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今回から、複数回(たぶん2~3回)に分けて、
ラバーグリップについて書いてみようと思う。
rgrip01/01

現在、自動装填式でも回転式でも、ラバーグリップは一般的になっている。
最初はアフターマーケットパーツ(使用者個人が交換使用する社外部品)
だったが、純正採用するところも増え、今では木製グリップを凌ぐ
普及ぶりを見せている。
そして、地味ながらこの部品は、複数メーカーによる様々なトライが試みられて
いる、実に興味深いパーツではないかと思う。

まず最初にその歴史や構成について、また技術,機能について述べ、
そして後半は少し重複するかもしれないが各メーカーごとの特色、
各機種に使えるグリップを紹介していくつもりである。
グリップを狙って収集していないこともあり、そう珍しいモデルが並ぶ訳では
ないのだが、ひとつ最後までおつきあいいただければ。

パックマイヤーのコルト45オート(自動装填式)用2種。
マグナガスブローバックのMEU(ウエスタンアームズ=WA)とタカカスタム(MGC)。
rgrip01/02

[前史]
現在一般的に認識されているラバーグリップは、パックマイヤー社が始めたもの
ではないかと思うが、厳密に言うと、既に19世紀後半にラバー
(ハードラバー=エボナイト)は使われている。
しかし、これは弾性を持っていないので、今回の趣旨とは少し違うが、成形方法
には注目すべきところがあると思う。

FA(ファバリックナショナル ブログ内にカテゴリあり)M1910では初期に牛の角、
その後エボナイトになり、別のプラスチックに、と変遷している。
そのエボナイト,プラスチック製のグリップには、FNのロゴマークとチェッカーが
刻まれている。

また、エボナイトを使ったらしき、コルトのM1873(SAA)のグリップも、複雑な
模様をもっている。
これらは型に素材を入れて成形する、という工程を採っていたのではないか、
と思われ、すると後のラバーグリップの表面成形法と同じではないだろうか。

FNのM1900(上 頑住吉モデルガン)とM1910(マルシン モデルガン)。
rgrip01/03

そして、19世紀には、ゴルフボールやカメラの表装などの材料にもなった
ガタパーチャ(グッタペルカ)もグリップに使われていた。
これはコルトがM1877などに使用していたという。
ガタパーチャは、弾性があったようなので、これがラバーグリップの元祖、
ともいえなくはない。

M1877ライトニング(左 頑住吉モデルガン)と
M1873=SAA(ハドソン モデルガン)。
これらは木製,木製を模したプラだが、
ガタパーチャグリップは上のM1900,M1910と同様、
チェッカリングが転写されていたようだ。
rgrip01/04

これら初期のゴム質グリップは、ゴムの輸入制限によって開発された
ベークライトや、ナイロンなどのプラスチックにとって変わられ、
また一部は質感を重視して木製に戻され、現在ではほとんど
使われていない。
弾性のあったガタパーチャが主流にならず、その後天然ゴムも合成ゴムも
しばらく使われていなかったようであるが、これは、軟質素材では外れやすく、
構造として保持しにくかった、という問題があったのではないだろうか。

そして現在につながる、軟質のゴム素材によるグリップ再登場は、70年代の
ようである。
弾性材によるグリップが復活,メジャーになったのは、それを保持する構造が
出来たからではないかと思う。
近代ラバーグリップは、鉄板や硬質のプラスチックの芯材が埋め込まれており、
この発明によって、やっとラバーグリップの普及を見たのではないだろうか。

パックマイヤーのグリップ内の金属構造材(矢印)。
ガバ用では鋼板が、リボルバー用ではキャストの亜鉛らしきものが全体に
埋め込まれており、一部はこのように内側に露出している。
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ホーグのグリップ内には、硬めの合成樹脂が構造材として使われている。
奥のS&W Nフレ用には白い色の、手前のJフレ用には黒い色のものが
入っている。
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[パックマイヤーの歴史]
Pachmayr Gun Worksは‘60年代の創業とかいう記述があった。
現在のHPを見ると、弾頭や各種射撃グッズのライマン社グループのようだ。
現在でも、パックマイヤーがその豊富なバリエーション,価格と品質,
供給安定性などにおいてアフターマーケットで最も普及しているラバーグリップでは
ないかと思う。
そしてパックマイヤーが、芯材のある軟質ゴム製グリップのパイオニアだったのでは
ないだろうか。

それまでライフル,ショットガンの銃床後部、肩づけする部分につけるリコイルパッド
を作っていたようだが、この芯材を入れる構造を発明、70年ごろからM1911系など
オート用のグリップを作りはじめ、そしてそれからしばらくして同社の代表的な
リボルバー用グリップ、プレゼンテーションモデルが生まれたのではないかと思う。

米国特許を見てみると、パックマイヤーは‘72年に3672084号で補強
(レインフォースメント)を入れたゴムグリップについて、
また’79年に4132024号でクッション作用をもたせたグリップについてパテントを
取っている。
これらの申請はその数年前で、このあたりからパックマイヤーグリップが販売
されたのではないか。

パックマイヤーのM1911用とプリボルバー用プレゼンテーションモデル。
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[ラバーグリップ普及の背景]
ラバーグリップはこのパックマイヤーの製品によって、急激に普及したように思う。
芯材を入れるという発明によって、技術的な解決をみたため、というのも
まずあるが、もうひとつ、普及の要素として、人件費,木材材料の高騰、そして
マグナムブームなどの強力なカートリッジの普及が関係したのかも知れない。

当初は既に付いている木製グリップからの乗り換えであり、マイルドなリコイル
という機能的な面がまずユーザーにアピールしたのではないか。
また射撃もコンバットシューティング競技の普及期と重なり、ブルズアイなどより
多くの弾薬を撃つこと、そしてストッピングパワーの高い(逆に反動も大きい)弾が
選ばれるようになったことが普及を促進させたのかもしれない。

コンバット・シューティングの普及も、ベトナム戦争が終わり、ひと段落して
人々が射撃を楽しむ余裕が出来た時期、もしくは逆により実践的な射撃方法が
求められた時期、というような背景があるかもしれない。話が広がり過ぎるので、
これはここらへんで止める。

また、この時期、くしくも映画「ダーティ・ハリー」のヒットにより44マグナムが
脚光を浴び、強力なマグナム弾の反動を和らげるグリップが求められた、
という側面もあるかもしれない。

また、’50年代に登場したこれらマグナムリボルバーは、反動制御のためも
あってか、木製で大形のターゲット用グリップを装備していた。
これが余計にコスト増の影響を受けたのかも知れない。

コルトのリボルバー デティクティブ(右)とパイソン(共にタナカ ガスガン)。
パイソンのグリップがオーバーサイズのもので、これはチェッカリングが減った
3番目の型のもの。これはコクサイのモデルガン用プラグリップを付けている。
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S&WのマグナムリボルバーM19とM29(共にコクサイ モデルガン)と
木製グリップ。
フレームより大きなオーバーサイズとなっており、
内部加工も、フレーム同寸より手間がかかる。
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今回はここらへんで、続きは次回に。
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まとめ

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