しの金型のようには感じられないのだが。
HWSのモデルからは、若干形状は変更されており、サイトも真鍮(ブラス)らしき別部品で、グリップが短くなっているようだ。
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[シングルアクション]
ニューアーミーはシングルアクションのトリガー(引き金)機構を持つ。
この機構は、既にコック(起こす)されているハンマーをダウン(落とす)させる機能しかトリガーは受け持たない。
ニューアーミーのトリガープル(引き具合?)は、トリガーのストロークは長く、重めだが、切れはいい。
シングルアクションは最も簡単なトリガーのシステムであるが、今も多く使われ、また高精度を要求される場合などには、この方が後述のダブルアクションより向いているようだ。
これに対し、トリガーを引くと撃発装置がセット(コック)され、更に引き続けると今度はセットされた撃発装置がダウンするものをダブルアクションという。

シングルアクションのリボルバーで相前後するコルトのものと比較。

まずニューアーミーとコルトM1851。
M1851は、ニューアーミーより少し古いパーカッションリボルバー。
M1851はクラフトアップルワークス(CAW)のモデルガン。
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続いてニューアーミーとコルトSAA(シングルアクションアーミー)。
SAAはハドソンのモデルガン。
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[ソリッドワンピースフレーム]
レミントンはリボルバーメーカーとしては後発だったが、それだけによく構造を研究したのか、非常に堅牢な構造、グリップ部まで一体のフレームを実現した。
ソリッドフレームと呼ばれるこれは、当時のコルトが採用していたオープントップに比べ、上部もフレーム材が通り強度は高い。

当時はブロック状の素材からの削り出し工法だと思うので、まず、シリンダーの入る部分は横から刃物を当て、貫通させたものと思われる。このため角がアール形状になっている。
機構部は、上下から掘り込む以外に無いのだが、シリンダーを回転させるハンドの入る部分など、スロッター(直線運動する刃物で削る機械)加工で角度を変えながら複数回当て、掘り込みを行ったのではないだろうか。

ニューアーミーのフレーム。
トリガーガードを外して、内部を覗いたところ。
シリンダーハンド部の切り込みがトリガー後方に見える。
ついでに言うと、ガス式の為このモデルでは実物とは異なり、調整式リバウンド(ハンマーがダウン後少し戻る)機構が組み込まれている。グリップフレーム後部の、ハンマースプリングに当たるナットがそれ。
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ニューアーミーとM1851でフレーム分解,組み立て用スクリュー(ボルト)の比較。
ニューアーミーはトリガーガードを外すスクリューが一本、M1851は5本(一本は見えない)。
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[シリンダー交換]
パーカッション式と呼ばれる形式は、現代の、発火,推進薬と弾丸がひとつのケースに収まったカートリッジ式より旧式のシステムである。
シリンダー後方のニップルという穴あきの突起に、衝撃によって発火する火薬を仕込んだパーカッションキャップ(雷管)をかぶせ、前方から推進薬と弾丸などを押し込み、装填する。

パーカッションリボルバーは、弾の装填が大変だ。カートリッジ式のハンドロード(手詰め?)を、毎回現場で行うような作業が要る。
恐らくリロードは数分かかったのではないだろうか。

そこで、ニューアーミーのソリッドフレームという構成を利用、シリンダーシャフトを抜いて、シリンダーごと交換する、といった方法が映画などで出てくる。

但しこれが可能だったかは疑問がある。
シリンダーとバレルの間のギャップは、多すぎるとガスが大量に漏れ、少なすぎると汚れで回らなくなる、という微妙な関係にあり、特に無煙火薬が発明されていなかった黒色火薬のこれらパーカッションリボルバーでは、汚れ(カーボン等の付着)も多かったはずである。

もちろん、パワーが小さく、ロスが多くても良かったのかもしれないが、当時の製造技術で、全てのシリンダーの公差を±0.1mm以下に抑える、といったところまでは不可能だと思うし、仮にそれをやったらコストがかかりすぎたのではないかと思う。

現代の製造においても、シリンダーのギャップ調整は、組み立て後に一丁ずつ(スタームルガーなどの合理化が進んだ大手でも手作業で)行っている。
銃身交換が可能なダン・ウエッソンのリボルバーでは、付属のシムですきまを計って調整して組み立てるようになっている。
よって、この方法をとるなら、ファクトリーかガンスミスによってマッチングさせたシリンダーが必要で、また、ファクトリーから複数のシリンダーを付属させたモデルが出荷されたという話も聞かないから、現実的ではないかもしれない。
(*追加訂正;コルトはパーカッションリボルバーに、補修用部品等と一緒にスペアシリンダーを箱に入れたものを販売したものがありました。
これならマッチングに問題はないと思われますので、スペアシリンダーに交換することはあった、と訂正させて頂きます。)

コルトの銃は、万国博覧会で数丁を分解,それぞれの組み合わせを変えて組み立て、互換性の高さを証明したらしいが、このとき組み合わせを変えた銃が動くところまでは見せているが、撃って初速がどうなった、とういうのは(当時はクロノグラフなんて存在していないし)やっていないと思う。

