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ar7/01
今回は、コンパクトに納まるユニークな組立て式ライフル、AR-7を。

AR-7は、AR-15(M16)で有名なアーマライト社のデザインしたサバイバル用
ライフルで、ストックにバレル,レシーバー,マガジンを納めて携行できる、
コンパクトパッケージを最大の特色としている。
シンプルなブローバック(吹き戻し)式の自動装填ライフルで、
重量は1.1kgほど、装弾数はマガジンによって異なり、短い10発から
最高50発まで装填できるものがある。

M16A1(奥)とAR-7。
M16A1(過去の記事)はマルシンのモデルガン。
AR-7はWA(ウエスタンアームズ)のモデルガン。
素材は主にABSだが、ボルト,ボルトハンドルがメッキされ、
シルバーになっている。
ar7/02


[アーマライト]
アーマライト社はフェアチャイルド社のアーマライト事業部
(但し名前はArmalite,Inc.)という位置づけだった。
1954年10月に設立され、ロッキード社の顧問だったサリバン、
後に社長になるチャールズ・ドルチェスター、そして技術の主任として
ストーナーが参加した。
サリバンのアルミ合金とグラスファイバー(FRP)を多用した軽量ライフルを作る、
というコンセプトが会社設立のもとになったらしい。

製品化に至らなかったAR-1パラスナイパーからアルミ合金とFRPが使われ、
同じく試作30-06口径のAR-3を経て、自動化されたAR-10,AR-15へと
至るのだが、これらの前にAR-5がセンターファイア・カートリッジの
22ホーネットのボルトアクション(手動式)ライフルとして製品化され、
これが空軍の非常用サバイバル・ギアとして採用、MA-1の制式名を得ている。

AR-15のあと、これをシートメタルで作ろうとしたAR-16(試作)、AR-18
(1963年発表)がある。
アーマライトはショットガンの開発にも取り組み、AR-9という試作12番を経て
AR-17を1964年にリリースしたという。
アーマライトのプロジェクトは、親会社フェアチャイルドの破綻、AR-10,AR-15
の製造権をコルトに売却したため、主力商品を失うなど経営の混迷からか、
サリバンが’60に、ストーナーも’61に脱退し、その後会社(事業部)自体も
売却される。

1/6でアーマライトゆかりのライフルを。
左からM4カービン、XM177、M16A1、AR-7。
ar7/03

[ストーナー]
ここで設計者のストーナーについても。
ユージン・モリソン・ストーナーはハイスクール卒業後にベガエアークラフト社
に入り、そこで航空機用の火器の整備を学び、WWⅡでは米海兵隊に
入って太平洋戦線に赴いたという。
戦後、また航空機器のメーカー(Whittaker=ウェイテカー?)に在籍後、
アーマライトに入ったようだ。
アメリカでは、J・ガーランド、J・ブローニングに並ぶ、20世紀の3大銃器
設計者と呼ぶ者もいるようだ。
アーマライト退社後、ストーナーは、キャデラックゲージ社でストーナーM63を
開発、後にナイツアーマメントの設立にも関わった。

[AR-7]
AR-5の完成は1955年のことらしい。
AR-5もアルミ合金とFRPが多用され、これは水に浮く軽さだったという。
AR-7も水に浮く、という話もあったが、Gun誌の実験でも浮かなかった
ようである。
それも水が浸入してきて徐々に沈む、ということではなかったようなので、
フタの密閉に問題があるとは思えない。
すると個々の問題ではなく、AR-5が水に浮き、AR-7は浮かないもの
だったか、初期のAR-7がバレルをアルミで作って内部に鉄のスリーブ状の
パーツを入れるなどして、大幅に軽量化されていたか、だと思う。

まさか機関部を外して、ストックだけなら浮くので通信(救助要請)用に
水に流せる、といった事ではないと思うが。

AR-5は実際に空軍に納入されたらしいが、少数のみに終わったようだ。
このあと、民間用として22LR(ロングライフル)を使用する自動装填式の
AR-7に発展する。

同じ22LRを使用する、ルガー スタンダードピストル(マルシン ガスガン)、
コルト ウッズマン(MGC モデルガン)と。
ar7/13

AR-7はアーマライトから1960年に発売されたが、その数量は少なかった
らしく、1970年代後半にチャーターアームス社が製造,販売するようになって
大量に出回り、市場にあるものはほとんどこれだとか。
製造はサバイバルアームズ,ヘンリーリピーティングアームズなどでも
行われたとの事。

