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今回は、SFシリーズ第二弾、セブロ M-5を。
M5/22


[原作]
セブロ M-5は、士朗正宗氏の漫画「攻殻機動隊」で、隊員が使用する拳銃である。
同作品は、漫画,アニメーション映画,そしてTVシリーズ,ゲーム等が展開され、更に実写版映画も、あのスピルバーグのドリームワークスで企画されているという。

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劇場アニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」は、押井守監督で1995年公開され、翌年米国でビルボード誌ビデオチャートの一位を獲得。
実写とVFX(ビジュアル・エフェクト)を駆使した映画「マトリックス」にも大きな影響を与えたという。
押井守作品では、続編「イノセンス」も製作された。

また、まずCSで、次にビデオ(DVD)が発売され、、更に地上波でも放送された「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」(以下S.A.C.)は、「攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG」というシリーズに続いた。

[概要]
原作となった漫画から登場しているセブロ M-5は、銃身長が3+1/2インチ、装弾数は19+1(チャンバー=薬室内)発。
メーカーのセブロも架空のものだが、同作品ではパーソナルディフェンスウェポン(PDW)のようなものまで製造する大手との設定のようで、ファブリックナショナル(FN) P90に似たコンセプトのPDWも登場する。

[1/1]
今回の1/1モデルは、S.A.C.シリーズに登場するM-5を、大日本技研がモデルアップした無可動一体型。
S.A.C.シリーズのM-5は、アニメション・メカニック・デザイナーの寺岡賢司氏が手掛け、複数の実銃を参考に、原作に描かれていたものとは異なる形状にデザインされたようである。
使用カートリッジは5.45×18mm(銃身の表記はインチ単位,口径はミリというところもミソ)、ロータリーバレルロッキング(銃身の回転による閉鎖)機構を持ち、トリガー(引き金)は、ダブル/シングルアクション、セフティはフレームに付くアンビ(左右両用)のものとされている。
実寸の模型を手にすると、結構がっしりしており、特にフレーム幅はスライドとの結合構造の為もあり、広い。
このゴツさは、最近流行の、大型拳銃の銃身,スライドを切り詰めたコンパクト版の作りを踏襲しているようだ。
実写ではないのだが、この銃の設定は簡単な機構を含めて検討され、現実味のある未来デザインという、SFの王道を行く作り込みがなされている。
M5/03


左サイドに大きくSEBURO M-5の名が入る。
M5/04


右サイドには注意書き!
マニュアルを読め、という表記がフレームにある。
チャンバーには、5.45mm×18と使用カートリッジの表記がある。
M5/05


[ベースになったモデル]
もちろん、このモデル自体が一つのSF作品として、鑑賞して楽しめる。
しかし、実物(とその模型)でもそうだが、そのルーツを探るのもまた楽しいものだと思う。
それでは、もう既にどこかで散々やっているのかも知れないが、ここなりに推理してみたい。

S.A.C.セブロ M-5には原作と異なる、3つのドット(円)型で構成されたスライドのコッキングセレーション(後ろに引くとき手が滑らない為の溝)、トリガーガードに大きなフィンガーレスト(指掛け)が付いている。
これらはオリジナルデザインではないかと思う。
サイト(照準器)は前後ともドブテイル(アリ溝)による取り付けという、近年では定番の設定のようだ。
グリップ後部の丸味を帯びたデザイン、マガシンについたフィンガーレストのデザインなどは、南ア ベクターのCP1が似ている(これの模型は未入手なので写真は用意できなかった)。

カートリッジは、口径×ケース長のサイズ,ボトルネック(ワインボトル状)の形状共にロシア PSM用がずばり同じである。
これは、ロシアお得意のスチールのジャケットに包まれているブレット(弾頭)だ。
西側では更にケース長を伸ばして高速化を進めたものが開発され、アサルトライフルより小型で反動も小さく、サブマシンガンより貫通力に優れる小火器、PDWというカテゴリが出来ている。
FNがP90,Five-Sevenなどで使っている5.7×28mm弾、H&K(カテゴリ)のP46 UCPなどが使う4.6×30mm弾などがPDW用カートリッジである。
M-5では、PSMのサイズだが、原作にはP90の話題が(当時はPDWといえばこれしか無かった?)数回出てくるので、これが参考になっているのではないかと思う。

また、薄いPSMなどとは比較にならないような肉厚フレーム(しかも塗色から樹脂ではない設定のようだ),バレルから、かなりなハイプレッシャー(火薬は進化して少量で済むとして)ではないかと思うが、小さなブレット(弾頭)に短いバレルだと、高圧になる前にブレットが飛び出しそうである。
下のFive-Sevenなどは、10mm増しのケースサイズにも拘わらずフレームはおろかスライド(但し外側のみ)まで合成樹脂(つまり小型軽量弾のスライドは軽くてもいい?)だとか。
これも原作では高速徹甲弾HVや炸薬弾が出てくるが、もしかしてM-5の通常弾はタングステンや劣化ウラン!なのだろうか。
だとしたらSFの世界だけにしてもらいたい(放射能はともかく重金属としての毒性は確からしいので)ところ。

