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今回は、新しいカテゴリーPDW(パーソナルディフェンスウェポン)のMP7A1を。
MP7/01

[概要]
PDWは、ベルギーのFN(ファブリック・ナショナル)社が提唱し、SMG(サブマシンガン)とプルバップ式アサルトライフルの中間的な性格を持たせたP90と5.7×28mm弾を開発、これを使用する拳銃、Five-seveNも追加してコンビを組ませている。
H&K(ヘッケラー&コッホ)社は、これに対し、G36の試作時にテストしていた4.6mmという、更に小さな口径を選択、英国ロイヤル・オーディナンスと開発した4.6×30mm弾を使うPDW(H&Kはこのカテゴリー名をそのままモデル名とした)を作った。これがMP7の前身となる。
ドイツ連邦軍特殊部隊KSK、NATO軍事委員会の警護官などによってMP7は使用され、’04年7月にマイナーチェンジされMP7A1となる。
このあたりは、今回の1/1モデルを作ったマルイの取扱説明書に詳しい。
これには1999年頃のPDW、2003年頃のMP7のイラストも掲載されている。

MP7A1。これはマルイの電動ガン。
MP7/02

[PDWの必要性]
PDWは、ボディ・アーマー(防弾チョッキ)が普及,一般化したので、これに対抗するために出てきたものだ。
アサルト・ライフル(突撃銃=フル・オートでも撃てるライフル。小口径高速弾を使うのが一般的)はこれに対応して貫通力を上げるようにパワーを増し、スチールで補強した弾を使うなどして対応しているが、従来正式の軍用拳銃弾ではボディ・アーマーを貫通できないため、小口径の弾薬が考えられた。
ライフル以外の武器を扱う隊員や、後方の輸送任務など、全ての兵がライフルを持つことは合理的でなく、また、戦車やヘリコプターの中など、大きなライフルの置き場や取り回しに困る状況では装備したくても困難だ。
そこで従来、拳銃とその弾を使うSMGが使用されてきた、いわばディフェンシブウェポン(護身用火器)の用途で、高い貫通力を持つPDWが考えられたのである。
しかし、軍の中でも、PDWに着目した別の勢力がいた。それは人質救出や偵察などの特殊作戦を主に行う部隊である。
彼らは、小型で室内など狭い状況での取り回しに優れ、また命中精度も拳銃より高いこの兵器を使い、高い評価を与えたようだ。
ドイツでも、特殊作戦部隊KSKが、MP7を使い、改良にも寄与しているらしい。

MP7A1(左)とMP5K(右)。
それぞれの弾薬(ダミー)も。4.6mm弾は下のUCPに付属していたもの。
MP5(マルゼン ガスブローバックガン)は、9×19mm拳銃弾を使うH&Kの名作SMG。
MP7/12

H&KがFNに対抗して新カテゴリーに参入してきたのは、NATO(北大西洋条約機構)軍がPDWを採用すべく製作を依頼していたものに応えるためだが、このような用途の拡大もその要素ではないだろうか。
それまでFNが独占的だったこのジャンルに後から追撃するため、H&KはMP7にいくつかのアドバンテージ(利点)を与えた。
まず小型,軽量化をすすめたことだ。P90の500mm、2.8kgに対しMP7は380(ストックを伸ばすと580)mm、1.7kgとした。
またマガジンが機関部上に横置きになり、排莢が下から、光学サイトを基本とするなど、使用,操作感がやや特殊なP90に対し、もともとシステム・ウェポンとして各種銃器の共通化をすすめてきたH&K、操作系は同社の拳銃USPなどに近く、またドイツで採用されていたサブマシンガン、UZIと同じグリップ内にマガジンを納めるレイアウトを採るなど、徹底してオーソドックスにまとめている。

[相棒]
H&Kでは、拳銃もFNのFive-seveNに対してUCPを開発、これも後にP46というモデル名を得ている。
P46は、まだ制式採用,量産に至っていないらしく、またその機構も独自特許で公開されておらず、一般にとっては謎のままだという。
ライバルFNはストレートブローバックらしいのだが、スライドも表面部分は合成樹脂を使っており、前方は薄くかなり軽量化されている。
これに対し、P46のスライドは側面に削りが入った同社のUSP(過去の記事)などと比べても軽そうにない。
また、エジェクションポート(排莢口)がUSPなどと違ってロッキングラグ(固定用の突起)を兼ねておらず、スライド側面に円形の凹みがある。更に、後述するトリガーのセフティなどMP7A1とも共通の機構を持っており、もしかするとファイアリングピン(撃針)ロックする機構も持たないのかも知れない(これがあれば、手動安全装置と合わせ三重の安全装置になる)。

MP7AとUCP(右)
UCPは頑住吉氏のガレージキットでエアコッキングガン。
MP7/03

UCPとFNのFive-seveN(右)の比較。
Five-seveNはマルシン製ガスブローバックガン。
MP7/15

[装備]
MP7A1は、小さいにもかかわらず、非常に多くの機能が詰め込まれている。
ここでは画像に従って、MP7A1の各部をみていきたい。

スライドストック。
ストックリリースレバー(銃床固定解除装置とでも訳すべきか)を押すとストックはバットプレートに内蔵されたバネの力で少し後方に出てくる。これを手でさらに引き出すとロックがかかる。この状態では全長590mmとなる。
位置的には、ライン・オブ・ボア(銃腔の中心軸)の後方にあり、典型的な直銃床で反動による跳ね上がりが少ないタイプになっている。
ストックは取り外すことも可能だ。
MP7/09

フォアアーム/フォアグリップ
フォアアーム(先台)は、回転させてフォアグリップになる。
この状態で後方の部品をスライドさせると、動かないようにロックする事が出来る。
MP7/11