数多くのバリエーションモデルも作られ、AR-5と同じ手動式や、サイレンサー
装着モデル、ストックを止めピストルグリップを付けた拳銃タイプ、などが
あったという。

その後の紆余曲折についてはあまり詳しい資料に当たらなかったが、
製造は2004年ごろに終了したようである。

WA製作のAR-7はチャーターアームズのものを再現している。
そこで同じチャーターアームズのトイガン、カナマルのブルドッグ(エアガン)と。
ar7/12

‘63製作の映画「007ロシアより愛をこめて」(公開当時の邦題は
「007危機一発」)では、AR-7は007=ジェームス・ボンド(シューン・コネリー)
使用のスパイ用兵器として使用され、一躍注目を浴びたようだ。

[トイガンのAR-7]
WAは、最初モデルガンでAR-7を発売、次にこれをガスガン化し、
バレルやピストルグリップ仕様のものなど、いくつかバリエーションが
あったようだ。
製品にはポスターやシールも同梱されていた。
モデルガンでも、オープンカート式とCP式のものがあり、これらの
カートリッジはウッズマンと同様のものだが、若干長さが長く、専用の紙箱に
入っていた。
当時WAとMGCは協力関係にあり、MGCのキャップ式ブローバックの
技術供与を受けてAR-7は製作されたようだ。

AR-7は生産性を上げるため、スタンプメイドと呼ばれる鋼板打ち抜き方式
による部品を多く使っている。

マガジンは前部が溶接されたユニークな形状、そしてリアサイト,ハンマー,
マガジンキャッチ,トリガーなどがスタンプメイドだ。

スタンプメイドの調整式(下のスクリューを緩めて上下動かす)リアサイト。
WA モデルガンでも、これは再現されている。
ar7/10

特にトリガーは指が当たる部分をワイドに成形、同時にグルーブ(溝)も
作っている。

AR-7はハンマー式で、トリガー(引き金)がハンマーを後退位置で止める
機構はAR-15(M16)と同様(簡略化されているが)だ。
トリガーを引き、撃発後後退してきたハンマーをトリガーの後端がとらえ、
トリガーを引く指の力を緩めると、トリガーの前進によってハンマーは解放、
しかし少し回ったところで今度は上昇してきたトリガーの前端がハンマーを
ロックする。
再度トリガーを引けば、ハンマーは今度こそ完全に落ち、撃発するサイクル
が弾のある限り繰り返される。

WAのモデルガンで、機関部を。
これは実によく本物をコピーしていると思う。
ar7/09

[1/6 AR-7]
今回はちょっと早めの多めで、1/6を。
というのもこの1/6模型、実によく出来ており、更にオプションパーツも充実
しているのだ。
いつものように単品購入で出所は不明だが、どこかの1/6フィギュアに付属
していたらしく、パッケージが透明プラスチックの片面をカバーするものだった。
('09/06/19追記;BBI製のようです。)

まず、1/1と1/6で、ストックにバレル,マガジン,レシーバー(機関部)を
収納した状態。
ar7/05

そして、ストックのバットプレート(肩当ての部分)を外し、中身をとり出す図。
1/1の場合は、中に発砲スチロールが入り、部品同士が当たって傷ついたり
しないように配慮されているのもコピーしてある。
ar7/06

組立ての図。
1/6のバレルは差し込むだけ、で固くて完全に入っていない(ムリしなかった)
が、ボルトまで可動する。
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更に1/6にはこのように、ハンドガード?が付いたヘビーバレル、
予備と多弾数のマガジン、スコープとそのマウント、これらが入るケース!
と、至れり付くせりのフルキットである。
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ケースに全てを収納し、フタを閉じるとこのように納まる。
ar7/04

[民間用?軍用?]
実は、アーマライトの軽量ライフルプロジェクトは、当初製品開発,販売の
ビジョン、戦略を持っていた。
新素材ライフルの普及には、相当時間がかかると判断していたようである。
そこで戦略として、まず民間市場に出して実績を作り、その評価をもとに
軍用へ展開する、という、実際の流れとは逆の構想を立てていた。

ところが空軍のトライアルが行われるという情報が舞い込み、
当初の計画を変えたため、民間用の開発,販売が遅れたという。
もちろん親会社の関係する軍、それも空軍の特殊用途用のトライアルについて
情報があり、またコネクションも利用して売り込みを図ったのかもしれない。

結果として、販売実績が上がらず、製造権を売り渡したモデルが制式となって
大量生産される、という最悪の構図となってしまった。
しかし、もともと民間用先行でこれらが売れたか、というとそれは大きな
疑問がある。
M16(AR-15)が民間用として人気を獲得したのは米軍全面採用の実績に
よるところが大きいと思うし、当初は民間市場のほうが大きな拒否反応を
起こしたように思う。
木製ストックと鋼鉄のライフルは、今でこそ減ったものの、
依然強い人気があるように見える。
そして、多くのハンターは、今でも手動式のライフルを使う。
スタンプメイドのマシンガンを使ってきた、軍の方が抵抗無く新素材へ
移行でき、当初のアーマライトの読みは、やはり誤りだったから
路線が変わったのではないだろうか。

それでは今回はここらへんで。
ar7/11

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