マルシンのFive-Seven(左;ガスブローバックガン)とM-5。
M5/09


ロータリーバレルロッキングは、ベレッタ クーガーシリーズのそれが参考になったものと思われる。
ロータリーメカはフランスのMAB P15(これまた未入手、というか模型化されているのか?)などの先例もあるが、P15はブレットの回転する力(の反力?)を利用しているらしく、また知名度,ロッキングラグ周りやスライド上部のデザインの類似性から、クーガーから持ってきたというのが一番確率が高そうだ。

左上;M8045クーガー(ステンレスモデル;WA ガスブローバックガン)とM-5。
右上;スライド後部からの比較。スライド上,後ろ部分の形状が似ている。
左下;チャンバー周りの比較。左がM8045,右がM-5。
    チャンバー上のロッキングラグが似ている。
右下;M8045のロータリーバレルメカ。
    左側のようにフレーム上に乗っている形だが、左矢印のようにフレームには
    ラグがあり、バレルの溝カム(右矢印)がこれに沿って後退時に回転する
仕組み。
M5/06


フレームについたアンビのセフティは、各社で採用されているが、ベレッタつながり、多弾数の中型ということでベレッタ M84Fと。
左上;M-5(左側)とM84F(WA ガスブローバックガン,サイレンサー付き)。 
右上;M84(マルシン モデルガン)とM84Fだが、M84はハンマーが起きたまま
   ロックするコック&ロックだが、M84Fではフレーム付きセフティにも拘わらず
   (珍しく)ハーフコックまで落ちる。

M-5のハンマーは穴開きのリングタイプ。ベレッタのそれは同じ形式でも穴も小さいので、近いのはコルト45オート(M1911)系かワルサーP88だが、セレーション(指掛けの溝)が粗い。

またスライド前方が両側から斜めに削り込まれている(断面が三角形に近い)形状は、IMIのエリコ941(Jericho 未入手、ハドソンから出ているのだが),ワルサー P99が酷似する。
左下;M-5とP99。
右下;M-5とP99のスライド前方の比較。
M5/07


マズル(銃口)のテーパー形状は、以前紹介したH&K P7シューマッハ(過去の記事)が似ている。

M-5のスライドとフレームの噛み合わせは、フレームがスライドを包むような形式だが、これはSIGのP210が有名で、そのあとCZ75が追随、これを参考に(コピー?)した上記のエリコ941などが同形式だ。

CZ75(左)とM-5。
M5/08


[組み立て,塗装]
ひととおりルーツを探ったところで、製作記を。
今回のものはレジンキャストの一体成形だったので、組み立てというほどのものは無く、トリガー後方のランナーを切り離し、各部の合わせ目を削り、銃口を開けた程度。
ハンマーの穴開けも取説では推奨されていたが、スライドを傷つける確率が高く、またSIG GSRなど穴が開いていないものもあるので、無理に加工していない。
合わせ目も、グリップは合わせ目があるだろうし、このフレームも現実に作るならロストワックスでやりそうなので、少し残ったままで塗装してしまった。
レジンは無発泡ウレタンのようで、色はグレー。これはBe-JのHGキャストかも。
銃口を開けたときに強い刺激臭がしたが、これだけ分厚い一体キャストだと、内部はまだ揮発成分が残っているのだろうか。
成形(注型)自体は量産のインジェクション(素材を型に圧入する)にも迫る出来で、レジンキャストにありがちな気泡も出ず、エッジも綺麗で、バリも少なかった。
他のガレキのようにパテ,サーフェイサーを盛り研ぎ直す必要も無く、洗ってプラスチック用プライマー(下地調整材)を吹いて塗装しただけのズボラ工作でもこの仕上がりである。
塗料は、市販のスプレー缶を使い、メタリックグレイを本体に、グリップ部はマット(艶消し)のブラックを塗った。
もう少し濃い目のグレイでもいいのだが、1/6模型も薄めの色だし、以前M7バヨネットを塗った時、ハンドルの黒との違いが判り難かったので手持ちの少し明るめの色(タミヤ)にしてみた。
セフティの表示部分には赤い水性エマルション塗料を流し込んで、数時間(しかもほとんど乾燥待ち!)のうちに完成である。

下が未加工の状態。
M5/10


[1/6]
今回の1/6も例によって単品購入だが、S.A.C.のもので、1/1と同一のものをモデルアップしている。
これは多分、タカラのクールガールシリーズで出た草薙素子フィギュアのものではないかと思う。
更にまた、1/6でアオシマからもフル稼働フィギュアの草薙素子が出るという。
M5/11


攻殻機動隊シリーズといえば、現在マルシンで、トグサ隊員が使用するマテバをガスガン化する予定だという。これも既に試作は出来ているようで、今から楽しみである。

この記事作成にあたり、株式会社 大日本技研に許可を頂きました。
こちらの不躾な連絡にも拘わらず、丁寧かつ迅速な対応で、快く許諾下さり、感謝しています。

このGun1+1/6も、開始から一年が経過しました。
この間、多くの方がここを訪れて下さいました。改めてお礼申し上げます。
これからも幅広いジャンルのトイガンを取り上げていくつもりですので、またどうぞ宜しく。
それでは。
M5/02

©士朗正宗・ProductionI.G 講談社・攻殻機動隊製作委員会
無断転載禁止

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まとめ

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