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rg3/01

今回は完成品メーカー独自のラバーグリップについて考えたい。
また最近のポリマーフレーム一体型グリップは、ラバーとはいえないと思うが、
複合型と思われるものは、ここで少し紹介してみた。
硬質のプラスチックグリップについては、少し話が広がり過ぎるので、ここでは
割愛したい。
戦前の物資不足で、エボナイト(硬質ゴム)からベークライトに替えられた、
という歴史もあり、また戦後のプラスチックグリップでも、コルトのコルトウッドと
呼ばれるものや最近のガンナーグリップなど、興味深いものはあるので、
また機会があれば、プラスチックグリップという枠でも一回できれば、と思う。

[ワルサー]
ポリマーオートと呼ばれる樹脂製グリップ一体型フレームも、
面部にラバーを張ったり、筒状のラバーを取り付けるオプションパーツが
開発されている。
ワルサーはP99で、ポリマーオートでもバックストラップを交換し、
グリップの太さを変えられるシステムを生み出した。

ワルサーP99のバックストラップ。
これはマルゼンのガスブローバック式エアーガンだが、
ワルサーと提携して開発したこともあり、実物の交換用ストラップ(右)が
そのまま付く。

rg3/09

これは他にも広がり、SIG SP2340シリーズではグリップが交換可能となり、
H&K P2000などではP99同様交換式バックストラップでサイズを変えるように
している。
P99のバックストラップ素材は比較的軟質で、ラバーグリップに入れても
良いのではないかと思いここに書き加えた。

[S&W]
リボルバー用はOEMで、しかも仕入先数社を変えているS&Wは、
オートもグロックのコピーのようなシグマから、ワルサーのOEMを経て
M&P(ミリタリー&ポリス)と展開している。M&Pでは、グリップ後部を
交換でき、かつここがラバーのようである。

シグマとM&P。
シグマはWA(ウエスタンアームズ)のガスブローバックガン。
M&PはBWCが輸入しているエアーコッキングガン。
実物では矢印の部分が交換式となっている。
rg3/17

[トーラス]
ラバーグリップは、社外品のアフターマーケットパーツとして供給され、
普及にともなってメーカーが純正として採用し、最初からラバーグリップ付きの
ものが販売されるようになった。
そして、メーカーもラバーグリップを仕入れて取り付けるだけでなく、
独自開発を行うところが出てきた。
ブラジルから米国へも進出した新進メーカーのトーラスは、
グリップに細かいヒダを付け、手のサイズの違いに良く対応でき、
緩衝効果もあると思われるグリップを採用した。

トーラスPT24/7のグリップ部。
このPT24/7もBWCが輸入したエアーコッキングガン。

rg3/03


[スタームルガー]
話は前後するが、トーラスなどの最近の改良以前に、ガンメーカーでも新進の
スタームルガーは、ラバーグリップにも新たな独自技術を盛り込んだものを
採用した。
まず、ラバーグリップの固定部をピンとして、フレームが回転
(ゴムの変形があって力を要するが)する形にし、より衝撃を緩和
(エネルギーは物理法則通り一定だが、短時間に大きな力がかかる衝撃を、
時間的に長く、ピークを低く)する構造とした。
次に、ラバーグリップの表面をプレーン(滑り止め溝無し)とし、
更にグリップ両側面にプレーンな木製パネルを取り付けた。
これは適度に“滑らせる”ための工夫、スリップ・コントロールではないかと思う。

スーパーレッドホークのグリップ。
これらは共にタナカ ガスガン。
左は取り付け状態。右はグリップを分解したもの。
ピンがフレーム,グリップ本体をつないでいる。

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[滑らせるデザイン]
スタームルガーは従来自社のブラックホークなどの大口径に、プレーンな
木製グリップをつけていた。
そして、同社のスーパーレッドホーク,GP100用ラバーグリップに戻ると、
パックマイヤーやホーグが付けていた、フィンガーチャンネル(指掛け)も
無いことに気づく。
コストダウンを狙うなら、ウッドパネルは無駄だ。
パックマイヤーのアメリカンレジェンドグリップ(ALS)が先にあって、逆の構成
(ALSは母体がウッド)を狙った、とも考えられるが、それでも前後の
フィンガーチャンネルは可能なので、
やはり意図的に滑るようにしてあるのではないか。

実は、以前スーパーブラックホークの実銃レポートで、グリップが滑りやすく、
発射によって大きく上を向く、という記述があった。

このときは深く考えなかったが、その後スタームルガーがラバーグリップを
独自開発したものを見て、同社の意図に思い当たることとなった。
スタームルガーは、大型拳銃の反動を滑らせることで逃がそうとしている
のではないか。

ブラックホーク357マグナム(左、コクサイ モデルガン)と
スーパーブラックホーク44マグナム(右 マルシン ガスガン
メーカー純正オプションの木製グリップ付き)。
共にプレーンなグリップ。

rg3/12

これも357ブラックホークの登場当時はプラスチック製でチェッカーが
あったようだが、これを後に木製でプレーンなものとしている。
また、38口径のセキュリティシックスなどには、中央部にチェッカリングが施され、
22口径のマークⅠピストルなどは、フルチェッカーである。

スピードシックス(左)とブラックホーク(右)。
スピードシックスは、ウェスタンアームズのモデルガンに実物グリップを装着、
このブラックホークは、スズキのモデルガンで、チェッカーのグリップは
メーカー純正のもの。