もちろん実際に交換して射撃したという資料や、動画(これもトリックが可能なので疑い出したらキリがないが)などあればご教示願いたい。
トイガンのように、ダイキャスト(相互寸法差=各製品のばらつきが小さい)成形なら問題ないかもしれないが。

M1851のシリンダー分解。
バレルを外してから、シリンダーが抜ける。
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ニューアーミーの場合は、ローディングレバーを下げてシリンダーのシャフトを抜けば、シリンダーだけが横に出てくる(エアガンではこれは再現されていないが)。
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[各パーツ]
シリンダー後部には、シリンダーストップ用のリセス以外にもニップルの間にリセスがある。
これは一種の安全装置で、このリセスにハンマーを落とし(パーカッションキャップの間にハンマーを置いて)、ハンマーダウン状態で安全に携帯できるように考えたもの。
コルトではピンを立てていたが、レミントンの方がシンプルで高強度だと思う。
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150年近く前の製品だからといって、その時代なりに真剣にモノづくりに取り組んでいた事が伺え、単純に古いからなっていない、とは思わないし、ニューアーミーのフレーム構成は、後にコルトも真似るほどしっかりしたものだったが、パテントなどの事情なのか、シリンダーのストップがかかるリセス(溝)の形状など、後の製品では一般化している加工が無いところもある。
M1851は逃がし(導入)部分があり、シリンダーストップが少し早く開放されても、ここに沿って上がるようになっている。後世のリボルバーは皆この形を踏襲している。
ニューアーミーのリセスはこれが無いので、(特にトイガンの柔らかい素材の場合の心配で、本物はずっと耐摩耗性も高いとは思うが)角が丸まり易く、またシリンダーの回転が速すぎるとシリンダーストップがちゃんとリセスに噛むか不安がある。

M1851とニューアーミーのシリンダー リセスの比較。
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更に不思議なのがサイトだ。大きなU字型の溝がフレームに切られているのみで、通常ならリアサイト部分を残すと思う。
更に当時は小さなリアサイトのノッチ(溝)が多いので、余計にこのショットガンのようなサイト構成は違和感を覚える。
これはCMCのときからのようだが、フロントサイトなどは変更されているので、実物でもこのようなリアサイトなのだろうか。
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ついでにHWSで新造されたフロントサイトと、外形が八角形のオクタゴンバレルも。
また、ローディングレバーの形状は独特だが、機構はコルトM1851とロック部分も含め全く同じだ。
左がM1851,右がニューアーミー。
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今回のトイガンはタナカの技術供与によるペガサスシステムのガスガンなので、シリンダー後方からガスを注入する必要がある。
しかしパーカッションリボルバーなのでシリンダーにはニップルが立っている。
そこでニップル部分をよけてガス注入穴を設けており、専用ノズルも必要で少し注入しにくい。
だが、シリンダーが外しにくいこともあり、仕方の無いところなのだろうか。
タナカのSAAでは、最近デタッチャブルシリンダー仕様というものが出ているが、これはガス注入も考えての事だろうか。

ニューアーミーのガス注入口。
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上記のリバウンドシステム、このガス注入方式のように、ともかく大昔のパーカッションリボルバーの形でガスガンを実現するのは、色々と解決すべき問題があり、困難な作業だったはずだ。
どこもやらなかったこの難題に敢えて取り組み、ちゃんと製品に仕上げてくれたHWSの情熱には、拍手を送りたい。

今回のモデルには、ウォールナットのグリップも標準装備され、パーカッションキャップを入れる缶のレプリカに、BB弾を詰めて同梱してくれている(モデルガンではここにパーカッションキャップが入る)。
この心憎い配慮も、HWSが支持されるポイントかも。
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[1/6]
さて、1/6だが、これは「続・殺戮のジャンゴ」というゲームのキャラクターフィギュア、「名前の無い女」のものである。
このゲーム、最初の作品なのに続(つまり第一話が無い)、ジャンゴや名前の無い主要キャラクターの設定など、西部劇のパロディーとしてシャレの利いた設定なのだが、十八禁。
ここでは名前だけの紹介ということで。
このフィギュア、1/8とされていたが、銃のサイズはご覧のように?1/6である。
そしてグリップ左側でフィギュアの手と接着されているが、割とすんなり分離できた。
購入前に箱の上から350/6=58mmを指で計りながら確かめてみたのだが、かなり怪しい挙動に写ったかも。
作りはトリガー,ハンマーのスクリューなど細かいところまで丁寧に再現されている。
更に美しいブルーの本体塗装に、トリガーガード,フロントサイトは金色に塗り分けられ、無可動だが実によく出来ている。
気になっていたものの、店頭で見ただけで判断がつかなかった方、1/6フィギュア用に使えます。
(それでも購入するか、はあくまでご自身の判断で。)
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オールド、という響きに有難さを感じるわけではないと思うし、単に古ければいいとも思わない。
機能的にも構造上も合理的か、というと疑問もある。
しかし、ニューアーミーの造形は、やはり美しいと思う。
それでは、ここらへんで失礼。
RNA/07

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まとめ

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