サイト
前後サイトは両方とも引き起こして遠近切り替えが出来る。画像は起こした状態。
このサイトシステムは、ドイツ特殊部隊KSKにちなんで通称KSKサイトと呼ばれるとか。
上下は前で、左右は後ろで調整可能。
またサイトは前後ともピカティニーレール取り付けなので、外して光学サイトと交換することも可能。
MP7/10

セフティ(安全装置)付きトリガー(引き金)
トリガーには小さなレバーが付いており、トリガーが慣性力などで後退しないようになっている。
トリガー引く時には、指でこれが先に押し込まれ、解除される仕組み。
これはグロックの拳銃が採用しているのが有名だ。
グロックG17(右 KSCガスブローバックガン)とMP7A1で形状の比較。
MP7/13

トリガーガード
トリガーガードはマガジンキャッチ(弾倉止め)のガードも兼ねている。
H&Kのマガジンキャッチはアンビ(左右両用)の押し下げて解除する形式だが、ホルスターへの挿入時などの誤動作を防ぐ為、トリガーガードの幅を広げてガードにしている。
この形状はH&Kでは各種拳銃に共通で、MP7A1もこれを踏襲している。
同社の拳銃、USP(下 KSCガスブローバックガン)との比較。
MP7/14

オプションレール,ボルトキャッチ
フラッシュライトなどのオプション取り付け用レールも左右についている。
これは取り外し可能。
全弾発射後ボルトを後退位置で止めるボルトキャッチもアンビタイプがつけられており、マルイ製は電動でダミーだが、これも再現されて可動だ。
またM16などと同じ会式のボルトのコッキングレバー(これもアンビだ)もダミーだが可動する。これを引いてエジェクションポートを開けると、ホップ(BB弾に回転を与え、上に浮き上がらせる事で弾道を改善する機構)調整ダイヤルが覗く。
エジェクションポート後方には、これもM16系の改良事項だったリフレクターが付く。
MP7/15

マガジン
マルイ製MP7A1は、バッテリーや充電器まで入ったフルセット販売だが、マガジンは20連タイプ(BB弾は50発入る)が付属。
マガジンはボトルネック(ワイン瓶のような先が細い形)弾のためか、給弾性向上のためか湾曲しており、グリップ部のマガジン挿入口に少し前方から入る。
グリップも下がやや前に傾斜しているが、違和感はない。
MP7/08

[1/6]
では1/6を。
今回の1/6も単品の中古購入なので出所は不明だが、オプションも豊富で非常に精巧にできている。
MP7/04

本体にサイトは付いていなかったが、ヘンゾルト社RSAらしきものが付属し、またサプレッサー,フラッシュライト,ロングマガジン,ホルスターとマグポーチも付いてきた。
MP7/05

ベルトにホルスター,マグポーチを装着、本体とロングマガジンを入れてみたところ。
MP7/06

[PDW弾]
この4.6×30mm弾は、小口径なので貫通力は得やすいが、軽く殺傷力に欠ける恐れがある。
そこで、比較的軟らかい目標に当たった場合は、積極的に弾を横転させ、破壊力を増すようにデザインされているという。
そして各種の用途に対応する為、標準の鉄製弾頭に加え、ホローポイント(先端に凹みがある),トレイサー(曳光弾),フランジブル(容易に砕ける弾),ブランク(空砲)などがある。
更に、スプーンノーズという弾頭に斜めの抉りが付けられた弾頭も用意されている。
これはホローポイントより、横転もしやすいうよう考えられたものだと思われる。
但し、これは既に’70年代にハーグ陸戦協定に違反するダムダム弾の一種だと見なされて軍用としては使用が禁じられており、警察などに向けた仕様だという。

4.6×30mm弾は、200m先のマンシルエットが狙えるくらい命中率が高く、拳銃弾に比べて、遠距離では空気抵抗によるエネルギー損失も少ないので、ある程度離れた目標を狙う用途ではアドバンテージが大きいかもしれない。
反動は、9×19mm弾の1/4という軽量の弾頭でもあり、非常に小さいらしい。
但し、発射時のエネルギー自体はこれとあまり変わらないレベルである。
また、近距離で重視され、40S&W弾や45ACPの復権に影響していた、マンストッピングパワーという観点からみると、PDW弾の効果には疑問が生じる。
但し、9mmでも弾数で勝負させていたなら、PDW弾は拳銃型でも20連発と更に上をいく。
もっとも、223Rem(M16の弾)でも、当初殺傷能力が疑問視されていたが、数十年後には(パワーアップもしているが)一般化してしまった。
但し、これはもともと狩猟用で効果が認められて広がったものなので、PDW用カートリッジとは少し事情が違う。
4.6×30mm弾も5.7×28mm弾も、貫通力が高い特殊な弾薬だということで、一部を除いて市販はされず、銃も一般市場には出回っていない。
しかし、小口径高速のライフル弾薬は、昔から数多くあり、拳銃用でも、過去S&Wが自社のリボルバー(回転式拳銃)用に22センターファイアマグナムを作ったこともあった。今更PDW用弾薬を禁じても、あまり効果は無いと思うのだが。
軍用としても、今後の普及は、実際の効力が認められるか、だと思う。
万能の道具というものは無いと思うが、45ACPを廃して9mmに乗り換えたものの、特殊部隊では45ACPを存続、一般でも40S&Wが普及したように、小口径の有効性は限定的(中距離に)ではないかと思う。
かといって、MP7A1とM1911を装備するなら、UMP(45ACPのサブマシンガン)の方が現実的ではないだろうか。
全くの外野の側からすると、新しいデザインのモデルが登場するのは楽しいのだが。

それでは今回はここらへんで。
MP7/07

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まとめ

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