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スタームルガー スタンダードピストル(使用カートリッジ;22LR)。
これはマルシンのガスガン。
グリップパネルはプラスチックで、両面ともフルチェッカー。

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そしてたまたま、かも知れないが、同社のマグナムリボルバーは
シングルアクションのものから開発されていた。
この、コルト・ピースメーカータイプのシングルアクションでは、銃を握った手の
親指でハンマーを起こす必要と、トリガーは軽く落ちることから、ウェブ
(親指と人差し指の間)に当たるふくらみを設けていない。
このため、バックストラップはなだらかな単一の曲線となり、もともと銃が
発射の反動で上を向きやすい。
逆にウェブ部分を隆起させたグリップは、ダブルアクションの初期のモデル、
英国のアダムスリボルバーやコルトM1877から採用されている。
つまり、トリガーを大きな力で引くときに、手が前進(逆にいうと銃が後退)
しにくいように設けられた止めが、手の中で銃が動くのも抑えていたのでは
ないだろうか。

M1873(ハドソン モデルガン)とM1877(頑住吉 モデルガン)。
どちらもコルトの銃で、M1873はシングルアクション、
M1877はダブルアクション。
赤い矢印で示した部分が、ウェブが当たるふくらみ。

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そして時代が変わり、マグナム弾の強烈な反動に対処する方法として、
再びこのなだらかなグリップ後部が有効なことに、オールドスタイルの製品を
手がけていたスタームルガーが気づいた、ということではないだろうか。
スタームルガーの着眼点は、その形状に止まらず、グリップ自体のスリップ
コントロールにまで及び、それがチェッカーを廃させたのではないだろうか。

そしてこれはスタームルガーだけに限らず、大手S&Wにも見られるのである。
S&Wのあまりに有名なM29 44マグナムは、当初チェッカリングされた
オーバーサイズのターゲットグリップをつけていたが、一時このチェッカーが
省略されてプレーンなものになった。
これはコスト削減策とも言われるが、同社のKフレーム M19用などは
チェッカーを残し、その後スピードローダーが使いやすいように削りを
増やしていたりする。
M29だけチェッカーを廃したのは、単にコスト削減では説明できないと思う。
44マグナムは、当時最強といわれた拳銃用カートリッジで、スタームルガーの
スーパーブラックホークも、レッドホーク,スーパーレドホークもこれを使う
(他カートリッジ用も後に開発された)。

つまり44マグナムの反動に対処する方法の一つが、スリップ・コントロール
(といっても手から離れるほどではなく、チェッカリングが食い込まない程度の
小さな量だが)ではなかっただろうか。
そして、そのコンセプトをスタームルガーは357マグナムにも広げ、
ダブルアクションではグリップ後部のふくらみを廃することができなかったので、
このような独自のグリップデザインとなったのではないだろうか。

チェッカリングにフィンガーチャンネルを持ち、更にラバーの表面が手に追随して、
非常に滑りにくいラバーグリップは、素材による衝撃吸収効果があっても、
射手によっては嫌われることもあるという。
これは上記の“滑らせる”グリップと逆だから、ではないだろうか。

チェッカリング(凹凸のテクスチャー)とフィンガーチャンネルを持つ、各社の
スタームルガー用ラバーグリップと、そのパッケージ。
左から、ホーグ、バトラークリーク、パックマイヤー。

rg3/05

もっともあらゆるものには大体メリット,デメリットがあるように、滑りやすい
グリップや、硬質の木材のグリップにもデメリットはある。
滑りやすいグリップでは、発射ごとに握り直す必要があり、連射が遅くなる。
またスタームルガーは、銃身の短いスーパーレッドホーク・アラスカンモデルに、
ホーグ製と思われる表面に凹凸があってフィンガーチャンネルも備えた
グリップを採用した。
これは内部に緩衝ゴムを入れて回転動作量を増しているが、滑りやすい表面、
というコンセプトは引っ込めた形だ。

アラスカンモデルではないが、ホーグとノーマルのグリップ比較。
ホーグの表面は細かい突起のあるテクスチャーで、
矢印のようにフィンガーチャンネルが付く。(2つ共 タナカ ガスガン)

rg3/16

アラスカンモデルは極端に短いモデルなので、銃が手から離れて宙に舞う、
という危険を考慮したのかもしれない。

個人的にはスターム・ルガーのスムーズなグリップは、チェッカー
+フィンガーチャンネルのラバーグリップより、一歩進んで考えているように思う。
だが、これは上述のように諸刃の剣でもある。
あらゆる状況に万全なグリップ、は存在しない。
あとはメリット,デメリットを、射手が良く理解し、吟味して選択することになる。

それではラバーグリップについてはここらへんで。
rg03/11
次回からは再び、実寸と1/6のトイガンを取り上げたいと思いますので、また宜しく。

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ラバーグリップお疲れ様でした~

所持ガンの関係上、木グリ派でしたが…。
いやはや、ラバーも奥が深いと申しますか、魅力的なグリップが多くありますね。


近いうちにガバのラバーでも購入してみようかと思います(^_^)
【2009/05/08 22:00】 URL | Roots #-[ 編集]

Roots様こんばんは。
コメントありがとうございます!
ガバ用ラバーは選択肢がたくさんありますね。
素晴らしい出会いとなり、お気に入りのグリップになりますように。

木製グリップもご紹介したいのですが、まだまだ揃いません。
素材や加工について色々興味はあるのですが。
また宜しくお願いします。
【2009/05/09 00:10】 URL | 赤い猫RRⅢ #-[ 編集]















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